宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

手のミズムシを心配して

2012年10月15日 16時04分51秒 | 水虫
さわやかな秋晴れが続きます。

気持ちがよい風が吹いています

とても気持ちが良いのですが、ここ数年、秋の花粉症の患者さんが増加しております。
気持ちよい風が吹いていると、この風の中に秋の花粉がたくさん含まれているようです。
最近2~3週間前から、秋の花粉症の発症が目立ちます。
鼻水や目のかゆみ、顔や首の湿疹が多いです。
また、じんましんも増加しており、夜になると全身がかゆいとおっしゃる方も増えています。

さて。

最近、手のミズムシを心配されて受診する方が少なくありません。

結論から言えば。
診察した全員、ミズムシではありませんでした

手にミズムシは、めったにおこりません。
では、手のかゆみや手の水疱は何でしょうか。
それは。
異常に増えた汗なのです

つまり・・・・・手汗ですね。病名は異汗性湿疹(汗疱)といいます。

これは、真夏より、秋の今頃に患者さんが増加します。
手の汗は、ストレスや緊張、寝不足、風邪などの体調の乱れ、季節の変わり目の疲れなどで増加します。
だから、真夏より、疲れやすい季節の変わり目に患者さんが増えるのです。

手汗が増えると、小さな水疱ができ、かゆみを伴います。
軽い方は、自然に治癒します。
でも、ちょっとひどい方は、かきすぎて赤くただれることもあり、こうなると治療が必要です。

ま、心配する病気ではありません。
軽い方は様子を見ても大丈夫ですね。

一方、足にできる水疱は、汗の場合とミズムシの場合があり、こちらは検査をしてきちんと診断をする必要がありますね。

気持ちの良い秋の季節ですが。
秋の花粉症と、手汗によるトラブルがちょっと多いようです。

いずれにせよ、体調を崩すとどちらも悪化するので、健康管理は重要ですね



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬にそなえて | トップ | 雨がうれしい »

水虫」カテゴリの最新記事