ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

あまりのお粗末さに笑ってしまう

2012-05-31 00:00:05 | 社会時評
拙ブログにも2回ほどコメントをいただいている青松白砂さんのブログで興味深い記事を知りました。朝日新聞の関西版の記事を引用してみます。元記事はこちら

>TOEFL奨励策、橋下流当て外れ 参加高校わずか8校

2012年5月11日

 橋下徹・大阪市長が「世界に通用する人材育成」をめざして府知事時代に始めた、英語検定TOEFL(トフル)で好成績をあげた高校に破格の助成金を与える施策が行き詰まっている。府は50校分の助成金5億円を準備したが、ふたを開ければ高い受験料負担が敬遠され参加は8校。結局、助成金を受け取ったのは私立の英語エリート校ばかりだった。

■高い受験料・基準点が壁

 トップの成績を上げたのは、120点満点のうち平均72点を出した関西学院千里国際高校(箕面市)。帰国子女が多く「英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ」学校として知られる。助成金1800万円は全生徒分のタブレット端末「iPad」購入に充て、ネットの英文を読ませたり、宿題のやりとりをメールでしたり、教育環境を一層充実させるという。

 だが井藤真由美教頭は複雑な表情だ。「うちの生徒が結果を出せるのはわかっていた。制度の狙いは、現実に通用する英語教育を大阪全体で実現することのはず。実践できている私学が助成を受けるだけでは、あまり意味がないのでは」

 事業は、韓国のトップ校を視察し、滑らかな英語で議論する高校生を見て日本の英語教育に危機感を持った橋下前知事の発案で始まった。「今後は英語を普通にしゃべれることが(就職の)条件の一つになる。今から手を打っていく」。トフルで競う仕組みを作れば教育もトフルで点を出せる実用性の高いものに変わっていくと狙い、公私が同じ土俵で予算獲得を競う制度設計を指示した。


・・・・(失笑)。

それにしてもたぶんこの記事は、白砂青松さんのブログを知らなければ目にすることはなかったと思いますので、やはりいろいろなところに情報源をもっておくことは重要だなとあらためて考えるしだいです。

この制度の実態は、記事に引用されている教頭さんの発言に尽きますね。

>制度の狙いは、現実に通用する英語教育を大阪全体で実現することのはず。実践できている私学が助成を受けるだけでは、あまり意味がないのでは

青松白砂さんもおっしゃっています。

>TOEFLというツールの結果だけを使って、好成績を挙げたらお金をあげるなんて、こんなくだらないことをやっていたんですね。これでは、結局、それまで英語教育にお金をかけて来た者が、またお金をもらえるだけに終わるなんて、最初から目に見えていたことでしょうに。

(中略)

だったら、最初から英語に関してそういうノウハウを持っている学校が有利になるのは当たり前のこと。そして、そういう教育にお金をかけて来た者が有利になるのも当たり前のこと。結局、もともと環境が整っている学校を更にエリート校しようとする、多額の税金をバラまいて、ますます格差を固定しようとしているだけ。


まさに、こんな制度、

>環境が整っている学校を更にエリート校しようとする、多額の税金をバラまいて、ますます格差を固定しようとしているだけ。

というだけでしょう。それで笑っちゃうのが、

>ふたを開ければ高い受験料負担が敬遠され参加は8校。結局、助成金を受け取ったのは私立の英語エリート校ばかりだった。

というところ。府は、50校分の予算を準備していたら参加したのが参加8校というのだから、いかに「現場」を知らんかが見え見え(笑)。要は、教育の実態に即したものではないということです。

だいたいTOFELの教育なんてやっている高校は限られているし、そういった高校ははじめから教育環境も整っているし生徒の保護者も裕福であるのがわかっているわけで、そういった高校を積極的に助成するのでは

>ますます格差を固定しようとしているだけ。

ということになります。莫大な公金を支出して。これじゃあお話にもなりません。

しかしこれって、けっこう橋下の行政手腕の本質を物語っていませんかね。制度の趣旨もどうかと思うが、運用すらもまともに機能していない。ほかはだいじょうぶ? 私にはそうは思えませんね。

なお、青松白砂さんの、こちらの記事も非常に参考になりますのでぜひお読みください。

また、青松白砂さんのブログを、ご許可をいただきましたので拙ブログにブックマークさせていただきます。青松白砂さん、ありがとうございます。
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フジテレビが調子が悪くなると産経新聞は瀕死の重症となる

