ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

アジア周遊紀行(2013・夏)(18)

2013-11-30 00:00:00 | 旅(東南アジア―ミャンマー以外)

またこんなところに行く、と呆れられるでしょうが、ラオスの首都ヴィエンチャンにある北朝鮮レストランです。行きかたは、こちらのサイトで調べました。

「朝鮮」「平壌」と書かれているのが、まさに北朝鮮系のレストランであることを物語ります。漢字表記なのは、中国人を客層として意識しているのでしょう。「飯」の字は、中華人民共和国で使う略字ですね。

これが内装です。もう1時をとうに過ぎていましたが、わりと客はいました。

実は、北朝鮮からのお姉さまたちの写真を撮ったのですが、消してくださいときっぱり言われたので(怖かったので)すぐ消しました。上の2枚は、隠したのでなく、先方が気づかなかったもの。私も、残っているとは気づきませんでした。しかし迷惑をかけるのは本意でないので、顔は画像処理をかけておきます。ここの店のお姉さまたちは、白のブラウスと黒の短いスカートでした。ヤンゴンのレストランの女性たちのほうが、服装は鮮やかだったな。この時間で、4人ほどの女性たちが働いていました。

しかし私が旅行でいつもご教示をいただいているWakabunさんは、私が行ってからまもなくしてここを訪れたのですが、写真をちゃんと撮っているぞ。これはいったいどういうこと?

あるいは、ショーの時の写真は大目に見る、ってことかもしれませんね。こんど(いつ?)確認してみます。服装は、私が行った時と同じですね。

奥に階段が見えますが、ここをジャージ姿の女性が出入りしていました。たぶん非番の女性でしょう。私の勝手な憶測では、たぶん2階が寮になっているのでしょう。

水がつくのは(有料ですが)ヤンゴンと一緒。どうせなら共和国(朝鮮民主主義人民共和国=北朝鮮)のミネラルウォーターを(どうせ金とるんだからさ)出してくれればいいのにね。

北朝鮮レストランご自慢の平壌冷麺と

牛テールの煮たものをいただきます。どちらも申し分ないお味です。

会計は、ラオスキップがないので、タイバーツで済ませました。さっきは写真を撮ってごめんなさいと謝っておいたら「いいんですよ」と笑顔で言ってくれたので、ちょっとほっとする私。一応断っておくと、会話は英語です。

さっきの道を反対に歩き、ロータリーでまた反転します。

ギターを弾いている青年がいました。そういえば昨年もヤンゴンでギターを弾いている青年を見かけたな。

東南アジアの国々は、韓国、北朝鮮双方とそれなりの関係があるので、わりとこのような店があります。

めずらしくコカコーラの広告です。

ところでこの近辺に日本大使館があったので、建物ならぬプレートの写真を撮ろうとしたら、守衛から拒否されました。プレートもだめとはなかなか厳しい警備です。

これからはコカコーラの広告も増えてくるでしょう。

なにげに象の置物があります。やはり象はありがたみのある動物なのでしょう。ミャンマーもご同様。すいません、二言目にはミャンマーの話になってしまいます。

お、自転車で遊んでいる子どもがいますね。

理髪店です。

 さあ、次はどこに…。(つづく)

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海外旅行でいくら金をつかったか計算してみた

2013-11-29 00:00:00 | 旅(海外旅行一般 あるいは上以外の国々)

今年はまだ1ヶ月強ありますが、私が海外への旅でいくら金を使ったかというのをちょっと計算してみました。最終的な費用は、12月が終わらないと確定しないとして、とりあえず現段階で算出しようと思ったわけです。

で、一応目安として、年末年始の旅行を新年側の費用に算出するとし、旅行費用の定義は、航空券代(船の券の場合もあり)と現地費用(宿泊代、土産代、現地交通費ほか)に限るとしました。旅行保険や旅行の準備のための買い物、(日本の)空港までの交通費、前泊のための宿泊代(そういうことをするときもあります)などは除きました。ただし、参考までに、これらの費用もふくんだものも一応算出はしました。

そして、今年の旅は、すべて海外への旅で、国内旅行はありません。それで私は4回海外を旅しています。年末年始のベネルックス紀行、2月、7月の韓国紀行、8月~9月のアジア紀行です。

そして航空券と現地滞在費用の金額は、620,000円弱でした。他も入れると当然+αになります。実は、高価なお茶を購入したので、それを除けば60万円を切ります。

どうでしょうか、多額の金を使っているといえば使っていますが、かといってそんなにべらぼうな金額ではない、と私は思います。

実際には、私は自家用車も持っていないし(運転免許は持っています)、趣味は他に映画がありますが、これも映画館の会員割引や割引日での鑑賞、チケットショップなどでのチケット購入をしていますので、たくさん見に行っているわりにはそんなに金を使っているわけではありません。ネット閲覧などは、プロバイダ代その他しかかかりません。だから、こんな遊んでいられるわけです。

