ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

ご報告(5月30日発表)

2013-05-31 00:00:00 | Weblog

どうも、前にも書きましたように、父の体調が悪くて入院をしておりまして、やや小康状態になったかと思われましたが、本日5月30日朝に亡くなりました。よって、このブログも申し訳ございませんが、しばらくお休みさせていただきます。再開予定は、6月8日土曜日です。

また、コメント欄も再び閉鎖させていただきます。ご了承ください。

 

コメント

貧困と自殺に取り組む僧侶たち

2013-05-30 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む

個人的な意見を申し上げますと、正直キリスト教などの人たちとくらべて仏教関係の方々は、日本における貧困問題や自殺問題などへの取り組みがものすごく不十分ではないかと考えてきました。で、この本は朝日新聞で宗教問題などを取材してきた記者によるルポです。前半が貧困問題、後半が自殺問題の内容です。

この本のではさまざまな僧侶が紹介されています。たとえば過去は問わずに宿泊場所と食事を提供する会社経営者でもある僧侶、自らが所属する宗派から去り、形式的には僧侶ではなくなったにもかかわらず貧しい路上生活者らに住居などを提供しようとする(元)尼僧、自殺をしようとする人への電話相談のために(事実上)24時間電話を受け続ける僧侶など、いやあ、すごいなと思います。もちろんここに紹介されている僧侶は、このような活動をしている人たちの中のごく一部ですが、しかしこのような問題に積極的に動いている僧侶もまた氷山の一角でしょう。

時代がいろいろ変わり、貧困問題や自殺問題など社会のさまざまな矛盾に宗教関係者ばかりでなく活動家が動く時代になってきたし、行政もそれなりの対応ができる時代になったわけですが、残念ながらこういった社会問題に対してあまりに仏教界の動きが鈍い。遺憾ながら大多数の仏教関係者たちは、そういった活動になんの関心もないのかもしれません。しかし自分でもなにかをしたいと心の中で強く思っている人たちも決して少なくはないはずです。別に坊さんに限らず、この本を読めば、ある程度自分の動ける範囲で協力できることもあるんじゃないかという気になります。この本に出てくる人たちほどの行動や活動はなかなかできるものではないし、それは無理な相談でしょうが、しかしできることもあるはずという希望を感じます。

それにしても私が思うのは、この本に登場してくる僧侶たちをみると、その多くが寺の子に生まれ親の寺を継いだ…という典型的な(?)僧侶としての道を進んだ人たちではないということです。むしろ、思うところがあって僧侶になった、あるいは子どもの頃ひどい苦労をしたうえでこの道に来た、という人のほうがめだちます。

こういった活動をしている人たちの中での世襲の僧侶の割合とかというのは定義の問題もあるし、統計学的な解明・処理は困難でしょうが、しかしたぶん親から自然に家の寺を継いだ…という人はなかなかこのような行動をするのが(寺の仕事の問題もあって)難しいのかもしれません。大阪のある僧侶は、たとえば寺にシャワールームを作って貧しい人たちに提供しています。実はこの僧侶も京都大学の助手をつとめていて、たまたま義理の親の死によって寺を任されたという経歴の人です。けっきょくさまざまなことに対応して動ける人たちは、寺というか仏教の価値観からあるていど自由な人たちなのかもしれません。

そういう意味で言うと、神道関係の人たちは、日本の貧困問題や自殺問題にどれくらいコミットしているのかなという疑問が生じます。詳しいことは知りませんが、たぶん仏教関係者以上に動いていないでしょう。それはなぜなのか、どうすればいいのかということを神道の人たちも考えてほしいなと思います。

最後に、この本の中で印象に残った記述を紹介します。

>日本では最近、砕いた遺骨を樹木の下に埋めたり、海にまいたりといった自然葬を希望する人が増えてきた。しかし、川浪さんに言わせれば、お墓にこだわらないというのは、自分を覚えていてくれる家族のある人や、仕事など何らかのかたちで自分の痕跡を残すことができる人たちの発想だ。(p.60)

コメント

ロミー・シュナイダーの美しい写真(1)

2013-05-29 00:00:00 | 美女探求

なにをいまさらながら、本日はロミー・シュナイダーRomy Schneider)が亡くなってから31年目です。そうなれば、彼女の記事を書かないわけにはいきません。というわけで、この稀有の美女の写真を特集して、彼女を追悼したいと思います。

で、今回は、彼女の写真で日本で発売されたVHSビデオやDVDソフトのパッケージ、ポスター、書籍、あるいは海外で発売された雑誌の表紙などを特集してみました。

 

 

 

 

 



近日中に彼女の写真をもう1回後紹介します。

コメント (3)

いらいら

2013-05-28 00:00:00 | 美女探求

しばらくぶりの「いらいら」です。モデルは、スロヴァキア人女性。















また気が向いたらしますので、こういう写真が好きな方は当てにしないで期待してください。

コメント (2)

NHKのスポーツ番組における大相撲の位置づけ

2013-05-27 00:00:00 | スポーツ

ずいぶん以前ですが、八百長問題で大相撲の本場所が中止になり、再開した後のテレビ中継(直後の場所だったと記憶しますが、これはあいまいです。また何日目だったかも記憶にありません)を見ていたら、「おや」と思ったことがあります。いきなり、女子サッカーなでしこジャパンの関係の番組宣伝があったのです。