2012-05-30 03:02:33 | 社会時評
フジテレビの視聴率が悪いようですね。

>フジテレビの落日
日刊ゲンダイ 5月21日(月)10時0分配信

 悪いことは重なる――。フジテレビが“インケツ”状態だ。
 オダギリジョー主演のドラマ「家族のうた」が低視聴率で打ち切りが決まったかと思えば、豊田社長が「うちのエース」と呼ぶ、伊藤利尋アナ(39)が“当て逃げ”。16日、司会を務める「知りたがり!」で「事実を真摯に受け止め誠意をもって対応します」と語った。
「知りたがり!」はフジが12年ぶりに復活させた午後の生放送情報番組。しかし、視聴率は2、3%台をうろうろ。ライバルの「ミヤネ屋」(日テレ系)に大きく水をあけられている。
「月~金曜の帯番組でこの数字では年間視聴率への影響は甚大。日テレに置いていかれ、4月4冠のテレビ朝日にも抜かれて3位転落が現実味を帯びてきます」(テレビ関係者)
 フジテレビは04年から7年間、年間視聴率3冠(全日、ゴールデン、プライム)に君臨した。しかし、11年は日テレに負けて首位陥落。巻き返し策の目玉が「知りたがり」だっただけに、関係者のショックは大きい。
「負け戦に慣れていないから現場は実りのない会議の連続で右往左往。企画内容がよくても数字が悪いと我慢できずにテコ入れの繰り返し。それがさらに数字を落とす悪循環です」(制作スタッフ)
 完全地デジ化も足を引っ張った。
「『8チャンネル』はラテ欄で一番右端。目に留まりにくくなった。この影響はバカにできない。『5』のテレ朝は中央に移動して伸びていますからね。さまざまなしがらみが邪魔して『笑っていいとも!』など低迷する長寿番組を切ることができないのも痛手になっている」(フジテレビ関係者)
“銃後の守り”も足を引っ張っているという。
「今の広報局長に代わってから、春と秋に催されていた記者懇親会が廃止になった。現場のプロデューサーと、新聞や雑誌の記者が直接、話をする貴重な機会。経費削減が理由とされていますが、廃止の影響はじわじわ効いていて、フジの番組を積極的に取り上げる媒体は系列の新聞ばかりになった。懇親会がきっかけで新聞や雑誌とコラボしたPR企画が決まったりしているテレ朝と対照的です」(マスコミ関係者)
 好調なのが放送とは関係のない事業部だけでは、「楽しくなければテレビじゃない」のモットーが泣く。坂道は転がりだしたら早い。

(日刊ゲンダイ2012年5月18日掲載)

最終更新:5月21日(月)10時0分


個人的に興味深いのが、

>『8チャンネル』はラテ欄で一番右端。目に留まりにくくなった。この影響はバカにできない。『5』のテレ朝は中央に移動して伸びていますからね。

というところ。

私もそれは感じていたので、案外これってフジテレビは想像以上に損を被っている可能性があります。

ところで、そのフジテレビから長きにわたって莫大な支援を受けている産経新聞はどんなもんですかね。

いまはまだ平気ですが、本当にフジの調子が悪くなるとマジで産経への支援は打ち切られる可能性があります。ていうか、フジテレビの関係者は、あんなものはさっさとやめたいとみんな思っているでしょう。

で、本当にフジテレビからの援助が途絶えるとどうなるか。産経新聞は即倒産です。もっとも実際にはいきなり完全打ち切りというものではなく、徐々に減っていくというやり方になるでしょうが。どちらにしても産経は倒産は免れないでしょう。

昨年、フジにデモをしかけた馬鹿がいましたが、産経の運命はフジの支援いかんです。産経の運命があまり明るくないのはどうやら間違いなさそうです(笑)。

産経が倒産したら(北朝鮮の崩壊よりはこちらのほうが早いかも)、このブログで「祝! 産経新聞倒産!」の記事でも書きましょう。
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ロミー・シュナイダーが亡くなってから30年たった

2012-05-29 01:26:08 | 美女探求


ロミー・シュナイダーが亡くなったのは、1982年5月29日です。つまり本日が彼女が亡くなってから30年目ということです。

彼女は稀有の美しさを持つ女優でしたが(「稀有」とはこういう場合にこそ使う価値のある言葉です)、最愛の息子の死に強い衝撃を受けたせいもあり、薬物の過剰摂取が原因と思われる心不全でこの日パリの自宅で亡くなりました。43歳の若さでした。

彼女は名前から分かるとおりドイツ系(といいますかオーストリア生まれです)ですが、本名はRosemarie Magdalena Albachです。彼女自身はオーストリアと西ドイツ(当時)、フランスの国籍を保持していたみたいですね。