それで、予定では12月に今年最後の海外旅行をする予定です(年末年始の旅行は、来年の旅行とカウントします)。そうすると、18万円はかからないでしょうから、80万円未満で済みそうです。まだ行くか100%確定ではないので、旅行に行った後かかった金額が確定したら、また記事を書きます。

旅行というのも、いいホテルに泊まればそれなりに金はかかりますが、韓国などでも安いところに泊まろうと考えれば、それなりに安くすみます。以前の私は、鐘路での安い旅館によく泊まっていましたし(25,000ウォンでした)、最近でも東大門近辺の宿や外国人向けゲストハウス、あるいはチムジルパンとよばれる入浴施設に宿泊することもあります。宿泊代が高いとされる香港でも、重慶大廈などで泊まれば安く済みますし、最近の重慶大廈は、昔ほどすごいところではありません。宿代がべらぼうに高いニューヨークシティなどでも、クイーンズやブルックリン、あるいはニュージャージー(たとえばホーボーケン)あたりなら、マンハッタンあたりよりずっと安く泊まれるというものです。もちろん高いホテルは、高いホテルなりの利点・良さはいろいろあります。

バックパッカー旅行のように、とにかく長く旅をするのなら、そんなに金をかけるわけにはいかないし、節約節約で行くのは当然ですが、私のような「週末旅行」や最長10日くらいの旅行なら、それなりに金を使うのも悪くはないでしょう。まあ私が旅で使う金額なんてそんなにたいした額ではありませんが。

個人的には、旅では食事にはそれなりに金を使いたいなという気はします。韓国でも香港でも、それなりの価格でそれなりにいいものを食べたいという欲求は常にあります。宿を安く済ませて食事も質素極まりないものにすれば、「沈没」とまではいわずとも、発展途上国ならそんなに金を使いませんが、バックパッカーならぬ社会人旅行者の私としては、ある程度金を使うのも仕方ないかなと考えます。もっとももっとひんぱんに渡航するようになったら、当然金の使い方は控えるようにはなるでしょう。

LCCなども運航されるようになっているので、旅行に使う金もセーヴできるようになりました。しかし円安なのは、旅行者にとっては痛いところです。また原油価格も高止まりです。それは仕方ないとして、これからも私なりに無駄使いをせず(といいつつ、いろいろ金を使ってしまうのですが)旅をしていきこのブログでその模様を報告していきたいと思います。

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拉致問題を特定機密に指定すれば、たぶん「家族会」「救う会」「拉致議連」がダメージをうける

2013-11-28 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

過日ちょっとコメント欄で指摘したことをあらためて記事に書きます。なお、最初に断っておきますが、私は「特定秘密保護法」には反対です。

特定秘密保護法で、拉致問題も特定機密にふくまれるという認識を、自民党および政府は示しています。以下引用を。

自民、「拉致問題」も特定秘密に
ホームページで例示、関係者から懸念も

 自民党はホームページ(HP)で、7日審議入りした特定秘密保護法案に関する特集を組み、漏えいを禁じる「特定秘密」として北朝鮮による核・ミサイル・拉致問題に関するやりとりやテロ情報を収集するための情報源などを例示した。関係者からは「外国から情報を得るためには必要」とする声の一方、「拉致被害者の家族らが関連情報を得ることもできなくなる恐れがある」との懸念も聞かれた。

 拉致問題を特定秘密とすることについて、拉致被害者の救出活動に取り組む「救う会全国協議会」の西岡力会長は「こうした法律がないために外国から北朝鮮に関する情報を得られないケースもある。情報をオープンにすれば北朝鮮国内にいる情報源の安全が脅かされることも考えられる」とした。

 「秘密保護法に反対する新潟の会」の斎藤裕弁護士は「拉致担当大臣が交渉の状況を被害者家族に説明することさえできなくなる可能性がある」と指摘。「今回例示されたものは全体の一部にすぎない。さらに多くの事項が秘密とされる」と懸念を示した。

 自民党が特定秘密の具体例として挙げたのはほかに、潜水艦のプロペラの材質や形状▽誘導弾の性能▽領域保全に関する外交交渉の対処方針▽外国がミサイルを発射した場合の措置▽重要施設の警備の実施計画▽外国情報機関から提供を受けた国際テロ組織関係者の動向―など。

【政治・行政】
2013/11/07 22:47

「拉致」も特定秘密 政府が答弁書で例示

2013.11.22 17:12

 政府は22日の閣議で、特定秘密保護法案で、特定秘密に指定される「特定有害活動」の具体例として、「外国の工作機関が日本人の拉致を行う活動」を例示する答弁書を決定した。北朝鮮による拉致事件を念頭に置いたものとみられる。山本太郎参院議員(無所属)の質問主意書に答えた。


で、これを考えてみると、おそらく法律が制定されるとなると、たぶん拉致問題の関係でダメージを受けるのが「家族会」「救う会」(=「巣食う会」)「拉致議連」でしょうね。他はともかく、少なくとも北朝鮮との対話、あるいは関係改善を求める勢力にはさほど関係はないと思います。

ていいますか、この件で拉致問題を特定秘密に指定するということは、事実上「家族会」「救う会」「拉致議連」などの拉致問題をテコにして対北朝鮮強硬姿勢をとろうとする勢力を黙らせることが目的でしょう。それ以外に理由がない。北朝鮮との対話を求める側は、すでに拉致問題は過去のこと、あるいは国交樹立と並行して問題を論じていけばいいというスタンスです。である以上、拉致問題を特定秘密に指定すれば、たぶん「家族会」「救う会」「拉致議連」などが痛手をこうむります。

さて、上の記事で西岡力は

>こうした法律がないために外国から北朝鮮に関する情報を得られないケースもある。情報をオープンにすれば北朝鮮国内にいる情報源の安全が脅かされることも考えられる

と語っています。つまりスタンスとしては、あからさまな反対はしていないわけです。しかし荒木和博は…。

> 前にも書いたように拉致問題が解決していない理由の一つにわが国防諜体制の欠陥が関わっていることは間違いありません。その意味で、私は政府の秘密を保護する法案もスパイを防止する法案も(それが国民の権利の一部制限を伴うものだとしても)必要だと考えます。今回の法案に反対している人たちの中で、工作員の活動や情報の漏洩が従前通り続けられるべきだと考えて反対する人もいるようですが、そのような勢力とは全く立場が異なります。「国民を守るためにスパイは絶対に排除する」という方針は法律以前の問題として必要不可欠です

としたうえで、

>そういう問題には頬被りしておいて、政府の秘密を守ると言っても国民の信頼を得ることは難しいでしょう。まだ参議院の審議が残っています。政府は本気ならばその覚悟を示す責任があることは明らかですし、野党もその点はしっかりと追求してもらいたいものです。そして何より、賛否どちらであれわれわれ国民自身がこの問題をしっかり考える必要があることは言うまでもありません。

書いています。そういう問題とは、連中の主張する

>山本美保さんと山形の身元不明遺体

などのことです。

非常にスタンスがあいまいですね。法律に反対するのなら反対、賛成なら賛成でしょう。つまり荒木は、自分たちの活動に支障が出ることを懸念しているわけです。

荒木の反対論は、しょせん「ほかに適用するのならいいが、自分たちには適用されたくない」というレベルの主張にすぎませんが、つまりは荒木は、この法律が制定されたら、自分たちの活動が完全にターゲットになりかねない(たぶんなる)と予想しているのです。で、私もたぶんそうなる可能性が高いと思います。少なくとも、拉致問題を特定秘密に指定するということは、そういうことです。

それにしても荒木は、昨年12月17日付の記事

>自民党が圧勝したので、あえて申し上げたいのですが、拉致問題をこれまで何十年にもわたって放置してきたのは自民党政権です。金丸訪朝団も、北朝鮮への大規模コメ支援も、飯倉公館事件も山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件も皆自民党政権時代のことです。救出運動をやってきた人(認定未認定を問わずご家族も)は今回政権交代に期待している人も多く、私自身もがんばってもらいたいとは思うのですが、根本的な問題から眼を逸らしては元の木阿弥になりかねません。

 本当の闘いはこれからです。何十年も続いてきた拉致問題隠蔽の構造を今回の政権交代で根本的に建て直してもらいたいと切に希望します。もちろん人任せにするのではなく、こちらが主体的に努力することがその前提であることは言うまでもありませんが

と書いていましたが、実質は安倍からかなり露骨に厄介払いされかねない、というレベルの事態になりました。なんとまはやです。つまりは、連中のやっていることがあまりにひどすぎて、安倍晋三だろうが自民党だろうがもう相手にしきれない、という次元の話でしょうし、それはごもっともですが、今後どういう風に話が進むのか、私なりに見守っていきます。

この記事を書くにあたって、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

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映画の出演者が「あの人だったら・・・」と想像するのは、最高の楽しみかも(2)

2013-11-27 00:00:00 | 映画

前に

映画の出演者が「あの人だったら・・・」と想像するのは、最高の楽しみかも

という記事を書きました。今日は、またそのネタを。

昨日の記事で、「俺たちに明日はない」の出演者のエピソードを記しました。今回は、この映画の出演をオファーされた人たちをまずは紹介しましょう。

実は、ウォーレン・ビーティはプロデュースに徹する予定だったので、ボニー・パーカー役は姉のシャーリー・マクレーンにしたかったのですが、ビーティ自身がクライド・バローを演じることとなり、そうなると姉のマクレーンを起用するわけにもいきませんから、様々な女優がリストアップされました。まずジェーン・フォンダチューズデイ・ウェルドアン=マーグレット、キャロル・リンレイスー・リオンシェール、ビーティと「草原の輝き」で共演したナタリー・ウッドもリストアップされました。正直言って、今となってはフェイ・ダナウェイ以外のボニー・パーカーなんて想像できないという気すら個人的にはしますが、わりといろんな女優たちが候補になったのだと思います。スー・リオンやシェールはさすがにその柄じゃないだろという気がします。あと、ジーン・ヘイルという女優も候補でした。彼女は、ダブニー・コールマンの元奥さんです。

なお、ビーティ自身は、クライド役にボブ・ディランを起用したいという意向があったとのこと。ディランのクライド・バローなんてものすごくよさそうですが、でもビーティにはかなわなかったでしょうね、きっと。

また、デンヴァー・パイルが演じたハマーでなくヘイマー(映画を見た人なら、このネタはわかるよね)は、はじめモーガン・ウッドワードが決まっていました。しかし、「暴力脱獄」とかちあったので、これがデンヴァー・パイルに回ったというわけです。「暴力脱獄」のこの人を演じた俳優です。

サングラスの怖い看守長です。

さて、その「暴力脱獄」ですが、実は主演のポール・ニューマンの役は、はじめジャック・レモンに依頼があったのです。しかしシナリオを読んだレモンが、これは自分よりニューマンのほうが向いていると判断したので、自らはプロデュースに専念しました。この映画を製作している「ジャマル・プロダクション」というのは、レモンが社長の会社で、この映画のプロデューサーであるゴードン・キャロルはこの会社の副代表とのこと。そして、前に記事にした「幸せはパリで」は、同じ会社の制作で、プロデューサーも同じ、監督も同じステュアート・ローゼンバーグです(笑)。

だから私は、この映画は、レモン主演の映画が最初に企画され、その相手役にカトリーヌ・ドヌーヴが抜てきされたのではと推測しています。当時の2人の映画界での立場を考えれば、ドヌーブの企画が先にあったと考えるより、レモンの企画があったと考えるのが自然でしょう。ただし、もちろんドヌーヴの企画にレモンがのっかったという可能性もありますので、今後情報を仕入れたらこのブログでまた報告します。

話が飛びました。もともとのシナリオは、主人公としてレモンのほかにジョージ・ケネディの役にテリー・サヴァラスも意識していたとのこと(IMDbでの情報。英語版Wikipediaによるとニューマンの役)。また、ニューマンの母親を演じたジョー・ヴァン・フリート(「エデンの東」で、ジェームズ・ディーンの母親を演じた人。ディーンの双子の兄弟を演じたリチャード・ダヴァロスも囚人役で出演しています)の役は、ベティ・デイヴィスにオファーされていました。

で、この「暴力脱獄」が作品的にも興行的にも大成功したのでニューマンはレモンに強く感謝し、「明日に向って撃て!」のサンダンス役にレモンを招こうとしたのですが、レモンが乗馬が苦手とのことでこれは破談になりました。そもそもは、スティーヴ・マックイーンがニューマンの相手役だったのですが(ニューマンと共同で脚本の権利を買ったのです。マックイーンは、ブッチの役)、これもマックイーンが企画から離れ、ほかにもウォーレン・ビーティやマーロン・ブランドも候補だったのですが、最終的にまだ知名度の高くなかったロバート・レッドフォードが役を得ました。

それで、監督のジョージ・ロイ・ヒルとニューマン、レッドフォードのトリオで制作された「スティング」のレッドフォードの役は、ジャック・ニコルソンも候補でした。ジョニー・フッカーは、ニコルソンはちょっと違うんじゃねーのと感じますが、でもニコルソンがフッカーをやる可能性もあったわけです。ウォーレン・ビーティも候補でした。ってことは、ヒルかニューマンが、ビーティにこだわっていたのかもしれませんね。また、ロバート・ショーの演じたドイル・ロネガンは、リチャード・ブーンオリヴァー・リードスティーヴン・ボイドもリストアップされていました。ボイドは、「ベン・ハー」で、チャールトン・ヘストンのライバルを演じた俳優です。

ほかにもいろいろ書きたいネタはたくさんありますが、これは(3)でまたご紹介したいと思います。なお、この記事を書くにあたって、英語版WikipediaとIMDbを参考にしました。

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「俺たちに明日はない」の、ちょっとしたエピソード

2013-11-26 00:00:00 | 映画

最近の米国映画は、フロントクレジットもあまりなく、エンドクレジットですべてまとめるという傾向にあるようですね。以前はフロントクレジットでだいたいのキャスト、スタッフを紹介して、エンドクレジットはなしかキャスト紹介、というのがパターンでしたが、これがフロントクレジットは主要キャスト、主要スタッフのみ紹介し、エンドクレジットにまとめる(そしてキャストも台詞のある人はみんな出し、さまざまなスタッフの名前も最大限出す)となり、最近はフロントクレジットでの主要キャスト、スタッフの紹介もエンドクレジットにまとめる映画が増えました。なぜそのようになったのか理由を私は知りませんが、あるいはフロントに出す人の選別の問題かもしれませんね。

