みどりの野原

野原の便り

5月26日 春の鵜殿ヨシ原 

2011年05月26日 | Weblog
レインコート上下・雨靴の完全武装で参加。

2月ヨシ焼きの頃原っぱのようだったヨシ原。
ヨシやオギもだいぶ伸び見通しが悪くなくなっている。

 
鵜殿ヨシ原は淀川右岸、三川合流地点から4キロ下流にひろがる。
面積は甲子園球場の18倍 75ha 
以前は大雨の時には冠水する河川敷で、良質のヨシの産地だった。
淀川の河川改修工事によりヨシ原と淀川は6mの差ができ、ヨシ原は乾燥化して群落は大きく減少。
その後、ヨシ原回復のために上流部に揚水ポンプを設置(現在2基)ヨシ原に水を流すための導水路を作ったり(水をヨシ原に近づける)、下流部では河川敷切り下げ工事をする(ヨシを水に近づける)などされている。

 
観察路 イネ科・カヤツリグサ科のオンパレード。 右)キキョウソウ・・と思って通り過ぎようとしたら「ヒナキキョウソウ」だという。ほとんどが閉鎖花で先端1つだけ花が付いていた。

 
      ミコシガヤ            クサヨシ       

 
ヨシの隙間から。 カモジグサの向こうにセイヨウカラシナの黄色がひろがる。
 右)ハナビセキショウ 赤い実がきれい。時期が違えば見てわかるかどうか・・

 
ひとところハナウドの群落があった。まるでどこかの高原のような雰囲気だった。
                  右)ヒレアザミ トゲのわりには可憐な感じの花
 
時には雨でビチョビチョの中に入り込んだり・・水路を渡ったり・・私にとっては迷路のよう。    右)掘り下げ地 左の方にヨシ原がひろがっている。

ノウルシは実の時期で目立たない。
他にクマツヅラ・ミゾコウジュ・ウキヤガラ・カワラヨモギ・シロネなど。

ヨシ原として保全しているので、湿地性の希少種も残っているそうだが、昨夏の暑さなどで今年は出ていないものもあるらしく、来年の復活を願う。

傘がいるかどうかぐらいの雨はかえって涼しくてよかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする