ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

10月1日から、今月行った九州一周旅行を連載します(ただし完結しない可能性あり)

2022-09-30 00:00:00 | 旅(国内)

来月から、今月に行きました九州一周旅行の記事を書きます。そんなに写真がないので、長い旅行記にはならないと思いますが、乞うご期待。

なお完結しない可能性というのは、現段階では事情を説明できませんが、そういうこともあるかもということでご了解願います。このブログは、現段階やめるつもりはありません。

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面白い記事を読んだ(蒋介石は現実を見ている人だったが、昭和天皇の時代錯誤ぶりと馬鹿ぶりもひどいものだ)

2022-09-29 00:00:00 | 社会時評

昨日(2022年9月28日)面白い記事を読みました。そう、日中国交回復50年ということは、日台断交50年でもあるということです。

>台湾孤立化「世界の流れ」 蒋介石、部下に吐露―日台断交50年
2022年09月28日07時11分

 【台北時事】日中国交正常化50年を迎える29日は、日本が一方的に中華民国(台湾)と断交してから50年でもある。当時の台湾政府は「背信行為だ」と日本を強く非難した。ただ、蒋介石総統は断交前年の1971年に国連を脱退する前から「中国共産党政権を受け入れ、われわれを追い出すのは世界の流れだ」と吐露。国際的な孤立化を覚悟していた蒋総統は日台断交を予見していた可能性がある。当時の部下が明らかにした。

 ◇国連演説案を却下
 元国民党幹部の陳鵬仁氏(91)は、69年に台北で行われた党の全国大会で蒋総統と交わした会話を、今もはっきりと覚えている。38歳だった陳氏は、蒋総統が国連に自ら赴いて国連の中国代表権問題について演説するよう進言した。
 「ルーズベルト(米)、チャーチル(英)、スターリン(旧ソ連)が亡くなり、残る世界四大領袖(りょうしゅう)は蒋総統一人だ。国連で演説すれば、われわれの議席は保てるのではないか」。陳氏がこう訴えると、蒋総統は「いい提案だ」と評価しつつ「3年、4年は持つかもしれないが、必ず追い出される。時代の流れは変えられない」と率直に語り、却下した。
 蒋総統は72年半ばから病床に伏せ、同9月の日台断交時には意識がはっきりしない状態だった。当時、陳氏はニューヨークにいた。断交の報道をテレビで見たとき、「日本にとっては正解だ。小さな台湾とつき合ってもメリットがない」と驚かなかったという。

 ◇排除の始まり
 台湾各紙は日中国交正常化の翌朝の紙面で、一斉に日本の田中角栄政権を批判した。日本研究で旭日中綬章を受章した李永熾・元台湾大教授(82)は、当時の台湾での田中氏バッシングを「大変なものだった」と振り返る。
 李氏は台湾が国連を脱退した時点で、国際社会に居場所が無くなったと感じていた。カナダやイタリアなど、「断交ドミノ」もすでに広がっていた。それでも「日本がこんなにすぐに台湾と断交するなんて」と衝撃を受けた。今後自分たちはどうなるのか、大きな不安が台湾社会を覆うのを感じた。

(以下略)

記事に登場する陳鵬仁氏と李永熾氏のプロフィールはこちら。

>◇陳鵬仁氏略歴
 陳鵬仁氏 1930年12月、台湾南部・台南市(旧台南州)生まれ。明治大、東京大、米シートン・ホール大、米コロンビア大に留学。74年対日交流窓口機関の亜東関係協会東京事務所職員、96年国民党中央委員会党史委員会主任委員。96年東京大国際関係学博士号取得。日本留学時代に早稲田大生だった故・小渕恵三元首相と親交を深めた。

 ◇李永熾氏略歴
 李永熾氏 1939年11月、台湾中部・台中市(旧台中州)生まれ。66年台湾大修士修了、67年東京大大学院留学、71年台湾大歴史学部副教授、75年台湾大歴史学部教授。2005~06年民進党・陳水扁政権の政策顧問。22年、旭日中綬章を受勲。

お二人ともそうとうな知日派のようですね。

読めば読むほど非常に興味深い記事ですね。それで私がこの記事を読んで思ったのが、なんだかんだいって蒋介石という人物は、いろいろ現実感覚のある人だなということですね。Wikipediaによると、台湾は大陸反抗を1965年に事実上放棄、72年に最終的に計画を放棄しています。そう考えてみると、69年に蒋が上の記事にある発言をしたというのもそれなりに理解できますね。蒋としては、やはり大陸反抗ができなければ、大陸側が国連ほかを代表する中国の座に就くことは時間の問題と考えていたということでしょう。それはそうですよね。蒋介石が現実性のある人間でしたら、そう考えざるを得ないでしょう。そして蒋には、そのような現実性があったということです。

さてさてそうとなると、私がずいぶん以前にご紹介したわが日本の昭和天皇はどうなんですかね? 

昭和天皇というのも、時代錯誤な人だ

当時私が引用した記事をお読みいただければ幸いですが、1971年の時点で昭和天皇は、当時の首相佐藤栄作に

>日本政府がしっかりと蒋介石を支持する

と依頼したといいます。記事は、

>蒋介石の行く末を案じた天皇の意向は、台湾擁護にこだわった佐藤の姿勢に少なからず影響を与えたのではないか

という

>井上正也・成蹊大学法学部准教授

の談話を紹介していますし、またこの記事を書いた時事通信の記者(氏名記載なし)も、

昭和天皇の発言の背景には、蒋介石が終戦直後に中国に残った日本人の引き揚げや天皇制の尊重、対日賠償請求権の放棄など「以徳報怨」(徳をもって恨みに報いる)と呼ばれる寛大な対日政策を取ったことに「恩義」や「信義」を持ち続けていたことがあると思われる。

と評しているわけで、井上氏といい時事通信の記者といい、どんだけ馬鹿なんだよですね。うんなもん佐藤だって義理とか行き掛かり上動いたという側面が大きいだろうし、国民党より共産党の方が日本や日本人に対して過酷に対応したなんて事実もないでしょうに。事実佐藤は、台湾から大陸に国連の代表権が移ってからは、日中国交回復に動いています。すでに佐藤の自民党総裁としての任期も終わりが近かったし、また周恩来が佐藤をひどく嫌っていたせいもあり、国交は実現しませんでしたが、佐藤もさすがに台湾に固執するほどの頑迷ではなかったということです。この件では、こちらの本が参考になりますので、興味のある方は乞うご参照。下で引用する記事でもご紹介しました。

佐藤栄作 最後の密使――日中交渉秘史

いずれにせよ前に書いたことを繰り返せば、

>別に共産党政権だから日本に蒋介石より過酷だなんてことはなかったんじゃないんですかね。たとえば戦犯うんぬんということを言いだせば、中帰連の人たちはどうなんですかね(笑)。1人の死刑も出さずに帰国しましたけど。アカの洗脳を受けた連中のことなんか知らん、ですかね。

つまりは、蒋介石は戦争した相手であっても最終的には仲間だが、毛沢東や周恩来らはなんだろうが付き合いたくない、絶対嫌だ、っていうレベルの話でしょう。要は、昭和天皇の反共理念の発言以上のものではないと思います。どちらにしても、時代錯誤な脳みその持ち主です。

ということでしかないでしょう。だいたい戦後の日本は、天皇の政治権限をはく奪しているわけで、それを代償として、天皇制は維持されたし、昭和天皇も天皇の地位を奪われなかったわけです。いくら米国が、天皇制を日本支配のツールとして活用したいと考えていても、天皇にさまざまな政治権限を与えたままでそのようなことを遂行するということはできないでしょう。

ともかく私が言いたいことは、昭和天皇の時代錯誤ぶりと馬鹿ぶりはひどいということです(苦笑)。いくらなんだって、1971年の時点で、首相に大要国連での台湾の議席維持に動いてくれと頼むなんてまるで自分の立場を理解していないし、あんたどんだけ時代錯誤の反共なんだよです。そんな世迷言を米国大使に話す佐藤という野郎もひどい人間ですが。そんなことを言われたら、天皇をたしなめるレベルの話でしょう。だいたい昭和天皇の話をマイヤー大使に佐藤が伝えたのが6月2日、キッシンジャーの秘密訪中が1か月強後の、7月9日です(笑)。ニクソン大統領による発表があったのが同月15日です。詳細は下記を参照してください。