そのへんの事実関係はともかく、クレジットタイトルについてはちょっと調査しようかと考えていることがあります。調査したらまた記事を書きます。

くだくだしく書きましたが、これは前ぶれで、今日書きたいことは映画「俺たちに明日はない」でのちょっとしたエピソードです。この間の「レイジング・ブル」の記事で書いた

>こちらについても、こんどトリヴィアをお伝えしますのでお楽しみに

の話です。つまりクレジットタイトルに名前が出てこないとある女性の話です。もっともこの映画は、ごく少数の出演者しかクレジットには名前が出ません。

「俺たちに明日はない」で、ボニー・パーカー(いまさら説明の要はないでしょうが、フェイ・ダナウェイが演じました)が、母親その他の身内と会うシーンがあります。

ここでボニーの母親を演じている人が、メイベル・キャヴィット(Mabel Cavitt)という女性です。彼女の出演には、こんなエピソードがあります。

このシーンは、テキサス州のレッドオークという街で撮影されました。その時撮影現場を見物していた一人の女性に、この映画のスタッフが気づき、映画に出演することを依頼しました。彼女は地元の学校の教員でした。これがメイベル・キャヴィットだったのです。

正直ボニー・パーカーの母親にしては少々歳がいっているような気がしますが、スタッフたちの注意を引いたというのは、やはり独特の雰囲気を感じたのでしょう。

こちらがキャヴィット家の墓で、メイベルは、ちょうど88歳でお亡くなりになったのですかね。まさに、25年前の本日11月26日です。こちらのサイト(上の3枚の写真も、こちらからのものです)によると、彼女に着目したのは監督のアーサー・ペンだったそうで、メイベルの疲れ切った容姿が、まさにボニー・パーカーの母親をほうふつとさせたということのようですね。1日100ドルのギャラをもらって、2日間の撮影で225ドルを彼女は受け取ったとか。当時(1966年撮影)としては悪くない小遣い稼ぎだったでしょう。10月の撮影だったとのことですので、彼女は、66歳の誕生日を迎える前だったということですね。

ついでながら、同じサイトには、C.W.モス(マイケル・J ・ポラード)の父親を演じて、最後にボニーとクライドを売り渡すダブ・テイラーに、「なんでそんなことをしたんだ」とその行動を非難する手紙が来たとも書かれています。C.W.モスは架空のキャラクターで、実際の犯罪者たちをあわせた人物です。俳優も、自分の役柄まで非難されては大変です。

なお、この映画の日本語版では、ウォーレン・ビーティ(すいません、「ベイティ」はどうしても嫌なので、この表記にします)の声を野沢那智が担当しています。やはり野沢さんのビーティの声はいいですね。ダナウェイはおなじみ平井道子です。現在発売されているソフトでも聞けますので、興味のある方はぜひ。

ウォーレン・ビーティは、私にとって永遠の憧れの存在なんです。彼についてもまた記事を書きます。

なお、上の記事を書くにあたっては、「俺たちに明日はない」英語版Wikipediaも参照しました。これからも、映画についてのちょっとしたトリヴィアを書いていきますので、乞うご期待。

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時代が変わると、いろいろなことが成り立ちにくくなる

2013-11-25 00:00:00 | Weblog

最近私は、「ドラえもん」とか「サザエさん」もアニメも映画もマンガも見ていないので、最近のものには詳しくないのですが、しかしこの2作で次のようなネタがあったと思います。すなわち

のび太のママ(あるいはサザエさん)が、パパ(あるいはマスオさん)に手紙を出しておいてくれと頼む、しかしパパ(マスオさん)はそれを忘れてしまう…。

だいたい夫が奥さんに頼むのでなく、奥さんが夫に手紙を出してくれと頼むというパターンですね。これは、そうしたほうが話が面白いという側面のほかに、基本的に奥さんのほうが専業主婦であり、外出する機会が夫のほうが多いということが話の前提である、ということもあります。奥さんがパートあるいは正式に共働きをしていれば、夫に手紙を出すことを依頼するという理由は激減しますから。

その辺はともかくとして、私が気になったのは、奥さんが手紙を出す、という行為そのものです。

いまの時代、手紙を出すっていうこと自体激減しましたよね。

いま私たちが郵便を出すという機会は、年始や季節のあいさつ(年賀状とか)、ある程度格式ばった通知、正式な通知、そうでなければ不要不急の話(絵葉書なんてのもそうかもしれません)が多く、たいていことはメールで済みますよね。電話は昔からありましたが、基本的に音声だけの連絡では誤解や勘違いも多く、いろいろ不都合がありますから手紙も利用価値が高かったわけですが、メールがあればとりあえず書面として残りますし、通信の迅速性、確実性もはるかに高いですから、手紙よりずっといいのは当然でしょう。メールだけではよくない正式なものに手紙(郵便)を使えばじゅうぶんだということです。

「ドラえもん」はまだしもアニメ版「サザエさん」については、かつて東芝の1社提供だったせいもあり、電気製品は新しいものが出るといわれていましたが、なかなかねえ、設定が昔の時代だから、現代とはいろいろ実態にそぐわないところもありますよね。2つのマンガに登場する少年たちがその多くが半ズボン(ガキ大将は長ズボンというのは藤子マンガのお約束)というのも時代ですよね。いまどき、あのようなタイプの半ズボンをはく少年というのは見かけません。これは私がネタにしているNHK女子アナのスカートの話みたいなものか。

