ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

高橋由美子は態度が悪かった

2017-08-31 00:00:00 | Weblog

こんな記事を読みました。

>2017-08-08 12:30 

高橋由美子、21年前のCM衣装に照れ 意外な酒豪ぶり告白も

 女優の高橋由美子(43)が8日、都内で行われたエーザイ『チョコラBB』の発売65周年イベントに出席。1996年放送の同商品のテレビCMに出演していた高橋は、当時を再現した衣装を披露すると「もうね、20年以上前ですよ。なかなか今の時代にこの色のスーツが無くて、衣装さんに作っていただきました」と照れ笑いを浮かべた。

 同CMでは“お疲れ気味のOL”を演じていた。高橋は「私のイメージじゃない演技に周りから『あれでいいの?』と、かなり引かれた…」と苦笑いで振り返りつつ「これだけいろんな方に反響をいただいたので、インパクトとしてはよかったのかな」と満足げだった。

(後略)

で、むかし高橋由美子と握手したことを思い出しました。

渋谷の某所で彼女のイベントがあり、その当時はこの手のものに参加することを生きがいにしていたので、特に彼女のファンというわけでもないのですが顔を出しました。

それで、高橋由美子は・・・あんまり態度がよくなかったですね。いかにも知らない人間とイベントで握手するなんて嫌だなあという雰囲気がありました。

で、私が「昔っからずっとファンでしたよ」と嘘八百をいうと、彼女はあいまいな表情を浮かべるだけでした。今は知りませんが、まあ当時はそういう人だったのでしょう。

以来、あんまり彼女にいい印象はありません。もちろんこのときだけ機嫌が悪かったのかもですが。栗山千明のように、最初は印象悪かったのに、後はいい印象だった人もいます。今はどうかな?

それで、この握手以前の話。職場で、隣の課にいた某先輩職員の女性とした会話。

私「昨日は、某芸能人のイベントにいけなくて残念でした」

女性「誰? 某芸能人て」

私「(ちょっと考えて)知っています? 高橋由美子って」

女性「いやだあ!!! 知っているわよー!!! 馬鹿にしないでよー!!! (私たち)そんなに歳違わないじゃないのよー!!!

あれ、私かなり悪いこといっちゃったかなと思いました。ただ「歳違わないじゃないのよー!!!」というのには苦笑しました。余談ですが、そういえば私の職場に以前高橋由美子の何かのポスターがはってあったな。

まえ映画のエキストラをやった時、エキストラ歴が豊富な方から、AKB48の某関係者は態度が悪かったというを聞いたことがあります。実際にその某関係者が普段から態度が悪いかどうか私は存じ上げませんが(ただなんとなく「そうだろうな」という気はします。個人的には柏木由紀だったら「え、そうなの」と少々失望しますが)、やはり芸能人というのも話をしてみると「嫌な人間だ」と思うこともあります。逆に道端ジェシカみたいに、最初は「嫌な人かも」と予想していたら、案外丁寧に接してくれる女性だったこともあります。まあこれは先入観なんてものはあまりあてにならないと考えていればいいのでしょう。芸能人によっては、「なーんであたしみたいな超一流芸能人が、あんたみたいな人間と握手しなければいけないのよー」くらいの雰囲気を漂わせている人もいます。高橋由美子はそこまでひどくはありませんでした。

そういうわけで、上に書いたような経緯で私は高橋由美子があんまり好きではないのですが、それはともかく高橋由美子さんにも今後の芸能活動を頑張っていただきたいと思い、この記事を終えます。

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沢田教一の写真展に行ってきた

2017-08-30 00:00:00 | 展覧会

28日(月)で終わった写真展の話を書くのもなんですが、沢田教一の写真展が、日本橋高島屋でありましたので、27日(日)に見に行きました。

入場料は800円ですが、クリックしてクーポンとなる窓口でサイトを見せるだけで100円引きです。ありがたいことです。しかしこういったことにアクセスするのが苦手な老人などにとってはちょっとどうかという気もします。

沢田教一は、1936年に青森県で生まれました。高校が、寺山修司の同級生です。

大学入試がうまくいかず三沢の写真店に勤めた彼は、カメラマンとしての腕を磨き、様々な被写体を撮っていきます。61年に上京、UPI通信に職を得て、65年にベトナムへ行きます。これは会社が彼を派遣したというより、無理やり行った(休暇を取って、事後的に会社に認めさせた模様)ものでしたが、彼は危険な戦場で様々な写真を撮り、そしてピューリッツアー賞を取る有名な写真を撮ります。これは皆さまも見たことがあるのでは。

今回は、この写真に写った女性も日本に来たとのこと。

真ん中が沢田の奥さん、左の赤い服を着た女性が、上の写真に写っている当時2歳だったというグエン・ティ・フエさんです。

それで写真展は、沢田が無名時代に奥さんを撮った写真、青森の様子、恐山の様子を撮ったもの、三沢基地の米軍兵、将校やその家族を写したものなどが最初に展示されています。50年代はまだカラー写真が非常に高価だったはずですが、それでも彼の撮影した写真が残っているのは、彼が写真店にいたことや、米軍基地との関係で貴重なカラーフィルムなどを入手しやすい立場だったということもあるのかもですが、ともかく非常に貴重です。

それでやはり、ベトナムでの写真が一番興味深いわけですが、戦場の写真ばかりでなく、街の人々、子どもたちの写真なども印象深いものがありました。彼は、子どもの面倒を見る子どもの姿に強い関心があったようです。なお沢田に子どもはいません。以下、数枚写真をご紹介。

最後の写真は戦場での写真ですから趣旨はちがいますが、なかなかいい写真です。もちろん比較の対象になりませんが、私も海外で子どもの写真をよくとりますので、沢田がこのような写真を撮ろうとした気持ちはなんとなくわかります。

香港支局駐在になったものの、ふたたびベトナムに戻った彼は、70年、取材中のカンボジアで当地のUPI支局長とともに殺されます。34歳でした。彼は非常に慎重な性格でしたが、この日はなぜか危険な時間に取材に出かけ、そして亡くなったわけです。

