ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

題名と内容がそぐわないじゃないか

2017-03-31 00:00:00 | 映画

最近見た映画で、題名と内容がちょっとそぐわなすぎるといわざるを得ない映画をご紹介します。

最初は「92歳のパリジェンヌ」です。

読者の方々は、この題名でどのような映画を想像しますかね。パリ在住の老人が、さまざまな困難がありながらも独力で人生がんばる、みたいな映画を想像しませんかね。

実際はこの映画はぜんぜんそんな映画ではありません(苦笑)。つまりリオネル・ジョスパン元フランス首相の母親をモデルにした話で、彼の母親は長きにわたって助産婦(助産師)をしていましたが、老齢となり生きていくうえで不自由なことが増えたので、家族に向かって自殺すると宣言するという映画です。

映画の題名は、たしかに主人公(厳密には、この映画の主人公は、サンドリーヌ・ボネールの演じる彼女の娘でしょうが)のことを表現していますが、映画の内容にそぐうものとは全く思えません。

私は予告編を見ていましたから、映画の内容はわかっていましたが、あんまり確認しないで見たら、だいぶ困惑するんじゃないのという気はします。ちょっとこれは、題名を考えてくれなければ困ります。上の題名は、コメディ、あるいは明白なハッピーエンド系の映画の題名でしょう。

もう1本が「未来を花束にして」です。これは第一次世界大戦直前の時代における英国での女性参政権問題を扱った映画ですが・・・。

これも、とてもこんな甘い題名で済む映画ではありません(苦笑)。この映画に出てくる参政権運動家たちは、ショーウィンドーを石で割り気勢を上げ、さらに警官隊によって容赦なく殴られます。男ならもっとひどくやられるのでしょうが、女だからといって暴力を振るわないでくれるようなものではありません。

主人公は洗濯工場で働いていますが、労働条件も悪い。運動に参加しますが、夫から家を追い出され、子どもは夫が養子に出す始末。また自分をクビにした雇用主に復讐したりします。

主人公は逮捕されたり警察からスパイになれといわれたりします。それで仲間たちとポストを爆破したり電話線を切断します。さらには、ロイド・ジョージの空いている別荘を爆破します。

それ完全なテロじゃんと思うし、実際そうなんですが、逮捕された主人公は監獄でハンストをして、むりやり栄養を取らされます。それで仲間と英国王にダービーの会場で直訴しようということとなり、直訴できなかった仲間は馬に身を投げて、自分の意思を知らしめようとします。

メリル・ストリープ(この映画にも出演しています)はこの映画について

>すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである

とのコメントをしたとのことですが、彼女の言う

>この歴史

というのは、上のような行動のことです。ちょっとやそっとの行動ではないわけです。そういう行動を描いた映画が

>未来を花束にして

というのでは、これも全く題名とそぐわないですよね。「未来」と言っても、彼女ら活動家たちは、まさに自分たちの未来を犠牲にしてでも未来へ向かおうとしたわけで、まさに捨て身、肉を切らせて骨を断つということを文字通りにしたわけです。革命(あるいはそれに類するもの)というものはそういうことでしょうが、いずれにせよ彼女らの行動は、とても花束なんていえたものではありません。仮に花束だとしたら、それは血まみれ、泥だらけのものです。

それで私は、この映画の内容は知っていましたが、実際の映画を見ていてその予想の落差に驚きました。それで「これは題名に問題がある」と思いました。あまりに題名が甘すぎる。この題名では、女性参政権活動家の活動は、きわめて平和的で平穏なものだと思えるでしょう。映画の中では、そのような活動では限界が生じたので過激な活動に転化したと言うことが語られますが、いずれにせよ映画の内容にそぐいません。

私個人にしても、「92歳・・・」のほうは、内容は承知の上で見ることができましたが、「未来・・・」のほうは、内容との齟齬を知らないで見ました(女性参政権の映画だということは知っていましたが)。このあたりちょっと配給会社その他も注意してほしいと考えて記事にしました。

コメント (4)

こんなコストのかかるカレー見たことない(労働とは何か、ということを考えさせられた)

2017-03-30 00:00:00 | 映画

過日「カレーライスを一からつくる」という映画を見ました。

プロデューサーの大島新氏は、元フジテレビディレクターで、大島渚監督の息子です。大島監督は、せっかく就職したのにすぐ会社をやめた自分の息子(新氏の兄貴の武氏―彼も、協力者としてエンドクレジットに名前がありました―も、NTTに勤務したのに、まもなく退職してしまいました)をひどく嘆いたそうですが、自分も監督になったばかりの身分で松竹から離れてしまいその後いろいろ苦労したということも、念頭にあったのでしょう。

それはともかくこの映画では、武蔵野美術大学のゼミで、カレーライスをいちからつくるという実習が行われて、それを記録したものです。指導教員は関野吉晴で、私はよく知らないのですが、冒険家で医者でもある(一橋大学卒業後、冒険をし、その後思うところあって医者になったというなかなか特異な経歴の持ち主です)人です。彼が学生を指導するわけです。2015年の4月からスタートします。

社会学とか文化人類学とかを専攻する学生でなく、美大の学生ですから、絵や彫刻その他を専攻しているあるいは専攻する(1年生も参加しています)わけです。美大だから、就職もなかなか自分の勉強したものを活かせるというわけでもない(ということは、映画の中でも語られています)。つまりは大学の(昔ながらの言葉で言えば)教養の授業で、ある意味ここで自分の未体験の、そして今後体験することのない世界を経験する、と言っていいかもしれません。それはもちろん他大学の他学部の学生も同じでしょうが、芸術をするというある意味とても世間離れした学生たちが、食材、野菜、肉その他を作るという人間の根源を突き詰めるというのもなかなか面白いかもです。

カレーですが、米を作り(無農薬です)、ジャガイモその他を栽培し、肉として最初にダチョウを飼育します。豚や牛は、屠場でないと処理できないという話がされます。ダチョウは3羽購入しますが、すぐ死んでしまいます。飼いきれないと判断したのか、ホロホロ鳥と烏骨鶏を飼います。飼育場所は大学の構内です(よく大学も許可したよね)。

正直、ダチョウとかホロホロ鳥というのは少し撮影を意識しすぎじゃないのという気がしないでもないのですが、なんとかこれはそれなりに成長します。そしてスパイスも自分で栽培します。

で、ここまでは想定の範囲内ですが、私が驚いたのは、塩も海から採取したということです。海水を煮詰めて塩をつくります。これを見ていて、そこまでするかと思いました。なかなかすごい。

それで、カレーを盛る器と食べる道具まで自作です。器はわざわざ同じ大学の陶器製作を専攻する人に指導を受けて(美大だから、そういう人もいるわけです)焼き上げて、映画には出てきませんでしたが、スプーンなども竹で作った模様。

うーん、そこまでしますかね(苦笑)。どんな原始の民だって、器と食べる道具くらいは一からつくらなくったって用意はしてあると思いますけど。でもそこまでやるということです。

さて映画のクライマックスは、やはり飼っていた食肉用の鳥(ホロホロ鳥と烏骨鶏)をどうするかということです。もちろん食材にする際は、誰かに頼むのでなく、自分たちが絞めて血を抜き、羽をむしるという作業をしなければいけません。それで芝浦で食肉処理の作業をする方々に来てもらい、講演をしてもらいます。

それで屠場の労働組合の委員長氏は、自分もペットのネコが死んだ時は動揺したという内容の話をします。当たり前ですが、動物を殺さなければ人間生きていけません。これは植物(野菜、果物)だって最終的にはご同様。

さらに研究室で、いろいろ学生たちも議論をします。けっきょく(当然といえば当然ですが)やっぱり肉にしようということになります。

ついに調理と試食の当日、1月の雪がべったり残る日、鳥を絞めます。まず教授が自分でホロホロ鳥の首の骨をおります。首を切り落として放血します。烏骨鶏は、学生たちが骨をおって処理を進めます。

私もこのような経験をしたことはありませんが、でもこれもよい経験ですね。一生忘れられないでしょうし、また忘れてはならないでしょう。

それでついに食べるのですが・・・見ていて(たぶん私以外の人も)考えたことが。

これ、いくら金がかかっているのよ(苦笑)。

協力者(田んぼや畑を貸してくれた人、器などの製作を指導してくれた人その他)ヘの謝礼、食材の購入費、学生たちの日当、その他。学生たちが労働した価値を金銭換算しただけでも、莫大じゃないですか。もちろん学生たちは授業の一環だし、協力者も、実費あるいはそれを下回る価格で協力してくれたのかもですが、商売として考えたら、たぶんこんな高価なカレーライスないんじゃないんですかね(苦笑)。天皇がカレーを食べるかどうか知りませんが、天皇の食べるカレーだって、ここまで手はかかっていないんじゃないのかな。いやよくわかりませんけど。

前に何かのテレビ番組(たしか経済関係の番組だったかと思いますが、確信はありません)で、仕事とは究極のところ「代行」なのです、と経済評論家だかの男性(誰かはわかりません)が語っていました。家事代行なんてのはまさにそうでしょうが、たしかに「代行」をしてもらわないで最大限自力でやろうとすればこの映画のようになります。そう考えると、「代行」とか「仕事」というのは、やはり偉大ですね(笑)。動物は、たとえば肉食動物は最初の段階餌を子どもにあげて、成長したら自分で食っていけるように狩りのやり方を伝授するのでしょうが(この点、食べる草があればいい草食動物より面倒でしょう)、それからはあらゆることを自分でやらなければいけませんし、餌を捕まえられなければ死んでしまいます。人間は、サルからホモサピエンスに分化する過程で、たとえば狩猟や農耕や漁労、採集などさまざまな方面で専門のジャンルができまして、文字の発達などにより役人のような仕事をする人間も出てきたし、また暦などを考えていつごろ農耕をするのがいいかとか、狩りをするのに適した季節とかを考える人もでてきたわけです。あるいは収穫物をどう保存するか、それを物々交換から始まり、貨幣(に類するもの)のようなものを交換媒体として活用するようにもなったし、あるいは衣食住なども、服を売買するようになったり、食堂もできたり、家も賃貸などさまざまなやり方で提供するようになったし、労働(それこそ売春のようなものも入ります)を賃金を対価として提供するようにもなるわけです。そうなるとマルクスの剰余価値説なども出てきます。

そういえば、昔はミシンで服を作るというのが、わりといろんな家庭であったのかもですが、最近はそうでもありません。安価に服を購入できればそれはかまわない。食事その他もしかりです。カレーライスだって、店で食べてもいいし、自作するにしたって食材をスーパー他で購入してカレールーも自作するにしても店でスパイスを購入して、米屋などで買った米を炊飯器や釜で炊いたほうがいいし、あるいは出来合いのご飯、洗ってある(研いである)米でやったほうが面倒もない。そういうことをすることにより、人間は快適な暮らしと豊かさを享受してきたわけです。そう考えると、この映画はそれへの大きなアンチテーゼなのかも。そう考えると、ある種これは、レヴィ=ストロースじゃありませんが、構造主義的な思考へのかっこうの道しるべにすらなったのかもしれません。