ニクソン大統領の中国訪問

まあでも、昭和天皇としては、たぶんこの時点で、「ああ、だめだ」とは思ったのでしょうね。前の記事でも指摘しましたけど、田中角栄による日中国交回復に関して、昭和天皇が反対の意向を示したという情報は、現段階私は知りません。そして蒋の指摘する

>中国共産党政権を受け入れ、われわれを追い出すのは世界の流れだ

というのも、そして陳氏の語る

>日本にとっては正解だ。小さな台湾とつき合ってもメリットがない

というのも、まことにごもっとも、当然の話ですよね。しょせんケンカにならない、そういうことです。これは、中国本土と香港の関係もご同様。かつては、香港は、中国発展のためのなくてはならないツールでしたが、もはや本土の力で香港は繫栄している。つまりは、すでに香港は、中国における大都市ではあっても、かつてのような別格の位置にあるというものではないわけです。京都大学・慶應義塾大学名誉教授である大西広氏らも、著書でご指摘になっています。下の記事参照。

けっきょく香港の中国における相対的地位の低下、利用価値の低下に話は尽きると思う

というわけで私が何を言いたいかというと、経済が強いところが一番強いわけです。政治より経済の方が強い。これは私がいつも指摘していることです。おかげで一部のチベット馬鹿からずいぶん嫌われましたが、連中も私の指摘を否定はできません。すべて同じことです。

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恋愛系の詐欺などに引っかかる人の状況がきわめて端的にまとめられていないか

2022-09-28 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

先日、地元の図書館で次のような本を借りました。現在読んでいる最中です。

冤罪をほどく: “供述弱者”とは誰か

中日新聞による編著で、「取材班デスク」として秦融氏が著者代表としてお名前を出しています。つまり滋賀県で起きた冤罪事件についての本で、冤罪被害者の女性は、知的障害と発達障害があり、いわゆる「供述弱者」だったとされます。

アスペルガー症候群 思春期からの性と恋愛

それでこの事件で特異だったのは、冤罪被害者の女性が、担当した刑事に恋心を持ったということです。さすがにそれは「なぜ? 本当に?」ですが、そのような心理について、こちらの本からの引用として、次のような指摘が引用されています。原著では、すべて一続きのものです。それを引用者は、一文ごとに分けたわけです。丸数字は、便宜上私がつけました(p.92~96)。引用文は、③のかっこなどを活用するため、中日新聞の本からの引用とします。したがって、元の本での「」は、『』とします。原著では、p.98~p.99にあります。

①最初の友だちさえなかなかできなくて、そのために引っかかりやすくなる

②ぼくらに会わなければ良い人で通せていたような人たちまで、あまりに無防備なぼくらを見ているうちに、つい、わがまま心を刺激されてしまう

③”友情”のためとはいえ『これ以降は譲らないぞ』というライン(を持てない)

④彼らはきみから『ちょっとだけ』と借りていったお金で車を買っておきながら、その車で、出資者であるきみを轢いて意気揚々と去っていくかもしれないのだ

⑤異性と付き合ったこともなく、この先もモテる望みはなさそうだと思っている人は、『もしかしたら、おつき合いに発展するかも?』というえさをまかれたら、たちまちまいってしまう

⑥相手が魅力的で、カリスマ性のある異性となると、さらに危ない

⑦友だちだと思っていた人たちに、身ぐるみ剝がされてしまうことにもなりかねない

いかがでしょうか。私これ読んで、思わず「うーん、結婚詐欺ほかの恋愛系詐欺に引っかかる人間の心理や状況を、きわめて端的にまとめているなあ」と感心してしまいました。恋愛系詐欺に限らず、一部のカルト系の組織(宗教ほか)に過度に入れ込んでしまい、人生を棒に振る人間の状況も、このような側面にまとめることができないか。

私が思い出したのが、歌手崩れに引っかかって全財産を貢いで一文無しになり、生活保護受給者になった某女性です。こちらでご紹介しました。

金をためられる人、財産を残せる人は、けっきょく金にシビアなのだと思う(追記あり)

①→友人はいたようですが、男性にもてるというタイプではなかった。

②→歌手崩れの人間に異常に入れ込んでしまい、後戻りできなくなった。

③→歌手崩れと飲食店を始めて、男の言うままに金を出した。

④→その飲食店は完全に失敗し、大赤字となり、まさに金をどぶに捨てたようなものになった。

⑤→夫と死別した女性であり、男性経験がなかったわけではないが、夫婦仲がよかったわけではなく、その歌手崩れに異常に入れ込み、養子にするとまでいった。

⑥→歌手崩れなだけあって歌はうまいしなかなかハンサムだったらしい。

⑦→全財産を失い、生活保護受給者になった。

というわけです。すべてが当てはまりそうです。

ほかにもたとえば、ゴム会社の社員が、会社の金をキャバクラ嬢に貢いで、逮捕・実刑となった事件はどうか。

①→写真で見た限りでは、とても女にもてそうな人間に見えない

②→キャバクラ嬢に異常に入れ込んでしまい、後戻りできなくなった。

③→キャバクラ嬢から病気療養のためなどといわれて、その言うままに金を出した。

④→その金は会社の金を横領したもので、もちろん返ってはこない。

⑤→キャバクラ嬢に本気で入れ込んでいた。

⑥→顔は知らないが、たぶんそれ相応の美女だったのだろう。

⑦→警察に逮捕、実刑判決となった。現在出所しているだろうが、一生を日陰ものとして過ごすのだろう。

という感じです。なんと合致するのか(笑、他人事だから笑えるのです)。

そしておそらくこれは、昨今話題の統一協会オウム真理教、あるいは非宗教系のカルト組織(幸福会ヤマギシ会とか)などに加入する人たちにも当てはまる心理ではないか。人間、恋愛ばかりでなく何らかの対象に入れ込んじゃうと、信じがたいような愚かな行動をするということがありえます。なお上の引用の続きで、カリスマ性のある人物として、

チャールズ・マンソン

が出てきます。つまりは、麻原彰晃文鮮明というような連中と同類と考えてよろしい。文鮮明の場合そこまではいきませんでしたが、麻原の場合自分の道連れに、12人もの弟子が、刑場に消えたわけです。ほかにも、裁判になったら死刑は免れなかったと思われる人物もいるし、彼らに殺された教団内外の被害者多数。

上の引用は、発達障害者の対応について記されているものですが、私は、上の女性やゴム会社の社員が発達障害かどうかは知りません。知るわけもありませんが、そうだと判断する材料がないのでわからない。正直発達障害めいた部分はあるのかもしれない。しかしたぶん上のような状況は、発達障害でなければ無縁であるというものでもないですね。むしろ関係ないと考えるべきではないか。心の隙間に忍び込むということがあるでしょう。少なくともオウム真理教や統一協会などの熱心な信者・活動家がみな発達障害ということもないはず。

いずれにせよこういうのは、状況がよろしくなくなったら、だれでも引っかかる可能性はあると思ったほうがよさそうですね。最終的に人殺しとか死刑とかになる人間がそうそういるとも思いませんが、連合赤軍だって、その構成員がみんながみんな、そんなにひどい人間というものでもないでしょう。

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かつて、安倍晋三の胡錦濤への無責任発言を絶賛したり喜んだりした人たちは、ほんと救いのない馬鹿だと思う

2022-09-27 00:00:00 | 社会時評

本日は、安倍晋三の国葬の日です。当方もちろん安倍晋三の死などというものを悼む気持ちなど全くないのですが、せっかく国葬が行われるのなら、安倍にまつわる不始末についての記事を書きたいと思います。ただこれは、安倍よりむしろ安倍の周囲の人間がお粗末すぎたというべきでしょう。

以前私が、

>口先だけの男

と彼を評しましたら、とあるコメンテイターがそれを批判して、このように書きました。

>あと、安倍氏を口先だけと言うが、2008年5月の胡錦濤氏と日本の前首相達の懇親会で、ウイグルからの留学生のトフティ・テュニヤズさんの釈放を要求するなど、口先だけの人がすることでは無いと思います。

それで私は、その記事のコメント欄でなく、あらためて反論の記事を書きました。

安倍晋三が口先だけの男でなければ、首相だった時に胡錦濤に同じことを言っている

>このコメントにはとくに私はコメント返しはしなかったのですが、けっこうこのくだりは興味深い問題が述べられているように思います。つまり私はこういう安倍の発言こそが、口先だけだと思うわけです。なんで安倍は、首相在任時に、そのようなことを胡錦濤にいわなかったんですかね?