私は相撲ファンではないので、大相撲中継もめったに見ることはありません。しかしそんな私の乏しい経験で言うと、たぶん昔は、相撲中継の際にほかのスポーツの番宣がはいるってことはなかったんじゃありませんかね。NHKは、社会貢献という意味合いもふくめて相撲中継をしているのでしょうが、あんまり別格扱いを続けるわけにはいかないぞということかもしれません。

もっともいまは番宣をしていないのかもしれないし、以前から上に書いたようなことは行われていたのかもしれませんが、では現段階におけるNHKスポーツニュースでの大相撲の位置づけはどのようなものでしょうか。

サンプルとして、2013年5月18日放送の「サタデースポーツ」を見てみたいと思います。初日や14日目、千秋楽などは当然それなりに注目されますから、7日目といういちばんもりあがらない最初の週末土曜日に興味を持ったわけです。参考までに録画したBD機器の時間カウンターを表示しておきます。

上の時間表示でおわかりのように、プロ野球が12分半強、Jリーグが10分弱放送された後、ようやく放送開始22分過ぎから大相撲が放送されます。時間は3分弱でした。つまり枠は3分ということでしょうか。

こうしてみると、少なくとも7日目に関しては、大相撲は野球、サッカーほど重視していないといえると思います。他のスポーツ中継のほうがNHKとしては大事ということでしょう。

私の当てにならない記憶では、たしか以前は7日目でも最初に大相撲の結果を報道していたように思います。いずにせよ、これが現在のNHKの大相撲の位置です。

たしかに最近相撲が話題になることも少ないし、あればやれ八百長だ、暴行による傷害致死だ、とろくな話題がありません。あとは日本人力士優勝せず、くらいでしょうか(苦笑)。最近は白鵬の優勝回数の話題がプラスな話題か。私は、あんまり日本人力士がどうしたなんてことは言いたくありませんが、外国人力士のほうが相撲に賭ける意気込み、そして素質も優れているってことでしょう。

もっとも14日目、15日目についてはさすがに最初に放送していました。また8日目については録画しそこなったので確認できません。申し訳ございません。

ところで面白いのが、夜7時のニュースはまた話が違うということです。同じ日の7時のニュースより。大相撲、野球、サッカーの順です。大相撲ニュースを放送している時間も長い。



野球とJリーグは結果を伝えるのみでした。相撲が2分30秒、プロ野球とJリーグは20秒です。また相撲以外はスコアを出すだけです。大相撲の優遇ぶりがわかります。

つまりNHK側の認識としては、スポーツ好きの視聴者に特化した番組であるスポーツニュースと、スポーツはニュース番組の一コーナーとしてのあつかいである7時のニュースでは扱いが異なるということですね。これはこれで興味深い認識ではあると私は思います。

もちろんNHKは、大相撲の中継は深夜にも再放送をしているくらいで(高校野球と並んで)別格の扱いですが、スポーツ好きが見る番組の中ではさほど重視していないことがうかがえます。やはりNHKとしては、相撲というのはスポーツの一つというよりも日本の伝統文化の一環として考えている部分が大きい、ということかもしれません。

さて、上の記事とはまったく関係ない話ですが、私がやれば面白いなと思うことがあります。つまり現在大相撲の年寄(親方)ってのは、日本国籍所持者であることが必要じゃないですか。はたしてこれは、妥当かどうか、きわめて疑問なように私は思うんです。

だからぜひこれは誰かが(可能なら私がしたいのですが、私は日本国籍保持者だし力士でもないからできません)、外国籍でも年寄になれるように提訴すれば面白いと思うのです。

そうすれば、裁判所は何らかの判決を出すことになります(和解はないでしょう)。認められれば面白いし、認められないのなら、どういう論理構成で年寄りになれるものは日本国籍保持者・取得者に限るということを正当化するのかきわめて興味深いですね。うーん、想像すればするほど面白そうです。

ていうか、相撲のトップ(横綱とか大関とか)にのぼりつめる人間が外国籍の人ばかりになれば、否が応でもそういう裁判が提訴される可能性も高まるんじゃないんですかね。提訴されないまでも、いろいろ難しい問題が出てくると思いますよ。白鵬だってなにかと悩んでいるようだし。

というわけで、裁判についてはそんなに期待していませんが、NHKニュース番組その他での相撲のあつかいが今後どうなっていくか、私なりに注目したいと思います。

コメント (4)

2012-13 ベネルックス(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)紀行(20)

2013-05-26 00:00:00 | 旅(欧州―英国・アイルランド以外)



ノートルダム・デュ・サブロン教会をあとにします。



ちょっと職場への土産を物色することにします。ウィタメール(ヴィタメール)のチョコレートです。



試食で1個もらいました。おいしいので、それならと1箱もらいます。25ユーロです。

最初の予定ではノイハウスのチョコレートを買おうかと思っていたのですが(ゴディヴァは、私の地元のデパートにすら店が入っているくらいで、今は希少価値に欠けるでしょう)、今回はとりあえずこちらを買うことにします。ほかにまた別のものを買うつもり。













またグラン=プラスへ!