スカートの話はともかくとして、手紙の出し忘れネタは、ちょっと時代にそぐわないものといって問題ないでしょうね。時代とか価値観が変わると社会の当然の前提であることもいろいろ変わります。なかなか興味深いことです。特に「ドラえもん」については、本来未来から来たロボットが主人公のマンガが、まさに時代のノスタルジーの様相が色濃くなるのも皮肉というものでしょう。

これからも、私なりにいろいろなことを書きとめていき体と思います。

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アジア周遊紀行(2013・夏)(17)

2013-11-24 00:00:00 | 旅(東南アジア―ミャンマー以外)

さらに歩きます。こういうところに(店の?)子どもと犬と干してあるものが同居しているのがアジアっぽいといえばアジアっぽいかな。奥の冷蔵庫に注目。やっぱりペプシのロゴがあります。

ここはわりと高級・・・なんですかね。

この犬には激しく吠えられてしまいました。南国の割には元気のいい犬です。おもわず私もける真似をして対抗しました。

あ、何かの施設があります。

英国大使館ですね。上の紋章はフランス語ですね。実は英国の国章はフランス語表記なのです。それにしても英国のような国の大使館が、上の写真や前回の記事のような、それなりに庶民がたむろしているエリアにあるというのも、いろいろ興味深いですね。ここがラオスの官庁街なのは事実ですから、つまりは官庁街がそんなに隔絶していないということなんですかね。

廃屋だったんですかね。ずいぶん大きな建物です。

ノーンボーン通りにぶつかります。左折して北上します。ね、英国大使館のすぐ近くに鶏がたむろっているでしょう。ヴィエンチャンてのはこういう街なんですよ。

本来ならトゥクトゥクでいくべきなのでしょうが、ひたすら歩きます。

途中、何らかの市らしきものがありました。

花も売っていますが―

この城のクマのぬいぐるみをたくさんの店が大量に売っていました。どういう事情かは不明です。売っているということは買う人がいるということかもしれませんが、ヴィエンチャンというかラオスって、これが(少なくともこの写真を撮った時は)はやっていたんですかね。

後片付けをしている人もいました。でもそこの子どもたち、小学校に行く年齢じゃないの。学校に行かなくていいんかよ。

もうしばらく歩くと外国人が花らしきものを買っていました。地元在住かな。

さらにひたすら歩きます。

 

こういう服装の人を見ると、ひどく場違いなものを感じる私。

 だんだん郊外(ったって、ほんと凱旋門から2キロくらいしか離れていませんが)っぽくなってきました。私の次の目的地はどこ? (つづく)

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アジア周遊紀行(2013・夏)(16)

2013-11-23 00:00:00 | 旅(東南アジア―ミャンマー以外)

とりあえずの目標を、凱旋門(パトゥーサイ)に設定します。Wikipediaによると、資金難にてまだ未完成とのこと。

道路をわたって中央分離帯をてくてく歩いて、凱旋門に向かいます。

こうやって近くに来ると、ついに来たなとちょっとうれしくなりました。

凱旋門の周りは、ロータリーのようになっていました。

少年僧たちがいました。何をやっていたのかは不明。

中は、意外と鮮やかな装飾でした。

ね、ここでもペプシの看板があるでしょ。ほんと、ペプシの広告、看板が多いんですよ。

中に入ってみようという気はあまりしなかったので、さらに歩くことにします。

これは首相府、あるいはその隣の建物。

北側から見た凱旋門です。

めずらしく英語の表記を見ました。

フランス語表記です。「国土交通省」ですかね。

ネールー通りを歩きます。中央官庁のすぐ近くでも、もうこんな庶民的なところです。

珍しくタクシーを見かけました。この街でタクシーはあまり走っていません。

自転車に乗っているのは、彼女のような外国人が目立ちます。大体において、東南アジアでは、地元の人は自転車には乗らないようです。

昼食時です。

悪くありませんね。私も次に来るときは、このような店で食事をしたいですね。

 思わず写真を撮ってしまう私。すげ笠をかぶって天秤棒を担いでこのようなものを運ぶ姿というのも(たぶん)インドシナならではです。(つづく) 

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50年前の今日は何の日、そしてほんまかいなの話

2013-11-22 00:00:00 | Weblog

50年前の今日は何の日かといいますと・・・。そう、あの人が亡くなった日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルダス・ハクスリーの死んだ日

 

 

Wikipediaによると

>1963年11月22日11時45分に[7]、ハクスリーはその死の床で、話すことが出来なかったため妻ローラに対して「LSD, 100 μg, i.m」(LSDを100マイクログラム筋肉注射して欲しい)と書いて渡した。彼女はそれに応えた。二度目にLSDを注射したときには、「軽くて自由、前に、上に」と言い、17時20分平穏に旅立った[7]。同日に発生したケネディ大統領暗殺事件の為、ハクスリーの死は影が薄くなった。

