ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

官邸主導で拉致問題に対応するって、具体的にどういうことをするつもりなのか(過去全然できていなかったじゃん)

2019-09-18 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

ちょっと前の記事ですが、なかなか興味深い記事を。

>安倍首相、拉致解決へ官邸主導強化=北村氏抜てき、菅氏担当続投で調整
2019年09月08日07時08分

 北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、安倍晋三首相は11日の内閣改造を機に、首相官邸主導の態勢を強める構えだ。拉致問題担当相は内閣の要の菅義偉官房長官に引き続き兼務させる見通し。さらに、官邸外交を支える国家安全保障局長に、北朝鮮側との極秘接触が伝えられてきた北村滋内閣情報官の抜てきを調整している。
 首相は先月26日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)後の記者会見の冒頭、G7全首脳から拉致問題で支持を取り付けたとアピール。その上で「あらゆるチャンスを逃さず、果敢に行動していく」と強調した。
 首相が拉致問題に前のめりになる背景には、北方領土交渉の停滞がある。首相は昨年9月の自民党総裁選で「戦後日本外交の総決算」を掲げて3選を果たしたが、ロシア側の態度硬化で領土交渉の進展は見通せなくなった。手掛かりがつかめないのは拉致問題も同じだが、「安倍外交で何らかの成果を残すには拉致問題に懸けるしかない」(政府関係者)との事情がある。
 改造内閣で留任する方向の菅官房長官は拉致問題の経緯を把握しており、この局面での拉致担当相の兼務の変更は「ないだろう」(政府高官)との見方が大勢。これに加え、官邸主導強化の象徴と目されているのが、警察省出身の北村氏の国家安保局長への起用だ。
 初代局長の谷内正太郎氏は元外務事務次官。後任も外務省出身者が就くとみられていただけに、北村氏を充てることには波紋が広がっている。
 北村氏は第1次安倍内閣で首相秘書官を務め、首相側近として知られる。外務省による「表ルート」で日朝交渉の突破口が開けない中、北朝鮮統一戦線策略室長とベトナムで昨年7月に極秘接触したと報じられるなど、かねて水面下での交渉の可能性が取り沙汰されている。
 首相は改造後の16日、東京都内で開かれる拉致問題の国民大集会に出席し、新態勢で解決を目指す決意を示すとみられる。ただ、政府内では「北朝鮮は米国しか見ていない。この状況が変わらない限り、拉致問題を動かすのは難しい」(外務省関係者)との声も強い。

個人的な意見を言いますと、時事通信は拉致問題でわりと意欲的な記事を書きますね。こちらの記事でご紹介した記事などもそうです。この記事も、他紙、他通信社、放送局などではなかなか書きにくい記事ではないか。

で、この記事の内容を私なりに要約すると、北方領土問題の解決が望めないと判断したので、安倍晋三は拉致問題解決にまたシフトしたということですよね。

しかしですよ。安倍が2島返還で北方領土問題を決着し、日露平和条約を締結したいとしたのは昨年11月じゃないですか。1年にもたたずこの始末ですか(苦笑)。予想通りといえば予想通りですが、しかしその際は確か「これで参議院選挙に大勝し、改憲に弾みをつける」なんて話がけっこうまことしやかに流れていましたが、事実上の断念ですね、これ。

さてさて、この記事が正しければの話ですが、今のところ安倍ほかから特に抗議もないみたいですし、だいたいの内容は正しいんでしょうね、たぶん。でもそうとなると、いろいろなことを考えざるを得ません。

それでこういう記事を読んで、巣食う会の連中はともかく、拉致被害者家族会の面々はどう反応するんですかね。本来ならこれ、安倍に対して「拉致問題を自分の政治の道具にするのもいいかげんにしてほしい」くらいの苦情を申し入れるべきでしょうに。でもまあそんなことはしないんでしょうね。で、なんでそういう態度なのかといえば、安倍に期待しているからだとか遠慮しているとかという話でなく、いまさら安倍批判もできない、安倍絶賛の引っ込みがつかないというものでしかないんでしょうね。

たとえば先日記事にした有本明弘氏にしたところで

>この6年半、拉致問題は進んでいないが…、北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない

ですからねえ。そんなん何の意味もないじゃん、具体的に安倍が何をしてくれたんですかかと聞かれて、有本氏(横田さん、増元照明氏ほかでも構いません)は何か具体的な回答ができるんですかね。とてもできそうにありません。

前私こういう記事を発表しました。

安倍政権の外交というのも、ほぼ失敗に終わっているといっていいのではないか

で、この時事通信の記事を読むと、私の意見もあながち的外れではなかったのかなと思います。正直現在の安倍政権で、佐藤栄作の日韓国交回復、沖縄返還、田中角栄の日中国交正常化、福田政権での日中平和友好条約締結、小泉純一郎の拉致被害者帰国の実現などの偉業に匹敵する実績なんてものはないわけです。これはたぶん強固な安倍支持者でも多くは認めざるを得ないのではないでしょうか。

それにしたって、拉致問題は難しいから北方領土、でやっぱりこれもだめだったからまた拉致問題ですか(苦笑)。何をいまさらながら安倍も場当たり的なだめな野郎です。そんな落ち着かない態度で、拉致問題にしても北方領土にしても、長期の外交懸念が解決できるわけもない。

だいたい上の記事にしたところで

>首相官邸主導の態勢を強める構え

なんて書いてありますけど、

>北村滋内閣情報官

を抜てきしたところで北朝鮮側とうまく交渉できますかねえ。具体的に対価を出さなければ北朝鮮だって話を聞いてはくれないでしょう。米国その他のG7(日本んは別と考えれば6か国ですか)が

>G7全首脳から拉致問題で支持を取り付け

なんてしたところで、安倍は「北朝鮮側が対話に応じれば、日本としてはこれこれこういう対価を出す用意がある」なんていう話を各国首脳にしているんですかね。していないんじゃないんですかねえ。あ、すみません。もししていてそれが明らかになればこのくだりは撤回します。でもしていない可能性が非常に強いと私は思います。おまけに昨今の韓国との関係悪化ですからねえ。前にも書いたように、2002年の拉致被害者帰国については、韓国の金大中大統領(当時)やその側近である林東源統一相(当時)その他による北朝鮮側への働きかけがありました。それが日本人拉致被害者帰国につながる大きな助けになったわけです。そういった恩人を荒木和博は殺されていればよかったんだと平然と書くくらいで、世の中ここまでの人間のクズ、忘恩の徒、非常識、馬鹿、最低、最悪、失礼な人間は、古今東西にも珍しいと私は思いますが、こういったクズどもの妄言はともかく、具体的に当時の韓国に匹敵する協力国ってあるんですかね? 拉致被害者家族ほかは、中国とはかかわりあいたくないとか主張しているようですが、そんな贅沢を言える立場か。まったくもってどうしようもないとしかいいようがない。これもたとえば拉致被害者家族に、韓国や中国に話を取り持ってもらえなくて拉致問題ってのはどうにかなるんですかねえとか聞いても、やっぱりまともな答えは返ってこないんでしょうね。あるいは「有本さん(横田さん、増元さんでも可)は、何がどうなれば拉致問題は動くと思いますか」という基本的な質問をして、どういう答えが返ってくるのか。大いに疑問なところです。

なおこの記事は、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

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なんとも無様で無残な話だと思う(拉致被害者家族の有本明弘氏)

2019-07-16 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

神戸新聞の記事より。

>「この6年半、拉致問題は進んでいないが…、北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない」

 神戸市出身で北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(91)は、自らに言い聞かせるように語る。

 自民党も参院選で「外交の安倍」を前面に押し出している。6年半に及ぶ政権の安定した土台と、米トランプ大統領との蜜月を生かした外交面の実績を強調。選挙公約に「世界の真ん中で力強い日本外交」と見出しを掲げ、各国首脳と会談する写真を掲載した。

 だが、安倍首相が掲げてきた拉致解決の道筋は見いだせない。「圧力を最大限にし、北朝鮮から対話を求めてくる状況をつくる」。従来の強硬路線は、拉致進展を開催条件にした日朝首脳会談、さらには無条件開催の呼び掛けへと、態度の軟化が続く。

 対話ムードへの転換について「トランプ大統領とも連携しているはず」と明弘さん。参院選で与野党が「拉致解決」を訴えているが「外交は票にならないとされ、拉致問題に熱心な政治家が減っている」と話し、本気度を見極めようとしている。