フリーハグの活動家がいました。前ソウルでやはり1月1日(2010年)若い女性の活動家とハグしたことがあります(こちらの記事)。今回も(当然)女性をさがしたら、50過ぎくらいの女性がいました。写真のグレーのコートを着ている女性です。

年齢はそれなりにいっていますが、顔は私の好みとそんなに違わなかったので、ハグしてもらいました。目があって近づいたら一瞬嫌がったかなと感じたので、それならもちろん無理にしてもらうこともないので去ろうとしたら、私の誤解だったのかどうか分かりませんが、笑顔でハグされました。

ね、読者の皆さん私って馬鹿でしょ。私はこういう人間なんですよ。



有名なカフェ(ル・ロワ・デスパーニュ)に行きます。ここは、お手洗いが有料でした。私の勝手な推測では、たぶん観光客が店で注文せずに使うからでしょう。















ホテルに戻ります。一休みして、また夕食を食べることにします。Nに提案して、中華料理を食べることにしました。ガイドブックにあった店の中から、1月1日でも開いているらしい店を探してそこに行きます。









途中Nが地元のスーパーを見てみたいというので、ちょっとまわってみます。ホテルの近くはチャイナタウンになっていて、地元の人から観光客まで中国系が目立ちます。



いろんな映画のスチール写真をあしらっています。





ようやくお目当てのレストランです。

中は、中国の団体客でにぎわっていました。大陸の人かそうでないかは分かりません。



好物のガチョウライスをいただきますが・・・





だめでした。食べられません。まずいから食べられないのでなく食欲がないのです。昼に食べ過ぎたとかそういうことでもありません。時差ぼけその他の疲労がまともに身体にきて、それで食べられなくなったということです。半分残しました。残りをNに食べるかと聞いたら「いらん」という(当然?の)返答でした。



ホテルに戻ります。ほんとは、メトロポールホテル自慢のカフェに立ち寄るつもりでしたが、とても無理なので自室にもどって寝ました。このあたりやはり体力が落ちたなと思います。時差ぼけ時の回復時間とか回復能力とか、ほんと年齢は正直です。このようなことは鍛えようもないのでどうにもなりません。

(つづく)

コメント

2012-13 ベネルックス(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)紀行(19)

2013-05-25 00:00:00 | 旅(欧州―英国・アイルランド以外)

高名なる小便小僧です。それにしても観光客はロシア人が多いですね。ロシア語が乱れ飛んでいました。経済的にうるおってきたので、観光客が増えているのでしょう。




見てお分かりのように、やたら観光客がいるので、上のような古典的観光写真も撮るのが大変です。

ノートルダム・ド・ラ・シャペル教会へ。












この時間ほんと空気も澄んで(1月1日ですから、排気ガスも少ないんです)最高でした。





別の教会、ノートルダム・デュ・サブロン教会へ向かいます。










ゴディヴァのチョコレートは、いまは日本では往年のありがたみはありませんね。













さらに歩きます。座っていたカップルが私にあいさつしてくれたので、写真を1枚。ありがとう、あなたたち。あとになって考えてみれば、メールアドレスでも聞いておけばよかったな。あるいはFBでも可。






ノートルダム・デュ・サブロン教会です。




(つづく)

コメント

他人に迷惑をかけてそれを自慢する馬鹿(追記あり)

2013-05-24 00:00:00 | Weblog

旧聞ですが、同志社大学の学生が、ユーロディズニーで迷惑行為をしたことが報じられました

>「USJ騒動見て悪ふざけ」同志社大の学生が仏ディスニーランドで迷惑行為
産経新聞 4月25日(木)11時16分配信

 同志社大学(京都市)の男子学生が、フランスの首都パリ近郊にあるディズニーランドでアトラクションから身を乗り出すなどの迷惑行為をしたり、下半身を露出させた写真をインターネット上に公開したりしていたことが24日、分かった。同大では先日、大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で別の学生が迷惑行為をしていたことが発覚したばかり。男子学生は「USJ騒動を見て受けねらいで悪ふざけをした」と話しているという。

 同大によると、男子学生はパリのディズニーランドで運行中のアトラクションから身を乗り出している写真のほか、下半身を露出させた写真2点をインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」に投稿。ネットユーザーらから非難され、現在は消去しているという。

 同大には先週、電話で情報提供があり、大学側が確認したところ学生は事実を認めたという。大学側は「本人に猛省を促し、指導していく」としている。

 同大では、別の男子学生が神戸大学(神戸市)の男子学生らとともにUSJでアトラクションの運行中に乗り物から飛び降りるなどの迷惑行為を繰り返し、入園禁止になるなど、問題になっていた。

同じく旧聞ですが、上の記事にもふれられている神戸大学の学生による迷惑行為も話題になりました。

>http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20130410-1110293.html (リンク切れ)


神戸大生 USJで迷惑行為繰り返し

神戸大と同志社大の大学生らが、大阪市の米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)のアトラクションを止めるなどの迷惑行為を繰り返し、ツイッターなどで自慢していたことが9日、分かった。神戸大は退学の可能性も含めて、学生の懲戒処分を検討。USJは、法的措置も視野に事実関係の確認を進めている。

 人と違うことをやって目立ちたかった-。神戸大文学部2年の男子学生(19)は、大学の調査にそう答えた。先月、「神戸大の学生が迷惑な反社会的行為をしている」という匿名のメールが神戸大に届いた。本人に確認したところ、事実関係を認めたという。男子学生は父親、担当教授に付き添われてUSJに出向き、謝罪した。

 神戸大とUSJによると、男子学生は2012年3月から約1年間で少なくとも8回、中学や高校時代の友人とUSJに遊びに行き、迷惑行為を繰り返したと話しているという。友人の1人は同志社大に通っているとも説明。同志社大が9日、本人に確認したところ、この学生も迷惑行為を認めたという。