2008年5月の時点で安倍はすでに首相じゃなかったわけで、失礼ながら安倍がこんなことを胡錦濤に発言したところでもはや遅い段階です。彼が首相だった時に同じような内容のことを言えばそれはそれなりの意味やりアクションはあるでしょうが。

安倍が首相だった時点だったら、中国の人権問題について日本政府がそれなりに動くために外務省などになにがしかの指示を出すということも可能でしたし(外務省はそうとう嫌がったでしょうが)、それなりのことができたでしょうが、あのような辞任をした後ではね、なにもできません。2008年に安倍がそのような発言をしたのは、すでに自分が日本の外交政策に何ら影響を及ぼすに至らない安全地帯にいたからでしょう。胡錦濤だって、しょせん前首相(当時)からの発言なんて聞き流せるし、そんなことは安倍だって重々承知でのものです。失礼ながら安倍は、首相の際にはこのような発言をすることができなかったでしょうし事実しませんでした。

この記事を書いた時点では、民主党政権時代だったので、当然第二次安倍政権より前になりますが、このコメンテイターと私の書いていること、どちらが正しかったかは、もはや議論する必要もないでしょう。このコメンテイターは、たぶんこの記事にコメントしたあと私のブログを読んでいないと思いますが、おそらくこの人も、いまさら安倍を

>口先だけの人がすることでは無いと思います。

とは評価していないでしょう。

しかしこのコメンテイターの不明ぶりを笑ってばかりもいられません。たとえば早稲田大学の石濱裕美子教授は、

>その席で、お腹をいためて総理を辞任したアベ元首相が、チベットの現状を何とかするように訴え、また、日本に留学していたウイグル人の留学生で、中国で「国家分裂罪」(笑)の罪で逮捕されて十年になるトフティ・テュニヤズさんの釈放を求めたのを覚えているであろうか。

 このあと、チベット問題は悲しいかなまったく好転しなかったが、トフティ・テュニヤズさんの獄中での待遇はよくなったといい、今年に入ってからやっと釈放された。

とまで書いているし(なおツイッターは確認していませんが、ブログでは、彼女は、安倍の死に関してこれといった記事を発表していない模様(苦笑))、またのちに明治大学准教授になった水谷尚子女史は、

>最初にラビア・カーディルがアムネスティの招聘でやって来た時、私は時間を作って、彼女とともに安倍元総理を訪問し、その場でトフティ氏の状況について話をしました。それを切っ掛けに安倍元総理はこの件を知ることになりました。それがあの朝食会での発言に繋がっていきました。

>安倍元首相の発言は、政治犯であったT氏の監獄での状況改善に繋がりました。

>トフティ氏は、あの会見以降、監獄での布団などの備品が一新され、待遇が良くなったと聞いている。蜘蛛の糸をつかむような思いで、働きかけをしてきた人々を、外野が中傷することにいい加減疲れた。

>安倍元首相は、中国政治犯の妻であったラビヤさんの身の安全について相談にのってくれ、下野した後も時の外相や法相とも会ってどうすべきかを考えてくれた

などと安倍を絶賛し(引用は、bogus-simotukareさんの記事より)、そういう趣旨のことを共産党系の雑誌である「前衛」にも発表したくらいです(苦笑、呆れ)。

そんな話共産党系の雑誌なんかにしなくったっていいだろうと思いますが、そういうことをしてしまうのが、水谷という人なのでしょう。ほかにも、ネット論客のnoharra氏という人物も、やたら安倍のこの発言を支持していました。

で、安倍がこの発言をして 今年で14年(2008年5月)、安倍が自民党の党首(総裁)に復活して第二次安倍政権を樹立して今年で10年(2012年)、安倍が首相を辞任して今年で2年(2020年)です。そして今年彼は、政治的にはむしろ彼を支持していたらしい人物(山上徹也容疑者)から、旧統一協会(統一教会)との親密な関係について恨みを買って、殺される始末です。あまりに愚劣でお話にもなりません。

首相在任時安倍は、ウイグルやチベットのことなんて逃げまくっていましたよねえ。しまいには、習近平中国国家主席を国賓として日本に招こうとしました。これは、新型コロナウイルスとかの絡みで現段階実現していませんが、それがなければこれは実現していたでしょうね。つまりは、安倍にとって中国の人権問題なんて、どうでもいい、あるいはそうでなくったってそんなものの優先順位はきわめて低いということです。

とかなんとかそういうことを考えていると、ほんと心の底から私は、石濱教授や水谷准教授、拙ブログへのコメンテイター、noharra氏らのような人物は、

ほんまあほやなあ

と思いますね。それ以外に語る言葉がない。

私は、以前の記事で、

>失礼ながら安倍は、首相の際にはこのような発言をすることができなかったでしょうし事実しませんでした。

と指摘しました。こんなのは、なんら慧眼の持ち主でなくったって、社会常識のレベルですぐに思いつく程度のことです。上にあげたような連中は、まったくもってどうしようもない馬鹿としか思えませんね。この人たちにかぎらず現在安倍の胡錦濤への発言を理由として、安倍は中国にものを言ってくれた政治家だと本気で考えている人はいないでしょうが、でも過去に絶賛していた人で、自分の発言は間違っていました、撤回しますなんて言った人いるんですかね(苦笑)。1人もいないかどうかは定かでありませんが、たぶんほとんどいないんじゃないんですかね。私は、言っている人を知らない。コメンテイターについては確認できませんが、石濱、水谷、noharra氏といった人たちは、そういったことをしていないはず。

あ、ここでことわっておきます。私がここでいう「馬鹿」とは、勉強ができないとか知的障害があるとか、そういう話をしているのではありませんよ。社会常識の欠如、類推能力のなさ、自分の誤りを認められない頑迷さ、やたらと知ったかぶる、自分に都合のいい情報を仕入れると怪しかったり論拠もないのにすぐ飛びついて声高に吹聴する、そういったことの総体と考えていただければ幸いです。上の人たちは、まさにこういった連中じゃないですか。前に紹介した、ウイグルのビール祭りについての愚劣で幼稚なデマ記事をすぐ真に受けて、それがデマ記事であることを認めざるを得なくなったら関係ない話を始めて逃げようとしたどっかの馬鹿と同様です。ほんとこういった連中は始末に負えない。

なかなか面白い記事を見つけた(うそを見抜くのにいい判断材料になりそうだ)

櫻井よしことか産経新聞などは、安倍晋三とつきあうことで何らかの利益はありますから(櫻井を政府の審議会の中央委員にしたり自民党の幹事長と話ができるようアレンジしたり大相撲観戦でトランプ大統領と握手したり(右翼のくせにどんだけ馬鹿でクズなんだか)、フジテレビのトップに産経新聞を助けてやってくれと泣きを入れるなど、こんな馬鹿な首相は安倍以外にありません)、安倍とやたら親密になろうとすることも理解できなくはない(もちろん連中のやっていることは、ジャーナリスト、報道メディアとして最低の常識を逸脱しています)。が、安倍に直接話をしてのぼせ上ったらしい水谷女史はまだしも、ほかのお三方は、安倍と特に付き合いなんかないでしょうしね。水谷女史だって、言うほど大した付き合いはしていないでしょう(苦笑)。要は、安倍に勝手に期待して、それで勝手に吹き上がって最後には勝手に失望するという一番馬鹿なパターンです。まあ安倍は、こういう馬鹿な連中に囲まれたから首相になれたし首相に復活できたし、その代償として殺されたわけですが。