戦場の写真は白黒ばかりですが、ベトナム戦争という非常に自由に取材のできた戦争(展覧会で石川文洋もコメントしてましたが、朝鮮戦争までは従軍している国に不都合な取材はできなかったし、ベトナム戦争以降は再び戦争取材は規制が厳しくなっています)を彼はきわめて自由闊達に取材しました。実は彼はフリーメイソンのメンバーでして、どうもその方面からも、取材になる戦場についての情報が来ていたという話もあります。逆に彼はそのあたり大変抜け目のない人間だったのでしょう。

それで最後に沢田夫人のサタさんが、2016年にベトナムを訪れた時の映像があり、彼女は大要「この平和で発展したベトナムを、沢田に見せたかった」と述べていました。私もベトナムを1度だけ旅行したことがありますが、私の行ったのはホーチミン(旧サイゴン)だけですが、大変立派な街です。戦争に明け暮れた時代のベトナムしか知らない彼が、現在のベトナムを知ったらどう考えるか。興味深いところです。

それにしても、戦場の写真が迫力があるのは当然ですが、子どもたちの写真や普通の市民の写真もいいですね。また東京オリンピックの閉会式の写真もありました。次なる東京オリンピックを沢田が取材することも、彼が存命ならあり得たわけです。

なお今回の写真展は、次の書籍に収録されている写真と共通のようです。この展覧会には、出版元の山川出版社も協力しています。山川って歴史の本以外にもこのような本も出すんですね。いや、これも歴史の本という位置づけ?

戦場カメラマン沢田教一の眼―青森・ベトナム・カンボジア1955-1970

私もこの本を買おうかな? なお本日の写真は、上から2番目の写真以外は高島屋、朝日新聞、産経新聞のサイトからいただいていることをご了解ください。

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インドビザ取得へ

2017-08-29 00:00:00 | 旅(インド・パキスタン・バングラデシュ・ネパール・スリランカ)

インドへ渡航する場合、ビザの取得を必要とします。以前こんな記事を書いたことがあります。

ビザ取得チャート図

そしてその記事に掲載した自作チャート図を再掲します。

個人的には、この表はわりと出来がいいように思いますが、どうですかね?

空港での取得が可能ならそうするのも手ですが、インドは空港受け取りビザもどっちみち事前にネットにて手続きをする必要があるので(これはミャンマーも同じ)、まともに書類を作成してビザ入手をすることとします。

さて上のビザ取得チャート図でもありますように、ビザは自力で取るか代行してもらうかです。代行してもらえば楽ですが、金がかかるので私としては個人取得を目指します。ここでミャンマーのビザを何度も取得している経験が役立ちます。ミャンマーの場合、ミャンマー大使館のHPで出している様式をダウンロードして(私はエクセルの様式)、それを入力します。この様式はさほど変わっていないので、すでに基本は入力しているから、あとは入国の際に変わること(入国日など)を入れればいいだけです。

インドの場合、大使館の申請サイトに必要なことを入力し、OKになった時点でそれをPDFファイルで打ち出し、Eチケットほか関係書類を用意、写真を添付します。しかしインドビザで要求される写真は、様式がわりとうるさいのです。顔の大きさ他いろいろ要求事項があります。普段私は、この種のID写真はスピード写真で済ませるあるいは自力で撮る(背景は、カレンダーの裏や風呂場の白い壁で済ませます)のどちらかで間に合わせますが、今回は金を払っても専門家に依頼したほうがいいと考え、自宅近辺にあるカメラのキタムラへ行きました。以下、その際の会話の大要。

私「インドのビザの写真を撮りたいんですが」

キタムラ「インドのビザは様式がうるさくて。(私が着ている)白い服は、背景に飛んでしまって、ちょっとまずいのです」

私「分かりました。明日以降また来ます」

この対応から、ここで撮影してもらえば間違いないなと確信します。翌日灰色の服を着て写真を撮ってもらいました。なかなかよく撮れていたので、私としても大満足です。やはりこのような本職にとってもらうほうがいいのかもです。この写真は、またミャンマーに行く際のビザに使えそうです。

それにしてもインドビザのネット入力というのも面倒ですね。試行錯誤ですすめます。ここでいろいろなサイトさんの記事が役に立ちました。いろんなサイトが、インドビザ取得の際の注意点、気をつける点、間違えやすい点などを解説してくれています。たとえばこちらこちらなどです。こういう金にもならないことを懇切丁寧に教えてくれる人たちというのは本当に親切だと思います。

それで直接大使館に提出にいければそれがいいのですが、仕事の関係他で郵送することとします。

それでインドビザの金の払い方は、現金書留という古典的な方法です。現金書留なんて長きにわたって使った記憶がありません。郵便局で21円にて購入し、金(郵送の場合、返送料込みで2,400円。直接持参の場合は1,400円)を同封、インド大使館宛に送付します。今年の3月から、インドビザは大使館が直接対応しています。それ以前は別の業者が代行していました。インドのビザというのもいろいろ取得の方法、ルールが変更されますので、最新の情報を仕入れなければいけません。「地球の歩き方」のような毎年改訂するガイドブックの記述も変更されている可能性があります。

ところで郵便局は、細長い穴があいた板に現金書留を通して厚さを確認していました。なるほど、そういうことをするのだなあと考えました。これが8月の某金曜日夕方(6時前)です。

それで郵便局の人との会話。

郵便局の方「いまからですと、明日の到着になりますが?」

私「大丈夫です」

日にちに余裕はあるので、特に問題はありませんが、日にちが急ぐ場合は直接取得あるいは速達、もしくは代行業者に事情を話して早急にやってもらうことも必要かもしれません。この日はどっちみち週末ですので、月曜の話となります。

それで、何か問題があったら連絡が来るでしょうから、たぶん大丈夫だろうなと(勝手に)考えていたところ、翌週木曜日に職場から帰宅したところ、封書が届いていました。ビザがはられた私のパスポートです。思わず「やったぜ!」です。一発取得の自信はありましたが、できなければそれまでですからスムーズに取得できたのはよかったと思います。

余談ですが、私の封書が届いたのが週末だから、実際に事務手続きが始まったのが月曜日として、レシートが火曜日付でしたから、迅速な仕事ぶりですし、また私の書類にも不備はなかったようです。