やや話が大げさになりましたが、まさにこの学生たちは、そこまで大きなものを学んだということなのでしょう。これもすごい経験だと思います。

コメント

午前十時の映画祭の2017年度版が発表となった(追記あり)

2017-03-29 00:00:00 | 映画

2017年度の「午前十時の映画祭」の上映作品が2月20日に発表となりました。以下の作品群です。*がこの企画再上映の作品。Wikipediaへのリンクは略します。

2017/04/01(土)~2017/04/28(金) ライフ・イズ・ビューティフル  アメリ

2017/04/29(土)~2017/05/12(金) 裏窓*  ショーシャンクの空に*

2017/05/13(土)~2017/06/09(金) アンタッチャブル  雪之丞変化

2017/06/10(土)~2017/07/07(金) イヴの総て  突然炎のごとく

2017/07/08(土)~2017/08/04(金) グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち  セント・オブ・ウーマン/夢の香り

2017/08/05(土)~2017/08/11(金 ローマの休日*

2017/08/12(土)~2017/08/18(金) 麗しのサブリナ*

2017/08/19(土)~2017/08/25(金) 昼下りの情事*

2017/08/26(土)~2017/09/08(金) おしゃれ泥棒

2017/09/09(土)~2017/10/06(金) トリュフォーの思春期  泥の河

2017/10/07(土)~2017/11/03(金) 天国と地獄  野良犬

2017/11/04(土)~2017/12/01(金) 悪魔のような女  グロリア

2017/12/02(土)~2017/12/29(金) 夜叉  戦場のメリークリスマス

2017/12/30(土)~2018/01/26(金) アニー・ホール  ペーパー・ムーン

2018/01/27(土)~2018/02/23(金) ギルバート・グレイプ  バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版

2018/02/24(土)~2018/03/23(金) 招かれざる客  麦秋

今回は、再上映の作品は5本ですが、そのうち3本がオードリー(女優だよ、念のため)の主演作品ですか(苦笑)。彼女はよほどのドル箱なんですかね。何をいまさらながら彼女は人気があります。これは来年のオードリー関係の新作品は、「パリの恋人」かなと勝手に予想。いや、「戦争と平和」あたりのほうが面白いかな。やっぱりオードリー・ヘプバーンは日本人に人気があるのだなとあらためて思います。で、読者の方はだいたい想像がついているでしょうけど、私はあまり彼女が好きでない(笑)。嫌いとまでは言いませんが、積極的なファンではないというところですかね。たとえば「ローマの休日」なんかちょっと私には甘すぎます。だいたいあの映画は、悪い男が世間知らずな女をだます映画じゃないですか。

あとついに大島渚監督の作品が上映されますが、やはり「戦場のメリークリスマス」でしたね。前にも書いたように、大島監督の映画で日本で話題になるのは、「愛のコリーダ」か「戦場のメリークリスマス」だと思います。「戦場の…」は相当好き嫌いが分かれる映画で、だめな人は絶対だめだと思いますが、たぶん16年にデヴィッド・ボウィが亡くなったことも今回の作品選定に影響したのでしょう。「愛のコリーダ」をこの企画で上映するわけにも行かないと思うので。次に大島作品が紹介されるのなら、ATG系の映画でもと期待しておきます。

小津安二郎作品が、「麦秋」の選定となりました。Wikipediaにあるように、小津の脚本共作者野田高梧はこの作品を大変気に入っていて、

>また本作は戦後の野田・小津コンビ作品の中で野田自身が一番気に入っていた脚本であり、野田は「『東京物語』は誰にでも書けるが、これはちょっと書けないと思う」とも発言していた

とのこと。このあたりはいろいろ興味深いところがあります。ここは30歳くらいの原節子を鑑賞するのが正道の楽しみ方ですかね。この映画については指摘したいことがありますので、また上映される頃記事にします。

この企画のいいところは、食わず嫌いの映画でも見てみようと(私は)決心できるところです。「戦場にかける橋」などは、見る前と見た後ではだいぶ印象が異なりました。このあたりについては、下で記事を書いているので興味のある方はご参照ください。

 「戦場にかける橋」を見て感じた他人からすればどうでもいい話

今回私が見るのが楽しみなのが、「トリュフォーの思春期」あたりですかね。もっともこの映画に出演する少年少女は、厳密に言うと思春期前だと思います。読者の皆様もいろいろな好みがあるのでしょうから、注目したい映画がありましたらぜひご覧になってください。

2018年3月14日追記:記事での

>この映画については指摘したいことがありますので、また上映される頃記事にします。

の記事を発表しましたので、よろしければお読みになってください。

役の年齢と実年齢の乖離(3月13日更新)

コメント (8)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(83)

2017-03-28 00:00:00 | 旅(英国・アイルランド)

アイルランド国立美術館に行きます。入口にジョージ・バーナード・ショーの像があります。

ここにはヨハネス・フェルメール の絵画手紙を書く婦人と召使』があるので、世界中の好きものがやってきます。

ショーの言葉もあります。

撮影は原則OK、ただ一部の委託品などは不可というルールです。

レンブラントの絵画はやはりいいなと思います。昔メトロポリタン美術館に行った際、彼(というか実際には工房でしょうが)の作品をやたら夢中になってみたことが。当時の私にとって、オランダ絵画はレンブラントでした。

クロード・モネの「アルジャントゥイユの船だまりとヨット」です。

で、20世紀の現代絵画をもって絵画の展示は終了します。なおこのエリアは撮影してはいけなかったらしく注意されてしまいました。すみませんと謝ります。

え、フェルメールの絵がないじゃん。

見落としたのかな(という可能性は低いと思いましたが)と再度回ってみましたが(つまりそれくらいの展示スペースなわけです)、やっぱりない。で、係員の人に聞いてみましたら、衝撃的な事実を知りました。

大要「いま展示替えです

フェルメールの絵くらい通年展示しろよ!!!