余談ではありますが、安倍はかつて戦後レジームの解体なんて話をしていましたが、そもそもそういうことを言うのなら、自民党所属の国会議員を経て首相になるのも変な話ですが(自民党こそまさに最高の「戦後レジーム」の集合体じゃないですか)、「戦後レジーム」どころか、統一協会(教会)といういわば自民党の黒歴史、宿痾、悪しき自民党体質の権化の関係で恨まれて暗殺されたのだから、まさに古き悪しき自民党のために彼は殺されたわけです。なにが「戦後レジームの解体」かです。馬鹿も休み休み言え、無様で無残にもほどがある、大言壮語、整合性の欠如もいいかげんにしろです。

余談を続ければ、本当に「戦後レジーム」を解体しようとするなら、日米安全保障条約も破棄か改定が必要でしょうね。破棄して自主防衛をするか、日米同盟を継続するのなら、またあらためて条約を作り直さなければいけないでしょう。安倍にそんなことをする意思や能力があるとも思いませんが、ただ安倍はなんだかんだ言っても最終的には米国を嫌いだったでしょうから(岸信介をA級戦犯にしたくらいだからね)、本来は米国の核の傘は嫌だったのでしょう。たぶん彼は、実現性はなくとも、日本の核武装を希求していたのではないか。もはやどうでもいい話ですが。

安倍については、また記事を書くことがあるかもしれませんが、あるいはこれで終わりかもです。それにしても安倍政治の終焉が、統一協会との関係で恨みを買っての暗殺とはねえ。あらためていろいろ考えさせられます。なおこの記事については、下の記事が下敷きとなっておりますので、ご興味があればご参照をお願いします。けっきょく9年前と同じことを書いているなということに話は尽きますね。

ね、首相に復活したら安倍は動いてはくれないだろ(今後に期待?)

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JR西日本を中心とするローカル線乗車を主とする旅(あと福岡)(2021年12月~2022年1月)(Day7-2)(29)(完)

2022-09-26 00:00:00 | 旅(国内)

滋賀県あたりは、雪が積もっていて、しかも正月なので空気もきれいなので、車窓もすばらしい。

ね、悪くないでしょ。

彦根駅も雪が積もっています。

降雪が多いですね。

急に場所と時間がスキップして、ここは静岡県。富士山が見えます。

思わず写真をたくさん撮っちゃいます。

都内で用事があるので、遺憾ながら熱海で新幹線に乗り換えます。このあと高田馬場へ向かいます。

高田馬場では、早稲田松竹に行きまして、田中絹代の監督作品を観ました。もちろん明日から仕事です。

(完)

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公明党の退潮ぶりも明らかだ(創価学会の団塊チルドレン世代があまり選挙に動いてくれない?)

2022-09-25 00:00:00 | 社会時評

旧聞で恐縮ですが、沖縄県知事選で、現職の玉城デニー氏が勝ちましたね。今回の選挙は、下地幹郎候補が出馬を表明した時点で、勝負の決着はついていました。彼は当選は無理でも数万票は取れる力がある。その票の多くは、一騎打ちでしたら佐喜眞淳候補に流れるものでした。そうなると、勝つとしても僅差の勝利ということになる自公候補は勝つ見込みがなくなる。で、玉城勝利を報じるNHKのニュースを。

>沖縄県知事選 現職の玉城デニー氏 2回目の当選
2022年9月12日 5時30分 

現職と新人の3人による争いとなった沖縄県知事選挙は11日投票が行われ、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対などを訴えた現職の玉城デニー氏が2回目の当選を果たしました。

沖縄県知事選挙の開票結果です。

玉城デニー、無所属・現。当選。33万9767票。

佐喜真淳、無所属・新。27万4844票。

下地幹郎、無所属・新。5万3677票。

立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦した現職の玉城氏が、自民・公明両党が推薦した元宜野湾市長の佐喜真氏らを抑えて2回目の当選を果たしました。

玉城氏は、沖縄県うるま市出身の62歳。

タレントとして活動したあと、沖縄市議会議員や衆議院議員を経て、4年前の沖縄県知事選挙で初当選しました。

玉城氏は選挙戦で、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対や子どもの貧困対策などに取り組んだ実績を訴えました。

その結果、立憲民主党や共産党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持も集めました。

上の記事でも数字がありますが、あらためて、Wikipediaのこの選挙の項目から、開票結果の表を、スクリーンショットで。

ただ今回の選挙は、玉城票>佐喜真票+下地票(339,767>328,521)ですからね。 というわけで、今回は玉城の勝ちです。

また、下地に玉城票が若干かもしれませんが流れているはずだし、また下地なら入れるが、佐喜真には入れたくない人もいる。さらに、玉城、佐喜真2人への批判の意味で、下地に入れた人もいるでしょうから、そう考えると玉城と佐喜真の一騎打ちだったら、もう少し差がついたと思います。たぶんですが、1万票~2万票くらいは差が広がったのではないか。このあたりの厳密な推測は私の手に余るので、このあたりでやめておきます。

それはともかく、正直自公側も、今回本気で勝つ気だったのかあですね。佐喜真は、前回選挙で8万票以上の差をつけられて玉城に負けていますからね。それでまた出て勝つには、それなりのプラスアルファ―が必要でしょうに。そういうものがあったんですかね? あんまりないような気がするんですが。それともそれって私の誤解?確かに今回は、下地が出たとはいえ、その差を6万5千票弱に縮めているのも確かではあります。

さて2018年の選挙では、佐喜真は、公明党票の7割くらいを固めたとされますが、逆に言うと3割は玉城に入れたということになります。前回選挙での8万票の敗北の大きな原因がそこでした。ちなみに2022年の参議院選挙での沖縄県の公明党への比例代表への投票は、81,618票で、14.77%であり、これは日本でもかなり高い得票率です。こちらから、さまざまな選挙のデータを確認できます。面白いので、興味のある方はぜひどうぞ。過去では、1998年の沖縄県知事選挙で、現職の大田昌秀を新人の稲嶺惠一が破った背景には、Wikipediaから引用すれば、

>前回の知事選では大田を推薦した公明党は「大田氏を基軸とした自主投票」に転じた。

ということであり、この件は、

>そして自主投票となった公明党支持層の半分近くの支持も取り込んだ。この知事選以降、全国的にも公明党は自民党への傾斜を強めて行き、1999年自自公連立政権成立への布石の一つになった。

ということにもつながったわけです。このように公明党がキャスティングヴォ―トを握るというのは、日本の地方議会では昔から珍しい話ではありません。そして今回の選挙も、NHKの報道によれば、公明票の7割が佐喜真票に行くにとどまったようです。すると2万何千票くらいが佐喜真→玉城となった可能性があるということですかね。とすると、公明票が9割くらい固まっていたら、一騎打ちだったら逆転していた可能性もあるかもです。その可能性は低いでしょうが、ありえなくもない。また玉城票は、30代以下では、佐喜真票に及ばないという分析もある。正直そんなに佐喜真という人が、若者にアピールするタイプの政治家とも思えないのですが、これは玉城側もいろいろ対応していかないといけない問題でしょう。個人の問題というより、沖縄でも政権与党支持者が若者に多いという問題があるので、沖縄だけの問題ではもちろんありませんが、可能な限り若者層の支持を増やさないといけません。

ところで昨今、どうも公明党の退潮が否めませんね。ではまた私の、特製の表をご覧ください。

公明党は、2003年から2005年にかけて、比例代表の得票数は絶頂にたっしたかと思われます。今年の参議院では、2004年の選挙とくらべて240万票も減らしています。これは、2004年と比較して71.7%弱でしかありません。自民党だって、ここ最近そんなに票数が多いわけでもありませんが(つまり、与党が強いというより野党が弱いと評すべきなのでしょう)、それでも公明党の一直線の下がり方は注目すべきかと思います。

