来月また値上げ
庶民は音上げ
8月も値上げが止まりません(表)。食料品やガソリンなど多岐にわたり、
家計を一段と圧迫することになります。大手スーパーも、割安感から消費者
に支持されてきた独自ブランド商品まで値上げしています。
二十五日発表の六月の全国消費者物価指数は、前年同月比1・9%上昇で、九カ月連続のプラスとなりました。七月の同指数上昇率は、電気、ガス料金の値上げなどの影響で2%を突破するとみられています。八月の値上げはこれに拍車をかけるものです。
メーカー各社は値上げについて、原材料高を理由にしています。トウモロコシなど飼料の高騰も、乳製品や卵の価格に影響しています。
十月には、政府が小麦の売り渡し価格を引き上げる見通しで、パンやめん類など関連商品の値上げが懸念されています。
この間、国民の所得は減少しています。そのもとでの生活必需品の値上げは、個人消費をますます押し下げます。
収入増えず 工夫しかない
七月最後の日曜日となった二十七日、東京都新宿区のJR新大久保駅前の安売りスーパーのレジ前には長い行列ができました。
「隣の中野区から敬老パスを使い買い物にきた」という女性(74)の手には、食品などを詰め込んだ大きなレジ袋が。「安いものしか買わないようにしている。年金で生活しているので、遠くても安いお店をみつけて買い物をしている。なるべく食事も少なく、医療費もかけないようにしないといけない」と話します。
一人で買い物かご二つという客や、キャスターのついた旅行バッグいっぱいにつめている客も。段ボール箱三つを自転車に乗せる中年男性もいました。
電動自転車できた区内の女性(56)=自営業=は「たばこ販売をしてきたが、以前の一日の売り上げが、今は一週間でやっと」。前と後ろのかごいっぱいにレジ袋を積め込みます。
区内の男性(57)も「八月からも値上げの波というのは知ってました。収入は増えないので創意工夫しかないです」とうんざりしたように話しました。
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貧富の格差、逃げるところはない、変えるしかない、社会は人間が創っているのだから必ず変えられる。多数になるよう、共産党と共に世直しを!