なおミャンマーのビザは、私の元には電光石火で届きます。繰り返し請求しているので、信用(?)があるのかもです。

かつてミャンマーのビザをはじめて取得した時(2011年)、やっぱり「やった!」と思った記憶があります。ミャンマーのビザはその後何回も取っていますので、当然ながらその時の「やった!」という喜びはすでにありませんが、インドのビザは初めてだし、またいろいろ面倒でつきかえされることもめずらしくないそうですから、やはりうれしいというものです。

上にも書いたようにインドのビザというのもしょっちゅう制度が変わるし違うことがいろいろ起きるので確認を繰り返ししなければいけません。油断もすきもありません。私もミャンマービザでなれていたから何とかなりましたが、そうでなければもっといろいろな苦労をしたと思います。そういうわけで、インドのビザを取得する方は、業者に代行を依頼するのならまだしも、自力取得の場合は、最新情報を確認し、またサポートしてくれるサイトを確認し、自分の情報を入力する申請サイトでの入力完了、打ち出し前の確認、提出、郵送前の繰り返しの確認をしてください。初めてビザを自力で取得しようという方には、インドビザはちょっと敷居が高いかなと思う部分もあります。手数料を払って代行してもらってもいいし、自力取得をされる場合は確認を怠らないようにしてください。

いずれにせよインドへ行く準備は整いました。楽しんできます(といってもこれからすぐ行くわけではない)。

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板門店と第3トンネルツアーを予約する

2017-08-28 00:00:00 | 旅(韓国)

9月初旬に韓国へ行きますが、前にも記事にしましたように、板門店と第3トンネルを同時に回るツアーに申し込みました。板門店と第3トンネルを同時に観光しようという欲張りなツアーです。

板門店は1度いったことがあるのですが、その時はカメラを持っていかなかったので写真がありません。今度は、いろいろ規制があるでしょうが写真を撮ってきます。

韓国は何度となく訪れていますが、DMZ訪問は板門店に行った時のみですし、韓国は、形式的には臨戦態勢ですから(朝鮮戦争はあくまで「休戦中」です)、やはりDMZを理解しないと韓国への理解も不十分です。というわけでまずは訪問をして勉強をしたいと思います。

記事を発表できるのは、上海紀行、シンガポール・マレーシア(ジョホールバル)・インドネシア(バダム島)紀行、香港紀行が終わってからですからすぐというわけにはいきませんが、ソウルほかはともかくDMZについてはそれなりに写真を発表するつもりですので乞うご期待。

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LCCで行く上海の旅(2016年11月)(5)

2017-08-27 00:00:00 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)

では旅行最終日です。しかし飛行機が出るのは日をまたいでからですので、ごってり旅行ができます。これは、昨日行った北朝鮮レストランがあるホテルで食べた朝食。

それでは昨日の夜訪れたところへ再訪します。果物屋、八百屋が多くあります。

このような青空市もやっています。

ガラクタを売っている店もあります。この日は日曜なので、わりと客もいたのかも。

こういうあたりは中国ですね。

うーん、やはり空気が悪いのでしょうか・・・。

こういう風に大胆に洗濯物が干してあるのも中国ならではです。

それではそろそろ奥へ入ってみますか。

いいですよねえ、こういう光景。ああ、来てよかったと思いました。

しつこく洗濯物を撮ってごめんなさい。でもいい光景でしょ?

また表通りに出ます。こういう白髪の老人、年齢不詳ですが、たぶん日本人よりは早く老けていると思います。

 

こういう店でちょっと食事してみるのも悪くないかもです。

(つづく)

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LCCで行く上海の旅(2016年11月)(4)

2017-08-26 00:00:00 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)

そういうわけで、さらに歩きます。八百屋に人が集まっています。遅い時間でも意外と客がいるものですね。日本の八百屋は、そもそも八百屋自体が激減しているでしょうが、あまり夜は営業もしていないでしょう。

こういう酒のケースが置いてあると、やはり街の活気を感じます。

ね、こういう感じで八百屋が営業しているわけです。

雑貨屋ですかね。コンビニなんてものとは、縁のない地区です。もちろんすぐ近くにあるけどね。

ね、こういう古典的な煙草屋(雑貨屋)がある地区なわけです。

ね、けっこういろんな店があるでしょ。街灯もろくにない地区で、このような店の明かりが光っているのは、日本ではあまり見かけないなあ。上海だってそうはないでしょう。

理髪店も何軒かあります。ここが一番清潔げです。

美容院もあります。

路上に店を出している人もいます。これは明るい時間にまた行かなければだめだなと痛感したので、明日朝また訪れることにします。

ホテルに戻ります。

なかなかきれいな外見です。

一休みして、今日の夕食を食べに行きます。

地下鉄で写真を撮るのは常に緊張します。

上海の有名な北朝鮮レストランです。ここで、耳の不自由な人に間違えられました。平壌に本店のある有名な玉流館の支店の模様。写真がないのは乞うご容赦。私がカメラとiPhoneをカバンにしまっていると、お楽しみのライヴがあり、堂々と写真を撮っている客がいたので、私がスタッフの中年の女性にライヴ中の女性たちを指さしてiPhoneを指し示したら、「写真不可」という予想通りのお答えでした。アガシの1人が「ごめんなさいね」という雰囲気で私のほうを見たので、まあそれならしょうがないので、写真はやめました。北朝鮮レストランでの写真も微妙です。OKだったりそうでないこともある。食べ終わって会計を済ませて店を出るとき、先ほどのアガシが手を振ってくれました。なかなかフレンドリーです。

それでは最後に、酒を飲んで今日の旅を締めます。はるか前に行った「Sasha's」という店に行きます。

ね? なかなかいい雰囲気でしょ?!

