松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
『欲望という名の電車』(読書メモ)
テネシー・ウィリアムズ(小田島雄志訳)『欲望という名の電車』(新潮文庫)
『ガラスの動物園』以上に暗い話であった。
没落した元農園主の娘ブランチは、教師を辞めて、ニューオリンズで暮らす妹ステラのアパートに転がり込む。しかし、過去の栄光の中に生きようとするブランチは、ステラの夫で粗暴なスタンリーとぶつかる毎日。
現実から目をそらし、幻想の中に生きようとするブランチは『ガラスの動物園』のお母さんと似ていて、滑稽を通り越して、哀れである。
本作は、ウィリアムズのお母さんだけでなく、精神病院に入院したお姉さん、彼女を追い込んだお父さんを投影した作品のように感じた。
ブロードウェイで成功し、二度のピューリツァー賞を受賞したウィリアムズだが、彼の私生活と死に方を知り、ブランチと彼が重なった。
家族問題から抜け出せなかったウィリアムズの絶望感が伝わってくる作品である。
『ガラスの動物園』以上に暗い話であった。
没落した元農園主の娘ブランチは、教師を辞めて、ニューオリンズで暮らす妹ステラのアパートに転がり込む。しかし、過去の栄光の中に生きようとするブランチは、ステラの夫で粗暴なスタンリーとぶつかる毎日。
現実から目をそらし、幻想の中に生きようとするブランチは『ガラスの動物園』のお母さんと似ていて、滑稽を通り越して、哀れである。
本作は、ウィリアムズのお母さんだけでなく、精神病院に入院したお姉さん、彼女を追い込んだお父さんを投影した作品のように感じた。
ブロードウェイで成功し、二度のピューリツァー賞を受賞したウィリアムズだが、彼の私生活と死に方を知り、ブランチと彼が重なった。
家族問題から抜け出せなかったウィリアムズの絶望感が伝わってくる作品である。
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『オールド・ルーキー』(映画メモ)
『オールド・ルーキー』(2002年、ジョン・リー・ハンコック監督)
元プロ選手で、高校教師をしていたジム・モリス(デニス・クエイド)は、指導していた弱小野球チームのメンバーと「地区優勝したら、大リーグに挑戦する」と約束し、本当に挑戦して大リーガーになってしまう。
なんと実話である。
しかも、現役時代は急速130キロそこそこだったのが、157キロの剛速球を投げれるようになっていたのが驚き。
ただ、高校野球チームと小さい息子は応援してくれるのだが、3人の子供を抱える妻ロリー(レイチェル・グリフィス)はプロになることに反対する。
しかし、マイナーリーグで苦しんでいたジムを励ましたのも妻ロリー。
他人の挑戦を後押しするのは簡単かもしれないが、側にいる人の挑戦を応援するのは「覚悟」がいるのだ。
改めて、「ストレッチ(挑戦)」には「思い」と「つながり」が必要であることを感じた。
元プロ選手で、高校教師をしていたジム・モリス(デニス・クエイド)は、指導していた弱小野球チームのメンバーと「地区優勝したら、大リーグに挑戦する」と約束し、本当に挑戦して大リーガーになってしまう。
なんと実話である。
しかも、現役時代は急速130キロそこそこだったのが、157キロの剛速球を投げれるようになっていたのが驚き。
ただ、高校野球チームと小さい息子は応援してくれるのだが、3人の子供を抱える妻ロリー(レイチェル・グリフィス)はプロになることに反対する。
しかし、マイナーリーグで苦しんでいたジムを励ましたのも妻ロリー。
他人の挑戦を後押しするのは簡単かもしれないが、側にいる人の挑戦を応援するのは「覚悟」がいるのだ。
改めて、「ストレッチ(挑戦)」には「思い」と「つながり」が必要であることを感じた。
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