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自分の芸風を作り上げる

医療マネジメントの研究者である島津望先生(北海商科大学)に『医療プロフェッショナルの経験学習』を謹呈したところ、興味深いコメントをいただいた。

本書では、分野にかかわらず、11年目以降に、「挑戦的な経験」を通して自身の能力に磨きをかけることの重要性が明らかになったが、これは落語の世界と似ているというのだ。

落語の世界では、10年目くらいまでは前座、二つ目の修行をして、おおよそ10年で真打ちになる。名人と呼ばれるためには、真打ちに昇進した後に研鑽を積み、独自の解釈と表現方法を自分のものにしなければならない。現在、真打ちはたくさんいるが、本当に名人と言える噺家は、真打ち昇進以降も深化を続けている人達らしい。

さらに、「徒弟的学習」「集団的学習」「ネットワーク学習」も、「師匠から対面で稽古をつけてもらう」「一門の勉強会」「他の一門の師匠や噺家との交流」というように、対応しているとのこと。

島津先生のよれば、さまざまな学びを経て「自分の芸風を作り上げる」ことが大切になる。

このコメントをいただき、「自分の芸風は何だろうか?」と思った。

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