memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

英国の偉大な魚のやりとり

2012-06-15 00:08:10 | 水産・海洋
Billingsgate市場は英国最大の内陸の魚市場だ。当初市場はテムズ川の下流に900年間位置していてたが1982年にロンドンに移された(6月13日BBC)

この市場はロンドン市営会社が運営。54軒の商人が年間2万5000トンの魚を扱っている。そのうちの4割は輸入物で、年間お売り上げは2億ポンド(およそ200億円)である。マダラ、ハドック、ヒラメ、ソール、サケなどのほかに貝類もスコットランドやコーンウオールから夜間にトラックでやってくる。エキゾチックな温暖水性の魚のブダイやテイラピアなどもあるし、遠洋の魚もある。これらは直ちに氷詰めされ、ロンドン・ヒースロー空港まで空輸されてくる。

まだ暗闇の午前4時開場を知らせる鐘が鳴り、その後市場での取引が可能となる。魚を移動できるのは伝統的な運び屋だけであり、1876年に制定された法律のもと魚商に雇用された労働力である。しかしながら、ロンドン市営会社は今年の4月には不要な93人のポーター(運び屋)を廃止した。(そのうち35人は商人によって再雇用された)買い手側は主に魚商、ホテル、レストランなどであるが中には自分お家族のために魚を買いに来る人たちもいる。

ほとんどの魚が冷凍ではなく冷蔵である。何軒かのフィッシュアンドチップの店がbアイスランドやノルウエーから来た船凍魚を買いつけに来る。強調されるのはその鮮度であるがいくつかの魚種は“新鮮すぎる”。ターボットやドーバーソールなどは死後硬直で食べる前には それをなじませる必要があるほどだ。魚商人の Alan Cookはいう。「多くの人たちは漁業が天候や潮に左右されることを理解していない」と。 午前7時半にはほとんどの魚が売れてしまいバイヤーたちも市場を去る。


中国船2隻フィリッピン船1隻が岩礁を離れた

2012-06-15 00:07:48 | 海事
マニラ発:2隻の中国艦船と1隻のフィリッピン船が西フィリッピン海のPanatag(Scarborough)岩礁を離れたとフィリッピン外務当局DFAが火曜日発表した(6月5日The SunStar)

「われわれの競技に従い2隻の中国海事関連船舶とフィリッピンのBFAR(魚類水棲生物資源局)の船舶はもはや当該岩礁海域に存在しない」とDFAが発言。政府はPanatag岩礁に関する残る案件を中国との協議を継続している。フィリッピン政府は中国が領有を主張しているPanatag岩礁問題をエスカレートさせないと明言している。
同海域での緊張は密漁の疑いでフィリッピンが中国漁民を拘束しようとし、それに対し中国監視船が妨害した4月10日に始まった。

水不足で沿岸地区から移住

2012-06-15 00:07:24 | 亜細亜海道

14,400人の主に漁民がよりよい生活を求め移住している(6月4日Daily Times.PK)

気候変動が広大なインダス・デルタに大きな影響を与えている。天然資源の喪失のみではなく、沿岸に居住する人々の生計に影響を与え、急激な飲み水の不足が人間や家畜の移住の主な要因となっている。

パキスタン漁民フォーラムPFFのまとめた“2000年4月から2010年4月までのインダスデルタにおける移住”によればおよそ14,400人の人々、その大半が漁民であるが57か所の集落に居住していた人々がよりよい生活を求めて他所に移住hしたという。
年配のRamzan氏は彼が幼少のころは他の穀物とともに有名な赤米Red Riceの栽培を行っていた。農民であっても穀物生産や家畜の所有により十分に豊かであった。しかしすべてが変わってしまった。集落のほとんどの住民が別の場所に移住した。RamzanによればThatta地区のShaha Banderに近いSamoon Jattの彼の集落では多くの住民が最近移住してしまったという。「デルタが破壊され、はちみつを採取したり、家畜の重要な餌となる資源が消滅した。肥沃な土地は不毛となった。土着の人々は稲わらでマットを編むなどほかの仕事に転業した。飲み水の不足が集落の移住の原因となっているとThattaの漁民のリーダーHaji Adam Ghandhroはいう。

しかし海水の侵入がThattaとBadin地区の肥沃な農地にここ数十年押し寄せている。打ち続く災害の状況下にありながらも政府は何らの手も打たず、デルタの生存のための下流のKotriに対する水の供給などを行っていない。環境保護主義者らは素晴らしい自然遺産を保護するために直ちに手を打つべきだという。世界で第5番目のデルタはアラビア海に扇状に注いでいる。蛇行するクリークや泥水を含んだ水路は水が減少している。環境の劣化、気候や天候の変化により、かなりの時間とともに水が減少している。この土地はかつては肥沃な土地であった。栄養分いとんだ泥土とマングローブ林が多くの淡水魚や地元集落に重要な農作物をもたらしていた。

しかし多くのデルタのクリークは水不足によりふさがれた。ある推計によれば270万人のうちの80万人の沿岸人口が資源の喪失のために移住を迫られたという。我々の父祖らは蜂蜜を採取したりマングローブ林から様々な産物を得ていた。多くの野生動物がいて漁師はたくさんお魚を水揚げしていた」とRamzanは回顧する。かつて森は深く、石炭、木材、ゴム魚などが中東諸国やインドの年に輸出されていたという。