柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

合理

2015-12-23 10:58:59 | Weblog
冬至の昨日の暖かかったこと、日本中そうだったと天気ニュースが言ってましたが当地も例外にあらず。夜はさすがにグーッと冷えましたが昼間の温いこと。往診で車に乗りましたが窓開けて走らせました(こんなおかしい奴も私ぐらいでしたが)、平気でした。小春日和とは寒い時期の暖かい日の形容ですが、少なくとも今年の秋冬は今のところ小春日和だらけで特段の感慨はありません。TVは殊更に南瓜のゆず湯のと伝統しきたりを強調しますが日常から消えて久しく、いまやクイズ問題に堕ちてはいます。その時期時期に思い出すのでいいのでしょうけれど、一陽来復なんて言葉も夜のなくなった唯物科学万能の現代においては何?どういう意味?なのではあります。
 北の湖の協会葬が取り行われたとかで報道されてます。髷のない朝青龍が参列してインタビュー受けてました。髷のないこの人を見たのは初めてじゃないかという感慨でしたが、力士を守ってくれた理事長だったとしおらしいコメントでした。あんたがトラブルメーカーだったんだぜと大向こうから一斉の突っ込みを受けていたでしょうが、平気。ま、平気だからやって来るんですけれどね。もっとも今は旭鷲山と同じようにフィクサー然として金儲けしているんでしょうが。取り敢えず八角さんが理事長に就いてますが、次は貴ノ花かもしれないそうです。なかなかやるじゃないかい。千代の富士が人気(人望)がないようで、その代わりとなるとやはりビッグネームは、真の実力は別問題として、周りへの説得力があるもんですから。
 野田聖子が夫婦別姓の合憲判断を受けてこう宣うたそうです、家族の絆が壊れると言うが、目に見えないものをぶつけて来るので合理的に議論できぬと。片隅の新聞記事は、こう言って反対派を批判したと結びます。ああこの人は進歩的文化人だったんだと感心することです。目に見えぬもの?唯物論の教条そのままですが大丈夫でしょうか。対抗して屁理屈捏ねるつもりは毛頭ありませんが、こういう線引きはいかがなものですかね。人の世、社会は長い年月を経てこなれ馴染んできた習慣風俗社会規範、これらを総じて伝統、文化と呼びますが、同じ所に住む人達が同じ規則を守って社会が保たれ日常が維持されてきたのでしょうに。それを目に見えぬものは合理的じゃないから議論できぬとはおそれいります。合理という言葉が実は曲者なのです。合理的との字面にはなにやら良い響きで、西洋的で有難いモノ、日本的なナァナァの対極で問答無用に正しいこととのニュアンスがありますが大間違いです。理に合う。英語で言うと reasonable 、理由のある、納得できるほどの意味ですか。理ってなんですか?真理とか定理の意味に繋がるんですねこの字は。単に唯物的な因果関係だけを指すものではない筈です、医学で最近特にうるさいエビデンス、データとして数字化して統計学的検定に耐えたモノだけが正しいのではないでしょう。人の社会が物理法則のような(重力式や加速度式の様な数式)数式化できる筈がないでしょうに。そこのところの不可知さを否定するような、それでもって拒否拒絶するような物言いは、自民党員とも思えぬ狼藉の類に思うのですが。もっとも彼女には彼女なりの立ち位置があって、今のところは反安倍の旗を揚げてる方が得と思ってるんでしょうね。思ったようにマスコミが食いついて来てくれてない所が悲しいことですが。
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする