柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

水準

2023-08-20 08:00:05 | Weblog

なおえ。より正確にはなおエ。漢字で書けば尚エ。大谷が満塁ホームラン打ってもチームは負けたと。なおえの典型の試合です。大谷はこんなに打ちました!と大声で報じた後、トーン落して「なおエンジェルスは負けました」と続く一連です。どのニュース番組のスポーツコーナーもトップ記事は大谷です。朝のNHKもリアルタイムの成績をまず報道します、凡退した打席も流します、それだけのバリューなのですね。その後に日本のプロ野球です、高校野球です。文字通り束になっても大谷一人に勝てないのです。43本の本塁打は両リーグトップなのだそうです。本塁打王が現実なものになって、さらに先発で10勝しているというまさに漫画の世界です。いや、いかな漫画でもそんなストーリーは荒唐無稽とボツにされるかもしれません。そんなレベル。

 その高校野球、彼の母校がベスト8に残って、通算本塁打記録を持っている大砲が注目されましたが、甲子園では一発が出ず、近くは清宮がそうであったように騒がれすぎが災いするのでしょう。それにつけても清原の凄さではあります。5回出てきて13本。とんでもないレベルだったんですねぇ。桑田は20勝ですよ。こっちもとんでもないですけれど。

 男子バスケット、昨日はスロベニアと対戦して100点ゲームやられて35点差のボロ負けです。世界のレベルです。向こうはNBAのスター選手が出てきて、それこそ格が違う。今朝の新聞には河村のコメントが載ってますが、速さと急ぐとは違うなんて世阿弥が風姿花伝で書いてるようなこと言うてました。強くと粗っぽく大きくとは違う、優しくと弱くとは違う、というあれです(強きと荒き、幽玄と弱き)。2mを越える大男に175㎝の河村がディフェンスしてる写真が載ってましたが、これじゃぁなぁではあります。柔を持って剛を制するのは柔道の理想だけですねぇ。

コメント
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