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『カムイ外伝』(映画メモ)

『カムイ外伝』(2009年、崔洋一監督)

ちょっとチープな作りなのだが、白土三平原作の力もあってか、響く映画だった。

抜け忍」となったカムイ(松山ケンイチ)が、裏切者を殺そうとする「追い忍」に執拗に追いかけられるというストーリー。追い忍をふりきり、漁師の町で平穏な暮しを送っていたカムイだが、そこにも追い忍の手が…

とにかく追い忍のしつこさが尋常ではない。どこまでも、どこまでも追いかけてくる。信頼できる仲間だと思っていた人も追い忍だったりする。

この映画を観ていて感じたことは、一人の人間の中にも「抜け忍」と「追い忍」がいるのではないか、ということ。

ある「囚われの思い」から抜け出たくて、なんとか抜け出たと思ったら、そうはさせじと「追い忍」が追いかけてくることがよくある。そのしつこさは半端ない

人生とは、「抜け忍」と「追い忍」の闘いなのではないか、と思った。




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