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そのままを認める

再び『発達障害母たちの奮闘記』(山下成司著、平凡社新書)から。

お母さんにとって、子どもの障害を受け入れるってどういうことでしょうか?という山下さんの問いに対し、軽度知的発達障害を抱えるアミちゃんのお母さんは次のように答えている。

そのままを認める、ということ。いろいろ言われたりして、違う、違うと否定すると、とても苦しいです。でも、あ、ホントにそうだって認めると、そのままでいいって思えて、楽な気持ちになれます。多動の子とか自閉の子とか、障害を持つ子のお母さんがそういう子どもを怒ってばかりいる姿を見かけると、自分がやっていたことだから、怒られている子どもも可哀想だけど、お母さんも可哀想になってくるんです。辛いだろうなって」(p.150)

「改善」しようとすると、怒ったり、叱ったりしてしまうけれども、人間には「改善」できない特質や特性もある。その場合には、それを認めた上で、違ったアプローチを考える必要があるのではないか、と感じた。





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