昨日の甲子園第一戦は21世紀枠同士の戦い、小豆島校高校対釜石高校、面白かったですよ。まさに高校野球の醍醐味ってやつでしょう。どっちも打つんですが、小豆島にあと一本が出ない。釜石もそうなのですがこちらには点が入って。勝った方ではなく負けた方に大拍手が送られる。これもお定まりなのですが、いい試合の後には心から拍手する気分になります。こちらはあながち偽善と括れませぬ。スタンドを写します、小豆島側が真っ赤、アルプス席が上から下までびっしり埋まってます。こりゃ凄いや、と思うと同時に、ああ、これだけ皆が喜んでるんだ、これだけ島民や島出身者たちを幸せにしてるんだとの感動です。今思っても涙が湧いてくる感じになります。高校野球の醍醐味その二はこれです、地元意識同郷意識をこれでもかと高揚させてくれます。あれだけ集まるのはすごいなぁ。何でもフェリーかを特別にチャーターしてやってきたんだそうですよ朝早くから。第一試合ですからね、そうせざるを得ないにしても、すごい数です。小豆島空っぽになったんじゃないんでしょうか。選手達はよくやりましたよ、田舎のしかも離れ島の高校が少数のハンデを抱えてやる、これもグッとくるところで。何よりスタンドを埋めた人達の幸せな気分が羨ましいことでした。一方の釜石高校。こちらは被災地からの選抜です、未だに仮設住宅から通う生徒が二人いるとかそういう話は中継中にアナウンスしてましたが、こっちも大応援団、紫がチームカラーなんですね。こっちもびっしり埋まってます。両チームとも田舎の子然とした容貌の子が多くてそれも好感を呼んだでしょう。が、新聞で知りました、釜石の投手は先の震災大津波で母親を亡くしているんだそうです。NHKは中継の時には触れませんでしたよ。さすがにこういう紹介は偏りを生むと考えたんでしょうかね。でも、記事読むとそれはそれでジンとします。あの試合がいいゲームだっただけにどちらもよくやったという拍手です。立派な親孝行したな。そうですよね。
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