だからこういうことを何回書いたかわかりませんが、安倍晋三が首相になって何をしてくれたんですか、第二次安倍政権が現在のところ6年半以上つづいていますが、具体的に拉致問題で何らかの成果があったんですかということとじゃないですか。有本氏は、「これこれこういう成果があった」ということを言えるのか。言えないでしょ、悪いけど。

だいたい有本氏の発言だって、まったく論理性がないですよね。

>この6年半、拉致問題は進んでいない

>北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない

じゃ、まったく内容がそぐわないじゃないですか。拉致問題は進んでいなくても、安倍晋三は北朝鮮にものを言える政治家だからそれでいいのか。何の意味もないでしょ、そんなこと。といいますか、こんなことを有本氏が本気で考えているかも疑わしい。何しろこの記事ですら、

>自らに言い聞かせるように語る。

ですから。そんなこといまさら考えちゃいないでしょう。だいたい記事にもあるように、安倍って、最近北朝鮮にたいして、なんか厳しい発言していますかね? していないでしょう。有本氏は、この期に及んでまだ安倍のことを信じているんですかね。私にはそうは思えませんね。いまさら自分(たち)の誤りを認めたくないっていうことに尽きるんじゃないんですかね。つまり、ほんと自分たちのために動いてくれた、考えてくれた人たちを切り捨てて、自分たちを徹底的に利用しようとするばかりの人間とつきあってしまったことを。

けっきょく拉致被害者帰国に導いた小泉元首相、田中均氏といった人たちを罵倒して田中氏にいたっては職を追われることになり、蓮池透氏を家族会から追い出した。それでその代わり、安倍晋三とか荒木和博とか西岡力みたいな役にも立たない馬鹿なクズ連中との関係を維持し続けて、それで今日の姿になったわけです。あまりにひどすぎますね。

 前にこんな記事を書きました。

いまにして思えば、拉致被害者家族会にこのようにきっちり話をした外務官僚がいたことが感慨深い

で、その記事に書いたことを再掲しますと、

だいぶ前ですが、荒木和博が次のようなことを書いていました。

>2014年12月10日

たった10人 

【調査会NEWS1722】(26.12.10)

 「たった10人のことで日朝正常化交渉がとまっていいのか。拉致にこだわり国交正常化がうまくいかないのは国益に反する」

 これは平成11年(1999)12月の自民党外交部会で槇田邦彦・当時の外務省アジア局長が言った言葉です。当時拉致被害者は「7件10人」と言われていました。槇田氏は私が救う会にいた当時、家族会の人たちと外務省に要請にいったとき、帰り際増元照明さんを呼び止めていました。後で聞くと運動団体の人間と一緒にやらない方が良いと「忠告」したそうです。

 さすがにこんなことを公然と言う人間はいなくなりました。それでも比較的最近、「特定失踪者で確実なのは10人位」と言う官僚がいたとの話は聞いています。それならそれで10人だけでも取り返せよと言いたいのですが、そういうつもりはないようで、結局大したことではないと言いたいだけなのでしょう。そういう人はおそらく、数が百だろうと千だろうと関係ないのだと思います。やがて自分は別のところに異動する。それまでに仕事を増やすよりは仕事をやっているふりをした方が遥かに楽です。

(後略)

荒木の言う

>さすがにこんなことを公然と言う人間はいなくなりました。

というのは、いまはこのような非常識なことを言う人がいなくなった、という意味かと思いますが、正直私は、「ああ、当時は、増元氏などにこのようにきっちりと話をする外務官僚がいたのだなあ」ということのほうが感慨深いですね。荒木の言う

>さすがにこんなことを公然と言う人間はいなくなりました。

とは、つまりは、外務省のみならず、拉致被害者家族たちに親身になって忠告する人がいなくなったということです。

 もちろん荒木の立場からして

>後で聞くと運動団体の人間と一緒にやらない方が良いと「忠告」したそうです。

というのは認めるわけはありませんが、しかしですよ、拉致被害者帰国まではいいとしましょう、それ以後「救う会(私の表記では「巣食う会」)」その他関係団体は、拉致被害者家族たちになんらかのプラスになることを何かしたんですかね。何もしてはいないでしょう。文字通り足を引っ張っただけです。それでいて荒木など「特定失踪者」とかの話にのめりこんでいるのだからお話にもなりません。

