みどりの野原

野原の便り

5月15日 南大東島 3日目-4 夕食後、大東神社へオオコウモリ探し  

2016年05月15日 | Weblog
夕食は今日はホテルで食べた。


焼き魚は「アオチビキ」 刺身は 何だったか忘れたが、血合部分も添えられていた。
新鮮な魚だからこそ血合も刺身で食べられる。

夕食後、歩いて大東神社へ。歩くと途中でもいろいろ見られて楽しい。

 
民家の庭の      アセロラ               グァバ

 
アセロラの木の間に何か動物の死骸が引っ掛かっていた。何かな?オオコウモリ??
                            右)フクギの雄花

途中で会った学生さんは毎月オオコウモリの調査に来ているとのこと。
この死骸も見てもらったがこの時点では不明。

 
フクギの並木に雄花がたくさん落ちていた。 フクギの実はオオコウモリの好物。
12年前の8月にはフクギの垣根で実を食べている姿を目の前で見られ大感激だったのだが、今回はちょっと時期が早かったかな?
それでも昨日も昼間に姿を見たし、どこかにいるはず。

大東神社境内で7時30分ごろからしばらくオオコウモリ探し。
高い木の上を懐中電灯で探す。

あっ。飛んだ! 空を大きいコウモリの影が横切った。 
何匹か空を飛ぶ姿は見られたが、止まっているのは見つからず、再度来ることにして今日はあきらめる。暗くて高い木の上のオオコウモリ探しはむつかしい。

目いっぱい動いた一日が終わった。 南大東島4日目-1へ続く。 
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5月15日 南大東島 3日目-3 大東神社 ラム工場 島まるごと館 海軍棒

2016年05月15日 | Weblog
3日目の午後

大東神社へ。


 大東神社 秋祭りがおこなわれ奉納相撲もやるらしい。 
ガイドさんによると、島に人が移り住むと同時にいくつかの神社が作られたそうだ。
島にはこの他に秋葉神社や金毘羅宮もある。新天地で拠り所が必要だったのかな。


「天然記念物 ダイトウオオコウモリ」の碑 この森にはダイトウコオオコウモリやダイトウコノハズクも住んでいる。
ダイトウオオコウモリは昨日のカヌーツアーでも見たが、何回でも見たい。

 
 アフリカマイマイ 成長すると倍ぐらいの大きさになる アフリカマイマイの幼生かな?
アフリカマイマイは食用として持ち込まれたが野菜に被害を及ぼし、寄生虫を持っているため触ってはいけないらしい。

 
ダイトウオオコウモリが好きな テリハボク                アカギ

 
          ダイトウシロダモ     花が見たかった サガリバナ


タイヘイヨウグルミ(マメ科)大きい単葉だった。落ちて黒くなった果実

他にもこれもコウモリが好きなフクギや板根のモクマオウなどうっそうとした森だった。
外から持ち込まれた樹木も多い。
コウモリ探しは夜に来ることにする。

ラム工場 ㈱グレイスラム


 「南大東空港」  ラム工場と聞いていたのに、着いたのは飛行場?

 
機内持ち込み・・? ハイジャック・・?        エアコミューター・南西航空?

カウンターにはラム製品が売られている。
ここは旧の空港跡 この建物はターミナルビルを利用しているのだった。


   ちゃんと?製造工場もある。 大きい貯蔵タンクが並ぶ。ここで1年半寝かせる。
製糖の時期に合わせて製造するとのことで、今は工場は稼働していなかった。
ラム酒は機内持ち込み可ということで、何人かお買い上げ。

 
旧飛行場の待合室 今は屋内ゲートボール場として利用されている。
ラム工場にしてもゲートボール場にしても、形を変えずに利用しているのはいい。
          右)次に行く「島まるごと館」も旧飛行場の敷地に建てられている。

旧南大東空港は昭和9年に海軍飛行場として建設され、島の中央部の盆地(幕下(はぐした))にあった。
平成9年、島の外周の丘陵地(幕上(はぐうえ))に新空港ができて移転して旧空港は廃止された。

島まるごと館(写真は上の右)
南大東島のビジターセンター的なところ。
着いた時は外出中で留守。書いてあった携帯に電話するとしばらくして係りの方が来られ開けてくださった。
中の展示を見た。訪れる人が少ないのか展示も古いままの感じ。

