ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

世論調査の結果が、メディアによって相当に異なる(まだ投票していない人は、ぜひ投票を)

2021-10-31 00:00:00 | 社会時評

本日は、衆議院選挙の投票日です。読者の皆様は、投票はすでにされたでしょうか。私は、すでに期日前投票をしています。当方の個人情報保護その他の理由でそんなに具体的なことは書きませんが、小選挙区は野党候補、比例代表は共産党に入れておきました。前回の衆議院選挙では、ご祝儀で立憲民主党に比例を投票しましたが、19年の参議院選挙では共産党に入れたっけな? 私もいろんな政党に過去投票しましたが、この数年は共産党を中心に投票することが多くなっています。が、それはともかく、自民党でも公明党でもその他の政党にでもいいから、投票をしに、やはり選挙にはいきましょう。国民が直接的に政治に参加できる機会を棄権するのはもったいない。

さて今回の選挙では、どうも新聞各紙、各放送局により世論調査の結果が異なりますね。産経新聞の記事では、こうあります。

>接戦区で立民優勢、自民苦戦 衆院選最終盤情勢
2021/10/29 21:11
有料会員記事

産経新聞社は29日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った衆院選の最終盤情勢調査(28、29両日実施)の結果をまとめた。289選挙区のうち、前回調査(23、24両日実施)で接戦だった約60選挙区を含む100選挙区を対象に実施。接戦を抜け出して優勢に持ち込んだ選挙区の数は、自民党が4と伸び悩む一方、立憲民主党は17に達した。ただ50近くで際どい攻防が続いており、31日の投開票に向けて予断を許さない情勢だ。

有料記事なのであまり読めないのですが、私が新聞本紙で確認すると、まあまあ野党が善戦しているようですね。

それでけっこうこれは話題になったと思う朝日新聞の世論調査では、

>自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査
2021衆院選

2021年10月25日 18時00分

 31日投開票の衆院選(定数465)について、朝日新聞社は23、24日、全国約38万人の有権者を対象に電話とインターネットによる調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて、選挙戦中盤の情勢を探った。現時点では、①自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い②立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい――などの情勢になっている。

というわけで、こちらは相当に自民党有利の予測となっています。他の調査と比べても、朝日の調査では、突出して自民党が勝つということになっています。産経の本紙に、各新聞・通信社の議席予想の数字が出ていまして、それをエクセルで写してみたのが下の図です。

これちょっと数字が違いすぎますね。自民党に関しては、下限が産経FNNと共同の218、上限が共同の297です。共同は、上から下が79議席も違うわけで、その真ん中あたりに真があるのかもですが、ちょっと幅が広すぎます。立憲民主党についても、下限が共同の70、上限が産経FNNの151で、これまた81も違う。これでは何が正しいのかさっぱりわかりません。

世論調査をするうえで土台となる統計学はますます進歩しているはずだし、AIの発達などもあり より精微な分析・解析を可能としているはずですが、これもどうもなあではあります。当方正直選挙の事前予測というのにそんなに興味のある人間でもないのですが、しかしこんなに数字が違うとさすがに不審な気分にもなります。

今回、朝日新聞の記事にもあるように、小選挙区はインターネットで調べたとのことで、それがよくなかったのかもという気がしますが、どうなのか。ちなみに上の表にない読売新聞は、その最新の調査によると、

>自民の単独過半数維持は微妙、立民が議席増・維新は勢い保つ…読売・衆院選終盤情勢
2021/10/29 08:42

 読売新聞社は31日投開票の衆院選の終盤情勢を探るため、26~28日に世論調査を行った。自民党は単独での衆院定数の過半数(233)維持が微妙な情勢だ。立憲民主党は議席を増やす公算が大きく、日本維新の会は勢いを保っている。289ある小選挙区の約4割で接戦となっている。

とのことで、自民党にやや苦しい数字となっています。上の表でいうと、産経FNNの調査に近いか。自民党を強く支持する立場にある読売と産経FNNの調査が似ているというのもいろいろ興味深いものがあります。