 やれやれ、今回の旅の大きな楽しみが、ロンドンとダブリンでフェルメールの絵を観ることだったわけです。どっかの国に貸し出されているのならまだ仕方ありませんが、展示替えねえ。それもどうかです。

ただ私は、この絵自体は前に生で見ています。

フェルメールとオランダ絵画づくし(1)

でもせっかくなんだから、可能なら収蔵している美術館で見たいよね。

数人の係員に大要「フェルメールの絵を見られなくて残念だ」と愚痴をこぼし、美術館を後にします。

気を取り直して国立自然史博物館を見学することとします。

赤い服を着た子どもたちの集団がやってきました。どうも地元出身の子どもではないようです。

中には様々な剥製があります。

自慢のヘラジカの骨格です。上の写真でもおわかりのように、もっぱら親が子どもを連れてくるという施設のようですね。あとは私のような物好き旅行者ということでしょうか。

あれ、どっかで見たことのある動物ですね。

日本のシカですね。それではいろいろ見学してみましょう。

(つづく)

コメント

デヴィッド・ボウイ回顧展に行ってきた

2017-03-27 00:00:00 | 展覧会

前にも行くなんて書いていていっこうに行くに至らなかったのですが、ついに過日(3月25日)デヴィッド・ボウイ回顧展に行ってきました。4月9日までですし、いろいろ予定も立て込んでいるので、この日に行こうと思ったわけです。

DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展

デヴィッド・ボウィの出演映画がまとめて公開される(あと回顧展も)

品川駅からバスで行きました。歩いていくと、ボウイの馬鹿でかい看板があります。

みんな写真を撮ったりします。それで中に入ります。現在時間指定の切符が売られていまして、私は12時~14時入場の切符を買いました。

中は当然写真不可ですが、山本寛斎デザインの服、自筆のメモ、彼の描いた絵画、プロモーションビデオ、実に盛りだくさんです。正直、私は彼に思い入れがあるというわけでもないのですが、率直行って圧倒されました。

 で、私の結論が何をいまさらですが、デヴィッド・ボウイってすごいなということです。私のような特に彼の熱心なファンというわけでもない人間でも、やはり彼からの様々な影響を受けているし、またその存在がとても大きなものであると感じるわけです。

また彼の描いた三島由紀夫の肖像もありました。彼は、「午後の曳航」が好きな小説だったとのこと。英国映画はご覧になったんですかね?

それで私がぜひ読者の皆様にお勧めしたいのが、もしこの回顧展を観ることができたら、こちらの映画を早急に(可能ならその日にでも)観てほしいということです。

可能なら、ぜひ回顧展をご覧になった後映画を見るほうが絶対いいと思います。おすすめです。

それでこの映画は、実際の回顧展の模様、客へのインタビュー、英国での回顧展最終日に行われたというティーチインの模様を収録しています。上にも名前を出した山本寛斎も、わかりやすい英語で話をしてくれています。なお回顧展でも、山本のインタビュー動画が流れていましたが、それは日本語で話て英語の字幕がはいっていました。 

 それで回顧展を見に行った後この映画を観ると、あらためて理解が深まります。映画を観た後回顧展に行くより絶対おすすめです。

なお回顧展のほうは、「戦場のメリークリスマス」についての展示があり、坂本龍一とたけしへのインタビューが流れていました。これはたぶん日本独自のものだと思います。で、最後にこちらの映画のライヴが大画面で流れます。

さらには「周期表」もあるみたいですが、それは私はよく確認しませんでした。ボウイに影響を与えた人、彼が与えた人のリストです。

入場料も安いわけではありませんが、しかしかなり充実しています。彼のファンでなくても、ロックとかに興味がある人なら相当満足できるはず。4月9日までですから、お急ぎご来訪を。

コメント

マーティン・マクギネス前北アイルランド副首相を追悼する

2017-03-26 00:00:00 | 社会時評

3月23日、このニュースを知って驚きました。

IRA元指導者が死去 マーティン・マクギネス氏 

2017/3/21 20:50

 【ロンドン=小滝麻理子】英国・北アイルランドのカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の元指導者で、自治政府の副首相を1月まで務めたマーティン・マクギネス氏が21日、病院で死去した。66歳だった。

 北アイルランドではプロテスタント系とカトリック系の住民の武力対立が1960年代から激化し、3千人以上が犠牲になった。マクギネス氏はIRAの指導者から政治家に転じ、両派による共同自治の枠組み作りを進めた。メイ英首相は「彼の初期の人生の選択を大目に見ることはできない」としつつも「北アイルランドが衝突から平和へと転換するうえで歴史的な貢献を果たした」と追悼した。