 男子学生たちが繰り返していたのは、子供じみた行為ばかりだ。恐竜が潜む熱帯雨林をボートで探検するアトラクション「ジュラシックパーク・ザ・ライド」では、安全バーから身を乗り出してボートを傾け、運行を止めた。ボートが滝を落ちる場所では、集団で上半身裸になり、身を乗り出すこともあった。ウオータースライダーでは小型ボートをわざと転覆させ、アトラクションを中止させる行為もあったという。

 先月12日には、同志社大の学生が「ジュラシック-」のボートから抜け出し、恐竜などの展示物が並ぶ地面に飛び移るなどして、30分間にわたって停止させた。男子学生らはツイッターで、これらの行為を「偉業」などと得意げに紹介していた。

 先月21日には、神戸大の男子学生が、ジェットコースターで手首を骨折したなどとツイッターに書き込んでいたが、大学の調査で「サッカーで骨折した」とうそを認めたという。

 USJ広報室は「他のお客さまに迷惑を掛けたり、不安を与える行為を何度も繰り返した悪質な事案だ」として、男子学生らの今後の動向次第では、法的措置も検討するとしている。

 学生らが繰り返した迷惑行為について、神戸大関係者も「あほとしか言いようがありませんわ」とあきれ果てた様子。今後、停学や退学の可能性も含めた処分を検討するという。【清水優】

 ◆神戸大学 1902年(明35)に神戸高等商業学校として設立。49年(昭24)に現校名に変更された国立大学。11の学部と14の大学院、法学と経営学の2つの専門職大学院、経済経営研究所、付属学校などで構成された総合大学。89年に日本の大学で初めてMBAプログラムを開講。関西でも屈指の名門校で難関国立10大学の1つに数えられる。在籍学生の総数は約1万6000人。主なOBに故宇野宗佑元首相、高市早苗自民党政調会長、俳優佐々木蔵之介などがいる。所在地は兵庫県神戸市灘区六甲台など。

 [2013年4月10日9時47分 紙面から]

この記事の内容が正しいとすると、この学生の行動もかなり執拗ですね。それもどうかです。ただ、私が興味深いのは

>男子学生らはツイッターで、これらの行為を「偉業」などと得意げに紹介していた。

というところです。

これらのサイトを私は見ていませんので、この記述が正しいものかは分かりませんが、しかし自慢していたというのならこれはちょっとどうしようもないですね。どこまで馬鹿でクズなんだかというところでしょう。

さて、この件とは関係ないですが、他人に迷惑をかけてそれを自慢する馬鹿というと、私が思い出すのが、前にも記事にした、副島隆彦に迷惑をかけた上、それを「と学会」会長山本弘に自慢した某と学会会員(当時。今はどうだか知りません。退会したかも)です。詳細は、私の記事と山本の記事を確認してください。つまり副島のサイン会に某と学会会員が行って、会長の山本の名前を名乗っていろいろ副島に対して非常識な行動をして迷惑をかけて(真相はいまひとつ分かりにくいですが、だいたいそういうことです)、おまけにそれを「と学会」内で吹聴したり山本に自慢してしまい、後日副島がその件を自著で明らかにしたため、けっきょくこの会員と山本自身が副島宛に謝罪文を出すことになったという事件です。

しかしこれも迷惑な話ですよね(呆れ)。極端な話、これをこの会員が外にもらさなければ(つまりその場だけの話にしておけば)、副島が著書にその話を書いた際にも山本は「それは自分とは関係ない」と抗弁できたのですが、この人物は、それを「と学会」のメーリングリストで流した上副島からもらったサイン本を山本に直接手渡してしまったから(そしてそれを、山本はmixiで書いてしまいました)、副島からすれば「お前らはじめっからその気だったんだろ」くらいのことになってしまいます。この会員は非常識きわまりない行動で山本にまでひどい迷惑をかけてしまいました。

で、刑事事件になりかねない神戸大学の学生(被害届をUSJが出せば、書類送検くらいはされかねません)と、刑事事件というレベルまでは行かない(しかし、たとえば会場で副島側とこの会員との間に暴力沙汰みたいなものが発生したら、本当に最悪の事態になってしまうところでした)と学会会員とでは悪質さの度合いは違いますが、これらの連中にはひとつの共通点があると思います。それは、他人に迷惑をかけてそれを自慢しているということです。

正直、神戸大学の学生がなぜそこまでしたのかは私には理解できませんが、と学会会員については、私はだいたい想像ができます。つまりこの人物は、「副島隆彦はトンデモな人間だから、面と向かって馬鹿にしてもかまわない」くらいの考えでいたのでしょう。そう考えたとしても、山本弘までまきこまなくったっていいだろうと私は思いますが、つまりは、副島をからかえば山本も喜ぶと思ったのでしょう。度し難い馬鹿というレベルですが、本や雑誌、ネットの上での言論でなく、具体的な行動としてそこまでしなくてもいいだろうと思います。そして馬鹿とか勘違いしている人間というのはそういうものなのでしょうが、他人に迷惑をかけるばかりでなくそれを自慢しなくったっていいだろと思います。神戸大学の学生に関しては、ついには大学の職員らに付き添われてUSJにわびに行く始末です。以前、女子サッカー選手との飲み会での模様をツイッターで実況中継して批判を浴びた学生がいて、その学生の在籍する大学(法政大学)が陳謝の談話を出したことがあります。その件では大学が特に関知する必要はないと私は思いますが、この神戸大学の件は、たぶんこのままでは被害届が出て学生への刑事処分が必至だと考えて、それを事前に防ぐためにあえて大学が出たのでしょう。そんな心配をかけるものじゃないと思います。

