みどりの野原

野原の便り

5月3日 成ヶ島 1日目 

2011年05月03日 | Weblog
前々から行きたかった淡路・成ヶ島へ1泊の観察旅行。
早朝出発 新大阪からのバスは連休中だったが運転手さんの頑張りで30分ぐらい遅れただけで淡路市由良町に到着。 


すぐに渡船で目の前の成ヶ島へ。あっという間に到着。
目にしたのは海岸植物のお花畑(後に紹介)

弁当を食べた後、海の観察会 ウォーターシューズに履き替え海へ入る準備をした。
・・のに、花につられて結局花散歩に。ここでは海に入らずじまい。

海岸沿いの遊歩道~成山へ。

成ヶ島
照葉樹林・干潟・岩礁・砂地・塩沼地・アマモ場など多様な自然環境が残され宝島的存在だという。瀬戸内海国立公園の一部となっている。
元々は淡路島と陸続きで人も住んでいたが、江戸時代に水路が切り開かれて島となり、明治に開設された要塞も閉鎖され、昭和61年には国民宿舎も閉鎖され渡し舟も運休になり、現在は無人島。
荒れ放題になった成ヶ島をよみがえらそうと「成ヶ島を美しくする会」が発足し、渡船の再開(曜日など運休注意)や施設の整備等が行われたことを機に交流・活動も活発に。他とも協力して調査や自然保護の活動をしておられる。

 
ハマダイコンの白・紅紫、ハマエンドウの紫、ミヤコグサの黄・・お花畑にうっとり。            
  
        ハマダイコン       くびれた豆果は熟しても裂開しない

 
        ハマエンドウ               ハマボッス
 
ツルナ かじるとしょっぱい味がした

ハマボウ群落・ハマヒルガオ・ハマウド・ハマサジ・ハマゴウ・カワラヨモギ(ハマウツボが寄生する) 他・・
塩分や乾燥に耐えるように固く光沢をもった照り葉、砂の移動に抵抗する根や海流散布に適する浮く実を持つもの。
満潮時には海水に浸かるところにもハママツナが生育。晩秋には全草が紅葉するという。ぜひ見てみたい。

 
山にいた貝 左)ギュリキマイマイ          右)ヤマタニシ(蓋がある)

黄砂がひどくて成山(49.2m)からの展望はきかなかった。
他の人たちは生き物観察をやっている。気になるが身は1つ。


4時に集合して渡船で由良に戻り、バスで今夜の宿舎へ。

夕食の後、昼に採集した海の生き物などを見たり話を聞いたり。
ヒラタブンブク・オカメブンブク・ヨツアナカシパン・モミジガイ・ミミイカ・ナメクジウオ等、魚類・ウミウシの仲間・カニ類・フナムシ・キタフナムシ・・変化に富んだ生き物がいると言うことは海の豊かさの表われ。山から海へ連続性のある浜は他ではあまり見られなくなっている。

成ヶ島で採集された貝の標本を見せてくださった。750種ぐらいあるという。
中には目に見えるか見えないかのような小さいものも。よく見つけられたものだと感心する。

海の生き物はおもしろい。
コメント
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