もう1つ

>元IRA司令官、マーティン・マクギネス氏死去 66歳

2017.03.21 Tue posted at 16:24 JST

(CNN) 北アイルランドの英国からの独立闘争を展開した過激派「アイルランド共和軍(IRA)」の元司令官で、北アイルランドの副首相も務めたマーティン・マクギネス氏が20日、死去した。66歳だった。
同氏が所属していたシン・フェイン党が声明で発表した。亡くなる少し前から病を患っていたという。
同氏はシン・フェイン党の主要な交渉人として、北アイルランド和平交渉に参加した。
同党のジェリー・アダムス党首はマクギネス氏を「偉大な決断力、威厳、謙そん」を備えた人物で、「平和と和解、そして国の再統一に根気強く働きかけた情熱あふれる共和軍員だった。何より家族とデリーの人々を愛し、誇りに思っていた」と形容した。
マクギネス氏は今年1月、副首相を辞任。同月19日には体調不良を理由に政界からの引退を発表していた。

マーティン・マクギネスと聞いてすぐ誰かわかる日本人は、(北)アイルランド政治とかIRAとかにあるいていど詳しい人ということなのでしょうが、彼は世界的にはかなりっ知られている人です。

マクギネスは1950年に北アイルランドの都市(ロンドン)デリーに生まれました。15歳で学業から離れ、20くらいの時にはすでにIRAに加入し、最終的にはIRAの最高幹部(参謀長とも)になります。が、武力闘争の限界も悟り、彼はIRAの政治組織であるシン・フェイン党の活動に力を入れるようになり、シン・フェインのトップであるジェリー・アダムズの片腕格として活躍するようになります。シン・フェインが北アイルランドのカトリック政党で最強となり、北アイルランドでのシン・フェインのトップになった彼は、2007年から北アイルランドの副首相になります。まさに元テロリストが政府の最高指導者になったわけで、これまた世界中を驚かせるわけです。

実際マクギネスという人は、例えば前にもこのブログで写真をご紹介したこともありますが、英国女王とも握手しましたし、北アイルランドのプロテスタントの過激な指導者イアン・ペイズリーと一緒に政治を行うという優れた現実感覚の持ち主でもありました。エリザベス女王との握手は、シン・フェインの最高幹部との握手というよりは、北アイルランド高官との握手という意味合いだったのでしょうが、この時の握手がなければ、シン・フェインのトップであるジェリー・アダムズがチャールズ皇太子と握手した歴史的瞬間(2015年5月)も実現しなかったでしょう。

そしてアダムズとマクギネスは本当の盟友でした。北アイルランドの政治をアダムズはマクギネスに任せることができたし、マクギネスはそれをそつなくこなせたわけです。この2人が一緒に写っている写真は本当に多い。いかに双方ともどもかけがえのない存在であったかがわかるというものです。80年代から三十数年にわたり彼らは二人三脚でシン・フェインを引っ張ってきたし、ついには北アイルランドでカトリック最強の政党にしたし、アイルランドの国会議員にアダムズがなるまでになったということです。IRA時代もふくめれば、彼らは40年を軽く超える深い付き合いがあったわけです。

そう考えると、マクギネスの葬式や彼の棺を担いでいる際のアダムズの悲痛な表情は印象的です。ご当人否定していますが、アダムズもかつてはIRAでの過激な活動家でしかも最高幹部だったとされます。そういった時代から、現在のような合法運動専科の時代にいたるまで、まさに北アイルランド和平の過程を、マクギネスはアダムズとともにつきすすんでいったということでしょう。

上の引用記事にもあるように、英国首相は、

>彼の初期の人生の選択を大目に見ることはできない

と彼を評しました。政治的建前としては仕方ない発言ですが、それに続けて

>北アイルランドが衝突から平和へと転換するうえで歴史的な貢献を果たした

とも語っています。まさに最高の追悼の言葉でしょう。マーティン・マクギネス氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。なお下の写真は、トニー・ブレア元首相と。

コメント

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(82)

2017-03-25 00:00:00 | 旅(英国・アイルランド)

それではもうちょっとキャンパスを歩きます。

非常に天気がいい日です。

話すのが遅くなりましたが、私としてはめずらしく土産を買ってしまいした。

トリニティ・カレッジのカレンダーです。2016年はこのカレンダーを自室に飾っていました。

なにか集会があるんですかね。椅子が並べられています。

大学の関係者が相談でもしているんですかね。

記念写真を撮ります。

大学を出ます。大して目的もなく街の真ん中を歩きます。

アイリッシュ・ブレックファーストというのは、イングリッシュ・ブレックファーストより豪華なんだそうです。

コカ・コーラゼロの自転車が並ぶ横を、小学生の集団が歩きます。

メアリー・ロビンソンは、アイルランドの元大統領です。トリニティ・カレッジ出身です。

 このような赤茶色というのでしょうか、建物もいいですよね。

(つづく)

コメント

海外での旅で撮影した人物写真を壁紙にする

2017-03-24 00:00:00 | フォトログ

旅行の際、私は膨大な枚数の写真を撮ります。2015年9月のアイルランド・英国紀行の際は、12日間という長い日程だったのは確かですが、7,700枚くらいの写真を撮りました。実際には間違えてシャッターが切れてしまった写真も多く、自分の意思で撮った写真はこれより100枚単位で少ないのですが、ともかくたくさんの枚数の写真を撮りました。

それで拙宅のPCは、旅先で撮影した写真を壁紙に使っています。ただ壁紙の写真に選択するについては、いくつかの私なりの基準があります。すなわち

1.人物をとらえた写真である

2.自分の写った写真は不可

3.海外での写真である

ということです。

壁紙に使用する写真を「壁紙用写真(人物編)」と名づけたフォルダーに入れているのですが、「壁紙用写真(風景編)」というような他のフォルダーはありません。ひところは、アニセー・アルヴィナ(こちらの最後の写真)や、浅野ゆう子(こちらのプレートのビキニの写真)、ケイト・モス、白人美女のきわどいセミヌードの写真などを壁紙にしていたのですが、今は海外旅行の写真を壁紙にしています。

