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『海よりもまだ深く』(映画メモ)

『海よりもまだ深く』(2016年、是枝裕和監督)

探偵をしながら小説を書いている良多(阿部寛)はバツイチ。元嫁の響子(真木よう子)や息子の真悟(吉澤太陽)に対して未練タラタラであるが、ばくち好きのために養育費も送れない状態である。ある嵐の夜、おばあちゃん(樹木希林)が住む実家の団地で、元家族が共に過ごすことになるというストーリー。

阿部寛のダメ男ぶりが凄く、引き込まれた。

題名となっている『海よりもまだ深く』は、テレサ・テンの「別れの予感」の一節である(が、あまり内容とマッチしていないかも)。

ちなみに、この映画にはかなりの名セリフがちりばめられている(さすが是枝監督)。

例えば、浮気された女性の一言(探偵の浮気調査中の一コマ)。

「どこで狂ったんやろ、私の人生」
「ぜんぶひっくるめて私の人生やから」


フーム、深い。

それと、おばあちゃんの樹木希林が放つ言葉。

「幸せというものは
何かをあきらめないと手に入れられないものなのよ」

これらの言葉は、この映画のメッセージを暗示するものとなっている。

ということで、なかなか味わい深い映画だった。

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