かの宋美齢が暮らしていた館だそうです。読者の皆様にもおすすめします。

(つづく)

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加藤一二三九段の詰将棋の本を買った(長い現役生活お疲れ様でした)

2017-08-25 00:00:00 | Weblog

以前加藤一二三九段引退についての記事を書くとして書いていませんでした。本日書きます。

私はひところやたら将棋に興味があったことがあり、当時は「将棋世界」なんていう日本将棋連盟の機関誌を読んでいたし(買ったことはほとんどありませんでした。図書館や立ち読みです)、NHKの将棋番組なども楽しみに見ていたものです。

が、いつしかあまり興味がなくなり、新聞の将棋欄なども読まなくなりました。しかし、昨今藤井四段の活躍などでまた将棋に興味が出てきました。最近かの三浦九段から色紙をいただいたことも、興味が再燃したことの理由です。

それで今年の1月、加藤九段が現在進行中の棋戦の終了で引退になるというニュースを知り、その後6月にて引退になったので、なにか加藤九段の将棋の本でも買おうかと思いました。いろいろありますが、無難なところでこれを買いました。

 加藤一二三の5手詰め (パワーアップシリーズ)

5手詰(3回王手をかけて玉を詰ます詰将棋)の詰将棋というのは、初心者がやるものですが、私は全く将棋には弱い(基本私は文科系の人間で、数学とか物理とかは苦手なのです。知能テストでも、空間把握などは苦手です)から、初心者向きを買ってみようと考えたわけです。それで1日2問を最低ノルマとして解いています。

それで解いていると、当然ながら詰将棋というのは、自分の駒、玉方の駒、その配置、持ち駒、すべてに意味があることが分かります。それらが総合して、自分の王手、受けの手、玉の逃げ道の制限となるわけです。そんなことは前々からもちろん知っていたのですが、あらためて詰将棋を解いていてそんなことを以前より強く考えるというのも、それなりの理由があるんですかね?

まだ7手詰にチャレンジするのは時期尚早ですが、いずれはチャレンジしたいですね。上にも書いたように、私は文系人間なのでこの種の理科系系統のパズルは苦手ですが、日々やっていればそれなりに得意になるでしょう。必至(必死)問題集なども解いてみたいと思います。

あ、最後に、加藤一二三という人も、師匠を逆破門(当方プロになった後師匠の変更が可能であるなんて思いもしませんでした)したとか、近隣トラブルを起こしたとか、いろいろ問題がある人なのかもですが(詳細はWikipediaを読んでください)、私は彼のことが好きだしずっと応援していました。そういうわけで、お疲れ様でしたと書いてこの記事を終えます。

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あまりの非常識さに絶句する

2017-08-24 00:00:00 | 社会時評

8月6日の産経新聞に、こんな記事が載りました。

>2017.8.6 12:00

那覇地検が依田啓示代表を傷害罪で起訴 基地移設反対派の男女を殴り、けがさせた罪状で 依田氏「とことん闘います」

 那覇地検は6日までに、沖縄県東村高江に予定されていたヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設に反対し、村道を封鎖し検問していた基地移設反対派の男女2人を殴ってけがをさせたとして、傷害の罪で沖縄県東村平良、カナンファームの依田啓示代表(43)を在宅起訴した。起訴は7月31日付。

 起訴状などによると、依田代表は平成28年9月17日午後0時10分ごろ、沖縄県東村高江の東村立高江小中学校東北東約640メートルの道路上で、反対運動をしていた同県大宜味村の男性(51)の首を手で押して転倒させ、全治3日のけがを負わせた。また、活動家の女性(55)の顔を殴打するなどの暴行を加え、全治3日のけがを負わせた。

 依田代表は起訴事実を否定している。傷害容疑とともに送致されていた器物損壊容疑は起訴猶予、窃盗容疑は嫌疑不十分で不起訴。

 依田代表は自身のツイッターで起訴状とともに投稿。「僕には力強い全国の皆さんがいます。とことん闘いますので、これからもよろしくお願い致します!」とツイートした。

 依田代表を支援している「琉球新報・沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員で、専門チャンネルキャスター、我那覇真子さん(27)は自身のツイッターに「活動家に私的検問されその被害にあった依田さんがなぜ? 依田さんはあの時、お客さんを観光案内していました。後ろに座っていた子供達も泣き始め、地元民だから通してくれと言ったのに一方的にUターンを命じられた。過激派の私的検問は許されるの? 運転中に襲われたらあなたはどうしますか? 」とツイート。不満を示した。

 依田代表は事件があった日、外国人の親子を後部座席に乗せ、村道を通行中、高江のヘリパッド建設現場に向かう沖縄防衛局などの関係車両を通さないため、私的に検問し、Uターンを命じられ、大声で恫喝されるなどしたため、後部座席にいた子供が泣き出し、抗議するために車外に出た。

 また、相手に先に押されたもので、携帯電話で女性から写真を撮られ、取り上げようともみ合った際に手が当たったものと主張している。

 依田代表は被告だが、那覇地検の処分は在宅起訴で、逮捕や拘置をされていないため、他の例にならって、肩書き呼称とした。(WEB編集チーム)

これ一般紙ですよ(呆れ)。いわゆる刑事被告人に対してこんな記事を載せますかね。

たとえば共産党員の公務員がビラを配ったとかで刑事訴追されて、所属する政党の機関紙である「赤旗」にその人の言い分が掲載されるとかならともかく、これ公安事件ですらない暴力事件じゃないですか。この人が有罪かどうかについては、ご当人が否認している以上推定無罪の原則のもとに裁判所が判断することになりますが(ただこのような人物に対しては、警察も検察もあんまりかかわりあいたがらないでしょうから、それなりの悪質さと重大さがあると判断しているのでしょう)、あまりの非常識さにちょっと絶句しますね。少なくともこのような暴行事件は、起訴された以上、被害者の言い分も紙面に掲載するのは常識でしょう。また産経は、

>依田代表は被告だが、那覇地検の処分は在宅起訴で、逮捕や拘置をされていないため、他の例にならって、肩書き呼称とした。(WEB編集チーム)

と書いていますが、他の人間でもそういう対応なのか怪しいものです(呆れ)。

ところで記事に

> 依田代表を支援している「琉球新報・沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員で、専門チャンネルキャスター、我那覇真子さん(27)

という人が登場しています。この人は、この種の件でよく登場する右翼活動家です。国家基本問題研究所によく出てくるインドの国際政治学者で反中国の態度を取るチェラニー氏同様ほかにこんなことで協力してくれる人があんまりいないのでしょうが、それもどうかです。