この神戸大学学生と 某と学会会員は、自分たちでもろくなことをしてはいないということを重々承知の上でこういうことをしているわけで、USJといい山本弘といい副島といい、いったいなにがどうしたら自分たちがここまで迷惑を受けるんだと困惑するレベルでしょう。さすがにここまでする人間は多くはないでしょうが、一体全体、このような件で迷惑をうける当事者になったら私たちはどうすればいいんですかね。上にも書いたように、と学会会員の件だって、最悪暴力沙汰が発生して副島あるいは副島側の人間が警察に逮捕・事情聴取なんていう事態になったら、山本弘だってちょっとやそっとのことでは話がすまなくなってしまいます。

こういう話ってのは、「そういうことはするな」なんて説教する次元のことでもないし(こんなこといちいち他人様に注意できません)、ほんと「社会常識」にもとづいて行動してくれということになります。しかししてくれなかったら・・・?

そうなったらなったでなんらかの対応するしかありませんが、他人に迷惑をかける人間というのはそこまで非常識な人間だということです。なんとも困った話です。

7月14日追記:けっきょく警察が捜査に入りましたね。記事より。

><USJ>大学生らの迷惑行為、大阪府警が捜査…事情聴取へ

毎日新聞 7月13日(土)2時32分配信

 大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で大学生らが迷惑行為を繰り返し、アトラクションを中断させた問題で、大阪府警が威力業務妨害などの疑いで捜査を始めたことが捜査関係者への取材で分かった。USJが被害届を提出し、府警が受理した。テーマパークにおける迷惑行為について、警察が捜査に乗り出すのは異例だ。

 この問題は、神戸大、同志社大、関西外国語大などの学生がアトラクションで迷惑行為を繰り返し、インターネット上で自慢するなどして発覚した。

 学生らは昨年3月~今年3月、急流を下るボートに乗ってわざと傾けて転覆させたり、別の水上アトラクションでは乗り物から飛び降りて運行を停止させるなど、迷惑行為を繰り返したとされる。また、ジェットコースターで手首を骨折したという虚偽の内容を、ツイッターに投稿していたという。

 ネット上で迷惑行為を自慢したことに対し、批判の書き込みが相次いで、大学には苦情などが殺到したという。大学側や学生はUSJに謝罪するなどし、神戸大では関与した学生を停学処分にするなどした。

 一方、USJは、こうした迷惑行為が重大な事故につながり、模倣する者も相次ぐ可能性が高く、威力業務妨害の疑いがあると判断し、被害届の提出に踏み切った。取材に「他の利用客の安全確保を第一に考えた」としている。

 被害届では容疑者を特定しなかった。今月10日に府警此花署に提出し、受理された。府警は今後、大学生らから事情を聴くなどし、立件の可否を検討していく方針。【高橋隆輔】

おそらく警告を発した後も学生たちが執拗に迷惑行為を続けたことが被害届提出の大きな理由なのだと思います。

コメント (2)

マジでフジは、産経新聞を切り捨てたがっているらしい

2013-05-23 00:00:00 | 社会時評

すいません、今日はほとんど他ブログさん経由で記事を紹介するだけです。しかしこのブログの社会系記事が好きな読者の方々は、けっして興味がないわけでもないでしょう。なにしろさっそくbogus-simotukareさんからコメントをいただいたくらいで、私たち産経ウォッチャーにとってはとても興味深い記事のわけです。

「黙然日記」さんのこちらの記事を読んで、私は「おお!」と思いました。

>週刊ダイヤモンド電子版によると、1年ほど前にフジメディアHDが産業経済新聞社株をゼンショーに売却しようとする計画があったそうです。ゼンショーには断られたということですが、そりゃそうでしょう、あんな不良資産。しかしフジが産経を売却しようとしていることが事実なら、今後意外な展開が待ち受けているかもしれません。楽しみです。ライブドアとかどうですかね。

早速週刊ダイヤモンド電子版を参照します。

>高まるメディア不信
報道スタンス全網羅

1年ほど前のことだ、フジ・メディア・ホールディングスが、保有するグループ会社の産業経済新聞社の株式売却を、牛丼チェーンのすき家を展開するゼンショーホールディングスに持ちかけた。フジ関係者への取材で明らかになった。

?結局、ゼンショー側が首を縦に振らなかったため、売却話は立ち消えになったが、実現していれば、民放キー局と全国紙が系列関係にある日本のメディア業界の慣例が壊れる一大事件になっていたかもしれない。1年前の話とはいえ、フジ側にその意志があること自体がニュースといえた。

この話はこれまで報道されていないため、知っている人はほとんどいないはずだ。しかし、フジ関係者によると、実は全国紙記者がこの情報をより正確に把握していたという。

ただ、彼らがそれを報道することはない。というのも客観報道を旨とする大手メディアはこうした売却や合併話について、実現することが決まらない限り、ストレートニュースとして報じることはない。同業という身内意識もあったかもしれないが正確性を担保するためでもあり、報じなかったこと自体は悪いことではない。(後略)