共産党などは、ぶれは激しいですが、上がったり下がったりですが、公明党は特に参議院は、2007年以降一直線に下がっているといって過言でない。これは一体どういうことかと考えます。つまりは、公明党の有力支持母体である創価学会の選挙運動が、往年ほどの強さを発揮していないと考えて過言ではないのではないか。

と、いうようなことを考えていたら、なるほどねえと思う記事を見つけました。

「創価学会」団塊世代の退場で、一気に弱体化も | 宗教を問う

この記事の趣旨に副う部分を引用します。

>公明党の獲得票数は減少が続いている
しかし近年、その組織力には衰えが目立つ。今年7月の参院選で公明党が獲得した全国の比例票は618万票。昨年の衆院選から100万票近くも減った。

前述とは別の元本部職員によれば、自公協力の下、衆院選の全国比例票は自民党との「バーター」により取り込んだものが相当数含まれるという。小選挙区で自民候補に学会票を差し出すかわりに、比例区で自民票をもらうのだ。だから、参院選のほうがそのときの実力を素直に表していると見ていい。3年前の参院選で獲得したのは653万票。やはり今回はそこからも減らしている。

(中略)

学会の少子高齢化は世間一般より急速に進む。新規会員を獲得する「折伏」はまったく進まず、近年、公称世帯数(創立以来の累積数)は827万世帯からぴくりとも動かない。

今年6月の本部人事で原田稔会長の長男・星一郎氏が教学部長に就任したように、現在、「宗教官僚」たる職員から一般会員に至るまで大半は「2世・3世」だ。だが入信しない子弟もまた多い。選挙活動がまさにそうだが、学会員は私生活などない「学会漬け」を強いられる。それを見てきた子弟の多くは学会嫌いになりがちだ。

先述の元活動家によると、今から20年ほど前、地元の統監カードを調べると、3分の1は「幽霊会員」だった。もうそこには住んでいないのだ。誰もが知る有名歌手の名前もその中にはあった。

本来、学会員は転居先の組織に届け出る決まりだが、そうしない例は多い。とくに子どもが入学や就職で実家を出る際、親は転居先を連絡しないことが多いという。必ず地元組織から『聖教新聞』の勧誘が来たりするからだ。子を思う親心である。

現在、「本部」(複数の町単位からなり300世帯前後)や「支部」(100世帯前後)といった現場組織では、高校生以下の「未来部」だけでなく男子部でも部長を立てるのが難しいという。なり手がいないのだ。

一方で高齢化は容赦ない。学会員の年齢層でボリュームゾーンは1960年代までに入信した団塊世代。彼らは今や後期高齢者だ。かつて各地の会館運営は男子部員で構成する「牙城会」が担ってきたが、もはや要員確保は困難。かわりに学会は2009年、「壮年部」で構成する「王城会」を立ち上げ、「ヤング50代」と叱咤して動員に躍起だ。

当方別に創価学会の実情に詳しいわけではありませんが、私の知る限り確かに創価学会もだいぶ活動家の高齢化が進んでいるのは否めませんね。これは日本共産党も同じでしょうが、ただ共産党などと比べても創価学会はより上の記事でいう「学会漬け」が強いですからね。またこれは、島田裕巳氏などもよく指摘しているかと思いますが、創価学会の信仰の故かどうかは定かでありませんが、創価学会会員で人生においてそれ相応の成功をおさめたと思われる人物は、より創価学会の熱心な活動から離れる蓋然性も高いですからね。よく有名人の××(石原さとみとか)は創価学会の熱心な信者だなんて話がネットほかで流れますが、そして石原さとみはそうなのかもですが(詳細は知りませんが、彼女は東京創価小学校創価中学校を経て創価高等学校を卒業しています)、成功したら信仰から離れる有名芸能人も少なくないはず。本来ならそういう人こそ熱心な創価学会の活動家になってほしいのは、創価学会としては当然ですが、実際には、むしろそういう人ほど活動から遠ざかる傾向はあるはず。

昔は、いわゆる「新興宗教」、これはやや差別的なニュアンスがあるので昨今は「新宗教」という呼び名になっているようですが、そういったところが自民党から参議院の全国区あるいはのちには比例代表などで議員を出したりしていました。たとえば生長の家は、かつて生長の家政治連合なるものを結成していて、1964年から1983年まで活動していましたが、事実上活動を停止、89年に正式に解散しています。ここからは、玉置和郎村上正邦 、寺内弘子小山孝雄 といった人たちが国会議員(いずれも参議院)になっていますが、生長の家からまともに支援を受けていたのは、玉置、村上ですかね。村上のWikipediaに、

>その後、教団の要請により、優生保護法改正に取り組むが、党内がまとまらず、頓挫する。この件が生長の家の政治離れを招く。

>1983年、生長の家は参議院の比例区導入、優生保護法改正の頓挫により、政治運動から手を引く。玉置和郎は早川崇の後継として衆議院に鞍替えするが、直腸癌で死去。

とありましてそういうことなのでしょうが、生長の家総裁・谷口雅春が1985年に亡くなったことも大きいはず。雅春の娘婿で後継者の谷口清超東京帝国大学文学部心理学科卒業の学究肌の人物で、おそらくそういった政治活動に好意的ではなかったでしょうし、その息子で現総裁の谷口雅宣の時代になっては、自民党支持すらひっこめています。霊友会なども昔ほどは、政治活動に熱心でないはず。

こういった宗教団体が、政治活動をやめた、あるいは昔ほど熱心でなくなった背景はいろいろでしょうが、信者の減少とか、時代がかわり、自分たちの内部を保守するほうに熱心にならざるを得ないということもあろうかと思います。そうなると、相対的には創価学会の政治への関与が、こと宗教団体に限って言えばかなり極端に強力ということになります。が、公明党も、いかにメガ宗教団体とはいえ、やはり信者の高齢化、熱心さの長期逓減傾向はいかんともしがたい。前述したように、日本共産党なども党員の高齢化がすすんでいるでしょうが、直接的な政治団体ではない宗教団体である創価学会は、これから「宗教活動はまだしも政治活動はしたくない」という人が増えはしても減ることはないはず。創価学会の強みは、政治活動を通じて宗教活動にも一定の離反の歯止めをかけることが可能だったものあることは確かでしょうが、最近は、たとえば創価学会信者でなくても公明党に入れてくれる人も、昔と比べれば「自民党のいいなりじゃん」「いまの公明党なら自民党に入れたほうがいい」という声も大きくなっているでしょう。そして昨今話題になっているこちらの件はどうか。

>公明・山口代表、異例の8選へ 世代交代に創価学会から「待った」

小野太郎2022年9月13日 16時30分

 公明党の山口那津男代表(70)が13日、党代表8期目に挑むと表明した。立候補の動きはほかになく、25日の党大会で正式に選出される見通し。代表在任13年になる山口氏は「世代交代」で退く流れだった。だが、7月参院選の結果がふるわず、支持母体の創価学会を中心に来春の統一地方選への不安が強まり、安定最優先で「山口氏頼み」となった。

 山口氏は13日午前の記者会見の冒頭で、60年前の9月13日に党創立者が「大衆とともに」の立党精神につながる考えを示したことに触れ、「今日を期して、代表候補者として名乗りをあげることを決断した」と立候補の意向を表明した。ウクライナ危機などの難題に直面する政権や統一地方選を控える党のことに言及し、「私自身が先頭に立って党の力を最大限に発揮できるようにしていく必要があると考えた」と語った。

 世代交代が先送りになることを問われると、「状況を注視しながら見極め、最終的に判断するのが党の人事の基本的なあり方。蓄積した百戦錬磨の経験が非常に重要だ。経験を後輩にしっかりと伝えていくにはもう少し時間が必要だ」と強調した。

 山口氏は、2009年衆院選で当時の太田昭宏代表が落選したのに伴い代表に就任した。民主党に政権交代した選挙で公明議員の多くが落選し、参院議員の山口氏に白羽の矢が立った。