彼女はオーストリアの王女エリザベート(エリーザベトほか、いろいろな表記があります。)を演じたのが世界的に評価されました。エリザベートのニックネーム「シシィ」が彼女のニックネームにもなったくらいです。ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」でも彼女を演じています。

同じ日の追記:「ルードヴィヒ」で主人公を演じたヘルムート・バーガーは本日5月29日が誕生日です。1944年生まれで、彼もオーストリア人です。









なお、ロミーの身長は1m61cmとのことですので、大女(1m72cm)だったエリザベートとちがい小柄な女性だったということですね(ドイツ女性にしては)。

でも、ロミー・シュナイダーの後にエリザベートを演じる女優は気の毒だね。ぜったい彼女にはかなわないもんね。

余談ですが、ヴィリー・ブラントと親しげに写っている写真もありますので、彼女自身はどちらかというと左派だったのかな?



写真は1971年の写真、右の女性はブラント夫人。



ヴィリー・ブラントと。

というわけで、本日はロミーという稀有の美女の死を悼むため彼女の写真を特集します。たぶん今日は、世界中で彼女について書いている人がいるんじゃないかな。



1959年の映画より。





彼女はアラン・ドロンと婚約していました。結婚にはいたりませんでしたが。



「ありふれた愛のストーリー」です。この映画で彼女は、セザール賞の主演女優賞を獲得しました。作品は、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされました。



この映画が彼女の最後の出演作品となりました。西ベルリンで撮影された作品です。







2011年発行のフランスの雑誌より。





2000年発行のドイツの切手より。

彼女は、ドイツ統一を見ずに亡くなったのですね。統一後のドイツでも映画に出てほしかったなあ。

こうして写真を見てみると、彼女って究極のドイツ美女っていう気がします。時代が違うから、なかなか彼女のような美女が映画界で活躍するのは難しいでしょうね。

個人的には、年齢を重ねたロミーに晩年のエリザベートを演じてもらいたかったという気もしないではありません。彼女についての記事はこれからも書いていきたいと思います。下は1971年の写真より。



(Romy Schneider 1938-1982)
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2011-2012 アモイ(コロンス島)・上海の旅(27)

2012-05-28 05:29:29 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)


瀟洒な家が並んでいます。パステルカラーの家ですが、最近の建築かな。



ぶらぶら歩いて駐車場に向かいます。





帰りの車にのって上海に戻ります。何人か欠けていました。自力で戻るか、あるいはこの街に滞在するのでしょう。



カフェで一息入れます。このカフェはかなりおしゃれ系な人間が行くところで、私たちのような外国人がいちばんおしゃれとは遠い服を着ていました。



上海料理の店で夕食をとります。









(つづく)
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2011-2012 アモイ(コロンス島)・上海の旅(26)

2012-05-27 06:36:18 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)




屋敷の一つにはいってみます。





こういう模型大好き。



屋敷を出てこの街名物の狭い道をゆきます。















ようやく有料エリアを観終わりました。







上海に戻ります。

(つづく)
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2011-2012 アモイ(コロンス島)・上海の旅(25)

2012-05-26 00:00:00 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)


いろんな店が出ています。









新婚夫婦?





















こういう光景もなかなかいいものです。

(つづく)
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なかなか興味深い話を2つ(追記あり)

2012-05-25 00:01:49 | 社会時評
島田洋一のブログをしばらくぶりに見てみたら、こんな本が出版されることを知りました

日本とインド いま結ばれる民主主義国家: 中国「封じ込め」は可能か



2012年5月24日発売ということで、昨日が発売日ということですね。

それにしても、櫻井よしこの本て、ほんといつでも彼女の顔がカバーに出ますよね。

さてさて、題名で本の内容はすべて言いつくしている感がありますが・・・。島田の一文より。

>文藝春秋による紹介文と編集者の一言を下に引いておく。



アジアの平和と安定の鍵を握るのはインドだ!
歴史的にも友好関係を維持してきた日本とインド。新たなる対中「同盟」関係構築のために櫻井よしこがインドに乗り込み訴えたこととは?