それで上の世論調査の表及び読売も共通して指摘しているのが、維新の躍進です。それで私の見たところ、維新が議席を伸ばすと、それは自民党の現有議席を食う可能性が高い。今回大阪では、相当に維新が勝つというのがもっぱらの話ですから、ということは、小選挙区で自民党がなぎ倒されることになる。また維新が小選挙区で勝つと、野党連合の候補者が出馬するとなると、自民党は惜敗率も低くなるので、比例復活も厳しくなる。維新は、「ゆ党(与党ではないが、野党の名に値しない)」「なんちゃって野党」とか、支持者以外にはろくな評価がされていませんが、自民党として維新とどう対応するかはいろいろ今後の大きな焦点でしょう。ポスト安倍・菅政権で、そのころほどのいい関係を維新も自民党と保っている現状ではありませんから、維新としても自民党の関係をあらためて強化する方向に行くのか。自民党が維新との連立をどう考えていくのか、これは選挙が終わった後の話ですが、私もここはいろいろ注目したいと思います。

ただ6月にあった東京都議会選挙も、事前の世論調査とだいぶ結果が違いましたしね。あの時は、報道各社ともそんなに予想が違うということはなかったかと思いますが、最後に都知事の小池百合子が登場して都民ファーストを助けたということにしても、やはりそのあたりは世論調査の限界なんですかね。前回2017年の衆議院選挙を例とすると、比例は、与党が25,618,981票の87議席、野党が30,138,571票の89議席であり、野党が勝っているわけです。希望の党や維新のようななんちゃって野党を入れての話ですから、そのままこの結果を受け入れるわけにもいきませんが、それにしても得票数で450万票くらい、ポイントで8.9ポイントも差があるのに、2議席しか野党が上回っていないというのもひどいですよねえ(苦笑)。比例もブロックにせず、日本全国ですればいいだけの話。それで今回の選挙直前に、前回選挙時に鳴り物入りで結党した「希望の党」が消滅したというのも、なんともむなしいものがあります。なお上の数値は、Wikipediaの第48回衆議院議員総選挙より。2014年の選挙でも、与党より野党のほうが比例では6ポイント以上多く票を取っています。

で、こういうことを選挙の結果が出る前に書いてはいけないのですが、来年の参議院選挙のほうが、私は国民の政権審判という点で意味があるかなと思います。今回の選挙では、まだ岸田政権の評価ができない。どこの党に投票するにしても、過去の自民党・公明党政権の評価で投票することになる。来年7月なら、各有権者なりに岸田政権、あるいは違うだれかを首相とする政権に対して、それなりの評価ができるのではないかと思います。

そんな話はともかく、月曜以降に何らかの選挙についての感想を述べる記事を書くかもしれません。書かなければごめんなさい。

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前三重県知事の鈴木英敬氏というのも、無責任な人物だと思う

2021-10-30 00:00:00 | 社会時評

前三重県知事であり、三重4区からこの度の衆議院選挙に出馬する鈴木英敬氏は、Wikipediaによると、

2021年8月5日、会見で年内に予定される第49回衆議院議員総選挙三重4区からの立候補を表明。合わせて9月12日付で三重県知事を辞職する意向を示した

とのことです。無責任な人ですね、鈴木氏って。

都道府県知事から国会議員になる人というのはもちろんほかにもいます。東京都知事だった石原慎太郎は、これまたWikipediaから引用すると

>2012年10月、石原は4期目途中で知事職を辞任し、国政へ復帰した。

というわけです。前に

現在の安倍政権は、美濃部、鈴木、石原の3都政の最終期に近くないか

という記事を書きました。石原が4期目の途中で都知事を辞任した背景には、たぶん東京都による尖閣諸島購入計画の失敗があったかと思います。あれをぶち上げたはいいが、けっきょく国有化となり、石原ははしごを外された形になり、それが彼が国政に復帰することを決めた大きな要因ではなかったか。しかしどっちみち彼は、4期目は最初から乗り気でなかったわけで、それで立候補して選挙には強いから当選はしても、けっきょく途中で辞任したのだから、これもずいぶん無責任です。国政には復帰したとはいえ、けっきょく1期で(体調の問題もあり)議員を引退したのだから、そうなると都知事を途中辞任するほどのものがあったのかなあという疑問は生じます。

それで現在の自民党の参議院議員で、2000年から2008年にかけて大阪府知事だった太田房江は、しばらくのタイムラグをへて2013年に比例代表で初当選、2019年には大阪府選挙区で再選されています。また北海道知事だった高橋はるみは、2003年~2019年に知事をつとめ、退任したのと同じ年の参議院選挙で北海道選挙区から当選したわけです。もちろん衆議院選挙は、参議院選挙とちがい投票日が確定しているわけではありませんから、そのあたりの問題はあるとしても、鈴木は2019年の三重県知事選に出馬しないか、さもなければ2023年まで任期を満了して退任すればいいじゃないですか。ましてや新型コロナウイルスの関係で、日本中どこの都道府県区市町村も大変です。そういう時期に、自分が国会議員に転身したいから知事を退任するなんて、きわめて無責任としかいいようがない。

