違法操業の疑い

WWF国際野生生物基金によれば地中海の船籍でない漁船がここ2週間地中海のクロマグロの主漁場で目撃された（5月31日WFAN）

同基金はこうした漁船が漁期の中盤に出現したことは国際的なクロマグロ保護規則に違反する行為を行うものでないかとの深刻な懸念を表明した。「我々が受信した地中海で受信したAIS自動船舶識別によれば漁船はこの行為を繰り返していたようである」とWWFの地中海漁業プログラムの主任のDr Sergi Tudelaはいう。「数年間の厳しい規制のあと、10年前の状況に戻ったように見える。漁獲圧力がピークのレベルにまで上昇、資源崩壊の脅威をもたらしている」

最初の船団は少なくとも13隻の中国船で船名は'FU YUAN YU'であるという。二つ目の船団は少なくとも8隻であるが国籍は不明である。WWFはこうした漁船のクロマグロ操業は許可されていないという。The FU YUAN YU 船団はスエズからジブラルタルに向けて5月26日に現場を去るまでの間に航行。シシリー海峡を通航した後はAIS信号は2日間以上遮断されている。中国当局に対する識別の要請に対し、船団はモーリタニアに向かったと回答。

ふたつ目の国籍不明の船団は繰り返し地中海西部で捕捉されている。この中にはクロマグロの主漁場であるBalearic海のスペインの漁業保護区域も含まれている。この船団の船の多くは西ありアルジェリアのAlboran海に位置している。

WWFはただちにこの情報をICCATと欧州漁業委員会に報告、関連諸国に対してクロマグロ違法操業違反の恐れのある漁船の乗船調査を行うように要請した。「違法操業の累積的な兆候が認められ、我々のリアルタイムの関係機関にたいする通報が行われているにもかかわらず、ICCAT,EU委員会、スペイン、イタリアなどの諸国は今のところ乗船調査を行っていない」とDr Tudelaはいう。

運搬船が漁民を支援

コンデルタ沿岸のBac Lieuの漁民は燃料やその他の必要物資の供給で運搬船の支援を受けている（6月2日VNN）

沖合に貨物を運ぶこれらの船は省の政策で過去3年間漁業者らと協力を続けている。こうしたチームワークなしには沖合の漁業者らは水揚げを拡大し利益を揚げることが難しい。また最近は出漁するためのコストも増大している。こうした輸送チームにより燃料や水揚げした魚を魚上から沿岸に運んでもらうことで各漁船はひと航海当たりでVND15-VND20百万を節約できる。またこうした支援により漁船は長く沖合にとどまることができる。

こうした省によるチームワークが行われる以前は漁船は燃料、食料、氷などの事情から15～20日間しか操業できなかった。今は30～40日の操業が可能となっている。Bac LieuのNha Mat区の4隻の漁船の船主Ho Ngoc Thuanは沖合での操業ななかなか大変で時に事故に遭遇することもあると。以前はこうした協力がなかったため利益も低かったという。Nha Mat区の国境警備隊のDuong Van Ngoanは漁民協会はこの方式の効率を認めている。現在では地元漁船お9割が出漁でき岸辺にとどまる船は少ないという。Bac Lieu には1,200隻以上の漁船があり、年間の水揚げ量は10万トン以上である。省当局によれば2012年から2015年の漁業の成長率は年間14%であるという。これにより同省に輸出金額で2.4～3億米ドルを生み出しているという。

ナマズPangasius生産者の損失は甚大 メコンデルタ

生産者は1ヘクタール当たりおよそ48,000米ドルの損失を被っていると漁業省次官のDuong Van Theが伝えた（6月1日SGGP）

現在の損失はキロ当たりVND3,000で魚価はVND22,000~23,000にしかならないという。多くの企業が値段を下げて資金の回収に当たっている。欧州向けのフィレーの価格はキロ当たり3ドルであったものが2.6ドルに下落している。メコンデルタ水産物生産輸出協会は養殖業者と企業はいま9.52億ドルの資金を生産のために必要としている。しかしその資金調達は困難であるという。