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自閉症の方々の世界

ビッグイシューには東田直樹さんによる「自閉症の僕が生きていく風景」というエッセイが連載されている。

このエッセイを楽しみにしている読者の声が「あなたのオピニオン」というコーナーで紹介されていた。おなじ自閉症(アスペルガー症)である投稿者の方は、次のように語っている。

「頭がいいとずっと言われてきましたが、頭がよくていいことなんてありませんでした。頭が弱いので疲れます。説明されても「わからない」ことはしょっちゅうです。言葉が目の前でバラバラ落ちていく感じです。」

「みんなとコミュニケーションを取るのが苦手です。1時間も人と話をすると(相手がどんなにいい人でも)後で気持ちが悪くなったり、お腹が痛くて立てなくなります。今は、激辛独数『涙が出るほど難しくて美しい105問』で頭を休めています。」

わたしたちは、つい自分と同じ感覚で他者を見てしまうが、人それぞれ持って生まれた力には違いがある。僕の知人にも自閉症の方がいるが、この投稿を読んで、少しだけ自閉症の方々の世界が見えた気がした。

頭の構造が違う人がいることを(理解は無理でも)知ってほしいです」という声がこころに響いた。

出所:ビッグイシュー日本版167号(2011.5.15), p.24.
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