【担当編集者から一言】
一党独裁のまま軍事大国化する中国の「脅威」を、インドも深刻に受け止めています。そこで、櫻井よしこさんや国基研のメンバーは、インドを訪れ、さまざまな政治家や識者と意見交換をしてきました。そして、櫻井さんをはじめ元インド大使の平林博氏などと共に、インドを代表する有力政治家や知識人などにも寄稿してもらい、今後の日印の対中国戦略論をまとめました。世界の平和を考える上で必読の1冊です。(ST)


>そこで、櫻井よしこさんや国基研のメンバーは、インドを訪れ、さまざまな政治家や識者と意見交換をしてきました。

前に私が揶揄った安倍晋三らと行ったインド訪問もその一環ですかね。

以前から、「国家基本問題研究所」がやたらインドにご執心であることに私は興味を持っていました。インドにたいする彼(女)らの期待がすごいと思っていたのです。

>中国「封じ込め」

って、日本もインドもそんなことをする意思も能力もないんじゃないのって思うんですけど(どっちも今後とも中国と悪い関係になるという選択肢はないでしょう)、やっぱりインドにたいする期待感をひしひし感じますね。

インドは中国と昔から仲が悪いし(だから中国とパキスタンは仲がいい)、そうすると「反中」の立場をとる彼(女)らとしては、インドとの関係を緊密にして中国に対抗しようという狙いでしょうか。

この本自体はちょっと興味深く思ったので、地元の図書館に入れてもらおうと思います。買う気はしません。読んでみて記事にする価値があったら記事にします。

ところで、国家基本問題研究所は、ミャンマーとベトナムに5月に行くことを計画しているとのことでしたが、これは延期あるいは中止になったんですかね。とくにベトナムには個人的に興味があるんですけど。

なお、島田のブログを見ると、最近は米国人の北朝鮮による拉致疑惑をやたら記事にしていますけど、それ筋が悪いんじゃねーの、って気がするんですけどね。また、



こんな写真までブログにはり

>自民党から参加の古屋圭司、山谷えり子、塚田一郎3議員は、ワシントンから直ちに米国内便に乗り換え、ニュージャージーに向かった。在米韓国人らが主導して建てた慰安婦に関する歴史歪曲モニュメントを視察し、関係者にもの申すためである。明日の朝、再びワシントンで合流する。この行動力には頭が下がる。

書いていますが(上の写真とは別記事)あのー、それモニュメントを設置した自治体側から(当然ながら)ぜんぜん相手にされなかったんですけど(嘲笑)。詳細については、こちらの記事を参照。

もっともそんなのは当たり前な話で、日本の国会議員からのモニュメント撤去要求なんかを受け入れたら現地の首長は政治生命を失うでしょう(笑)。どこまで「内政干渉」しているんだか。まあ、この人たちも、本気で自分たちの要求が受け入れられると期待していたというよりは、日本の自分たちの支持者・支援者にたいするアピールが目的なのでしょうけど。

でもこんなことしたら、現地での日本の評判はガタ落ちじゃね? まともな人間なら正気の沙汰じゃないって考えるんじゃないの。たとえ「いや、連中は非常識な極右だから」なんて説明したところで、「でも国会議員だろ」と返されそうです。

しかしこういった連中はともかく、私が上にリンクした記事で「おや」と思ったのはここ。

>袖の下は用意していたようで、訪問直前の5月1日にニューヨークにいる広木重之総領事を通じて、慰安婦追悼碑を撤去すれば、若年者問題のための資金提供や公立図書館への日本文化に関する書籍の寄贈、パリセーズパーク市への桜の植樹などをロタンド市長に申し出ています*1。

総領事を通じて、ってあるけど、日本の領事館てこんなアホなことにまで話を先方に通してくれるの? こちらの記事を参照してください。それにしてもこんなことを依頼するほうも、依頼されて動くほうもなにを勘違いしているんだか。

>Their purpose was to have us pretty much remove it,” he said on Wednesday as he stood in front of the library. “Regardless of whatever else they said their main goal was, to come here to think we would be intimidated to take it away, and we are not.” Rotundo said during a three-hour meeting last Sunday with town officials, the four Japanese legislators disputed the number of comfort women and claimed that they willingly served the soldiers.

彼ら(訳注:日本の議員たち)の目的は、まさに像を撤去させることだった、水曜日、図書館の前に立って、彼(訳注:ロタンド市長)は語った。「彼らの発言いかんにかかわらず、ここに来た目的は、我々を脅して像を撤去させるつもりだったということだ。しかし私たちは断った」ロタンドによると、市当局との日曜日における3時間の面談で、4人の日本の議員たちは従軍慰安婦の実数に異を唱え、彼女らは進んで兵士たちに身をささげたと主張した。(拙訳)

私がおったまげたのは

>and claimed that they willingly served the soldiers.

