柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

立者

2022-10-02 07:45:50 | Weblog

アントニオ猪木の死亡報道です。私の中学生時分がプロレスの黄金期でよく観てました。馬場の全日プロ、猪木の新日プロ、豊登(とよのぼり)の国際プロ、この3団体がそれぞれ午後7時8時台に番組持ってました。デストロイヤーがまだ現役でしたか。フレッドブラッシーが額に噛みついて流血させる映像で婆さんがショック死したとかの古いところから、ボボブラジルが馬場に飛びあがって頭突き喰らわせている場面、大木金太郎との石頭対決を覚えてますが、これはもっと前の記憶でしょう(時系列があやふやです、力道山や芳の里、グレート東郷の記憶と混じってます、そうそう回転エビ固めの吉村道明も)。人気レスラーはそれぞれ必殺の決め技を持っていて、客はそれを待っている。ドリーファンクのスピニングトーホールド、ビルロビンソンの人間風車、ブッチャーはフォークを突き立てるし、シークは剣を振り回す。サンダー杉山の雷電ドロップなんて今思うと何じゃ?もありました。「気合いだ!気合いだっ!」で有名になったアニマル浜口も国際プロレスでした。「俺は藤波の噛ませ犬じゃない!」長州力はサソリ固め、その藤波は掟破りの逆サソリ(古館伊知郎の名フレーズです)。スタンハンセンのウエスタンラリアート、アンドレザジャイアントはあの大きさだけで絵になりましたし、ブローザブロディのとんでもないワイルドさ、ハリ―レイスのクレバーな感じ、強烈なエルボーなどなどなどなど。でも、猪木のコブラツイスト、卍固めが一番「でたぁ~!」感が強かったですかね。国際プロレスが早くに消えて、やがて馬場も死んで、とうとう猪木の番。大立者でしたね。日本のプロレス語る時に欠かせぬ人です。柔道のルスカやあのモハメドアリと異種格闘技という花火上げたのもこの人でした。もっともあれはリアルに観てましたが期待がとても大きかった分全然面白くなかったですが。合掌。

 三遊亭円楽の死亡も伝わりました。田舎にいると笑点を観るばかりなのですが、その意味では全国区の落語家の一人でした。圓生を継ぐのはこの人だとの評価があったやに聞きますが、残念ながら私は圓生や志ん生に間に合いませんでしたのでわかりません。円楽の名が重たかったのかそうでなかったのか。最後の高座映像が流れました、脳梗塞で左半身が麻痺して喋りにくくなってて悲しい絵でした。でも晒す。ここの意地。談志もそうだったですかね。落語家が喋れなくなる悲劇。合掌。

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