東海岸へ。

海軍棒プール
島の周りは断崖でビーチもないので、岩盤をダイナマイトで崩して人工プールが作られた。
12年前に来たときは台風が近づいていて、波がすごくて近寄くどころではなかったが、今日は近くまで行けた。 人工プールはもう一つ西海岸にもある。

 
天気はよく、海も荒れていないがプールの縁に打ち寄せる波は時々大きくしぶきが上がっていた。
本当はここで泳ぎたいとこころだがこの波ではちょっと・・それに脱衣場もない。
結構深そうだ。海続きなので、魚や生き物もいるという。面白そう。

海軍棒のいわれは『明治25年(1892年)旧海軍の軍艦「海門」がこの島を訪れた際、測量用に建てた棒で、ここが日本固有の領土であることを示すために「大日本帝國海軍」と書かれていたそうだ。(現在は復元された棒)』
左上の写真の右手山の上の細い白い棒がそれ。

 
プールに打ち寄せる波を飽きずに眺めた。水を触ろうとしたら波がかかりそうになった。

「天然記念物 東海岸植物群落」
大陸と1度も繋がったことのない南大東島。ここには島の成り立ちがわかる貴重な植物が残っている。


海軍棒プールから駐車場への急坂。この途中の岩の隙間に張り付いている植物たち。

 
     アツバクコ 果実ができていた。            シロミルスベリヒユ
いつも見かけるクコやスベリヒユとはずいぶん感じが違う。


ボロジノニシキソウ 花が咲いていた。
これらは大東諸島特有の植物だそうだ。細々と、でもたくましく生きている。

 
他に   左)シナガワハギ
               右)クサトベラ など。
無人島だったこの島に八丈島から開拓者が入って100年余り。
うっそうと繁っていたダイトウビロウを伐り開きサトウキビの栽培を始め、製糖産業が始まった。
第2次世界大戦の時にも樹木は伐採利用され、島は丸裸の状態になったらしい。
それから後、いろいろな木を持ち込み造林され、外来種も入ってきた。
よく見かけるモクマオウやリュウキュウマツ、テリハボクやギンネムなどの樹木も持ち込まれたものだ。
南大東島3日目-4へ続く。
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5月15日 南大東島 3日目-2 南大東漁港 レインボーストーン バリバリ岩

2016年05月15日 | Weblog
南大東漁港

 
         南大東漁港へ下る。                 展望台記念碑

岸壁に囲まれた南大東島には入り江や浜はない。
そのため周辺にはマグロやサワラの豊富な漁場なのにクレーンで吊り上げられる小型船でしか漁ができなかった。
それで島の岩盤を爆破掘削するという「掘り込み式工法」で漁港が作られた。
     
 
          南大東漁港                 クレーンがあった。
船は海に停泊せず、陸上の所定の場所に固定されるらしい。

 
          モンパノキ       「タコの足」を想像させる面白い形の花序
沖縄などではよくあるが花や果実を初めて見た。

 
            花                         果実
花が咲いている枝、花が終わった枝、実になっている枝 まちまちなのが面白い。

 
   長命草(ボタンボウフウ)                  花も咲いていた。

少し離れた南大東港北地区へ。


         下る。

 
         駐車場?人口岸壁                釣り人がいた。

 
      島はこんな岸壁に囲まれている。          岸壁と海のブルー  
        
南大東島は2000mの海の中に煙突を突き立て、その先だけが海の上に出ているという地形だという。だから海はいきなり2000mの深さになる。

 
切り通しにはレインボーストーンと言う茶色や黒の濃淡が重なった岩が露出している。  
       右)平らな部分はここから切り取った。すごい崖だ。 縦の亀裂があった。

バリバリ岩


       あづま屋  

 
カブトムシトラップには5匹もかかっていた。           上の隙間から撮影 

  
バリバリ岩 岩の裂け目へ入っていく。

   
ごつごつの岩 歩きにくい。 ガジュマルの気根  いろんな植物が絡み合う。

  
ダイトウビロウがド~ンと天をつく。         シマタニワタリ?   
     