というくだり。ほんとにこのような発言をしたというのなら、お話にもなりませんね。その非常識ぶりといい人権感覚の欠如といい人間性の欠如といい、まさに最低最悪です。ふだん「愛国」なんて言っている人は、すこしはこういった日本の恥に怒れよ。

6月9日追記:下のような記事が発表されました。全文引用します。

>慰安婦の碑 米で波紋
2012年6月7日 22:24

ニューヨーク・マンハッタンからハドソン川を渡り車で約30分のニュージャージー州パリセイズパーク市。人口約2万人の51%を韓国系が占める市中心部の住宅街に、その碑は立つ。

 高さ1メートルほどの御影石に約60センチ四方の額が埋め込まれ、うずくまる女性を旧日本軍の兵が威圧しているような絵とともに、次の文字が刻まれる。

 「1930年代から45年にかけ、大日本帝国の軍隊により、慰安婦として拉致された20万人を超える女性と少女を忘れないために」

 旧日本軍の従軍慰安婦を記念して建てられたこの小さな碑が今、米国で波紋を広げている。日本の在ニューヨーク総領事や自民党議員が撤去を要請。反発した在米韓国人社会は全米22カ所に同様の碑を建てる計画で、米紙ニューヨーク・タイムズにはナチスによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を引き合いに、慰安婦問題への「適切な謝罪をしていない」と日本政府を批判する全面意見広告も出た。

 碑は公立図書館の脇にひっそりと立ち、通りかかっても気付かないほどだ。地元住民以外が立ち入る場所でもない。2010年10月に建てられ、約1年半は何事も起きなかった。火を付けたのは、日本の国会だった。

   ◇   ◇

 今年3月、参院予算委員会で自民党の山谷えり子議員が碑の存在を取り上げ、記述は事実かとただした。野田佳彦首相は「数値や経緯を含め根拠がないのではないか」と答弁。「20万人」と「拉致」の記述が問題視され、碑は一気に政治問題となった。

 5月1日、ニューヨーク総領事がロトゥンド市長、キム副市長らと面会。同6日には山谷氏ら自民党議員4人も市を訪れ市長らに撤去を迫った。同党「領土に関する特命委員会」も同17日、官房長官に撤去への働き掛けをするよう申し入れた。

 二つの面会をロトゥンド市長らは振り返る。

 「総領事は友好のため桜や漫画の本を寄贈したいと申し出た。こちらが喜んでいると、『それをスムーズに進めるためには少し問題がある。慰安婦の碑を撤去してほしい』と突然、言い出した」 「国会議員たちは、軍が強制連行した事実はない。だから撤去しろの一点張りだった」

 いずれの要請も市長は断った。韓国系のキム副市長は「ユダヤ人街で、ドイツ人がホロコーストの碑を撤去しろと言うのと同じだ」と憤る。

   ◇   ◇

 撤去要請への反発はすぐに出た。5月29日付のニューヨーク・タイムズに掲載されたショッキングな全面意見広告。

 「覚えていますか」の見出しとともに、1970年にワルシャワのホロコースト慰霊碑前でひざまずく西ドイツのブラント首相の写真。「この行為はドイツによる心からの謝罪の象徴となった」とし、「対照的に、日本政府は慰安婦問題で適切な謝罪と補償をしていない」と主張した。

 韓国メディアによると、広告は「撤去要請への抗議」として韓国・誠信女子大のソ・ギョンドク客員教授が企画し、歌手のキム・ジャンフンさんが費用を負担。今後、CNNなどでもCMを流す予定という。韓国系住民が多い全米22カ所で慰安婦の碑を建てる計画のほか、ニューヨーク市では慰安婦を記念するため、通りの名称を変更する案も持ち上がっている。

 こうした事態に、パリセイズパークの碑づくりを主導した地元市民団体のパク氏(40)らメンバーは困惑を隠せない。「(多民族国家の)米国で、民族のアイデンティティーと歴史を忘れないために碑を建てた。慰安婦問題を知らない韓国系米国人も多い。反日運動では決してなく、人権学習だ。だから、建てる場所も図書館を選んだ」

 寄付金約3千ドル(約24万円)でできた小さな碑はしかし、彼らの意図とは別次元のいがみ合いの渦に巻き込まれている。(ワシントン宮崎昌治)

    ×      ×

 ▼従軍慰安婦をめぐる動き

 旧日本軍の従軍慰安婦をめぐっては昨年8月、韓国の憲法裁判所が問題解決の努力をしないのは憲法違反と判断。これを機に李明博大統領が日韓首脳会談で解決を迫るなど、両国間で問題が再燃している。昨年12月には、ソウルの日本大使館前に慰安婦をモチーフにした少女像も建てられた。

