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発信力

最近、現場のマネジャーや、人材育成部門のマネジャーにヒアリング調査を行っている。テーマは「経験から学ぶ力」。

そこで必ず出るのが「他者から学ぶ力」である。

他者から学ぶためには、他者と関係を作らなければならない。人はロールモデル(手本)に習い、ライバルと切磋琢磨し、メンターからアドバイスをもらい、後輩を育てながら育っていく。経営学では、成長をうながすネットワークを「発達的ネットワーク」と呼ぶ。

では、他者と関係を作るにはどうしたらいいか?

答えは「発信力」である。なんだかんだいって人と人の関係は「ギブ&テイク」なので、何かを与えないと、何にももらえない。他者のためになる何かを発信するとき、誰かから何かが返ってくる。

「発信」というと大げさだが、要は何かを伝えることだ。はじめは小さなことでもいい。自分の考えていることや、自分が興味を持った情報を他者に伝えるとき、少しずつ発達的ネットワークができてくる。

ただ、注意しなければならないのは、発達的ネットワークには「深さ」と「広さ」があるということ。広いが浅い関係ばかりだと、なかなか成長できない。「深い」関係を作るには、共通の関心や思いが必要になる。

「思い」をこめて発信するとき、深い関係ができてくるのではないか。
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