山口氏は、以前は次の代表はないという話でしたが、記事にもあるように、このままでは次(来年)の統一地方選挙が厳しい、山口氏の力が必要だということなのでしょう。山口氏が優秀な人間であることを認めるのは私もやぶさかでありませんが、といってポスト山口を育てきれないのではやはりまずい。ということは、やっぱり創価学会も「このままではいけない」という危機感があるし、それをどうにかする処方箋があるわけでもないということでしょう。ポスト山口がこのような状況をどう打破できるのかということもあるし、また維新などがこれからも伸びてくればさらに公明の票を食う可能性もある。私は、維新よりは公明党の方がましだと考えていますが、でもどっちも現段階投票する気はしないしなあ(苦笑)。

まあでも自民党にくっついている限り、公明党の熱心な支持者以外は、公明党にさほどの存在意義を認めるにはいたらないだろうし、いまさら自民党から離れるわけにもいかないし(自民党から縁を切られるということもありえます)、あんまり公明党に明るい未来があるとは私には思えません。本日9月25日山口氏が引き続いて代表を務めることが正式に決定されますが、相当な前途多難でしょう。

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認知症で怒りっぽくなった可能性もあるかもしれない(村田兆治の逮捕について)(追記:さすがに送検後に釈放されました)(亡くなったことの追記)

2022-09-24 00:00:00 | スポーツ

これはさすがに「おいおい」の件ですね。わりと詳細に報道されているスポーツ紙の記事より。

>村田兆治容疑者の逮捕詳細「どかしただけ」特別会員向け保安検査場で30代の女性検査員に暴行の疑い
[ 2022年9月23日 19:00 ]

 プロ野球ロッテで通算215勝を挙げた「マサカリ投法」で知られる村田兆治容疑者(72)が23日、暴行の疑いで現行犯逮捕されたことが分かった。
 本紙の取材で現行犯逮捕されるまでの詳細が明らかになった。

 事件の発端は23日午後2時前に保安検査場の職員から通報を受けた羽田空港からの「男性が暴れている。女性検査員がトラブルになっている」という110番通報だった。

 村田容疑者は午後1時すぎに羽田空港第1ターミナル北ウイングにある日本航空特別会員向け保安検査場で30代の女性検査員に暴行を加えた疑い。

 金属探知機に何度か引っ掛かったことに腹を立てたとみられ、女性検査員の左肩を右手で押した。通報を受けて現場に駆け付けた署員が現行犯逮捕。村田容疑者は「左肩を押していない」と容疑を否認。「前に立ちはだかれたので、どかしただけ」「殴ったり蹴ったりはしていない」などと話しているという。

 警視庁は現在、詳しい状況を調べている。

 村田容疑者は25日に北海道・芦別市民球場で開催される「宝くじスポーツフェア ドリーム・ベースボール」のドリームチーム監督として、芦別市選抜チームと対戦する予定だった。

 ◇村田 兆治(むらた・ちょうじ)1949年(昭24)11月27日生まれ、広島県出身の72歳。福山電波工(現近大福山)から67年ドラフト1位で東京(現ロッテ)入団。ダイナミックの投球フォームは「マサカリ投法」と呼ばれ、75、76年に2年連続最優秀防御率、81年に最多勝に輝いた。翌82年に右肘を故障し、85年には17勝を挙げカムバック賞。年に現役引退。通算成績は604試合で215勝177敗33セーブ、防御率3・24。95~97年はダイエー(現ソフトバンク)投手コーチを務めた。05年に野球殿堂入り。右投げ右打ち。

ネットでニュースを観たとき、「村田容疑者」とあって、かの張本勲‎氏がコメントをしていたので、野球関係者だろうとは思いましたが、村田という名字の野球関係者も複数(たとえばこちらの人物)いるので、誰かと思ったら、一番の大物ですか。村田兆治がねえです。考えてみれば、張本氏がコメントするのなら最高の大物になりますから、ご当人であることは容易に推測はできます。それで張本氏は、

>何かトラブルがあれば、むしろ止めに入るのが彼だ。兆治が手を出すなんて、今も信じられない思いだ。

語っています。

私もそんなに野球に詳しい人間でも興味のある人間でもありませんが、といってさすがに彼のことくらいは知っているし、一般にも知名度の高い野球選手かと思います。ロッテオリオンズ(当時)という川崎(当時)でくすぶっていた野球チームの選手としては、例外的に人気・知名度の双方で高い人間でしょう。実際Wikipediaからの引用ですが、

>1992年、小学5年生向けの道徳の教材に「逆境を克服した生き方」の教材として、村田が右肘手術からの復活した時の様子が取り上げられた。

というのでは、さすがにそういうことをしたらまずいでしょう(苦笑)。取り上げられたのは30年前の話ですので、たぶん現在ではそれは使われていない教材でしょうが。

さてさて、私がたまたま目にした記事で興味深かったのが、こちらの記事です。

>「マサカリ投法」村田兆治が暴行容疑で逮捕! 汚した晩節、「名球会追放」はあるのか

で、私がちょっと印象に残ったのがこちら。

>村田容疑者の取材経験があるスポーツライターが語る。

「昭和気質というか無骨というか、一筋縄でいかないタイプですよ。投球スタイルそのままで、よくいえば真っすぐな性格ですが、、融通が利かない面があったのはたしか。こちらが質問してもそれには答えず、自分が話したいことを話すので、ずいぶん困った記憶があります。

  あれだけの実績を残しながら短期間しか指導者になっていないのは、そういう性格もあったのでしょう。高倉健主演で映画にもなった『居酒屋兆治』という小説がありましたが、モデルは村田さんだといわれています。ただし、女性に暴力をふるうとか、そんなことは考えられない。そんな粗暴な噂も聞いたことはありません」

居酒屋兆治』というのが、村田と関係しているとは当方勉強不足で存じ上げませんでしたが、Wikipediaにも

>店名のモデルはプロ野球選手でロッテオリオンズのエース投手だった村田兆治。主人公・藤野英治は高校時代に投手で、村田兆治への憧れから店の名を「兆治」にしたという設定。野球ファンの山口瞳が、村田の全力投球に魅了されていたことが背景にあったといわれる。

とあります(注釈の番号は削除)。

それにしてもなんでこんな事件起こしましたかね。状況が定かでないのでめったなことは言いませんが、上の張本氏のコメントといい、スポーツライター氏の証言といい、さすがに村田という人が、このような乱暴をする人間だとは、誰しも考えなかったようですね。融通が利かないとか、必ずしも指導者に向いているとは言えないというような話とは、根本的に異なるでしょう。

で、すみません。以下は、このような可能性がある、こうであるかもしれないという憶測でしかないので、事実無根だったら申し訳ないということになりますが、あるいは村田が、(初期の?)認知症かなにかになって、我慢がききにくくなっている可能性はあるんじゃないんですかね。認知症になると怒りっぽくなり、自制がきかなくなるというのは、すでに知られていることでしょう。大物野球選手の中にも、アウトローみたいな人物もいますが、さすがに村田は違うでしょう。彼の年齢は72歳ということで、今時72なんて大した年齢ではありませんが、どうもそういう背景があるのではないか(そういう可能性がある)と私は思います。

それでこの記事を書いていて、たまたま見つけた記事を。2006年の朝日新聞に掲載されたもののようです。

>いじめている君へ
自分であやまる勇気もって

本文については興味のある方は読んでいただければいいとして、現段階ご当人犯行を否認しているようです。自分のやったことをよく理解していないで否認しているのか、それとも上の記事にあるように

「左肩を押していない」と容疑を否認。「前に立ちはだかれたので、どかしただけ」「殴ったり蹴ったりはしていない」

という解釈なのか、それはわかりませんが、ただどのみち彼は、この件で関係各方面に陳謝することは免れません。当然居直るわけにはいかない。謝罪はせざるをえませんが、彼は

>あやまる勇気

を持てるのか。自分はない(昔はあったが今はない?)ということになるかも。ご当人がこの記事を覚えているかどうかわかりませんが、覚えていればさすがに自分を恥じるし、また忘れていたとして「あなたはかつてこういうことを書いていた」と指摘されてどう考えるのか。これは、彼の今後の人生を大きく左右すると思います。