 日本は、1993年の河野洋平官房長官談話で「設置、管理及び慰安婦の移送は旧日本軍が直接あるいは間接に関与した」と認めた上で、おわびと反省を表明。強制性については「甘言、強圧によるなど、総じて本人たちの意思に反して行われた」とした。95年には政府支援による「女性のためのアジア平和国民基金」が発足したが、民間募金を「償い金」として渡す方法に「国家として賠償すべきだ」と反発が広がり、多くの元慰安婦が受け取りを拒否した。

 慰安婦の数について、政府は93年に公表した調査結果で「総数を示す資料はなく、確定するのは困難」とした。研究者の推計では約2万人から約40万人まで開きがある

=2012/06/07付 西日本新聞朝刊=
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そろそろ「ライプツィヒの夏」も、ロンドン五輪の美女たちを探求する準備をしていきたい

2012-05-24 00:32:41 | 美女探求(2012ロンドン五輪の美女たち)
このブログが客を伸ばしたきっかけはいくつかありますが、私が大きかったと思うことのひとつは、バンクーバー五輪での美女関係の記事です。フィギュアスケートからその他スピードスケートなどさまざまな競技に出場する美女をこのブログで紹介することができました。それでこのブログを読み始めた方は少なくないみたいです。

で、北京五輪のときは、私もブログを始めたばかりでしたので、美女探求の体制ができていませんでしたが、現在はさまざまなルートで美女を探求できるようになっていますので、ロンドン五輪では相当に気合の入った美女探求を行えそうです。跳躍競技の選手から、水泳選手のようなごつい体格の女性、体操、新体操の美女、その他その他その他、いろいろな美女を楽しむことができそうです。私のような美女好きにはオリンピックというのは最高の場です。

今度は、いままではあまり探求してこなかったバレーボールやバスケットボール、女子水球の選手なども調べたいですね。こちらのほうは私もまだまだ探求が足りないので、調査を入念に行ったうえ、読者の皆さまが喜んでくださるような美しい女性を大勢紹介する所存です。

前にも書いたように、私は美女の味方です。日本人の非美女と外国の美女が試合をしていれば、私は美女を応援するという男です。すいませんねー、どうしようもないやつで。でもそれは当然だよね。美女であるかないかが国籍を優先します。

卓球とかいままでほとんどなんの興味関心がなかったスポーツの美女もいたら紹介したいし(ただ卓球はユニフォームが地味ですね)、いろいろ楽しみは広がります。

というわけで、読者の皆さんもロンドン五輪での美女特集にはご期待ください。たぶん期待を裏切らないそうとう充実した記事を提供できると思います。

今回は、ビーチバレーの美女たちの写真をご紹介しましょう。写真はすべて今年5月に北京で行われたサーキットより。























それにしても水着の下のほう、面積が小さい・・・。上はそうでもないけど。

女子ビーチバレーというのはスパッツ着用不可で、ボトム(パンツ)の面積も小さめに設定されています(ワンピースも可ですが)。なんでそうするかというと、人気を出すためだという推測が当然成立します。そう考えるとかなりセクハラなスポーツだと思います。だから人気があるんだけどね。

ビーチバレーやっている人も、とくに室内から転向した人は水着でやるのが最初はものすごく違和感があったって述懐しているくらいで、やはりあの姿でスポーツするってのは最初はちょっと覚悟がいるのかも。いや、当然必要でしょうね。

前にも書いたけど、ビーチバレーの選手って、タイムアウトの最中なんか下半身にタオルをかける人もいるけど、そのまま足をボカッて開いている人もいますからねえ。そんなことをはずかしがっていてはプレーできませんけどね。





ブレイクで水着のダンサーが踊るのも、やはり観客サービスだよね(笑)。テレビ中継にはあんまり映らないので視聴者にはそんなに関係ないですが。

ていうか、wikipediaにも書かれているようにもともとビーチバレーの淵源はビーチでの美人コンテストやテレビ番組とのタイアップにもあったようですから、スポーツとしての要素のほかレクリエーションやイベントとしての要素の強いゲームだといえるでしょう。世界選手権が1987年、国際サーキットが1990年にはじまって、はやくも1996年のアトランタでオリンピック正式種目になったくらいだから、やはり注目されてからはすごい人気のあるスポーツだったということですね。たぶん女の子の水着がなければこんなに早いメジャースポーツ化は実現しなかったはず(爆笑)。

というわけで、ロンドンでは、彼女らの鍛え抜かれた美しい肢体もたっぷり楽しみたいと思います。
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ブルック・シールズの美しい写真(4)―『青い珊瑚礁』より