「(人物編)」と名づけたのは、いずれは風景写真を集めたフォルダーも作って、気分に応じて適宜壁紙用フォルダーを変えるつもりだったのですが、人物が入った写真のほうが個人的には面白いので他のフォルダーを作成するにいたらなかったわけです。

すると読者は、じゃあこいつが選ぶ写真は美女の写真ばかりに違いないと思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。美女の写真が多いのは確かですが、男性の写真もたくさんありますし、老女や子ども、美人じゃない女性の写真も多いわけです。

必ずしも上手な写真ばかりでなく、とても下手な写真もあるのですが、壁紙使用中の写真の中で私が好きな写真をご紹介します。順番は撮影の時系列ということで。その多くはこのブログでご紹介していますが、未発表の写真もご紹介。既発表の写真は、初出の記事にリンクさせておきます。また、下の記事で登場した人たちは重複を避けるために省略します。

旅先で出会った(あるいはすれちがった)女性(少女)たち

2009年9月ロンドンにて。逆光で女の子の顔が隠れているのがいいところです。正直この女の子あんまりかわいくないので、って私もひどいこと書くな。

同上

2011年9月ヤンゴンにて。フェリーにいた少年。なんでそんなところにいたのかは不明。彼は拙ブログによく登場する女の子の友達でした。

2011年12月アモイにて

2012年1月上海にて

2012年7月ヤンゴンにて。この女性も、2011年から定期的に写真を撮らせていただき、写真を渡しています。私の顔も覚えてくれました。写真をもらってはずかしいのでしょう。

2012年11月台北にて。たまにはこういうことをしてくれる女の子もいます。

2013年1月ブリュッセルにて

2013年7月ソウルの新沙にて。このような美女がゴロゴロしているエリアです。

2013年12月ホーチミンにて。最初に行った食堂の女の子。のっけからいい写真が撮れて縁起がいいと思ったら、やっぱりそれからもいい写真が撮れました。

同上。新年直前の時間です。写真自体は下手ですが、でも私が好きな写真です。この写真、この一家にあげたいのですが、メルアド聞かなかった・・・。

2014年1月プノンペンにて。あまりにクリアすぎてちょっと怖い気がしました。

同上。今にしてみると、この女の子たちと記念写真を撮っておけばよかったな。また彼女らにもメルアド聞いておけばよかった。

同上。このあと写真をもう1枚撮りましたが、そっちの写真のほうでは女の子がむっとした顔をしていました。2回写真を撮ったから?

2014年1月ホーチミンにて。これは気に入ったので、年賀状の写真に使いました。

2014年7月コペンハーゲンにて。やっぱりこの女の子の視線、カメラ目線ですよね?

同上。子どもたちが遊んでいる写真はいいものです。

同上。これはチボリ遊園地にて。

2014年7月ドイツのフレンスブルクにて

同上。壁紙にすると傘を持った女の子がアップになるのでいい写真になります。私が記事で紹介する写真は一切トリミングとかはしていませんが、やはりトリミングすると写真の見栄えが上がります。沢木耕太郎も、そういうことを経験して驚いたということを何かの本で書いていました。

2015年1月北京の故宮近くの某食堂にて。このオーナーの男性ガッツ石松に似ている気がします。正直写真を頼む時かなり怖かったのですが、意外と気さくに応じてくれました。この旅行は記事にしていません。

2015年6月香港の麺の店にて。香港の女性も、レベルが激高です。

2015年9月英国チェスターのパブにて

2015年9月アイルランドのゴールウェイにて。アイルランドのパブでギネスを飲むと、その雰囲気に病みつきになります。

同上。アイルランドのパブでは、夜な夜なミュージシャンが演奏したりします。ライヴチャージ? 一般のミュージシャンだから、そんなものはありません!

同上。このようにたくさんのギネスのグラスがあるとさすがに圧巻です。

2016年1月ヤンゴンにて。これも年賀状に使いました。

2016年8月台南にて。台湾は写真撮影にわりあい鷹揚なので、このような写真も撮れちゃいます、って、それは私が写真の撮影の経験が他人より豊富だから大丈夫なだけなのかもです。いずれにせよ美男美女カップルです。

2016年9月ヤンゴン。ミャンマーというか、ヤンゴンというところも、本当に絵になる街です。現在未記事です。

2016年11月上海にて。この旅行も未記事です。

この記事を書いている現在で、壁紙用フォルダーに入っている写真は、872枚です(2017年3月22日時点)。シンガポールでの写真はまだ選択していません。上に紹介した写真はごく一部ですが、旅行の後で写真を選んでいくのは楽しいことです。読者の皆様も、初期設定でなくて自分なりの壁紙を考えてみてもいいかと思います。

なお、私個人の趣味を書きますと、一番壁紙にして楽しい写真は集団で写っている写真ですね。具体的には上ではホーチミンの家族の写真とプノンペンでの写真ですかね。それでアイルランドで撮った写真で、わが写真ベスト(私がいちばん好きな写真)があります。それは記事でご紹介しますのでお楽しみに。

コメント

本日の証人喚問は必見だ!

