宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

ホットカーペットの注意

2014年12月08日 19時40分45秒 | 診断と治療
今日は夕方からかなり気温が下がり、いかにも冬本番という感じです

今日から私は室内着を変えました。
何枚もの重ね着は同じですが、冬用のもこもこあったかワンピースをだしました。
これを、重ね着の上に着ると、もう、着るお布団です
もぉ~~~、あったかすぎです
ぬくぬくと気持ちの良いことと言ったら、たまりません。
やさしいぬくもりに包まれている感じです。

このところ、小さなお子様や赤ちゃんの患者さんが増えてきました。
その原因は。
ずばり、暖房の環境です。

赤ちゃんや幼児は、もともと皮脂腺が発育していませんから、乾燥肌です。
でも。
昔はお子様はそれほど皮膚科を受診することはなかったと聞きます。
でも、最近は、冬は小さなお子様の患者さんでいっぱいです。

昔と今のお子様の違いは何でしょうか。

それは。
環境の暖房設備の変化だと思います。

昔は、冬の暖房と言えば、こたつと石油ストーブが主流でした。
室内はひんやりしており、子供は家の中でも靴下やタイツ、毛糸のパンツをはいていたと記憶しています。

現代の子供はどうでしょう。

室内で裸足で、コートを脱いで薄着になることが当たり前になっています。
子供が寒さに強くなったのではありません。
むしろ。
あたたかい室内になれてしまい、寒さに弱くなったお子様が多いと思います。

本日、とくに目立ったのが、ホットカーペットの影響です。
かなりあたたかいホットカーペットの上で、すわっていたり寝転んでいる赤ちゃんやお子様の皮膚は、からからに乾いています。
白っぽく粉をふいており、かゆがってかきむしっていますね

ひとむかし前は、電気毛布の上で寝る高齢者の受診が多かったのですが。
それとまったく同じですね。

問題は、高齢者は、かゆみや湿疹だけが問題ですが。
成長期のお子様がこのように乾燥しつづけていると、その後、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症や食物アレルギーになりやすいリスクが高まるといわれています。
これは問題です
現に、ここ数年で、花粉症の低年齢化は問題になっています。

ホットカーペットは安全と誤解している方が多いです。
ホットカーペットには直に座らず、椅子やソファーのような一定の高さをおいてすわるようにしてください。

それにしても。

重ね着は気持ちよくて、幸せだわぁ


























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