2012-05-23 00:00:00 | ブルック・シールズ
ブルック・シールズの出た映画で印象に残ったものは、っていう質問を出されたら、あなたはどの映画を思い浮かべるでしょうか。

ブルック・シールズなんか知らん、というのなら仕方ありませんが、外国ではいざ知らず、日本ではたぶん『青い珊瑚礁』をあげる人が多いと思います。べつにアンケート調査をしたわけじゃありませんが、この映画は以前はかなりしょっちゅうテレビ放送(いうまでもなく昔だから「地上波」で)されましたので、映画館やソフトでは見ていなくても、テレビで見た人はかなりの数に上るはず。

ブルックのヌードはボディダブルだって分かっていても、彼女の肢体(と、ボディダブルの女性のヌード)を夢中になってみていた人は少なくないでしょう(で、お前は? ていう野暮な質問はなしね)。

というわけで、「ブルック・シールズの美しい写真」の第4弾は、『青い珊瑚礁』での彼女の写真を特集します。それにしてもこの映画が彼女の代表作になっちゃったっていうのは、けっきょくのところ彼女がいかに女優として成功しなかったか・・・っていう気もします。続編(『ブルーラグーン』)に登場したミラ・ジョヴォヴィッチは今日にいたるまで精力的にいろんな映画に出演しているのにね。こういうのは運もあるし、またミラのほうが役者根性があったっていう側面も強いのでしょう。

それはともかく、ブルック・シールズの写真をお楽しみあれ。









監督のランダル・クレイザーと。





















いかがでしょうか。個人的には最後の写真は思いっきりぞくっとさせるような美しい写真かなと思います。あと白黒の写真もいいですね。

本来だったらこの映画で彼女のオールヌードが見られたらそれが良かった(笑)のでしょうが、あるいは『プリティ・ベビー』のヌードがトラウマだったのか、彼女はこの映画ではきわどいところまでしか見せませんでした。ていうか、彼女は1965年5月生まれで、この映画の撮影は1979年6月だったとのことなので、ちょうど彼女は14歳になったばかりですから、やはりヌードは無理な年齢だったのかなと思います。そう考えると、彼女の肉体はまだ成人になりきっていない少女らしい初々しさというか弱々しさも感じます。ちなみにミラのほうはヌードになっています。年齢から逆算すると、14~15歳くらいのヌード(胸)ですから、これはこれですごい。90年代の米国の映画ではかなり異例かも。

『青い珊瑚礁』については他にも面白いというか興味深いネタがあるのですが、それはまた後日のお楽しみにしておきます。
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石濱裕美子のブログ記事がひどい

2012-05-22 05:45:20 | 社会時評
チベット学者の早稲田大学教授の石濱裕美子の書いた文章を「これはひいきの引き倒しだ」と思ったので、過日私は批判しました。そうしたら、bogus-simotukareさんからの情報で、想像以上に彼女は問題のある人物だということが分かりました。どうしようもない、のレベルですね。引用はこちら

> 何というかもう壮絶である。このどろどろの殺戮戦をへたのち、まだアメリカ軍の基地が沖縄には残ったわけだから沖縄の人も複雑な気持ちであろう。しかし、だからといって、米軍がいなくなって中国に占領されて大躍進政策や文革を経験するのもいやだったろうから、沖縄の地政学上の位置は本当に悲惨である。

中華人民共和国が沖縄に軍事侵攻するなんてことはなかったでしょう(嘲笑)。沖縄が日本領であることは、清の時代に決着がついているし、チベットには侵攻しても香港やマカオを軍事接収をしなかった中国が、そんなお馬鹿なことをするわけがない。台湾ですら、けっきょく軍事侵攻できなかった中国が、わざわざ沖縄を軍事侵攻してどうする? 世界は、チベットの際などはるかにおよばないくらいこれはさすがに非難をすると思うけど。大躍進時代といい文化大革命といい、中国は(これは日本も同じですが)日本と国交を結ぶためのチャンネルはいろいろと持っていたわけで、そんな中国が沖縄を攻撃してどうするんでしょうか。

だいたい沖縄にいる米軍は、世界戦略(極東安保はその一部です)の一環として展開しているわけで、別に沖縄を守るためにいるわけではない(って、そんなことを考えているお人よしはこの世にそんなにいないんじゃないの?)。むしろ冷戦時代は、米軍がいるおかげで世界戦争のような最悪の事態になった場合ミサイル攻撃とかを沖縄は受けて全滅するとか、そっちのほうがよっぽどやばかったんじゃないの?