また記事の写真を撮った人は、

>三枝玄太郎撮影

とあり、この人は、日本報道史に残るデマ記事、東京都特別区の複数の区が自衛隊によろしくない対応をした(仮にこの報道が事実だとしても、それって自治体側と自衛隊で合意の得られている話じゃないかと思いますが)という記事の筆者です。あんな記事即懲戒解雇当然の論外な代物ですが、現在はこんな記事のグループの一員ですか。これまたひどい話です。もちろんこれはご当人だけでなく産経本体のことです。

で、その同じ日、「放送法遵守を求める視聴者の会」なるところから、次のような記事が発表されています。

>放送法遵守を求める視聴者の会は新体制に移行します

いつも「視聴者の会」を応援していただいてありがとうございます。 新しく事務局長に就任しました、経済評論家の上念司です。 今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いいたいたします。

さて、これまで当会は呼びかけ人を中心とした任意団体として、これまでテレビ局に対して放送法を遵守するよう働きかけて参りました。しかし、今回残念ながら歴史上最悪に属すると思われるの偏向報道(加計学園を巡る一連の報道)がなされてしまいました。このような活動に従事しながらテレビの偏向報道を止められなかったことに忸怩たる思いです。
これまでの呼びかけ、情報開示は偏向報道を正すという目的を達成するためには不十分であった言わざるを得ません。このことについて大変遺憾に思います。
そこで、当会はこれまでのような呼びかけ人を中心とした任意団体から一歩進んで、体制を整備し、最終的には一般社団法人を目指して活動することにしたいと考えております。その目的は、法人格を有することにより、放送局やスポンサー企業の株主になり、株主総会等で経営者に直接偏向報道の問題点とリスクについて訴えていくということです。こうすることでしか現行制度において実効性のある提言をすることは不可能ではないでしょうか?
もちろん、当初は私もここまでやる必要はないと思っていました。しかし、今回の加計学園を巡る一連の偏向報道は余りに酷く、今後の抑止の観点から考えたとき、やはりこの「武器」を持つ以外実効性のあるプランは存在しないという判断に至りました。放送法が「倫理規定」だと言い張り、それを破ることに何の罪悪感も感じない人々の目を覚ますためには、「毒をもって毒を制す」という考え方も必要であるということです。
会員および当会をご支援していただいている皆様におかれましては、このような事情をご理解の上引き続きご支援を賜れば幸いです。
平成29年8月6日
放送法遵守を求める視聴者の会
事務局長 上念 司

>しかし、今回残念ながら歴史上最悪に属すると思われるの偏向報道(加計学園を巡る一連の報道)がなされてしまいました。

加計も「偏向報道」ですか・・・。ほとんど狂信右翼にしか思えませんね。「集団的自衛権」「共謀罪」とかだったら、まだこういうことを主張する連中が出てくるというのも理解しないではないですが(支持するということではありません。念のため)、「加計」なんてそういうレベルですらない。つまりは単に、自分たちが支持している安倍晋三のことを悪く報道するなという話じゃないですか。馬鹿も休み休みいえです。はっきりいって狂っていますね。

私見では、昨今の例で言うと、森友と加計と稲田朋美の件で安倍晋三をかばう(森友も加計も稲田も大した問題じゃないと称して安倍を免責しようとする連中もふくむ)人間(組織)は、安倍狂信者、安倍盲従分子、安倍(精神異常者を示す差別俗語)と言っていいのではないか。どれもさすがにかばえるようなものではないし、最低レベルの常識があれば、「ここでかばってもしょうがない」「自分たちの常識や見識が疑われる」「嵐が過ぎ去るのを待とう」くらいの対応になるでしょう。

ところでこの組織の賛同人に、以前はフリーライターの溝口敦氏が名を連ねていたのですが、お名前が消えていますね(笑)。よくわからないで名を連ねてそれで会の正体に気づいて逃げたのか。いずれにせよ軽率な話です。また上念の手下である勝間和代は(当然ながら)まだ名前がありますね。彼女だって、こんなものに本気で賛同するほどの馬鹿じゃないと思いますけどね。

まあそれにしても産経の記事といいこの「放送法遵守を求める視聴者の会」といい、きわめてひどいですね。産経の記事は最低レベルの報道の常識もないし、もうひとつのほうは恣意的に放送局批判をしているわけではない、などと糊塗しようとする姿勢すらないですね。こういう連中は、私がここで書いたようなことは全部承知かそうでなければ本気で自分は正しいと考えているような手合いですからお話にもならんにも程があるというものです。

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これはなかなかすごい記事だ(江川紹子執筆の窃盗癖についての記事)

2017-08-23 00:00:00 | 社会時評

過日こんな記事がありました。

>マラソン 原裕美子容疑者“万引き”で逮捕

2017年8月17日 15:37

 世界選手権にも出場した元マラソン日本代表の女が、栃木県足利市のコンビニエンスストアで化粧品などを万引きしたとして逮捕された。

 警察によると、窃盗の疑いで逮捕された元女子マラソン日本代表の原裕美子容疑者(35)は先月30日、足利市のコンビニで化粧水やジュースなど8点、2673円相当を万引きした疑いがもたれている。店が商品の在庫を確認した際に数が合わなかったことから、警察が防犯カメラの映像などを確認したところ、原容疑者が浮上したという。

 原容疑者の父親「いつどこで何をやったか何もわからない。(警察が来たときに)自分(本人)は気がついていた」「(Q.あのことかなみたいな?)そんな感じですね」

 調べに対し、原容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。原容疑者は2007年の大阪国際女子マラソンなどで優勝経験があり、日本代表として世界選手権に2回出場していた。

事情が分からないのでなんともいえませんが、化粧品とか清涼飲料というのは、ちょっと万引きをするにしても意味の分からないものです。あるいは私が何回かご紹介している窃盗癖である可能性がありますね。そうでないのかもしれませんが、マラソンで世界選手権6位にもなった選手ですら、理由はともかく万引きをするというのがものすごく重大な事態なような気がします。原裕美子が生活苦なのかは当方の知るところでありませんが、仮にそうであっても本質的な問題ではないのではないかと私は(勝手に)考えます。それで彼女のお父様が次のように語っていますね。