2017-03-23 00:00:00 | 社会時評

森友学園の関係で、籠池泰典理事長の証人喚問が行われます。記事を。

><森友学園>発言曲折、真相迫れるか 籠池氏23日証人喚問

毎日新聞 3/22(水) 6:30配信

 大阪市の学校法人「森友学園」の小学校開校計画を巡り、学園理事長の籠池泰典氏(辞意表明)への証人喚問が23日に迫った。籠池氏は一連の疑惑を否定する一方、4月開校を断念した後は政界を揺さぶる発言を続けている。安倍晋三首相から昭恵夫人を介して100万円の寄付金を受け取ったとの主張は、首相側が全面否定。国会で籠池氏は何を語るのだろうか。【服部陽】

 非公開だった学園への国有地売却額。金額の開示を求めて大阪府豊中市議が提訴したことを受け、財務省近畿財務局は2月10日、一転して公開した。本来は9億円を上回る地価だったが、地中のごみの撤去費約8億円が差し引かれ、1億3400万円で売却されていた。籠池氏は取材に「ごみの撤去費が8億円なんて知らなかった。後から聞いた」と語った。

 一時は安倍晋三首相の昭恵夫人が「名誉校長」に名を連ねた小学校計画。政治家の便宜について籠池氏は「一切ない」と説明したが、自民党参院議員の鴻池祥肇(よしただ)元防災担当相の事務所に再三陳情し、国有地取得に助力を求めていたことが分かった。

 その後、小学校設置の認可を決める大阪府、校舎建設の補助金を交付する国などに、額の異なる3通の工事契約書を示していたことが判明。他にも疑義が相次ぎ発覚し、小学校設置は不認可となる見通しとなった3月9日。府が小学校計画用地を視察した際、久々に報道陣の取材に応じ「学校を開校させてほしい」と声を張り上げた。工事契約書を作り分けた疑惑も否定した。

 ところが翌10日、認可申請の取り下げを唐突に表明した。政治家への口利きの要請を否定し、国会での参考人招致には「応じる気はない」と述べた。

 その後も学園を巡る問題は広がっていく。ノンフィクション作家のインタビューで籠池氏は「稲田朋美防衛相は旧知の仲。衆院議員になる前は顧問弁護士だった」と明かした。稲田氏は国会答弁などで“疎遠さ”を強調したが、学園の代理人として訴訟に出廷していたことが判明し、野党は「虚偽答弁だ」として辞職を要求した。

 参院予算委員会の視察団が建設現場を訪ねた16日、籠池氏は「皆さん方のご意思があってこその学園。その中には安倍総理の寄付金が入っております」と明かした。籠池氏は昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受けたと言うが、安倍首相は直ちに否定。籠池氏は「国会で全てを話す」と表明し、証人喚問への流れが固まった。

 ◇「小学校は神様が運営している」独特の教育内容

 「小学校の創設は天からのミッション。神様が運営している。私はその番頭だ」。森友学園の籠池泰典氏は2月中旬、毎日新聞の取材に語っていた。

 籠池氏は元奈良県職員。1984年に退職し、妻の父・森友寛氏が創設した「塚本幼稚園」(大阪市淀川区)で幼児教育に携わる。95年に森友氏が死去すると、理事長に就任。「高等森友学園保育園」(同区)を運営する社会福祉法人「肇國(ちょうこく)舎」では「総裁」を名乗った。

 園児に戦時歌謡曲を歌わせ、教育勅語を暗唱させる。独特の教育内容が批判されたが、「夫婦仲良く、人のために頑張れ、と促す教育勅語のどこが悪いのか」と反論した。

 運動会で園児に「安倍首相がんばれ」「安保法制、国会通過、よかったです」と言わせ、政治的中立性が疑われた。「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」とヘイトスピーチまがいの文書を保護者に配っていたことも分かった。

 小学校開設は籠池氏の悲願だが、古くからの知人によると、資金調達に苦労していた様子だったという。知人は「ずいぶん冒険するなと思っていた。幼稚園で頑張っていれば良かったのに」と話す。

議院証言法(議院ににおける証人の宣誓及び証言等に関する法律)は、その第六条~第九条に罰則およびその告発の規定がありまして、

>第六条  この法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。

○2  前項の罪を犯した者が当該議院若しくは委員会又は両議院の合同審査会の審査又は調査の終る前であつて、且つ犯罪の発覚する前に自白したときは、その刑を減軽又は免除することができる。

第七条  正当の理由がなくて、証人が出頭せず、現在場所において証言すべきことの要求を拒み、若しくは要求された書類を提出しないとき、又は証人が宣誓若しくは証言を拒んだときは、一年以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
○2  前項の罪を犯した者には、情状により、禁錮及び罰金を併科することができる。

第八条  各議院若しくは委員会又は両議院の合同審査会は、証人が前二条の罪を犯したものと認めたときは、告発しなければならない。但し、虚偽の証言をした者が当該議院若しくは委員会又は合同審査会の審査又は調査の終る前であつて、且つ犯罪の発覚する前に自白したときは、当該議院は、告発しないことを議決することができる。合同審査会における事件は、両議院の議決を要する。
○2  委員会又は両議院の合同審査会が前項の規定により告発するには、出席委員の三分の二以上の多数による議決を要する。

第九条  証人又はその親族に対し、当該証人の出頭、証言又は書類の提出に関し、正当の理由がなくて、面会を強要し、又は威迫する言動をした者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

あります。 この偽証罪で、最近では例えば山田洋行事件での守屋武昌前防衛事務次官(当時)が、収賄罪とともにこの偽証罪でも訴追されて実刑判決が確定しています。あとかのロッキード事件でも、複数の人間がこれで起訴されています。

