柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

先陣

2022-01-13 08:26:47 | Weblog

アメリカで豚の心臓を移植して成功したという話題です。とうとうここまで来たかの感です。クローン技術(自分と全く同じ個体を作る技術)は羊でできたことがヒトでできぬはずはないという理屈でどんどん進んで行くので必要な臓器を作るために自分のスペアを作るなんて神をも畏れぬ仕儀がやがて実現されるのでしょうが、その前段階です、他種動物の臓器を使う。どうして豚なのか、はこれが使いやすかったからでしょう。機能的にヒトの心臓に似ているんでしょう、単純な理由と思います。誰もが聞いたことがあるでしょう拒絶反応をなくすために遺伝子操作して後に移植したと記事にはあります。ヒト‐ヒトの臓器移植の際は前もってそんな操作はできませんから、血液型の適合するドナーを見つけてさらに免疫抑制剤を大量に使ってという手間がいるのですが、こちらはそれが要らぬと。いやいや、そうは言うても異種ですわ、他に不都合があるでしょうに感情論以外に、と思いますが科学技術ってのはどんどん進んでいきます。結果を世界中が注目してます。思えば日本で初の心臓移植、札幌医大での和田医師の手になることでしたが、移植された彼も相当期間生き永らえたことでした。が、他の理由(法的手続き。つまり殺人の違法性阻却手続きができてなかったことです。和田医師は同僚の医師から殺人罪で訴えられたのでした)でプツリと後続が途絶えたのもご存知の通り。全ては結果次第です。成功すれば後が続きます、酷い結果になれば潰されます。科学は一方で先陣争いですから、屍を乗り越えて行くものではありますがさて。

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