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上司からの敬意

職場で最も大切なことを調査した研究によれば、「上司からの敬意」がトップであったという。

マーケット大学助教授であるクリスティ・ロジャーズは、上司からの敬意を、職場メンバー全員に払う敬意(owed respect)と、特別な働きをした個別メンバーに払う敬意(earned respect)の2タイプに分けており、これら2つのバランスをとることが重要になる、と主張している。

例えば、全体への敬意は高いが、個別への敬意が低いと、メンバーの働きが鈍るのに対し、全体への敬意が低く、個別への敬意が高いと過度な競争が生じるらしい。

メンバー全員の存在意義を認めつつ、よく働く人をしっかり評価することが良い職場づくりにつながるということだろう。

出所:クリスティ・ロジャーズ『互いの敬意が組織を成長させる:職場で実行できる7つの方法』ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2019年1月号, p. 98-109.



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『危険なメソッド』(映画メモ)

『危険なメソッド』(2011年、デヴィッド・クローネンバーグ監督)

フロイトとユング、そしてある女性患者を巡る物語。

この映画を観ると、確実にユングの印象が悪くなる。なぜなら、ユングが、自分の患者サビーナを愛人にし、そして捨て、さらに新たな愛人を作りながら仕事をしているからである。むしろ、フロイトの人柄や考え方に共感した(そのような作りの映画なのだろうが…)。

当初、ユングを自身の後継者として認めていたフロイトだが、考え方の違いにより二人の関係は決裂する。

神秘主義に傾くユングに対し「もっと科学的に考えるべきだ」と諭すフロイト。
「すべての症状を性的に解釈し、柔軟性に欠ける」と批判するユング。

この映画で一番印象に残ったのは、フロイトとサビーナ(初めは患者だったが後に精神科医になる人)との対話。

「性衝動は破壊的な力だが、新たな存在を生む創造的な力でもある。創造のためには、自己破壊への内的抵抗に打ち勝たねばならない

この場面を見て、自分の中のエネルギーは一歩間違うと自己破壊に向かってしまうが、使い方によっては個人の成長につながるのだな、と思った。





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主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな

『主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。』
(詩篇103章2節)
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やりたいことをやり続ける

アゴタ・クリストフ著『文盲』(堀茂樹訳、白水ブックス)の中に「人はどのようにして作家になるか?」という章がある。以下はその冒頭部分。

「まず、当たり前のことだが、ものを書かなければならない。それから、ものを書き続けなければならない。たとえ、自分の書いたものに興味を持ってくれる人が一人もいなくても。たとえ、自分の書いたものに興味を持ってくれるひとなどこの先一人も現れないだとうという気がしても」(p.75)

他人がどう思おうが、自分の書きたいものを書き続けること。それが作家になるための第一歩である。

これは作家に限らず、あらゆることに共通している。他人がどう評価しようが、やりたいことをやり続ける。これが「何かになる」ために必要なことである。



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『文盲:アゴタ・クリストフ自伝』(読書メモ)

アゴタ・クリストフ(堀茂樹訳)『文盲:アゴタ・クリストフ自伝』白水ブックス

世界的にベストセラーになったという『悪童日記』の作者アゴタ・クリストフの自伝。

教師の娘としてハンガリーに生まれたクリストフだが、動乱の中で、難民としてスイスに移り住むまでの経緯がシンプルな文体で綴られている。

二十代後半で異国に移り、新しい言語であるフランス語で作品を発表するようになった彼女。本書の最後の部分が感動的である。

「この言語を、わたしは自分で選んだのではない。たまたま、運命により、成り行きにより、この言語がわたしに課せられたのだ。フランス語で書くことを、わたしは引き受けざるを得ない。これは挑戦だと思う。そう、ひとりの文盲者の挑戦なのだ」(p.91)

難民となっていなければ、また、フランス語と出会っていなければ『悪童日記』は生まれなかったであろう。たとえ、望まない運命であっても、それが創作につながるのだな、と感じた。

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『リトルダンサー』(映画メモ)

『リトルダンサー』(2000年、スティーブン・ダルドリー監督)

舞台は1984年のイギリスの炭鉱町。ビリー(ジェイミー・ベル)は、すこし呆けかかった祖母、炭鉱夫の父と兄と暮らしている(お母さんは亡くなっている)。

お父さん(ゲイリー・ルイス)からボクシングを習わせられているビリーだが、同じ場所で練習しているバレエ教室に関心を持ち始める。バレエの先生であるウィルキンソン夫人(ジュリー・ウォルターズ)から、「やってみる?」とに誘われたビリーは、バレエのとりこになり、ボクシングの練習をさぼってバレエ漬けの毎日に。

これを知った父親は激怒し「バレエ禁止令」を出すのだが、ビリーの才能を見込んだウィルキンソン夫人は無料の個人レッスンを開始。ロンドンの名門バレエ学校のオーディションを受けることを父親に勧めるものの「ふざけるな!」と言われてしまう。

しかし、ある時、ビリーの踊りを見た父親は息子の才能に衝撃を受け、息子を応援するようになるのだが、この場面は感動的である。実は、このお父さん、炭鉱ストライキをしていた組合員であるにもかかわらず、息子のためにスト破りをして少しでも収入を得ようとする。怒ったお兄さん(組合リーダー)に詰め寄られたときのお父さんのセリフが忘れられない。

ビリーには未来がある。才能を伸ばしてやるんだ。

優れた人材を輩出するユダヤ社会では、子供の才能を見つけたら最大限に投資する、という話を思い出した。子供に自分の思いを押しつけるのはよくないが、子供の才能を開花させるためのサポートは重要である。

この映画を観て「才能を見出す人」と「才能開花を支援する家族」の存在の大切さを感じた。





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大切なのは、新しく創造されることです

大切なのは、新しく創造されることです
(ガラテヤ信徒への手紙6章15節)
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