いずれにせよ、理事長がどういう証言をするか、それがどのような結果になるかはわかりませんが、与党側は参考人招致すら渋っていたのにいろいろあってここまで来たというのも、私も期せずしてこの件の森友学園・塚本幼稚園批判の先駆者(?)になったので、少々感慨深いですね。いや、これは単なる偶然ですけどね。私がやったことは、最初は産経新聞のパブ記事単に批判しただけ(しかもbogus-simotukareさんの批判のほうが私より先です)なんですけどね。が、私以外にこの件で塚本幼稚園を批判する人たちが少なかったというのもどうかですよね。産経のパブ記事、bogus-simotukareさんの記事、私の記事、あるいは産経の記事へのはてなブックマークなどで、この幼稚園(学校法人)の問題点はあらかたでていますし、そのきわめてよろしくない実態は明白じゃないですか。たとえば次のような産経パブ記事へのブックマークはいかがでしょうか。これは、産経パブ記事発表時のブックマークです。後付けのものではありません。

festerfester 戸塚ヨットスクールとおんなじで、いつか必ず事件を起こすと思う。ここまできたらカルトの領域。ここら辺の戦前回帰思想の人間が今後どれくらい影響力を持ってくるのか強く警戒しないといけないと思う

ちゃんと見る方が見れば、その危険さは明々白々だったでしょう。この件は、見て見ぬふりをしてきた人間も、とても罪深いと私は思います。その後生じためちゃくちゃな不祥事はまだ明らかでなかったとしても、やっぱり「かかわりあいたくない」ということが大きかったんですかね。そういう心理を理解しないではないですが、あるていどまともな批判がされていれば、あそこまでの暴走はなく、たぶん今日の証人喚問なんて事態はなかったんじゃないんですかね。上の引用記事にもあるように、小学校の開設は明らかにこの学校法人の能力を超えていました。だから本来なら、土地の購入も建物の建設もできるものではなかったのですが、それがさまざまな偶然とかなにかでここまでの事態になったわけです。それは理事長その他の不徳の致すところというものでしょうが、私もこの証人喚問は録画して、仕事から帰宅したあとじっくり見たいと思います。「ライプツィヒの夏」の常連読者の皆さまも、何の因果かこのブログとなにがしかの関係をもったわけですから、ぜひこの証人喚問をご覧になってください。ニュースだけで済ませるのはもったいない。

なお明日の証人喚問の予定は、こちらの記事を引用しますと、

 証人喚問は午前10時に参院でスタート。冒頭10分間で籠池氏から意見を聴取した後、山本一太委員長が総括質問を行い、その後、各党・会派の質問に入る。午後2時50分からは衆院に移り、浜田靖一委員長と各党が順次質問を行う。首相は自身の寄付について「あり得ない」と強く否定している。昭恵夫人による寄付も「なかった」と断言している。籠池氏が「寄付」証言を貫く場合、与党は確証の有無をただす方針だ。

となります。NHKの中継はこちらの解説では、

>NHK 籠池氏優先し総合で放送 センバツはEテレ、大相撲はBSでスタート

記者会見する森友学園・籠池泰典氏=大阪市内(撮影・北村雅宏) 1枚
拡大
 NHKが22日、大阪市の学校法人「森友学園」の小学校開校計画を巡る籠池泰典氏の証人喚問が23日に行われることについて、放送予定を発表した。 参議院予算委員会での証人喚問を午前9時55分から11時54分まで総合テレビで。衆議院予算委員会でのものは午後2時30分から後5時5分まで総合テレビでの放送を予定している。
 選抜高校野球については、証人喚問と重なる時間帯はEテレで放送する。大相撲春場所は証人喚問の放送が終わり次第、総合テレビで放送し、それまではBSで中継するとした。
 籠池氏の証人喚問が17日に決まり、高校野球と大相撲中継と重なることから、番組編成がどうなるのか、注目されていた。籠池氏の証人喚問を中継する理由について、本会議や予算委員会などで通例放送している内容に加え「集中審議がある場合や、特別に国民・視聴者の関心が高いもの」について放送していると説明。個別の事案について中継する、しないの理由は原則的に回答していないとしたが、今回も「そういう内容(関心が高いもの)」と判断した。(後略)

とのこと。上には、この喚問の焦点をまとめた表をはっておきます。NHKの番組表をこの記事執筆時点(22日午後11時ごろ)のものをスクリーンショットでご紹介すると、

 

ということになります。たぶんこのような形で放送されるのでしょう。国会議事録なども後日参照したいと思います。

コメント

今年も恒例の、関西での花見をしてくる

2017-03-22 00:00:00 | 旅(国内)

2016年度も終わりですが、ここ数年来必ず行っている4月最初の土日に行く関西の花見に今年も行きます。3月末日の金曜の遅くに出て、日曜の夜遅くに帰宅するということになろうかと思います。

京都と大阪で1ヶ所ずつ見ることになろうかと思いますが、奈良あたりに遠征するのもいいかもですね。和歌山は難しいでしょうが。それとも兵庫でも行ってみようかな?

それにしても今までいろいろなところで桜を見ましたが、今年はどこに行こうかなと思います。今までに行ったところのないところもよさそうです。これから考えます。

そういえば、昨年の12月、映画「ひと夏のファンタジア」の舞台になった奈良県五條市を、わずかな時間ですが訪れることができました。近いうちに、その関係の写真をご紹介します。

コメント