事件自体は、そんなに悪質なものでもないかもですから、処分保留釈放とかで穏便に済まされるかもですが、しかし刑事事件としてはそれで決着するとしても、ご当人の今後のことを考えるといろいろ問題も出てくるでしょう。さすがに実刑とかにはならないでしょうから、釈放されたらまずはクリニックとかに行って認知症検査とかをしたほうがよさそうです。あるいはもうしているのかもしれませんが、これでは事実上対外活動にも重大な支障が出るということになるでしょう。このあたりご家族や、いわゆるマネジメントをゆだねている組織があるのでしたら、ご当人の判断でなくそちらの方に動いてもらった方がいいでしょう。

現在ご老体が増える一方だし、また昔ならスルーされていたようなこともばしばし警察に通報されるようになっていますから、このような知名度の高い人の不祥事の報道は、増えてはしても減ることはないでしょう。今後も私なりにいろいろ注目したいと思います。

9月25日の追記:さすがに送検後に釈放されましたね。記事を。

>村田兆治氏が釈放 深々と頭下げ、被害の女性検査員に謝罪「誠心誠意謝りたい」
[2022年9月25日18時38分]

羽田空港保安検査場の女性検査員に肩を手で押すなどした暴行の疑いで、警視庁東京空港署に現行犯逮捕された元プロ野球選手の村田兆治氏(72)が25日、釈放された。午後5時半ごろ、報道陣の前に現れ、2度深々と頭を下げ、約1分20秒にわたって謝罪の言葉を述べて、車に乗り込んだ。

約5秒間の一礼後、「ご心配とご迷惑をおかけしたことは事実」と話し、「暴力だと言われた女性の腕を押したということでの逮捕。もう1度、彼女に誠心誠意謝りたい。それが第一」と被害を受けた女性検査員への弁だった。

「もう1つは、たくさんのファンの方々、子どもたちに、イベントなどで、夢を持って希望を持って頑張れと言ってきた。今回の私の逮捕は極めて遺憾だと思いますし、あたらめて深くおわびしたい」。野球教室などで触れ合ってきた子どもたちにも謝罪した。再び、しっかりと一礼した。

本来であれば、この日も、北海道・芦別市民球場で開催される宝くじスポーツフェア「ドリーム・ベースボール」に、プロ野球OBで構成するドリームチームの監督として参加し、芦別市選抜チームとの対戦や野球教室などを行う予定だった。

逮捕容疑は23日午後、羽田空港第1ターミナル北ウイングの保安検査場で、30代の女性検査員の左肩を右手で押すなどした疑い。村田氏は保安検査場の金属探知機に何度も引っかかっていたが、携帯電話を手にしていたため金属探知機が反応したとみられる。当初は容疑を否認していた。

◆村田兆治(むらた・ちょうじ)1949年(昭24)11月27日生まれ。広島県本郷町(現三原市)出身。福山電波工(現近大広島高福山)から、67年度ドラフト1位で東京オリオンズ(現ロッテ)入団。マサカリ投法と呼ばれる独特のダイナミックな投球フォームから剛速球とフォークを操り、プロ通算215勝177敗33セーブ2363奪三振、防御率3・24。最多勝1回などタイトル多数。右ひじ手術を乗り越え、85年カムバック賞。通算148暴投はプロ野球記録。40歳まで現役を続けて名球会入り。05年野球殿堂入り。解説者としても活躍。右投げ右打ち。

個人的には、送検はされずに釈放になるのではないかと考えていましたが、送検されたと報道されたときは、「え、送検されたの?」と思いました。が、検察が拘留請求をしなかったようですね。逃亡の恐れもないし、さすがにご当人も冷静になって謝罪せざるを得ないと考えたのかもです。

2022年11月14日追記:事情は分かりませんが、お亡くなりになりました。下の記事で触れましたので、ご興味のある方はお読みになってください。個人的には、自殺か、そうでなくても生きる希望を失っていたように感じます。

自殺じゃなくてもやはり過日の事件と不可分ではないか(村田兆治の死)

 

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JR西日本を中心とするローカル線乗車を主とする旅(あと福岡)(2021年12月~2022年1月)(Day7-1)(28)

2022-09-23 00:00:00 | 旅(国内)

翌朝朝食をいただきます。コンフォートの朝食はシンプルですが、悪くありません。

すぐチェックアウトします。本来ならもうちょっとゆっくりして、昼頃まで大阪に滞在してから帰京するのですが、本日は、高田馬場の早稲田松竹で、田中絹代の監督作品を観ないといけないので、ギリギリまで青春18きっぷで移動し、その後新幹線を使うことにします。

ほんと人がいません。

さすがに人がいません。

かなり昔、仕事の出張で来阪した際、ここの大丸で、カルヴァン・クラインのネクタイを買ったことがあります。気に入っているので、現在でもしています。

地下鉄に乗ります。

地下鉄に乗ります。

駅もさすがに閑散としています。

梅田駅に到着します。

大阪駅に乗り換えます。

新快速に乗ります。

日の出の写真を撮ります。

冬の日の出もなかなかいいものです。

(つづく)

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これも性(犯罪)依存の一種ではないか(千葉県警警部の性犯罪について)

2022-09-22 00:00:00 | 社会時評

この件の報道についてはさすがに「おいおい」ですね。記事を。地元紙の記事です。

>【速報】千葉県警の警部、強制性交疑いで再逮捕 5年前、集合住宅の部屋に侵入し DNA型が一致 盗撮容疑で2度逮捕
2022年9月20日 15:17 | 無料公開

 2017年に千葉県内で女性に性的暴行を加えたとして、県警は20日、強制性交と住居侵入の疑いで県警捜査4課の警部、岡田誠容疑者(45)=佐倉市染井野7=を再逮捕した。容疑を否認している。岡田容疑者は女性のスカート内を盗撮した疑いなどで、県警に2度逮捕されていた。

 逮捕容疑は17年7月23日午前2~3時ごろ、県内の集合住宅居室内に侵入し、成人の女性を刃物のようなもので脅すなどして性的暴行を加えた疑い。

 県警によると、現場から採取されたDNA型が、今月1日の再逮捕後に採取した岡田容疑者のものと一致して発覚した。女性は、事件翌日に被害届を管轄署へ提出していた。岡田容疑者は1997年に採用され、事件当時は同課の警部補だったという。

 岡田容疑者は8月12日、千葉市中央区の京成千葉駅のエスカレーターで、女性の背後からスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された。

 今月1日には、6月30日に県内に住む女性の住宅敷地内に侵入し、入浴中の女性をスマホで盗撮したとして、同条例違反と住居侵入容疑で再逮捕された。

 県警の川口光浩首席監察官は「職員が凶悪事件の被疑者として逮捕されたことは誠に遺憾であり、深くおわび申し上げる。捜査の結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントした。

二度目の逮捕の記事を。

<2度目逮捕>千葉県警の警部 住居侵入、入浴中の女性をスマホで盗撮疑い再逮捕 8月には駅での盗撮容疑

>【速報】千葉県警の警部 住居侵入、入浴中の女性をスマホで盗撮疑い再逮捕 8月には駅での盗撮容疑
2022年9月1日 13:38 | 無料公開

 住宅敷地内に侵入し入浴中の女性を盗撮したとして、千葉中央署は1日、住居侵入と千葉県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで県警捜査4課の警部、岡田誠容疑者(45)=佐倉市染井野7=を再逮捕した。容疑者は8月、駅構内で女性のスカート内をスマートフォンで盗撮した疑いで現行犯逮捕されていた。

 再逮捕容疑は6月30日午後11時10分ごろ、県内の女性会社員(32)方に侵入し、入浴中の女性をスマートフォンで撮影した疑い。

 同署によると、8月の逮捕後、押収したスマートフォンを解析し、入浴中の女性が映った動画が見つかり捜査していた。容疑者は「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めている。

