宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

ヤケドのご注意

2014年12月10日 15時52分21秒 | 診断と治療
今年は、大学通りの紅葉の見頃が短かったように思います。

私の大好きな赤、オレンジ、黄色、黄緑の混ざり合う美しい景色があまり見られませんでした。
イチョウの黄色い輝きも二回の雨で、あっという間に散ってしまいました。
ちょっと残念です

さて。

冬になると、ヤケドの患者さんが増えてきます。

あたたかい食べ物を食べる機会が増えるからでしょうか。
インスタントラーメンの熱い汁をこぼしたとか。
沸かした熱湯を注ぐ時にこぼしたとか。
コンロやストーブをうっかり触ったとか。
ヘアーアイロンでヤケドしたとか。
こういった高温によるヤケドは、まずはとにかく水で冷やすことです。
流水でどんどん冷やすとか、冷たいタオルで何度も冷やすとかして、とにかくどんどん冷やしましょう。
出来れば一時間以上冷やすと、かなり効果がありますよ。
病院での処置は、充分冷やしてから後に行う方が、効果があります

水ぶくれが出来なければ、将来跡が残るということは少ないと思います。

一方、これから増えるのが、湯たんぽによる低温ヤケドです。
こちらは、長時間ずっと触っていておこったヤケドですから、かなり深い可能性があります。
この場合は、冷やすことより、とにかく病院を受診して、適切な処置と薬が必要です。
ほおっておいて、日数がたってから受診されるケースがままありますが、傷はかなり深いことがあり、治療に時間がかかります。
将来、跡になる可能性も高く、注意が必要ですね。

このところの寒さで、ヤケドの患者さんが増えてきました

とにかく、早めの受診が良いと思います。
気をつけましょうね

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