中東・北アフリカ 流血の事態を懸念
武力行使回避求める
国連総長が当事国に
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は20日、リビア、バーレーン、イエメンなど中東・北アフリカ諸国で、反政府デモの動きが強まり、流血の事態が広がっていることに強い懸念を表明し、武力を行使せず、基本的な自由を尊重するよう当事者に求めました。
潘氏は「今は幅広い対話と、真摯(しんし)な社会・政治改革の時」と強調し、当事国の指導者に対して、国民の要求に耳を傾け、正当な要求には応えていくよう促しました。
潘氏は同日、バーレーンの事態をめぐって、同国のハマド国王に対して懸念を直接伝えました。暴発状況の沈静化を図り、その対応にあたっては最大限、自制を発揮するよう求めました。
潘氏はアラブ連盟事務局長、欧州連合(EU)外交・安全保障上級代表(外相)らとも地域情勢について意見交換。今後、他の当事国首脳とも協議していく予定です。