  
このあたりで引き返した。 12年前に来たときはずっと奥へ突き抜けて海辺の岩場に出た。
                                  右)シダの仲間
   
                 もうすぐ出口

 
     出たところはサトウキビ畑        大きい板根のモクマオウがあった。

ホテルに戻る。


ホテルのカウンダーにもレインボーストーン きれいに磨かれてピカピカ

昼ご飯は「大東そば」でバイキング 大好きなゴーヤチャンプルが出た。   南大東島3日目ー3へ続く 
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5月15日 南大東島 3日目-1 星の洞 大池オヒルギ群落  

2016年05月15日 | Weblog
南大東島は『大東諸島(北・南・沖の大東島)の1つ。
遠く離れた海でできたサンゴ礁がプレートに乗って移動しながらいったん海面の下に沈み、再び隆起した島』

サンゴ礁由来の石灰岩でできているのでたくさん(100以上)の鍾乳洞があるという。
その中でも特に美しい鍾乳洞が星野洞だ。(美しさ東洋一とも)

星野洞


駐車場周辺
 
       テイキンザクラ          ハナチョウジ
他、サンカクチュウ?・ウナズキヒメフヨウ・ソウシジュ・サンタンカなどがあった。


星野洞入口 観光案内所で鍵を開けてもらい(あらかじめ申し込みが必要)
音声ガイドの機器とライトを持って入る。

  
入口からは長いスロープを下る。       
その奥の扉を開けて入る。湿度は100%とか。
鍾乳洞鍾乳石の良好に保存には湿度がかかせないらしい。

さらに階段を下ると大きい空間に無数の鍾乳石 
その空間は約1000坪ほどもあるらしい。
番号に従って音声ガイドを聞きながら進む。

 
 
 
 
 

カーテン状・中が空洞のストローのもの・剣状・針状の細いもの・・上から下がったのはつららといわれるもの。
タケノコ状や丸いもの・人型のもの・・下から生えているようなのは石筍。
つららと石筍ががっしりとつながって柱状になった石柱。
どうしてできたのかわからないような造形のもの・・気の遠くなるような世界だ。
鍾乳石のでき方には降水量も影響するらしい。
密閉を保たれ、今も成長を続けている白い生きた鍾乳石が見られるすばらしい鍾乳洞だ。
2度目の星野洞だが感激新た。

 
鍾乳石の隙間数か所に「泡盛」が置かれていた。
この島には高等学校はないので中学を卒業すると、島から外へ出なければならない。
卒業して島を出る前にここに泡盛を保存しておき、成人式で帰ってきた時に開封してお祝いするのだそうだ。いいですね。      右)通路の階段にも鍾乳石ができかけていた。


帰りは動く歩道になっていてびっくり。12年前もあったかな~。

大池へ。

大池展望台
島中心部の湖沼群にある大池は南大東島最大・沖縄県最大の池だそうだ。

展望台に到着。


そばには大池の水を利用するための東水門 

 
水辺にオヒルギが胎生種子をぶらさけていた。
                    右)可愛いフウセンカズラはコフウセンカズラ

 
ペットボトル利用のトラップが仕掛けてあり、1匹入っていた。
他の場所でも見たトラップは採集のためではなくカブトムシ退治のためという。
帰って調べると、外来種のタイワンカブトムシの食害からダイトウビロウやサトウキビを守るための捕獲用トラップだったのだ。

展望台に上がる。


 
木立の向こうに大池が見えた。ダイサギ?チュウサギ? くちばしの黄色い白いサギが3羽ほど見えた。        枝にダイトウヒヨドリ。本土のとどう違うのかは知らない。

近くのオヒルギ群落へ。


入口から遊歩道の木道へ。

 
              ガジュマル          ガジュマルの新しい気根

 
           オヒルギ         親樹の下に幼木が無数に生えていた。

木道の終点はデッキになっている。

 
    芽生えて間もないオヒルギ              少し葉が伸びたオヒルギ


胎生種子を付けたオヒルギ

オヒルギは普通、熱帯・亜熱帯の川と海が接するあたりの汽水域に生育するマングローブ植物の1種 
それがこんな内陸部にあるのはなぜか? 
それは南大東島がかっては環礁で、その頃に生育していたのが、サンゴ礁の成長隆起によって内陸に取り残されたことによる。こんな内陸封鎖型のオヒルギは珍しく、天然記念物に指定されている。          南大東島 3日目-2 へ続く。
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