>原容疑者の父親「いつどこで何をやったか何もわからない。(警察が来たときに)自分(本人)は気がついていた」「(Q.あのことかなみたいな?)そんな感じですね」

お父様のこの発言が事実かどうかわかりませんが、彼女の万引きはたぶん経済的な問題ではないのだろうなという気が(勝手に)します。

今回の万引きが初犯なのか、つかまっていなくても初めてではないのではないかと考えていました。そうしたらやっぱりです。

元マラソン代表・原容疑者「他にも万引き」

2017年8月18日 10:29

 元マラソン日本代表の女が、栃木県足利市のコンビニエンスストアで万引きしたとして逮捕された事件で、女が「他にも万引きをしていた」などと供述していることが分かった。

 18日朝に送検された元女子マラソン日本代表の原裕美子容疑者(35)は、先月30日、足利市のコンビニで化粧水やジュースなど8点、2673円相当を万引きした疑いが持たれている。

 原容疑者は警察の調べに対し万引き容疑を認めているということだが、その後の捜査関係者への取材で、原容疑者が「他にも万引きをしていた」などと供述していることが新たに分かった。警察は原容疑者の供述の裏付けを進める方針。

 原容疑者は、2007年の大阪国際女子マラソンなどで優勝経験があり、世界選手権にも2回出場していた。

また私が心配に思うのは、彼女は元マラソンランナーだということです。となると現役時代は食事なども厳しくコントロールされていたわけで、摂食障害を起こしていた(いる)可能性が一般人より高い。窃盗癖と摂食障害は重なり合う場合が多いので、このあたりも「あるいは・・・」と思わせる部分があります。これは私の当て推量でしかないのでなんともいえませんが。また上での万引きは、報じられている限りでは、清涼飲料であって、一般の食品ではないですね。それとも多食だけでなく多飲も?

なんてことを書いていたら、もう結論が出ていました。江川紹子の記事です。昨日(22日)の発表です。

女子マラソン元日本代表の万引き事件からみる、女子アスリートと摂食障害の問題

> コンビニエンスストアで万引きした疑いで逮捕された、女子マラソン元日本代表選手の原裕美子さんが、現役時代から摂食障害を患っていたことが分かった。万引きは、摂食障害にしばしば伴う問題行動として知られており、専門医は「摂食障害患者の万引きの多くは、症状の1つ」と指摘している。

>「吐くと体重が減って、調子がよく、いい成績が出た。それから、(嘔吐を)やめるのが怖くて……やめられなくなった」(原さん)

「摂食障害による万引きの典型ですね」――そう指摘するのは、日本摂食障害学会副理事長の鈴木眞理医師(政策大学院大学教授)だ。

詳細は、リンク先の記事を読んでください。

それにしても逮捕というのは、警察もかなり悪質と考えているということです。石原真理子が万引きをしたというニュースでも、彼女は逮捕まではされていないらしい。上の金額程度ならすぐ弁償できるでしょう。ご当人罪は認めているらしいし、それで拘留というのはそれなりの重大さを警察が考えているということでしょう。

私はあんまり日本の陸上選手に詳しくないので彼女のこともよく知りませんが、今回は仮に不起訴で済むとしても、このようなことを繰り返すと執行猶予付き有罪判決をうけて、次は実刑なんて事態にもなりえます。事実最近の女子刑務所は、この種の意味のない万引き(窃盗)を繰り返す人たちであふれているようです。こちらの記事を読んでください。私が以前ご紹介した記事です。

>摂食障害:女性被告に実刑判決…服役待機中に食品万引き

毎日新聞 2013年11月06日 22時12分

 窃盗罪で実刑が確定した後に半年以上刑務所に収容されず、その間に食品を万引きした摂食障害の女性被告(31)に対し、さいたま地裁は6日、懲役2年2月(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。弁護側は「収容を待つ不安と恐怖で大量の精神安定剤を飲み、心神喪失状態だった」などと無罪を主張していたが、西村真人裁判官は「障害克服に向けた努力を怠っており、摂食障害を有利に考慮するのは相当でない」と述べた。

 判決によると、被告は5月、埼玉県内のスーパーで牛肉など10点を万引きした。別の万引きで昨年10月に実刑が確定し、服役を待っている間だった。今回の判決が確定すれば、前の刑の懲役1年2月が加算される。

 女子刑務所は過剰収容状態にあり、被告と同じように摂食障害の女性が食べ物の万引きを繰り返すことも一因になっている。【山田奈緒、石川淳一】

 ◇被告「治したい」
 被告は判決前の1日、さいたま拘置支所(さいたま市)で取材に応じ、「自分の意思だけでは万引きをやめられなかった。少しでも前を向けるようになるため、治療で摂食障害と盗癖を治したい」と語った。

 10代で食べては吐くことを繰り返す摂食障害になり、同時に食品などの万引きを重ねた。拘置支所でも症状は改善せず、吐いたものを再び口に詰め込んだこともある。

 逮捕前、入院先で同じように摂食障害と衝動的な万引きに苦しむ仲間と出会い、文通が心の支えになっているという。15分間の面会で被告は「ちゃんと治したい」と繰り返した。【山田奈緒】

執行猶予中に(意味のない)万引きをするということ、服役待機中に(意味のない)万引きをするということ、拘置所の中でも吐き出したものを口に入れるというのも、なんともすさまじいものがあります。そしてこの件について興味深い記事がでました。江川紹子を好きなわけではありませんが、これはなかなかすごい記事です。

【塀の中の摂食障害】女子刑務所の患者増加~彼女たちはなぜ万引きを繰り返すのか

私が衝撃を受けたのがこちら。

>「吐いちゃいけない」と思うと、余計に吐きたい衝動にかられる。どこからか「吐け!」という”悪魔のささやき”が聞こえた。その”声”は、万引きへと彼女を突き動かすスイッチにもなった。

>幸せの絶頂期。それが暗転したのは、結婚式を3週間後に控えて実家に帰った後だった。実家で母親と喧嘩になった。それが引き金になったのかもしれない。東京に戻り、職場の上司を訪ねる際の手土産を買おうとデパートに入った時、あの「吐け!」という声が聞こえた。その後の記憶はない。気がつくと、和菓子を万引きしたとして、警備員に捕まっていた。

