宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

水虫の季節

2014年05月25日 10時29分24秒 | 水虫
昨日の診療で、いよいよ水虫のシーズンに突入したな・・・と感じました

それだけ、水虫の患者さんや、水虫ではないものの水虫を心配して来院された方が、とても多かったからです。

水虫の診断と治療は、実はなかなか奥が深いと感じています。
なぜなら、まずは、水虫であるときちんと診断しないと、やみくもに水虫の治療をしてよいわけではないからです。

よく、とりあえず、水虫の薬をぬっておくという方がいますが。
実際、水虫ではないのに市販の水虫の薬を塗って、かぶれてしまいさらに悪化し、これを水虫がなかなか治らないと思って、さらに塗りまくっている方が少なくないのです。

また。
水虫はあるけれど、汗の湿疹が重なって、複雑になっている方も多いです。

さらに。
水虫には、水ぶくれを作りじゅくじゅくになるタイプや、逆にかさついて角化して乾いたタイプもあり、またこの両方が混在している場合もあるのです。

また、これまた複雑ですが。
細菌の二次感染を起こしている場合があり、こうなると、治療がさらに複雑ですね。

大切なことは、正しい診断と、適切な治療を一定期間行うことです

近年、水虫の患者さんはどんどん増加傾向にあると感じています。
これは、男女ともに靴を履く時間が長くなり足がむれやすくなったことや、温暖化の影響で気温が上昇し足の汗が多くなったことも関係ありそうです
さらに。
ストレス社会も関係があります。
なぜなら。
ストレスや緊張は、足の汗を増やすからです。

靴下の素材選びも注意しましょう
私は、実は、かなり以前からソックス大好き人です。
大学病院勤務時代から、患者さんに
「先生は、毎日、色違いの靴下をはいてますねぇ。」
とご指摘されちゃった経験があります。
なので、よく靴下を買ってしまい、集めに集めて、おそらく200足くらいもっていると思います。

靴下はメリットが大きいです。
まず、同じような洋服でも、靴下の色や柄を変えると違ったファッションのイメージを作れます。
靴下をはいていると、靴の消耗が少なくなり、靴の傷みが格段に減ると思います。
足の汗が靴に届かないので、靴を長くきれいに履けると思います。

ただし、ひとつご注意

最近、靴下のおしゃれの普及とともに、素材の種類も増えたのは良いのですが。
おしゃれ感を重視するあまり、むれやすい素材のものもかなり増えています。
私は、綿混を重視しますが。
最近、ナイロン100パーセントの靴下も多く、これは、めちゃめちゃむれますね
レースやすけすけおしゃれなナイロンの靴下は、履くとむれるだけでなく、ざらざら感があり、長時間歩くと足の皮膚に傷がつき、靴ずれもおこします。

靴下選びはとても楽しいです
柄やデザインとともに、素材や感触に敏感になりましょう。
ちなみに、私が最近見つけたソックスは、シルクです。
これはすごく良かったです。
なめらかで感触が気持ちよく、汗を吸うのでさわやかで、一日中むれません。
思わず5足買いました。
ちなみに、値段も一足1000円以下でしたよ。

皆さまも、皮膚のために、靴のために、靴下のおしゃれを楽しんでみてくださいね。
水虫の予防にもばっちりですよ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 強い肌をめざして | トップ | 虫さされ »

水虫」カテゴリの最新記事