たぶんですが、彼はかつて違う選挙区ですが(三重2区)、衆議院選挙に出馬して惨敗したことがあり(奥さんともども土下座したりしました)、たぶんその敗者復活戦という意味合いがあるのでしょう。そういう気持ちを私も理解しないではないですが、けっきょくこの人にとって、県知事というのは、国会議員へのステップでしかなかったのだろうなと思います。そう評されても仕方ないでしょう。

2009年(自民党→民主党の、政権交代選挙)の時と違い、たぶん今度の選挙では、鈴木氏は当選するのでしょうが(別にその選挙区の選挙情勢を確認はしていませんが、まあ当選するでしょう)、しかしあんまり自分の職務に責任のある人であるようには思えませんね。それもどうかです。

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こんな文字通りの前世紀の遺物の反共演説を今時聞くとは思わなかった

2021-10-29 00:00:00 | 社会時評

bogus-simotukareさんの記事を読んで、「おいおい」と思いました。これはかなりひどい(苦笑)。いや、ひどいのは、bogus-simotukareさんの記事でなく、そこで引用されている記事が報じている河野太郎の時代錯誤の反共演説です。次のようなものです。

> 河野氏は14日、JR赤羽駅前では、1984年に共産主義時代のポーランドに留学した経験を、次のように語った。

 「自由がない国、街は灰色です。人々もドヨーンとしている。毎日食べるのはジャガイモと酢漬けのキャベツ、赤かぶ。肉は配給キップを持って1時間並んでソーセージが買えた」「外が氷点下でも、宿舎にお湯は出なかった」「一方、共産党幹部は米ドルで好きなものを買っていた。どこが平等なのか」

 そのうえで、東欧での共産党独裁への道をさらに説明した。

 「最初、共産党は連立政権や閣外協力をする。ドアに靴の先を少し入れたら、次はこじ開けて入ってくる。家主を追い出して乗っ取る。それを東欧でやった。何十年も国民は自由や民主主義がないところで虐げられた。今回の衆院選と同じことが、東欧で展開された」

 共産党の志位委員長は14日、自民党幹部が、今回の衆院選を「自由民主主義か、共産主義か」の政権選択選挙と位置付けていることについて、「体制選択のような話を持ち込むのは見当違いだ」「大義の旗に基づいて野党共闘をやっている」と反論している。

あのー、河野のしている話って、それ1984年のポーランドの話でしょ(苦笑)。2021年の日本とは違うでしょうに(笑)。だいたい東欧で共産党(名称はいろいろあります。旧東ドイツ(ドイツ民主共和国)なら「社会主義統一党」)が権力を握ったプロセスなんて、それまさに第二次世界大戦後の冷戦時代で可能だったものであり、そんなものが現代日本で当てはまるわけがない(当たり前)。

そもそも今回の選挙で日本共産党は、仮に立憲民主党を中心とする勢力による政権交代があったとして(昨今の予想では、その可能性は低そうですが)、閣外協力にとどめるということになっています。いったいどんだけ共産党は力があるというのか(笑)。だいたい連立うんぬんというのなら、自民党だって長きにわたって連立政権の状況であり、現状公明党を切り捨てるというのは選択肢にないでしょう。

日本だって、地方公共団体のレベルだったら、東京都、大阪府、京都府など、共産党が推す人物(時に単独推薦)が知事だったこともあるし、そのころ特にそういった自治体がひどく貧しかったなんてこともないでしょうに。

それにしてもベルリンの壁崩壊(1989年)などの直後に行われた1990年の衆議院選挙とかで、こういう反共演説が行われるというのなら、「いい」とは言いませんが、まだしょうがないところもあるかもですが、それから30年以上もたった後でこんな文字通りの前世紀の遺物の反共演説なんかしてどうするのか。あきれ返るにもほどがあるというものです。

bogus-simotukareさんは、

>河野がこうしたことを「自分から進んでやってる」とは思いません。「総裁選挙の負け犬」として、「体制選択選挙だ!」「敵の出方論ガー」の甘利幹事長などに命令されて「やらされてるだけ」でしょう。むしろ河野からすれば「こんなことはやりたくない(父・洋平氏に好意的な穏健保守から呆れられるので)」「でもやらないと石破元幹事長みたいに干される」つうことでしょう。