いろいろな意見はあるでしょうが、つまりはフジHDとしては、産経新聞社なんて「お荷物」「迷惑」「切り捨てたい」「なに勘違いしているんだか」「役立たず」「評判最低」「商売の邪魔」「馬鹿」「クズ」「カス」「最悪」その他さまざまな罵倒を投げつけても投げたりないどうしようもないところということでしょう。当然です。

>あんな不良資産

産経新聞社株なんて、たいていの人はとてもかかわる気にもならんでしょう。それにしてもなぜ産経新聞社の株式の売却をゼンショーに打診したのか、その詳しい事情はわかりませんが(ゼンショーって、メディアに興味があるんですかね?)、打診したってことは、多少なりともゼンショーが購入する可能性はあったということですよね。ところで本当に産経新聞の株が譲渡になったら、たぶん産経新聞の紙面はがらっと変わるでしょうね。さすがにいまのままの紙面では、大赤字で維持できません。世界広しといえども、さすがに産経新聞の株を買い取ろうとする組織がそんなにたくさんあるとも思いませんが、このあたり面白そうです。

さて、読者の皆さまご存知の通り(知らない方は、常識として知っておいてください)、産経新聞社の経営は、フジテレビによる支援によって成り立っています。フジが手を引けば、産経新聞なんて即倒産です。フジテレビは現在株式を公開している上場会社ですから、とうぜん株主からすれば、「産経新聞に対する支援なんか打ち切れ」「その分おれの配当増やせ」「コンテンツを充実させろ」ということになります。昔ならいざ知らず、いまの時代フジテレビの中で産経新聞に特別な思い入れを持つ社員なんてほとんどいはしないでしょう。新社長だって、産経新聞への支援(50億とも)なんてさっさとやめたいんじゃないんですか。しがらみがあるから続けているだけで。それだって長期では先細りはさけられないでしょう。

そういう意味で考えると、2年前のフジテレビに対する「反韓デモ」にはフジテレビはさまざまな意味で激怒したでしょうね。もちろん産経新聞自体がこのデモをあおったわけではないにしても、このデモの参加者の心のよりどころのひとつが産経新聞であることは公然ですから、「恩を仇で返す」くらいにフジテレビ側が不快になるのも当然です。いやはや、ほんと、いろんなところに迷惑をかける新聞社です。

このブログでも何回も紹介しているように、辻元清美に対して非常に悪質な名誉毀損をした阿比留瑠比記者も

>最近は同僚と一杯やると「会社はあと何年もつのか」という話題になることが多く、だれも明るい見通しを示せないもので。

書いています(2007年)。その後産経の経営状態が好転したということもないでしょう。産経が倒産しても、阿比留記者は右翼ライターとして活動はするでしょうが。でも、あそこまで会社に迷惑をかけた人物を「出世」させるんだから、産経新聞社もひどいところです。ふつうなら懲戒解雇されたって文句が言えないし(だって事実誤認の話を平然と書き、本からの紹介と称して書かれてもいないことを書き、先方に確認もしなかったんですから、新聞記者のイロハのイを怠ったといわれたって仕方ありません)、他紙ならそもそもあんな言語道断な記事が表に出たりはしないでしょう。

それにしても産経新聞って、ほかから背任めいた支援(フジテレビが産経新聞にやっている支援なんて、とてもまともな代物ではありません)を受けて生きながらえているくせに、生活保護受給者らへの態度がほんと最低に悪いですね(笑)。どこまでかんちがいしているんだか。自分たちにさまざまなコンプレックス(売り上げ、経営状態、世間での評判その他)があるから、そのかわりの居丈高な態度なのでしょうが、それもどうかです。

というわけで、今後の動向をおもしろおかしく見ていきたいと思います。あと黙然日記のpr3さんに御礼を申し上げます。

コメント (14)

あまり東京招致の見込みは高くないし、オリンピックってそこまでありがたがるものでもないだろう

2013-05-22 00:00:00 | スポーツ

年末年始の旅から日本に帰ってきて電車(京急)に乗ったら「おや」と思いました。オリンピックキャンペーンのポスターがべたべたはられていたからです。

それから間もなくして、例のレスリング競技を五輪種目から外すという方向になり、ポスターに笑顔の女子レスリング金メダリストなんか起用している場合でもなくなりましたが、どんなもんですかね。

東京都知事のイスラム圏への問題発言とかもどうかと思いますが、トルコ政府がPKKと和解を進めそうだという話もあります。もしそうなれば、イスタンブール開催への後押しになる可能性はあります。記事より。

>トルコ:クルド武装組織が停戦宣言 長期戦で疲弊
毎日新聞 2013年03月22日 東京朝刊

 【エルサレム花岡洋二】トルコ・メディアによると、トルコからの分離・独立を目指し84年から武装闘争を続けてきた少数民族クルドの非合法組織「クルド労働者党(PKK)」のオジャラン党首は21日、声明で「停戦」を宣言した。市民を含め約4万人の死者を出した紛争が終結する本格的な和平合意への期待が高まっている。

 PKKは99年や06年などにも一方的に「停戦」を宣言したが、政府側が応じなかった。政府は昨年10月以降、イスタンブール近郊の刑務所に収監中のオジャラン党首と和平に向けた交渉を続けており、今回の停戦宣言は実効性を伴うとみられる。エルドアン首相もクルド語のテレビ放送を解禁し、クルド人が多く住む南東部での公共事業を増やすなどして、和平への道筋を模索してきた。