とのこと。ケネディが亡くなったのは、Wikipediaのケネディ大統領暗殺事件によると

>ケネディを担当したパークランド病院第一外傷室の係員は、ケネディが「瀕死」状態だったと語った。これは病院到着時既に生存の可能性がなかったことを意味する。午後1:00に心拍が停止し、立ち会った司祭が病者の塗油(終油の秘跡)を与えた後に大統領の死亡が宣告された。ある医師は「我々には彼の命を救う希望が持てなかった」と語った。ケネディの病者の塗油を行った司祭は、大統領は病院到着時既に死亡していたとニューヨーク・タイムズに語った。この司祭が病院を出た直後に報道陣に大統領の死亡を伝え、すぐに大統領死去の第1報が未確認ながらテレビやラジオを駆け巡った。これより以前にジャクリーヌ夫人付きの警護担当者がケネディが死亡したとUPI通信が打電し、地元ダラスのテレビ局が午後0:58に伝えている。

とのことですので、つまりケネディよりはハクスリーのほうが後までご存命だったということになります。すいません、これはシェリル・クロウが「Run Baby Run」で使ったネタです。「11月に生まれた彼女・・・1963年、オルダス・ハクスリーが亡くなった日」っていうやつ。クロウ自身は1962年生まれです。

では違う話を。これは私が聞いた話です。 

とある職場に、あまりに仕事ができないので(精神を病んだらしい)、年がら年中罵倒されている某職員がいた。ある日その職員に対して職場の同僚たち(年齢は後輩)が言った。

「いいですか! ××さん! なんにもしなくていいですからね! ただ封筒に後納印だけ押して下さいよ!!」

で、その後納印を押された封筒を(特に確認しないで)郵便局に持っていったところ、それを見た郵便局員が声を荒げた。

「こんなところに後納印を押されたら困る!!!」

後納印がどこに押されたかは、私は知らない。その日は職場で、かなり遅い時間まで罵声が絶えなかったという…。

で、この話の信憑性に疑問を持った私は、そういうことが本当にあったかととある職員に確認したところ、その職員曰く

「いや…そんなこといっぱいありましたから…(苦笑)」

ちなみにこの某職員が結婚してニューカレドニアに新婚旅行に行った際、職場のホワイトボードの職員所在欄に次のように記されていた。いろいろ含蓄があります。

×× ≒天国

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ダライ・ラマの超問題発言? 誤解? スペインでの逮捕状

2013-11-21 00:00:00 | 社会時評

今日は違うネタの記事にしようと思っていたのですが、予定を変えてこの記事を書きます。

来日中のダライ・ラマ14世が超問題発言をしたようですね。記事はこちら(Yahoo!のキャッシュ)。

>チベット族僧侶らの焼身自殺理解 ダライ・ラマ「尊い行為」

2013年11月19日(最終更新 2013年11月19日 15時56分)

来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は19日、東京都港区の増上寺で若手宗教者との対話集会に出席し、中国政府のチベット政策に抗議するチベット族僧侶らの焼身自殺が同国内で続発していることに「自分の最も大切な命を他人のために投げ出し、世の中の不条理を問いかける尊く素晴らしい行為だ」と述べた。

 焼身自殺に理解を示したともいえ、中国政府を刺激し、内外に波紋を呼びそうだ。

これは相当な問題発言ですね。まさに自殺を煽っているといわれたって文句は言えないでしょう。ていうか、これはまさに自分は安全地帯にいて他人に自殺をすすめるという、人間性すらどうかといわれたって仕方ない暴言ですね。こんなことは、中国のチベット支配の過酷さなどとは無関係です。なお、この元の記事(共同通信配信記事)についてのはてなブックマークでは、この発言を理解している人もいますが、個人的には、kechack さんの

チベットに好意的な人が多い日本でも、この感覚はちょっと理解できないだろう。 2013/11/20

というコメントと、拙ブログがいろいろ世話になっているbogus-simotukareさんの

そんなに尊い行為なら、ダライ本人がガソリンかぶって死ねよ。

というもの(ただしこれは前半です。追記された後半を現段階でご紹介しない理由は後で示します)が印象に残ったものです。また、festerfester さんの

宗教戦争かあ…。中国の弾圧も苛烈なのだろうけれど「じゃあなぜあなた自身がやらないのですか」って言われてどう答えるんだろう。民族存亡の危機と考えれば僭越な物言いなのは百も承知だけれど、賛同ができない…。 2013/11/19

ほかにもy-mat2006 さんの

日本側のシンパがどう取り繕うと、この人は宗教者の一人であり、なおかつ日本の公序良俗とはズレが存在することを認識するべき。/まあ、日本のダライラマシンパって十中八九、中国への牽制なんだろうけど。 2013/11/19

といったところも印象に残りました。ところがこれで終わりなら、「ダライ・ラマが問題発言をした」という話ですが、この共同通信(そして配信された記事を掲載した地方紙も)が上の記事をすぐに削除し、次のような(言い訳?)記事が掲載されたのです。記事の発表時間が日付が変わったばかりです。