有本氏は、この外務省の役人の言っていることは間違っている、荒木さんらは我々を本当に親身に助けてくれたと本気で言えますかね。彼もそれは言いかねるんじゃないんですかね。安倍も荒木も西岡ほかも、自分たちのために拉致被害者家族を使い倒しただけです。だから荒木は金大中氏を罵倒するし、蓮池透氏を会から追い出したのです。本気でこの連中が拉致被害者のことを考えていたら、もうすこしまともな態度でしょう。有本氏ではないですが、横田さんたちもだいたいそのように考えているから、巣食う会にも家族会にも黙って、モンゴルでお孫さんたちに会いに行ったのでしょう。そしていまだ巣食う会と家族会と関係を続けているこの人たちの自己欺瞞も、最低最悪のレベルだと思います。

で、安倍とか荒木とか西岡らは論外として、有本氏に限りませんが、こういう自分たちの誤りを認めたくないが故の自己欺瞞で安倍ほかを支持するなんていう態度は、ほんと迷惑ですね。bogus-simotukareさんがお書きになっているように、

> 「米国に言われるがまま、中国から撤退したら、日中戦争で死んだ英霊に申し訳が立たない」として米国との戦争に踏み切った「戦前日本政府」と同じような考え

というレベルじゃないですかね。こういう態度では、拉致問題なんかかかわるのを嫌がられて当然でしょう。それで有本氏は、

>参院選で与野党が「拉致解決」を訴えているが「外交は票にならないとされ、拉致問題に熱心な政治家が減っている」と話し、本気度を見極めようとしている。

なんて語っていますが(これも定番の発言です)、私が下の記事

けっきょく巣食う会と言っていることが変わらない(代弁しているだけじゃん)

で指摘したように、家族会は、平壌に連絡事務所を置くことすら

>「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

として拒否します。つまりまともに動こうとすれば絶対反対なんだから、政治家だって動けないし、動く意思すらなくなるでしょう。そもそも拉致問題なんて、選挙でどうこうというものではない。与野党問わず誰だって「何とかしたい」となるでしょう。しかしそのための道筋を片っ端から家族会が反対しているんだから、お話にもなりません。つまり巣食う会からああしろこうしろといわれてそれをはいさようですかとオウム返しに語っているだけです。それで、巣食う会は、拉致問題は反北朝鮮の道具としか考えていないんだから、そういうめちゃくちゃなことを平気で主張する。安倍晋三だって、自分が何もしなくったって拉致被害者は自分を支持してくれるんだから、こんな扱いやすい連中はいないわけです。お話にもなりません。

で、この惨憺たる状況の最終的な仕上げが、やっぱり蓮池透氏の追放だったなと思います。あれで、完全に巣食う会の家族会でのヘゲモニーが完成した。この件で家族会に同情する気には全くなりませんね。あまりにひどすぎる。まったく無様で無残な光景です。

この記事は、bogus-simotukareさんの上に引用した記事からヒントを得ました。感謝を申し上げます。

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けっきょく巣食う会と言っていることが変わらない(代弁しているだけじゃん)

2019-06-25 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

先日こんな記事を書きました。

けっきょく日本側からは何もすべきでないと主張しているということだ(櫻井よしこの北方領土についての主張、ただし元島民ほかの関係者の賛同は得られていないと思う)

それでこの記事を書いていてつくづく感じたのが、櫻井よしこって、北方領土についてロシア側と交渉しようという考えがまったくないということです。何しろ記事が、

>では日本ができることは何か。丸山氏の暴言のような「戦争」でないのは言うまでもない。

外交感覚を研ぎ澄まし、世界情勢をよく読み機会を待つことではないだろうか。ソビエト連邦崩壊の好機をとらえたのが西ドイツだった。ベルリンの壁の崩壊と世界史の大転換を巧みにとらえ、ドイツ統一を果たした。

あのとき、好機は日本にも与えられていた。しかしわが国の外交官は全く、その好機を掴めなかった。だが、必ず、チャンスはまた巡ってくる。情勢の大変化でロシアが困窮に至るときである。