 報道によると、停戦宣言に基づき、PKKのメンバー数千人がトルコ領内から、拠点のあるイラク北部へ撤退する。今後、政府側と停戦合意の詳細について協議するとみられる。PKKは今後、独立要求を取り下げ、トルコ国内での政治や教育、文化にかかわる自治権の拡大を求めることになりそうだ。

 AFP通信によると、エルドアン首相は「(PKK側が)軍事行動を取らなければ、軍も行動を起こさない」と話した。

 停戦宣言は、トルコ南東部での長期の戦闘で、双方が疲弊したことが背景にある。PKKはイスタンブールなどで自爆攻撃を仕掛ける一方、昨年6月以降、トルコ軍がイラク北部のPKKの拠点を空爆するなど戦闘は激化していた。また、トルコ政府にとって紛争は、経済発展や民主化の進展を阻害する一因となっていた。

 党の創設者でもあるオジャラン党首は99年に拘束され、国家反逆罪などに問われて死刑判決を受けたが、終身刑に減刑され服役中。トルコ、米国、欧州連合(EU)が「テロ組織」に指定している。クルド人は独自の国家を持たない世界最大の民族とも言われる。

現段階でトルコ政府とPKK側に包括和平が実現するかは未定ですが、もし実現すればこれはトルコ共和国の安全性についての大きなアピールになりますね。そうなると、イスタンブールでの五輪開催への大きな後押しになります。トルコ開催の問題点のひとつはクルド問題でしょう。この件が平和裏に解決するのならば(見通しが立てば)、イスタンブールでのオリンピック開催への大きな障壁が取り除かれるわけです。

私はオリンピック東京開催には反対の立場ですが、でもどうなんですかね。現段階では、イスタンブールがリードしているのでしょうが、東京がそれを逆転できる切り札みたいなものがあるのかどうか。第三国のIOC委員のアピールというと、日中関係が悪い昨今では、あんまり有利ではないかな。石原が都知事でなくなったのは有利でしょう。FIFAワールドカップもイスラム圏(カタール)で2022年に開かれることを考えれば、やはり順番はイスタンブールあたりが妥当なんですかね。

前にも書きましたように、たしかに2020年は東京招致へのチャンスみたいですね。これを逃すとしばらく東京が(というか日本が、東アジアが)オリンピック招致できる見込みはないみたいです。それは仕方ないとしか思えませんが、世の中「オリンピックが好きで好きで仕方ない」「さまざまな利権からオリンピックをよびたい」その他を考えている人がいますので、仕方ないでは話がすまないのですね。すむ話だけどね。

東京への招致の難関の一つは、やはり2018年の韓国・平昌での冬季オリンピック開催でしょう。この点あまりマスコミでも触れられていないような気がしますが(たぶんこれを議論すると、東京開催が非常に困難になるという結論にならざるを得ないからでしょう)、どうなんですかね。2018年→2020年の冬季・夏季のオリンピックが東アジアの地理的にも至近といっていい場所で開催されるのって、たぶん世界的にあんまりいい顔はされないよね(笑)。それは変だ、っていうもんじゃないんですか。

たしかJOCの幹部(竹田恒和さんだったと思う)が、この点について指摘されて「欧州ではやっている」と反論したと記憶しますが、欧州と東アジア(しかも日韓)を比較したってしょうがないだろ(笑)。たくさんの国々がある欧州と、また事実上4カ国(日本、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国)しかない(台湾でオリンピック開催はできない)東アジアでは比較の対象にもならんでしょう。さらになんだかんだと言ったって、白人というか欧米は、非白人への差別意識もある。欧州ならOKでも、東アジアでも可能というものではないでしょう。もちろんそんなことはJOCだって全部分かっている話です。

ほかにもやはり東日本大震災での原発事故のからみもあるし、招致成功の見込みは低いと思います。

ただ前の記事にも書いたように、石原が辞任したのでそれがプラスになる可能性はある(笑)。でもイスタンブールの可能性がいちばん高いでしょうね。またイスタンブールでやるほうが東京でやるよりいいでしょう。トルコでは当然過去開催されていないし、イスラム圏でも開催されていない。たぶんそうなるのでは。

バブル崩壊直後に(91年)開催決定した長野の時などよりはるかに今の日本は経済状態が悪いしまた夏季ははるかに金もかかりますしね。自他共に認める財政状態の悪い日本でオリンピックを開くというのは、ほかに金の使い道があるだろという以上の話ではないと思います。ましてや日本は、戦後3回オリンピックを開催している。戦後だけに話を限っても・・・。

夏季
英国(1948、2012)
フィンランド(1952)
オーストラリア(1956、2000)
イタリア(1960)
日本(1964)
メキシコ(1968)
西ドイツ(当時)(1972)
カナダ(1976)
ソ連(当時)(1980)
米国(1984、1996)
韓国(1988)
スペイン(1992)
ギリシャ(2004)
中国(2008)

冬季
スイス(1948)
ノルウェー(1952、1994)
イタリア(1956、2006)
米国(1960、1980、2002)
オーストリア(1964、1976)
フランス(1968、1992)
日本(1972、1998)
ユーゴスラヴィア(当時)(1984)
カナダ(1988、2010)

といったところで、冬季は開催できる国が少ないので同じ国の開催が目立ちますが、夏のオリンピックはねえ、日本で2回目を開くよりは他国が開くほうが意義があるでしょう。もちろん本気でオリンピックが大好きな人間にとっては、意義なんてなんの興味関心もないでしょうけど。別に石原慎太郎も意義を見出して東京開催を打ち出したわけじゃないしね(笑)。たんなる国威発揚のためのお祭りを求めただけでしょう。