焼身自殺は「心痛む」 通訳がダライ・ラマの発言修正

2013年11月20日 02時31分


来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が19日、東京都港区の増上寺での対話集会で、中国政府の政策に抗議してチベット族僧侶らの焼身自殺が続発していることを「尊く素晴らしい行為だ」と述べたことについて、集会の通訳は共同通信に「驚くべき行為と訳すべきだった」と述べ、修正した。

 通訳によると、ダライ・ラマは集会で、焼身自殺について「非常に心が痛む悲しい出来事だ」などと繰り返し答えた。焼身自殺の行為自体を肯定するような言葉はなかったという。ダライ・ラマはチベット語で答え、通訳が日本語で訳した。

(共同)

>中国政府の政策に抗議してチベット族僧侶らの焼身自殺が続発していることを「尊く素晴らしい行為だ」と述べたことについて、集会の通訳は共同通信に「驚くべき行為と訳すべきだった」と述べ、修正した。

どうなんですかねえ、これ。外国語で行われた講演その他での問題発言を通訳の誤りと称して隠すというのは常套手段でしょう(笑)。もしほんとにこれが通訳の誤りであるなら、その部分だけでなくある程度まとまった時間の動画とチベット語の発言を書き起こして翻訳をつけてHPなどで発表するべきじゃないですか。早急にしてくださいよ。

ただ少なくとも、ダライ・ラマ側がこの発言について「何が悪い」と居直らないのは、通訳の間違いかどうかという問題以前に私はちょっとほっとしています。このような発言を居直っていたら、非常によろしくない事態になる可能性がありますので。少なくともダライ・ラマおよびチベット亡命政府の公式の考えでは、

>焼身自殺の行為自体を肯定する

ということはないということでしょう。もちろんこんなことを肯定していたらお話にもなりません。先ほど引用したbogus-simotukareさんのブックマークは、その後半で

>追記:http://sankei.jp.msn.com/world/news/131119/asi13111923350005-n1.htmによれば批判の高まりに通訳が「誤訳だった」と言いだしてるようだが怪しい話だわな 2013/11/19

とお書きになっています(URLの記事は、上の東京新聞の記事と同一)。私も正直怪しい気がしますが、いずれにせよ動画と発言を完全公開してくだされば話の決着はつきます。その発表を興味深く見守りたいと思います。

そういうわけで、ダライ・ラマやチベットを支持する人も、この発言を肯定するのはやめたほうがいいですよ。ダライ・ラマはこのような発言をしたことを否定しているんだから。

さて、これとはまったく違う話ですが、チベット問題に関して、スペインで中国政府・共産党元要人への逮捕状が出ました。記事を。

>江沢民氏らに逮捕状=チベットでの「大虐殺」容疑―スペイン

時事通信 11月20日(水)9時54分配信 

 【パリ時事】スペインの全国管区裁判所は19日、中国の江沢民元国家主席(87)、李鵬元首相(85)ら政権幹部経験者5人の逮捕状を出した。1980~90年代にチベットでの「ジェノサイド(大虐殺)」に関与した容疑とされる。
  AFP通信などによると、裁判所は刑事告発した人権団体メンバーにスペイン国籍を持つ亡命チベット人がおり、中国当局が捜査していないことを理由に逮捕状を出した。スペイン政府は対中関係で難しい問題を抱えることになりそうだ。
  人権団体は刑事告発で、江氏らがチベットでの「大虐殺、人道に対する罪、拷問、テロ」に責任があると主張。裁判所は「当時の政治・軍の高官が関与した疑いがある」との見解を示した。 

この記事を一読して私が思ったのが、「胡錦濤には逮捕状が出なかったのかな」ということです。出ていれば記事に名前が出るでしょうから出なかったんですかね。前にも書きましたように、、胡錦濤は89年にチベット自治区共産党書記の立場で、チベット族の独立運動を厳しく鎮圧し、戒厳令まで公布しました。翌年には、「中国政府の立場は、一〇〇年、一〇〇〇年も変わらない。分離独立は認めない。認めるものは民族の罪人だ」と記者会見で語っています。胡錦濤に出なかったのは、彼は89年当時は中枢幹部でなかったという判断ですかね。北京五輪直前の08年の暴動の際は、彼はまさに最高指導者だったわけですが。

常識的に考えて、江沢民らが逮捕される可能性は低いでしょうが、前にチリの独裁者ピノチェトにもスペインで逮捕状が出たことがありました。胡錦濤への逮捕状が見送られたのは、あるいは彼が共産党総書記を退いたのが昨年、国家主席を退いたのが今年という事情もあったのかもしれませんね。江沢民は、国家主席は10年前、党総書記は11年前に退いています。

いずれにせよ、これからの時代、ほかにもこのような逮捕状が(元)国家元首やそれに準ずる人たちにも出るようになるんですかね。こちらも興味深く見守りたいと思います。

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