それまでじっと私たちは見詰め続け、好機を窺い続けることだ。国家として長い闘いを勝ち抜く気力と気迫を持続することだ。

でおしまいですからね。ロシアが困窮にいたるなんてことがあるとは私には考えにくいのですが、ここは櫻井の意見に譲るとして、問題はその次でしょう。そのあとどう交渉するかです。でも櫻井は、それについて何も書いていないわけです(苦笑)。

だからその時点で日本はどうするのです。ロシア側に経済援助を持ちかけて北方領土を返還する交渉をするしかないと思いますが、櫻井がそのような当然の帰結を書かないのは、彼女がロシア側と交渉したくないということなのでしょう。で、これは私は断言しちゃいますと、そういう態度では北方領土なんかぜったい返ってきませんね。櫻井が、北方領土なんか返ってこなくても構わないと考えているか、どうせ北方領土の返還なんかないと考えているのかはつまびらかでないですが(たぶん彼女は、両方考えているのでしょう)、櫻井はそれでいいのでしょうが、やはりそういう考えはとてもよろしくないと思います。この櫻井の駄文には、この記事執筆時点(6月24日午後8時45分ごろ)でFBの「いいね!」が779ついていますが、たぶんこれをつけた人たちも大半は、櫻井同様「ロシアなんかと交渉しなくていい」「どうせロシアは北方領土なんか返還しない」と考えているのでしょう。私も正直、ロシアが北方領土を返還する見込みははなはだしく低いと思いますが。しかし交渉はすべきだと思います。交渉しないでは物事は始まらない。

それで「絶対先方と交渉したくない」という主張が跋扈しているのが、やはり北朝鮮・拉致問題ですよね。いかんせん何とも現状話の進展がない北方領土よりは、日本人拉致被害者5名の帰国を勝ち取った拉致問題のほうがはるかに交渉に意味があったと私は思いますが、巣食う会とか家族会の意見はそうではないようです。いや、上の櫻井よしこなんかはしょせん北方領土については部外者、善意の第三者というやつであって、彼女が何ほざこうが、上の記事のタイトルに私が書いたように、北方領土元島民ほかの関係者は、彼女のような意見に賛同はしてないでしょう。している人もいるかもですが、現段階そのような意見が主流になっているとか今後なるとは考えにくい。

が、拉致問題では、当事者である家族会がそのような主張に固執していますからね。そして家族会の絶対的なパートナーである巣食う会は、もちろん交渉絶対否定論者です。けっきょく拉致問題で、家族会の人たちの主張というのは、巣食う会の主張と変わらないんですよね。連中の意見が妥当ならそれでもいいですが、現状とてもそんなことをいえる状況ではない。先日の、横田拓也氏の発言より。

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.05.07)家族会・救う会・拉致議連訪米4横田拓也さん訴え

 > 日本の立場は一貫しており全拉致被害者の即時一括帰国が果たされない限り経済支援をする事はありません。

 部分的な解決や段階的な解決では納得しません。

いやだからそういうことを言っていたら話が先に進まないでしょう。それがどうにかなるのなら、2019年の今日まで拉致問題がこんなような状況になっているなんてことはあり得ない。

>拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

これも同じじゃないですか。連絡事務所の設置は必須でしょう。これも、そういうことを拒否し続けていることが、2019年現在の状況であるということをなぜ認められないのか。米国とキューバだって、連絡事務所を設置して、双方ともどもいろいろ交渉や折衝をやっていたわけです。拒否する理由がない。それを設置するのが、なーんで聞こえの良い隠蔽工作なんですかね。そういうことを言っていたら、やっぱり話が先に進まない。国交樹立前、キューバで米国がスイス大使館でどのように動いていたかは、下の拙記事をお読みください。

まあつまりは、与党(自民党・公明党)の政治家も、(まともな人は)対北朝鮮対応に限界を感じているのだろう

だいたい連絡事務所については、石破茂衆議院議員が昨年の自民党総裁選でも設置を主張したし、また日本政府(つまり安倍晋三ですが)も、その設置を北朝鮮側に打診したという報道もあります。そういうことを拓也氏は、絶対否定するのか。するんでしょうが、それではどうしようもないでしょう。

>私達は金王朝を打倒し、レジームチェンジさせるための政治活動をしている訳ではない。

いや、当方にはそのような活動をしているようにしか思えませんが。上で私が指摘したようなことは、「金王朝」を打倒するのだという決意と不可分じゃないですかね。つまり、このような主張は、けっきょくのところ、まったくもって巣食う会の主張でしかないわけです。