と評されています。まあそういうことなんでしょうが、実に志が低いですね、河野という人も(苦笑)。どうしようもないとはこのような人物です。

bogus-simotukareさんに感謝してこの記事を終えます。

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長嶋茂雄という人も、保守政治の関係で利用されやすい人物だと思う(追記あり)

2021-10-28 00:00:00 | スポーツ

何をいまさらですが、長嶋茂雄文化勲章を受章しましたね。記事を。

>文化勲章 長嶋茂雄さん ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんら9人
2021年10月26日 14時15分

今年度の文化勲章の受章者に元プロ野球選手の長嶋茂雄さんなど9人が選ばれました。また文化功労者には、俳優で歌手の加山雄三さんなど21人が選ばれました。

文化勲章を受章するのは次の9人の方々です。

元プロ野球選手で元監督の長嶋茂雄さん、本名・長島茂雄さん(85)。
国民的ヒーローとして野球界の発展に尽力したほか、東京オリンピックでは開会式の聖火リレーに参加し、大会を盛り上げました。

(以下略)

スポーツ関係で文化勲章をもらったのは、水泳の古橋広之進以来ですかね。そして古橋は、スポーツで最初に文化勲章をもらった人なので、長嶋(長島)は、プロスポーツ関係では、最初の文化勲章受章者ということになります。

たしかに、野球界に限らず、プロスポーツ界で最初に文化勲章をもらうにふさわしい人間はだれかと考えると、やはり長嶋ですかねえ。王貞治は長嶋より若いし(一応外国籍の人にも、文化勲章受章者はいます)、ほかに誰かいるかと考えると、現在存命の文化功労者では、スポーツ関係の人は、樋口久子川淵三郎小野喬三宅義信笠谷幸生加藤沢男といったところです。ちなみに故人ですと、大鵬幸喜岡野俊一郎が文化功労者でした。

同じ日の追記:すみません。野球の文化功労者として、川上哲治がいました(1992年)。ほかのスポーツ関係者として、織田幹雄(陸上)、兵藤秀子(旧姓・前畑。水泳)もいます。さらにスポーツ振興として、平沼亮三高石真五郎がいて、柔道の三船久蔵もいます。

それで、長嶋の受賞はまあいいとして、現在のように国政選挙の最中に長嶋を受章させるというのは、少々与党、政府の恣意的な行為である可能性を感じますね。もはやずいぶん以前の話になりますが、Wikipediaから引用すれば

>2013年4月16日、国民栄誉賞松井秀喜と同時受賞した。5月5日の東京ドームの巨人対広島戦の試合前に、松井の引退セレモニーと合わせて、授与式が行われ、8年ぶりに公でスピーチを行い、試合前の始球式では長嶋が片手打ちで打席に入り、投手に松井、捕手は巨人の監督の原辰徳、球審は首相の安倍晋三が務めた

ということになったわけです(注釈の番号は削除)。安倍晋三からすれば、この時点では、自民党の政権奪還、自分の首相復帰からまだ半年も経っていない時点ですから、ここで自分と自民党への支持の追い風にしたいという思惑は当然あったはず。またこれは私もよく知らなかったのですが、同じくWikipediaによると、

安倍晋太郎と親交があった

とのことで、それなら呼ばれれば病身をおしてでも登場はしますかね。

いずれにせよ昔長嶋は、革新系の政治では野球やっていられないみたいな発言をしたくらいで、まあ彼は保守的な人間ですよね。基本的に自民党の味方です。そういう人を選挙の最中に文化勲章受章者にするというのは、単なる偶然かもですが、やっぱり少々恣意的なものがあると思います。なんだったら来年に受章させればいい。

と考えたのですが、でも昨年受賞して私も記事にした橋田壽賀子は、もう今年亡くなっちゃったしね。

橋田壽賀子が文化勲章をもらえるのなら橋本忍だってもらうべきだと思うが、やはりあの映画がまずかった?