 県警監察官室は「捜査が終わっていないので、現時点ではコメントを差し控える」とした。

では最初の逮捕による記事を。

<1度目逮捕>千葉県警の警部、盗撮疑いで逮捕 京成千葉駅 目撃者らが追跡、確保

>【速報】千葉県警の警部、盗撮疑いで逮捕 京成千葉駅 目撃者らが追跡、確保
2022年8月13日 10:57 | 無料公開

 駅構内で女性のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、千葉中央署は13日、県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで県警捜査4課の警部、岡田誠容疑者(45)=佐倉市染井野7=を現行犯逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は12日午後10時45分ごろ、千葉市中央区の京成千葉駅のホームに向かう上りエスカレーターで、県内に住む女性会社員(26)の背後からしゃがんだ状態でスカート内にスマホを差し入れ、撮影した疑い。「盗撮はしていない」と否認している。

 同署によると、容疑者の後からエスカレーターに乗った男性が盗撮に気付き「おい」と声を掛けると、容疑者は改札を突破して駅の外へ逃走した。男性が「盗撮」と駅員や近くに居合わせた警察官に知らせ、3人で追跡。現場からほど近い同区富士見2の歩道上で取り押さえ、スマホ内の画像を確認した。女性とは面識がなく、当時、酒に酔っていたとみられる。

 県警によると、容疑者の勤務態度に問題はなく、飲酒などでのトラブルもなかったという。捜査4課の飯田耕士課長は「課員が事件を起こしたことは誠に遺憾。被害者の方には深くおわびし、課員への指導を徹底して再発防止に努める」とコメントした。

警察官も人の子ですから、性関係の不祥事というのはちょいちょい報道されます。それらの中には、不倫といったいわば刑事犯罪ではないものもありますが、刑事事件となる犯罪だけに話を限っても、さすがにその多くは、盗撮とか痴漢といった条例レベル(迷惑防止条例)の事件です。それより悪質ですと、さすがに性的暴行といったレベルの事件は、そうそうあるものでもないでしょう。条例違反でしたら、減給1/10×か月くらいの懲戒処分(もしくは停職×か月)が決定した日に依願退職くらいで済みますが、上の事件からすると、懲戒免職はもちろん、実刑も視野に入るのではないか。

私はこの事件で、最初の事件の時の報道には気づきませんでしたが、2回目の報道はリアルタイムで知りました。つまりは、ネットでも目立つように報道されたということなのかもですが、私としては、ご当人の肩書に驚きました。

>県警捜査4課の警部

であるなら、かなり優秀な警官であるはず。それがどうしてこうなるのか。もっともこういう記事もあります。

>盗撮容疑で捜査4課長逮捕 電車内、女子高生にスマホ―愛知県警
2022年03月29日09時12分

 女子高校生をスマートフォンで盗撮したとして、愛知県警は29日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、県警捜査4課長の警視、妹尾利彦容疑者(59)=愛知県刈谷市=を現行犯逮捕したと発表した。「女性に携帯電話を向け、撮影したことは間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は28日午後10時50分ごろ、名古屋市内のJR金山―熱田間を走行中の電車内で、女子高校生に対し、下半身などを隠し撮りする目的でスマホを向けた疑い。
 県警によると、4人掛けボックス席の向かいに座った女子高校生を撮影していた妹尾容疑者を、同じ車両内にいた会社員の男性(40)らが取り押さえ、南大高駅で駅員に引き渡した。同容疑者は勤務後に同僚と酒を飲み、帰宅する途中だった。
 妹尾容疑者は昨年3月から、暴力団関連事件を担当する捜査4課長を務めていた。
 林昌彦・県警首席監察官の話 警察幹部がこのような事件を起こしたことは誠に遺憾で、深くおわびする。捜査結果を踏まえ、厳正に対処する。

こちらの方は、本部の4課の課長で警視ですからね。59歳で定年も近いのだし、何を血迷ったのかという気はします。この人物は、やはり常習的であったよう4月28日付で依願退職となっています。記事はこちら。20回くらい盗撮をしたとのこと。

ただそれにしても、千葉県警の警官の悪質さも相当なものですね。だいたい人間、さすがに「強制性交」なんてのは、相当犯罪傾向が進んでいないとなかなかできるものでもないでしょう。しかも彼は、少なくとも数年にわたって性犯罪を継続している。これは、ほかにも何らかの余罪があるとみなした方がよいのではないか。被害届はでていないがなにがしかの行為をやらかした可能性もありそうです。

ところでこうやって、時系列順でなく、逆から見ていくのも面白いですね。たとえば、最初の報道の記事では、

>当時、酒に酔っていたとみられる。

とあるわけで、警察も、そしてこの事件を報道している記者もおそらくそう考えていたのでしょうが、この事件は、出来心の犯罪ではないかと認識してたのではないかと思われます。

それにしてもどうしてこの警官がこんな犯罪をやらかしたのかはわかりませんが、どうもこれ、私が何回か紹介している元福岡ソフトバンクホークスの捕手であるの堂上隼人Hysteric Blueのナオキ(現・二階堂直樹)性犯罪加害者更生団体を主宰しながら性犯罪を現在進行形で続けていた自称「うずしお先生」

70代女性に性暴力 出所3カ月後に事件、40代男性

を私には思い出させますね。

堂上は、社会人時代に性犯罪(住居侵入の模様)をして、会社を追い出され、大リーグにも興味を持たれましたが、性犯罪歴が問題となり破談、関係者の多大な努力でようやくNPBドラフトで指名されましたが、性犯罪をまたまたやらかしてしまい、当然球団から契約打ち切り(解雇)され、実刑判決を受ける始末です。もう出所しているはずですが、どんな人生を送っているんだか。

二階堂直樹は、複数の性犯罪で懲役12年が確定、出所後の2020年またまた性犯罪をして、先月8月30日に、控訴が棄却され、高裁は1年2か月の実刑判決を支持しました。確定したかどうかは確認できませんが、現段階上告したという報道を私は見つけていません。「うずしお先生」は、彼自身も性犯罪の前歴があり、二階堂のことを辛辣に評していましたが、そのご当人が二階堂の裁判と並行して性犯罪をしていたようなのですから、お話にもならないとはこのことです。70代女性を暴行した人物は、懲役11年という刑が言い渡されています。

千葉県警の警部も、上の連中よりはましなのかもですが(一応逮捕歴は、今回が初めてなのでしょうから)、彼もこの連中の同類でしょうね。程度は警部のほうが軽いのでしょうが、自由の身になった後再犯をする危険も少なくなさそうです。そうなったら本当に救いがない。

警官という公務員と一緒にしたらいけないのかもですが、私が何回か記事にしている元プロボクサーの青木勝利氏や元野球選手の奥浪鏡などは、本当にアウトローになってしまいました。この2人は、論外にひどいのでしょうが、千葉県警警部も、十分犯罪依存症になっているように思いますね。現職の警察官で、ここまで繰り返して性犯罪をするというのは、出来心ではなく完全に犯罪から抜け出られなくなっているのでしょう。こういう手合いを更生させるのは容易なことではない。

しかし、とてもまともな人生を送る能力すらないらしい青木氏や奥浪、あるいは堂上、二階堂ほからと違い、この千葉県警警部は、警察社会でなかなか出世しているし、おそらく性犯罪以外はまともな人物なのでしょう。そうなると、人間というものの奥に潜む暗い部分になにをいまさらながら絶句しますね。本当に困ったものです。

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JR西日本を中心とするローカル線乗車を主とする旅(あと福岡)(2021年12月~2022年1月)(Day6-3)(27)

2022-09-21 00:00:00 | 旅(国内)

無事伊丹空港に到着します。最近関西国際空港ばかり利用しているので、ここはほんとしばらくぶりです。LCCは基本、関空だしね。

さすがに閑散としています。

てくてく歩きます。

まずは大阪モノレールに乗ります。前に、徒歩で阪急宝塚本線蛍池駅と空港を移動したこともありますが、今日はさすがにその元気はありませんでした。

この種のキャラクターも人気があります。あ、もちろんですが、私も嫌いじゃありませんよ。

無事大阪梅田駅に到着します。

御堂筋線心斎橋駅 にて下車します。

時間はそんなに遅くはないのですが、やはり正月2日ですので、人通りは多くありません。

ケジャンも最近食べていないな。

何回か利用しているホテルです。

機能的な部屋です。

いかにも大阪らしい写真が飾られていました。

(つづく)

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