冷静

9月ジャーナリズムは関東大震災話題です、今年はTVも新聞も朝鮮人虐殺事件を殊更に採り上げてました。先の大戦時の南京大虐殺と同じで、そもそもそんなことがあったのかどうかという論は未だにくすぶってます。大勢は虐殺はあった、集団心理の怖さを説き、ひいては人権問題に敷衍する論調ですが、反論ももちろんあるのです。そこにさして、官房長官が「虐殺したという記録が見当たらない」と公式に表明したことを、天声人語が大批難してます。政府の公式見解というわけです、真実がかどうかは別問題です、どこまでも政治決定ですから。でも、日本で起こったことですからねぇ、わからぬはずもないことです。それを誰もがわかっていて、このやり取りを見ているわけです。言い張る側がいて、猛反発する側がいて、それを眺めてる観衆がいる。観衆が実は一番冷静なのだということですか。silent majority です。