それにしても冬季のオリンピックって、1948年から2010年まで17回開催されていて、うち10回欧州での開催です。これなら、冬季と夏季が同じ欧州で重なるのは当たり前です。分かりきった話ですけどね。欧州での同時開催は、1948年(スイス、英国)、1952年(ノルウェー、フィンランド)、1992年(フランス、スペイン)、で冬季大会の開催がずれ込んだので、その後は1994年の冬季大会がノルウェーのリレハンメルで開催、2004年のギリシャと2006年のイタリアが連続開催でしょうか。また2012年の英国と2014年のロシアも連続開催とはいえそうです。

さて、フィギュアスケート男女ペア選手でカナダ国籍のマーヴィン・トランが日本国籍取得をめざすという報道とペア解消による(事実上の)その断念が報じられました。私もこの件には興味があるので、記事を3つ(こちらこちらこちら)書きました。記事にも書いたように私は、トランの国籍取得ははじめから見込みは低いと思っていたので、その後の経緯は正直「やっぱり」以上のものではありませんが、ただその際に記事を引用・トラックバックさせていただいた方のこちらのくだりにちょっと違和感を覚えました。

>五輪は国を挙げて、国民が一つになって盛り上がり国を背負って戦う選手たちを応援する重要な大会です。五輪を国威掲揚のために利用する国も多く、日本も2020年開催の五輪を招致しようと活動していますが、それは五輪の影響力を理解しているからにほかなりません。
たとえそれが経済、景気といった要因での重要視だったとしても、北島康介選手や荒川静香さんなどが金メダルを取った時、バンクーバー五輪の浅田真央選手銀メダルの熱狂などを見ても、「アスリートが五輪で良い成績を残せば世界に日本をアピールできる」という事実は無視できないはずです。

スポーツはもはや「たかがスポーツ」と言って片づけられるものではなくなっています。是非国の為にも、彼の帰化を認めて欲しいと思います。


これは考え方の問題ですので、私はこう考える、いや、そうは考えないということですが、正直オリンピックといったって、そのためにそこまで便宜を図ってあげるのはどうよと思います。つまりは、この件は、

�この選手は、オリンピックで金メダルを取れる可能性がある

�だから日本国籍をとらせて日本に金メダルを取ってもらおう

ということです。それ自体は別にかまいませんが、そのために法律の特例措置を申請する、あるいはそれに期待するっていうのはどうよです。もともとマーヴィン・トランが本気で日本国籍取得を希望していたかどうかも怪しいものがありますが(本気で日本国籍取得を希望していたのなら、事前にもう少し準備をしていたんじゃありませんかね。そうとう無理な説得をしたんじゃないんですか)、どうしても日本国籍をとりたいというのならそれなりの準備を進めて国籍取得を申請してくれという以上の話ではないでしょう。いくら

>スポーツはもはや「たかがスポーツ」と言って片づけられるものではなくなっています。是非国の為にも、彼の帰化を認めて欲しいと思います。

といったって、日本の国籍法はそのような国籍取得を(事実上)認めていないのだから、このような期待はするべきでないし、それでもどうしてもと希望するのなら、なにかの特別法を制定するなどして、そのような場合に他よりも簡易な手続きで国籍取得を可能とするようにするしかないでしょう。

現実問題として、日本政府がそのような特別法の制定、あるいは法改正などをするとは考えにくいと思いますが、「スポーツ選手、とくにオリンピックで金メダルを取れる可能性のある選手には、国籍取得についても特段の便宜を図るべきだ」という考えは、オリンピックとかについての事大主義を感じます。そこまですることではありません。ややそれは傲慢な思考ではありませんかね?

もっともこれもあえて書きますと、私が読ませていただいた上で判断させていただきますと、この筆者の方も、本気でトランの日本国籍取得が可能であり高橋・トランペアがソチ五輪に出場できるとお考えではなかったようです。たぶんそれは承知で、あえて上のような記事をお書きになったのでしょう。

で、NHKその他テレビも産経新聞も、どうもオリンピック招致にたいする疑問や批判的視点はないですね(笑)。テレビがそうなのはだいたい想像つきますが、たとえば産経は、石原みたいな産経絶対支持の人間がオリンピック開催をうちださなければ、いまほどの賛成ぶりなのかよという疑問も生じます。NHKなんて公共放送なのだから、ある程度はオリンピック招致に批判的な視線も必要なんじゃないのと思いますが、でもそんなものはかけらもないですね。公共放送だからなのかもしれません。私は上に書いたように、東京開催の可能性は低いと考えますし、どちらにせよオリンピック開催には反対ですが、もし開催が決まったら決まったで、それならそんなに「オリンピックならなんでもあり」という態度や姿勢は困ると思います。すくなくとも、オリンピックだからといって、あまりに無理や無茶はすべきでないし、それならオリンピックなんか開催しないほうがずっとましという以上の話ではないでしょう。トルコならともかく、今の日本はそこまでしてオリンピックをありがたがる必要はありません。

参考:こちらの本は、なかなか面白い本です。図書館などにはわりと入っていると思いますので、興味がありましたらお読みになってください。

ゆれ動くスポーツ観―国家主義から個人主義へ

コメント (6)