リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

懐かしの楽器たち(3)

2021年08月13日 22時33分08秒 | 音楽系
ルネサンス・リュートだけでは飽き足らずバロック・リュートも弾きたくなり、加納木魂氏に注文をしました。今回は試作品ではありませんでしたが、多分加納氏の最も初期のバロックリュートだったと思います。手に入れたのがいつ頃だったかははっきり記憶していませんが、学生だったころに買ったのは間違いがないので、73年か74年あたりです。

価格は50万近くしたと記憶していますが、その頃はそこそこあちこちで稼いでいましたのでなんとかなりました。家庭教師、ギター教室の講師、ヤマハのギターコンサルタント、小さなコンサート、レストランのギター弾きなんかをやりました。

特にレストランのギター弾きは時間単位の実入りはなかなかのもので、街のミュージシャンがそこそこいい生活をしていた時代の一番最後に少しいい目をさせてもらいました。一番いいところだと、食事も出て(ボンカレーでしたけど)3時間足らずの拘束で、xx円のギャラというところのお仕事もたまに頂くこともありました。でもそういう古き良き時代も第一次オイルショックを境に終息して行きました。