自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

小金井のはけのタヌキ 4

2021年10月01日 | 標本
新しい糞を4つ拾って帰ったので、いつも行っているポイント枠法という方法で分析しました。4つのうち3つはムクノキの果実と種子が入っていました。

タヌキの糞の組成

ムクノキはコナラやイヌシデ、ケヤキのようにたくさんあるという木ではありませんが、少しまとまった緑地があれば大体あります。鳥もよく食べますが、タヌキやハクビシンも好んで食べます。

タヌキの糞から出てきたムクノキの種子。格子間隔は5 mm

 ムクノキの種子は明治神宮のタヌキも、津田塾大学のタヌキも、よく食べていました。ムクノキ が出てくるということは、安定した林を指標しているといえ、このあたりに良い林が残っていることを示唆していると思います。
 一つの糞からは昆虫が多く出てきました。東京でタヌキの糞を分析すると、夏には果実が少ないので昆虫がよく出てきます。9月20日に拾った糞なので、夏から秋への移行期に当たったものと思われます。

コメント
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