 これまでの事件も、万引きする時のことはほとんど覚えていなかった。店内のビデオを見ると、自分が商品を盗っているのは確かなのだが、どうしても状況が思い出せない。後に、2つの医療機関から「解離性障害」と診断された。摂食障害は、このように他の障害や病気と重なる場合もある。

>勤務先が北関東に変わった夫との新婚生活が始まった。環境の激変で、ストレスがたまり、またもや食べ吐きの衝動を抑えきれなくなった。ある日、買い物に出掛けると、また「吐け!」の声が聞こえた。

 はっと気がついたら、警備員に捕まって、店の事務所に連れて行かれていた。カバンにパンやお総菜を詰め込んでいたのだった。

これ読んでいて、正直背筋が寒くなりました。

こういうくだりを読んでいると、やはり江川って人は優れたジャーナリストなのかなと思います。幻聴が聞こえて意識が飛んで、万引きをする・・・というのは、他人に理解できるものではないし、家族も周囲も司法も、厄介にも程があるというものです。この記事が発表されたのが8月16日、原裕美子の万引きが報道されたのが17日、最初に紹介した江川の記事が昨日23日の発表です。私が腹の万引きの記事を読んで、あ、これもしかしたら窃盗癖かもと考えたのは、前々から私がこの件に興味関心があったことと、直前に江川の記事を読んだからです。

私もさすがにこのような事件で「心神喪失状態だ。罪に問うべきではない」と主張するつもりもありませんが(主張したところで現状ちょっとどうにもならないでしょう)、ただ刑罰や刑務所、人間関係など、このような行為をためらわせるいかなる要素も、すべてを超越しちゃっていますから、店や警察、家族などからの繰り返しの説諭、検察による起訴、裁判所による実刑判決、刑務所内の忍耐・屈辱、家族関係・人間関係の破壊、勤務先解雇などによる経済的損失、すべてが彼女らの行動を止めることができなかったのだから、やっぱり逮捕→起訴→実刑→それに付随する様々なトラブルだけで話を終わらせたらどうしようもないわけです。

それで私は、このような事件の加害者は、釈放後に精神科の治療を受けることを義務付ける必要があると思います。精神科医がスコアをつけて、一定の点数を超えたら釈放後に強制治療を受けさせるくらいのことをしたほうがいいのですが、しかし人権や予算の問題があるから難しいでしょうね。コストという点で言えば、むしろ一定レベルで治療効果が見込めれば、多少は再犯率が減るわけで、刑務所の維持管理費その他もプラスではありますが、でも治療でどれくらい抑えられるかという問題はあります。

いずれにせよ「窃盗癖」あるいは医学的にそう診断されなかったとしても、万引きを繰り返す人間への対応というのは率直に言って司法その他の直面する大問題ですね。刑務所の収容人員の問題から刑罰の厳罰化にいたるまでいろいろ議論はあるでしょうが、世の中こういう無意味な犯罪で無意味に前科を重ねていれば社会に居場所がないし、それで失職、家庭生活の破綻(離婚もそうだし、親や子とのトラブルも深刻です)、世間の冷たい目、その後の人生の困難さ、本人だけでなく社会が背負うコストもあまりに甚大です。

それにしても

>どこからか「吐け!」という”悪魔のささやき”が聞こえた。その”声”は、万引きへと彼女を突き動かすスイッチにもなった。

というのもすごいし、前にご紹介した

>最初の万引きは十数年前。15年ほど別居していた夫が「体が悪い。面倒を見てくれ」と戻ってきたのがきっかけだった。寝たきりの夫から毎日、食べたいものを書いたメモを渡された。仕事をしながら、メモ通りの食品を買って渡す日々。「なぜ、こんな人のために」。お金に困っていたわけではなかったが、怒りで冷静さを失い、総菜を万引きした。

 3回目に店員に見つかった。この時は警察に引き渡されずに済んだが、捕まる怖さをイライラが上回り、やめられなかった。ついに逮捕され、執行猶予判決が確定したが、店に行くと「次は刑務所」という考えも「飛んでしまった」。実刑判決を受け、65歳で初めて刑務所に入り、1年半服役した。

というのもどうしようもないですね。「吐け!」も「イライラ」も、別にそれ自体が万引きと直結しているわけでない。人間の脳内の奇怪な構造が奇怪に働いて、このような奇怪な行動に出てしまうわけです。それでこのような件は、本当に万人が不快になります。本人、家族、友人、職場などのの同僚、店の人、警察、検察、弁護士、裁判官、看守、囚人仲間、医療スタッフ、この話を書くライター、担当編集者、読む読者、それを紹介する私、この記事を読むあなた、たぶんみな不快になるでしょう。意味なく不快になる。実に救いがありません。

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車1台でこれだけのテロができてしまう

2017-08-22 00:00:00 | 社会時評

バルセロナのこの事件は怖いですね。

バルセロナでテロ13人が死亡100人負傷…メッシ、ネイマールが追悼

8/19(土) 7:03配信 スポーツ報知

 スペインのバルセロナ中心部にある繁華街で17日午後5時(日本時間18日午前0時)ごろ、ワゴン車が歩道に突っ込み、観光客らを次々と殺傷した。地元のカタルーニャ自治州政府によると、少なくとも13人が死亡、約100人が負傷した。スペイン政府はテロと断定、過激派組織「イスラム国」(IS)が系列ニュースサイトで犯行声明を出した。サッカーの「リーガ・エスパニョーラ」の開幕を前に世界中から観光客が集まる中でのテロに、怒りと悲しみの声が相次いだ。

 観光客でごった返す目抜き通りが、1台のワゴン車の暴走で恐怖のるつぼと化した。

 事件があったのは、バルセロナ旧市街のランブラス通り。カタルーニャ広場から地中海に面したコロンブス塔を結ぶ約1キロの通りで、屋台やストリートパフォーマンスで知られる。白いワゴン車は歩道に突っ込むと約700メートルにわたってジグザグに走行。大きな衝突音を発しながら観光客らを巻き込んでいった。警察は4人を拘束したが、運転していた実行犯は逃走。夫婦で現場近くにいた日本人観光客は「みんなが泣いていて何が起きたか分からなかった」と振り返った。

