大橋様
Lieber Mansan,Energie aus Atomkraftwerke ist hier auch eine grosse Problem.
kちゃんの死
k子さんは小柄な方で,小学校では列の一番前でした.
なんでもフンフン,と聞いてくれる人で,“いや”と断れない人でした.
そのkちゃんが,あれは小三の頃でしょうか,突然はっきりと“いや”と断り始めたのを新鮮に思った記憶が残っています.自分も見習わなければ,と思った事も.考えますと私は今でもこれ,弱いです.
又高校で水泳大会があったときに,高1の彼女が自由形,50mの競泳でなんと“平泳ぎ”でバタバタ暴れるばかりに見えるほかのクロールの男性生徒を差し置いて,一番になったのも昨日のように思い出します.
それからなんとなくコンタクトが取れなくなってしまいました.
彼女はエリートで,高校からストレートに府大に入学し,それも物理学部に,そのあとどこかの原子力発電所でお仕事をされている,と聞いたことが有りました.
いつか日本に帰ったときのことでした.小学校の同窓会があるので出席した時,彼女が亡くなったことを聞き驚きました.白血病だったそうです.私はすぐに彼女の職場が原因と思いましたが,誰も彼女が亡くなったこと意外には詳しい事を知らず,そのままになっていました.
満さんのメールをいただいて彼女の事を思い出しています.
ドイツは今は前政権からの約束事も有り,(以前は社会,緑連合政権でしたので)徐々に原発から降りるべくのはずですが,これに反対の電力会社の圧力が大きく,なかなか前進していないようです.
問題はこれに変わる代案がないからでしょう.
私どもの住んでいるニーダーザクセン州のゴールレーベンにこの原発のごみを地中に埋める施設が有ります.
最初は“一時的”といわれていましたが,どうも永久保存地となりそうな感じです.
ほかに“適当で安全な場所がない”そうですが,これも政治的な言分けでしょう.
原発で生まれた廃物はまずフランスの処理施設へ運ばれ,そこで処理された残物がこのゴールレーベンへ運ばれてきます.この貨車による運搬には何時も反対デモがいろいろな障害を与えています.
若い人達はこのレールの上に寝る,座り込むだけでなく,自分の手首を手錠でレールに繋ぎ合せ,貨車を止めようとしたりしています.
原子力発電所の事故も最近新聞種になりました.
それでもこの最も古く,安全基準が現在の基準に合わない発電所を尚且つ,修理して稼動しようと電力会社が懸命です.
国の補助,税金問題など,詳しい事は知りませんが,ある一定年間稼動すれば,減価償却は済み,丸儲けになるのですから,誰だって廃炉にしたくないでしょう.
外国のドイツ批判者は,ドイツは自国の原子力発電所を取りやめ,外国の原子力発電で生産される電力を買う!と言います.その通りです.
現在は誰一人として,およそ30%ほどの原発から生産される電力を何によって埋め合わせるかについて効果的な代案を言えないのではないかというのが私の印象です.
テレビで見る中国の大掛かりなダムの建設,それによる下流の国々の苦しみ.
似たような話をアルゼンチンでイグアスの大滝を見学した時も聞きました.
上流のブラジルでいくつもダムが作られ,この世界遺産の大滝が干上がりかけている,と言った事です.
しかし,ヴェトナムなどの中国のダム建設による被害は,多くの人の暮らしにかかわる事ですから,いえ,死活問題ですから,中国の責任は大きいと思います.
ごみの問題でも,今ではごみをどうするかが問題となり,一般に認識されていますが,一時は何でも買おう,消費しよう,古くなれば捨てましょう,とごみの事まで考えす消費ばかり,それを社会の,科学の進歩と履き違え享受してきたと思います.
原発だって,ごみの処理までトータルで考えて,いくら安全なのか,経済的なのか,そして環境に優しいのか話す人はいないように見えます.
原発の電力が一番安いと言うのは,ごみ処理の問題までを計算していないに違いないと推測しますが?
それに万一チエヤノビルのような事故が起こらなかったとして,この建物を廃物化させた時に,いかような安全な処理方法があるのかさえ,誰も考えていないに決まっています.
でも原子力と言うのは時代のスター的産物,誰もが入手したがる産物.平和利用にしろ否にしろ.
北朝鮮だけでなく,アフガニスタン,パキスタン,についでイラン,その次は何処でしょうか.これの広がりを阻止する方法がないのも事実でしょう.
一番良いのはこの原子力の元となるウランなどを国連が厳しく直接管理してくれれば良いのですが.
ユートピーですね.
この頃のドイツは寒く,中部山岳地方では雪が降りました.
雨の日外も出ています.
気温は5~15度です.
以下略.
ドイツの主婦は、ものの見方、考えかたが世界的だと思いませんか!