そもそも最近話題の尖閣諸島だって、日中国交回復の際には周恩来はあえて棚上げを提言しているくらいで、沖縄なんか占領したら、国交回復どころの話じゃないでしょう。

非常に好意的に考えれば、石濱はチベットにおける中国の非道を多々見てきているので、中国に対しては極めて悪い感情を持ち、本気でいろいろなことを心配しているということなのでしょうが、中国だってチベットに対する対応と台湾に対する対応、日本(その他の国々)への対応はぜんぜんちがいますからねえ。そんなのは国際政治なんだから当たり前の話。1979年に中越戦争が起きましたが、あれだって相手がベトナムだから、そして1979年だからできた話。

で、前記事にしたペマ・ギャルポといいこの石濱といい、なーんか、中国批判のためなら手段は選ばない(デタラメでもかまわない)っていう態度が濃厚な気がするんですけど。

bogus-simotukareさんは石濱を評して

>米軍や自衛隊がなくたって沖縄侵略なんか中国はしねえっての。国際社会の非難浴びてまで、沖縄に侵略する価値があるかよ。バカか、この女。何で日本の自称チベットシンパってこういうバカばっかなの。石濱にいたってはチベット学者って日本のチベット研究のレベル低すぎだろ。


としています。たしかに私がこの人のゼミ生なら

「その意見は現実的でない」

と思いそうです。

ペマ・ギャルポはチベットから亡命した経歴のあるチベット側当事者ですから、中国への憎しみを煮えたぎらせているというのも分からんわけじゃないですが(世が世なら、彼はチベットでたいへん裕福な暮らしをしていたはずです。彼がチベットの農奴制を否定するのは、彼の立場からすればある意味当たり前。むろん立場と事実は本来は無関係ですが)、石濱は、その点でもペマ・ギャルポよりは冷静な態度でチベットにも対応していかなければならないんじゃないんですかねえ。

前に書いたように、仏教は他宗教と比べて特に倫理的な宗教ではないし、チベットがシャングリラだったわけではないし、ダライ・ラマが完全無欠な人間のわけではないし(一般書で「聖人」なんて言葉を書いちゃいかんでしょ。べつにダライ・ラマにかぎらず世界に万人が認める聖人なんかいるわけがない。また、いるべきでもないでしょう)、中国が沖縄を攻める蓋然性というか可能性はなかったといってよろしいかと思います。

櫻井よしこや島田洋一みたいな反中政治運動家(彼(女)らは、ジャーナリストとか学者というよりも、政治運動家と呼ぶのが妥当でしょう)なんかだったらなんでもありで中国を攻撃するでしょうが(彼(女)らにとっては、チベットもウイグルも台湾も内モンゴルも、中国を攻撃するためのネタ以上のものではありません)、一応(笑)ペマ・ギャルポは学者で日本におけるチベット亡命政府のスポークスマン的な役割がある(あった)わけで、石濱は、島田みたいな完全な学者ならぬ政治運動家ではないでしょう。チベット亡命政府やダライ・ラマの方針に公式に異を唱えられる立場にない(んでしょう、おそらく)ペマ・ギャルポはまだしも、石濱は基本的に言論フリーな立場にあるわけで、そんな彼女がこんな記事を書いているのを見ると、なんか彼女も自分の立ち位置を見失っているんじゃありませんかね、って言う気がします。

たとえばですよ、櫻井とか島田みたいな人たちは、仮に中国とチベットの間にある種の和平みたいなものが結ばれたら、たぶんチベット問題なんかにはすぐ興味を失います。そうでなければ「完全独立」とか非現実的な主張をするだけでしょう。彼(女)にとっては「反中」の道具としてチベットがあるだけで、チベット亡命政府が中国と和平したら(ていうか、たぶん和平の実態は亡命政府側の完全屈服になるでしょう)そんなものには興味はないか、さらなる過激な組織を支援するだけでしょう。櫻井と島田の存命中にそのような事態はないと私は思いますが。

チベットを擁護するのもいいし、中国を批判するのもいいけど、どちらももうちょっとまともな擁護や批判の仕方があるし、彼女に求められているのはそれじゃないですかね? こういっちゃなんだけど、ダライ・ラマだってしょせん私たち凡人とそんなに人間として違いがあるわけではないし、後の歴史書では彼は「故国を逃げた敗北者」と記されるでしょう。そんな程度の人です。

貴重な情報を提供した頂いたbogus-simotukareさんにお礼を申し上げます。
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