 年間を通じて人気観光地のバルセロナだが、「リーガ―」開幕で特に注目が集まる時期だった。20日には事件現場から4キロほどしか離れていないスタジアム「カンプノウ」でFCバルセロナの開幕戦(対ベティス戦)が予定されている。10万人近い観客が集まるだけに、警備を大幅強化しても緊張感が高まるのは必至だ。

 同チームは公式ホームページ上で追悼声明を発表。当日は半旗を掲揚し、喪章を付けてプレーするほか、試合前には1分間の黙とうをささげると発表した。チームのスターであるFWリオネル・メッシ(30)はフェイスブックで「犠牲者の家族、友人に哀悼の意と全面的なサポートを送り、いかなる暴力行為も完全に拒絶する」。パリSGに移籍したFWネイマール(25)も哀悼のメッセージを寄せた。

 ISは17日、系列ニュースサイトで「ISの戦士が攻撃を行った」と犯行声明を出した。シリアなどでIS掃討作戦を行う米軍主導の有志連合への報復としている。7月にイラク政府がISの拠点だった北部モスルの解放を表明して以降、欧州での大型テロは初めて。車を使い、不特定多数の「ソフトターゲット」を狙ったテロは各地で相次いでいるが、完全に防ぐことは困難で、テロの連鎖は途切れる気配がない。

 警察は逃走した実行犯の特定と身柄拘束に全力を挙げるとともに、背後関係の解明に向け調査。18日未明には、バルセロナの南西約120キロのリゾート地・カンブリスで5人の容疑者が乗用車で群衆に突っ込み、1人が死亡する事件が発生した。同一グループの犯行とみられ、大がかりなテロ計画の疑いが浮上した。16日にはバルセロナの南西約150キロのアルカナーの家屋で爆発があり、1人が死亡。警察はテロとの関連を捜査している。

 ◆バルセロナ スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都でスペイン第2の都市。人口約160万5000人(2015年)で商工業が盛ん。住民の多くがスペイン語とカタルーニャ語を話す。地中海に面し、建築家ガウディの代表作サグラダ・ファミリア(聖家族)教会やグエル公園、住宅カサ・ミラなどが観光客に人気。1992年に夏季五輪が開催された。

それでけっきょく書くことはいつもと一緒ですけど、こういうことは止めようがないですね。銃もない、爆薬もない、刃物すらない、という状態で、これだけのテロを起こせてしまうのですから。どうしようもないにもほどがあります。

私がかつて、ずいぶん以前の自動車免許取得で教習所に通っていた時、学科の指導員(あとで聞いたところによると、もともと自衛隊の運転の教官だったとのことでした)がこんなことを言ったことがあります。以下、もちろん録音はしていないので、大意ということで。

指導員「いいですか、ピストルでは6人しか殺せませんよね。車で歩行者天国とかに突っ込んだらどうなりますか! それどころでない被害が出るんですよ!!!」

まさにその通りになってしまいましたね。今回の事件では、

>白いワゴン車は歩道に突っ込むと約700メートルにわたってジグザグに走行。

だそうですから、怖いったらありはしません。それで今回の事件は、車ですから、実に簡単に用意ができます。日本でも、こんな事件があったじゃないですか。

秋葉原通り魔事件

Wikipediaから引用すれば、事件は

>トラックではねられる(5人、死亡3人・負傷2人)

>ナイフで刺される(12人、死亡4人・負傷8人)

というわけですが、トラックは、

>2トントラック(いすゞ・エルフ)が西側の神田明神下交差点方面から東に向かい、中央通りとの交差点に設置されていた赤信号を無視して突入、青信号を横断中の歩行者5人をはねとばした。このトラックは交差点を過ぎて対向車線で信号待ちをしていたタクシーと接触して停車。

わけで、もっとひどい事態にならなかったのは幸いだったかもしれません。

犯人の男は、

>犯行に使用されたトラックは犯行日前日に静岡県沼津市でレンタカーとして借りた車であった。当人はより大きな車両を借りたいと考えていたが、借りるにはクレジットカードが必要であり、当人は所持していなかったため犯行に使われたトラックになった。

とのこと。つまりもっと大きなトラックで、さらにひどい事件になっていた可能性も高かったわけです。

でもこれ、バルセロナのテロは、複数の人間の謀議によっておこなわれたものでしょうが、秋葉原の事件は、まったく個人の頭の中で考え出され、さらに車や武器の手配、入手が行われ、実行にいたったものです。inti-solさんはこちらの記事で、

>秋葉原の無差別殺人(一般に「テロ」とは言われませんが、実質的にはテロと同等でしょう)

とお書きになっています。個人が、車と刃物を用意するだけでこれだけの事件を起こしてしまえるのだし、バルセロナの事件では、刃物すらなくてもひどい被害が生じたわけです。

たとえば日本だって、渋谷駅前のスクランブル交差点でいきなり大きな車が急発進して(何回か周遊して、信号の先頭になったときに実行すればいいのです)なぎ倒したらどうなるか、センター街に突っ込むなどという最悪の事態だってあり得ます。

そうでなくてもラッシュアワーの時間の新宿駅などで、ガソリンを入れた容器を投げて火をつけるなんてことだってできます。ガソリンの持ち運びは危険ですが、ラッシュ時の山手線でだってできます。爆発でも起きたら願ったりかも。地下鉄だったらさらに最悪です。テロではないみたいですが、新幹線に放火した人間だっています。地下鉄サリンのよに、サリンなんていう毒ガスを使うほどのこともありません。

いずれにせよこれらは防ぎようがないですね。中国の地下鉄などは荷物検査(空港にある機械を各駅に配置してある)をしていますが、まあ完璧なものではないしね。日本はJRも主要私鉄も地下鉄とつながっていますから、それらの駅すべてで荷物検査なんかできないしね。

車という、よかれあしかれ現代を象徴するきわめてありふれたもので、こんなひどい事件が起こせるのです。今日や明日起きなくても、それは起こす人間がいないからです。いれば簡単に起こせます。事件にあうあわないは、単なる運の良しあしです。気をつけようもないですが、私もあなたも、自分やその周囲には、このようなことが起きないことを祈りましょう。事件が起きて犯人が殺されたり逮捕されても、特に死んでしまえばなんの慰めにもなりません。

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