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『パパが遺した物語』(映画メモ)

『パパが遺した物語』(2015年、 ガブリエレ・ムッチーノ監督)

やはりラッセル・クロウが上手かった。

有名作家のジェイク(ラッセル・クロウ)は、自動車事故で妻を失ってから精神的な病に侵されてしまうが、根性で小説を書き、何とか一人娘のケイティ( アマンダ・セイフライド)を育てようとする。

本作は、ケイティが大人になりカウンセラーとして働いている場面と、小さなケイティをジェイクが育てるストーリーが並行して語られるという面白い構成になっている。

ジェイクと同様に心理的トラウマを負ったケイティも精神的問題を抱えているのだけれども、それを支える作家志望の彼氏キャメロン(アーロン・ポール)が良かった。

一番印象に残ったのは、事故後に出した作品が酷評を受けたジェイクが、自分たちについて書いた第2作『父と娘』を執筆するシーン。朝、娘を学校に連れて行ったジェイクが、校門の前で小説を書いているうちに、放課後になって娘が出てきたところで、はっと我に返る場面がある。

つまり、ほぼ半日の間、校門の前で集中して小説を書いていたのだ。

没頭することで名作が生まれる、と感じた。
(実話じゃないけど)






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