で、そういう人は、彼女に限りません。高倉健河野多惠子船村徹らは、受賞した翌年に亡くなっていますし、山崎正和は、受賞した2年後に亡くなっています。同じ年(2018年)に受章した長尾真は、3年後、つまり今年亡くなっています。事実今年受賞した牧阿佐美は、今年の10月20日に亡くなり、内示の伝達がその前日だったといいます。

つまりは時間との闘いのわけで、そう考えると、長嶋も正直そんなに健康状態が良好でもないようですから、やっぱり今年の受賞は仕方なかったんですかね。どうなのか。

ところで以前の記事にも書きましたが、役者の関係で文化勲章をもらっている人は、歌舞伎もふくめてその多くが舞台の関係者です。2007年に文化功労者となり2015年に文化勲章を受章した仲代達矢以降で文化功労者となった俳優は、映画中心では、吉永小百合くらいです。松本幸四郎 (9代目)松本白鸚(2代目))はやはり歌舞伎(歌舞伎の人ですから、彼は長生きすれば確実に文化勲章を受章すると思われます)、ほかも黒柳徹子杉良太郎ほからも映画の俳優ではないよね。それで吉永小百合以降で、高倉健や吉永小百合ほど(テレビ出演はあるとはいえ)映画中心の俳優は、たぶんいないんじゃないんですかね。いや、いる? いても、なかなか彼(女)らほどの人気や知名度を持っている人はいないでしょう。たぶんですが、吉永小百合以降で文化功労者になる俳優は、舞台の人でなければテレビドラマでも活躍する人になるのではないかと思います。そう考えると、脚本家として初めて受賞した橋田が、映画でなくテレビドラマで主として活躍した人であることは、まさに象徴的ですね。

そういうわけで、別にファンではありませんが、吉永さんには、映画ファンとしてぜひ文化勲章を受章していただきたいと考えて、この記事を終えます。

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ビョルン・アンドレセンについてのドキュメンタリー映画がついに公開される

2021-10-27 00:00:00 | 映画

このブログは、スウェーデン人の俳優(兼ミュージシャン。仕事の重さからすればミュージシャン優先かな)ビョルン・アンドセン(Björn Johan Andrésen)の記事でも、ある程度アクセスを稼がせていただいています。そして彼の『ベニスに死す』以降の人生についてもとりあげたドキュメンタリー映画が公開となります。この関係の記事が発表された22日は、しばらくぶりに拙ブログのgooでのアクセス数順位が、100番以内となりました。

>「ベニスに死す」の美少年、ビョルン・アンドレセンの衝撃の真実 ドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」12月17日公開
2021年10月22日 11:00

ルキノ・ビスコンティ監督作「ベニスに死す」(71)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じた、ビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー「The Most Beautiful Boy in the World」(原題)が、「世界で一番美しい少年」の邦題で12月17日から公開される。

世界で一番美しい少年”として一大センセーションを巻き起こしたのは、巨匠ビスコンティに見出され、映画「ベニスに死す」のタジオ役に抜擢された当時15歳のアンドレセン。同作は1971年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され「25周年記念賞」を受賞、日本でも高い評価を得て長年に渡り多くの人に愛され続ける名作だ。

その容貌と圧倒的な存在感で同作を強く牽引したアンドレセンは、同作の日本公開年などに来日、CM出演などの芸能活動も行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。劇中、マンガ「ベルサイユのばら」の作者・池田理代子氏が、彼が主人公“オスカル”のモデルであったという事実を明かす。そして50年後、かつて伝説のアイコンまでになった彼は、日本でも大ヒットしたアリ・アスター監督作「ミッドサマー」(19)の老人ダン役を演じ、話題を集めた。

映画では、アンドレセンが、熱狂の“あの頃”に訪れた東京、パリ、ベニスへ向かい、ノスタルジックにして残酷な、自らの栄光と破滅の軌跡をたどる。“世界一の美少年、タジオ”を探すために壮大な規模で行われたオーディションなど「ベニスに死す」の裏側、“世界で一番美しい少年”と呼ばれその後の人生を運命づけられてしまったひとりの人間の栄光と破滅、そして心の再生への道のりを豊富なアーカイブ映像と共に描き出す。

12月17日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国で順次公開。

(映画.com速報)

