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フィッシュボーン

品質改善のときに使われるツールに「フィッシュボーン」というものがある。魚の骨の形をしていることからこう名づけられた。通常は、ある問題が生じた原因を、魚の骨のように分解して考えるツールである。

携帯電話向けにプロ野球の動画配信サービスを手がけるモビーダ・スポーツでは、少し変わった形でフィッシュボーンを使っている。

例えば、「オペレーションコストの削減」といった目標があるとする。これを魚の頭の部分に書く。次に、この目標に関係する課題、例えば「配信オペレーション」「販促」「設備」など、骨の部分に書く。

さらに、「販促」「設備」といった個別課題について、細かい「課題」を挙げていく。ここまでは通常のやり方と同じ。違うところは、詳細な「課題」を挙げたら、その隣に「解決策の案」も出すところだ。

授業では、原因分析のためにフィッシュボーンを使うことが多く、その次に実施する解決策の立案の作業とどうしてもつながりにくかった。

しかし、モビーダの方法を使うと、原因分析と解決策の立案が同時にできる。ちょっとしたことだが、とても良い方法だと思った。

実際に使ってみると不具合も出てくるだろうが、そのときにはまた工夫をすればいいだろう。

出所:日経産業新聞2008.7.10
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