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失われた情熱

日経ビジネス2013年1月21日号の「ソニー:情熱を取り戻せるか」という記事を読んだ。その中で平井社長は次のように言っている。

「残念なことですが、ソニー社員が、自分たちの商品に対する情熱や思い入れが薄れてきているな、と感じています。会社が大きくなったからかもしれませんが、自社の商品、サービス、コンテンツに対してやっぱりプライドを持ってほしい」(p.55)

このような状況はソニーだけに限らず、日本企業全体に言えることではないかと思った。リストラで人々が去り、自分もいつクビを切られるかわからない。行き過ぎた成果主義で職場の雰囲気はすさんでしまった。このような中で、情熱を持って仕事をすることのほうが難しいような気がする。

では、そうすれば情熱を取り戻せるのか。

「働きがいのある会社調査」を主催するGreat Place to Workによれば、働きがいは
1)経営者・管理職に対する「信頼
2)職場における「連帯感
3)仕事に対する「誇り
によって構成される。

これら3要因の因果関係についてはよくわからないが、信頼→連帯感→誇り(情熱)というつながりがあるような気がする。もしそうだとすると、仕事に対する情熱や誇りを取り戻すためには、経営者に対する信頼や職場の連帯感を高める必要がある。

前にも書いたが、経営再建中のりそなの社員の方が「経営者が自分たちのことも考えてくれていると感じたときから、社内のモチベーションが上がった」とおっしゃっていたのを思い出した。

経営者の社員への愛が情熱を取り戻す鍵なのかもしれない。



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