映画の製作については、私も情報を仕入れていましたので公開を心待ちにしていましたが、ついに日本公開ですね。いやあ、よかったよかった。

上の紹介文でもそのようなことを書いていますが、アンドレセンの人生は、彼自身が語るところを引用すれば、

>ぼくのキャリアは、最初にすごい頂点に立ってそれから下がり続けるというめったにないものです

>それはさびしいものです

というわけです(拙訳)。

ビョルン・アンドレセンについての2003年の記事(2)

しかし人気だけの問題ならまだいいわけです。人気が高くてその後パッとしなくなるというのなら、そんな芸能人はいくらでもいます。しかしアンドレセンはまさに時代のアイコンになってしまったし、そして彼は、映画に出てくるタジオのイメージを押し付けられてしまいました。彼は同性愛者ではないし(ていうか、映画でだって、アッシェンバッハが勝手に想い続けていただけであって、別に彼が同性愛者だったという設定ではありませんでした)、実のところ彼は、ポーランド人貴族ならぬ、スウェーデン出身の、家族関係にも恵まれない(父親は出奔し、母親は自殺しました。彼の祖母が、ステージママのような立場だったとのこと)音楽好きの少年にすぎませんでした。しかし世界は、そんな常識的な解釈を彼にしてくれず、あくまで映画に出てくるタジオの姿を彼に求めました。そしてそれは、彼にとっては苦痛以外のものでしかなかったわけです。

彼が来日した1971年の日本での様子も紹介されるようですので、これはやはり必見の映画ですね。読者の皆様もぜひどうぞ。私ももちろん観に行きます。

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本日は更新をお休みします

2021-10-26 07:14:03 | Weblog

すみません、諸般の事情により更新できません。

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ちょっと関西方面へ行ってきました

2021-10-25 00:00:00 | 旅(国内)

ちょっと関西方面へ行って来ました。詳細は、選挙後にでも記事にします。

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オリンピックを無視してコロナ蔓延の東京を脱出して九州(宮崎・福岡)を旅する(Day1-4)(4)

2021-10-24 00:00:00 | 旅(国内)

バスが目的地最寄りに到着しました。

私の乗ったバスです。

炎天下の天神を歩きます。

入ります。

夏にふさわしい(?)オブジェです。

立派な施設です。

最初は「え、これだけ!?」と思ってしまいました。

主に、朝鮮からの引き揚げの写真が展示されていました。

さすがにちゃんと別スペースに展示がありました。

展示を見学します。

なかなかいい展示でした。

地下鉄に乗って博多にもどります。いろいろなことを催している施設です。

何回も行っているもつ鍋の店へ行きました。

牛テールもいただきます。

〆のチャンポンをいただきます。

ホテルで休みます。

明日は宮崎へむかいます。

(つづく)

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オリンピックを無視してコロナ蔓延の東京を脱出して九州(宮崎・福岡)を旅する(Day1-3)(3)

2021-10-23 00:00:00 | 旅(国内)

1960年頃だったか確認しませんでしたが、高度成長期の福岡市の比較的裕福であろう核家族の設定・・・ですかね?

やっぱり西鉄ライオンズというのは別格の存在なのですかね。

1989年(まさにバブル絶頂期)に開催されたアジア太平洋博覧会関係の展示です。福岡タワー福岡市博物館(つまりこの博物館です)は、この跡地です。

面白く見学します。

写真に写っている女性たちから、観光親善の美女たちを連想しました。今日とそんなに服も変わっていないような気もします。1989年のことですから、彼女らもすでに50歳を超えているでしょう。

最後はやっぱり山笠です。

葬式も妙にリアル。

博多出身の故・小松政夫氏が動画であいさつしていました。彼は、博多時代はやり手の自動車セールスマンだったとのこと。

なかなか面白い展示でした。福岡に行かれる際はぜひどうぞ。

企画展示もあるのでそれも観てみることとします。地下鉄の展示は興味があります。

1981年のポスターです。女の子の髪型は時代ですかね。

当然といえば当然かもですが、昔のもののほうがシンプルで地味ですね。

違う展示も観てみます。

戦争中のカルタだったかな。

前に上海でプロパガンダアートのポスターのギャラリーにいったのを思い出しました。

2011-2012 アモイ(コロンス島)・上海の旅(33)

上海(あとちょっぴり蘇州)紀行(2016年3月)(6)

こういったような通常の展示にちかいものもあります。

特別展は行きませんでした。そろそろおいとまします。もう2時です。

日差しがつよすぎます。

(つづく)

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最近の私の心境

2021-10-22 00:00:00 | フォトログ

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