宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

そろそろ・・・水虫の季節かも

2014年04月20日 21時46分59秒 | 水虫
ひと雨ごとに、季節が進みます

先週始めまではまだ桜がすこし残っていたのに、週末は一気に散ってしまい葉桜になっていたと思ったら、先日の雨で緑がぐんぐん育ってきました。
大学通りの木々は、緑の厚みがぐっと増えてこんもりとし始めました。
緑のトンネルが、強くなり始めた紫外線をさえぎってくれます。

朝夕はまだ寒い日もありますが、日中は暖かくなってきました。

そろそろ水虫の患者さんも増え始めています。

水虫は、名前に虫と入っているので誤解を招きますが、虫が原因ではありません。
人の皮膚に繁殖するカビです。

暖かくなると、足の温度もだんだん高くなり、靴の中で汗ばんでむれたりします
すると、人の皮膚につくカビが増えやすくなるのです。

よく、プールでうつったとか、銭湯でもらったとかとおっしゃる方がいますが、これは正しいとも正しくないとも言えるのです。
確かに、多くの方が裸足になる場所で水虫の方がいるとその菌を落とす可能性は否定できません。
でも。
そんなに簡単にどんどんうつってしまうものではないのですよ。

足を洗わなかったり、かなりの長時間靴を履きっぱなし・・・などの条件がそろわないと、カビもなかなか増殖できません。
たとえば、足にカビがついても、タオルで拭くとか洗い流すと、もう感染はしにくいのです。
ですから、そんなに神経質に考える必要はありません。
もし、いったん、水虫の診断がついても、毎日しっかりと塗り薬の治療をすれば、菌はどんどん減少し、人への感染もしにくくなるのです。

大切なことは、まずは正しく診断をつけること。
そして、もし診断がついたら、まじめに治療を続けることですね

時々、水虫と自己診断して、市販の薬をえんえんと塗っていて、ちっとも良くならない・・という方が来院されます。
中には、薬があわずにかぶれてしまっている方もいます。
あわない薬を塗り続けても、治るはずはありません
おかしいな・・・と思ったら、いったん薬をやめることも必要ですね。

今の時期、足がむれやすい方が増加します。
汗の湿疹と水虫を間違えて、こじらせている方もいます。
正しく診断して、足にあった治療を開始しましょう


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