何回も同じことを書きますが、家族会は独自のHPすらも持っていないみたいで、巣食う会のHPを自分たちの情報発信に使用しています。これでは巣食う会の見解や意見から外れる主張をするのは難しいでしょう。現在の巣食う会は、家族会に対して「我々は皆さんを支援しますが、ご意見はご自由に」なんていう組織ではない。自分たちの意見を家族会に押し付けます。それで、巣食う会の意見を批判した蓮池透氏は、家族会を追い出される始末です。実際問題として、これは何回強調しても強調が足りないということはないので繰り返し主張しておきますと、2002年に日本に拉致被害者が返されたのは、日本側が北朝鮮に経済支援を約束したが故です。それをしなければ、今日でもたぶん拉致被害者は日本に帰国出来ていない。そういうことは、家族会と巣食う会は絶対認めないでしょうが、日本側の圧力に屈して北朝鮮が拉致被害者を返したなんて話には、なんの論拠もないわけです。

それでそういう基本的なことを認めたうえで話を考えないと、やれ経済制裁で圧力をかければ北朝鮮が白旗を上げるとかデタラメな話に終始します。昨年このような映画を観ました。

ワンダーランド北朝鮮(Wikipedia)

北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ(公式サイト)

これらの映画を観れば、北朝鮮の現体制をどう評価するかはともかくとしても、とてもそんな容易に崩壊するような国家体制ではないことくらいは、誰だって認めざるを得ないとおもいますが、けっきょく家族会の人たちは巣食う会の主張をオウム返しに繰り返すだけじゃないですか。正直な話、家族会の人たちが巣食う会に「あんたたちの言っていることはあてにならん。もう縁を切る」と通告すれば、巣食う会なんてすぐ力を失います。解散を余儀なくされるでしょう。荒木和博や西岡力らも、力を無くすでしょう。が、現状、そのようなことを家族会がする可能性は低そうです。なぜかといえばその理由はいろいろでしょうが、けっきょく巣食う会が、家族会に「北朝鮮憎し!」と憎悪をたきつけていて、家族会のメンバーがそれに依存しているというところが大きいんでしょう。そういう現状を「悪い」と私が言う権利はないのかもですが、現実問題としては徹頭徹尾家族会が巣食う会に利用されつくされているだけじゃないですか。あまりにひどすぎて目も当てられません。それで、拓也氏の次の話を読者はどうお考えになりますかね。

>私の父は昨年4月から体調を崩し、入院を強いられています。救出活動の先頭に立っていた頃とは違い、驚くほど弱っています。
 
いや、これだって、もっと早い段階でさっさとお孫さんと面会できていれば、それが横田滋さんにとってずっとよかったじゃないですか。これも何回も書きますけど、彼と奥さんがお孫さんと長きにわたって面会しなかった大きな理由が、滋さんは奥さんに流されたのでしょうが、奥さんは、最終的には、巣食う会の主張する大要「まもなく北朝鮮の現体制は崩壊するから、急いで面会しなくてもいい」とかいうデタラメな話を真に受けたかどうかはともかく、それに従ったんじゃないんですかね。で、とてもそんな事態ではないと考えて、巣食う会にも家族会にも内緒にしてモンゴルで面会したと。そういうことをするのなら、蓮池透氏や元外務省の田中氏や小泉元首相に陳謝しろよとか、巣食う会と縁を切って家族会も脱退するべきじゃないのと私は思いますが、そういう行動をとっていないらしい(陳謝の件についてはあるいは陰でしている可能性もある、たぶんしていないと思いますが、断言はできないので、「らしい」と表現しておきます)というのもひどいですよねえ。どこまでデタラメでいい加減なのか。

なお今回の記事は、例によって例のごとく、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます

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北方領土を戦争で奪還するというのがここまで批判されるのなら、拉致被害者の自衛隊による救出というのももっと批判されるべきだ

2019-05-17 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

なかなかこれもすごいニュースですね。

><北海道>酒に酔い維新議員 島返還に戦争持ち出し元島民抗議

5/13(月) 15:48配信 HTB北海道テレビ放送

 13日、北方四島の国後島から帰港したビザなし交流の訪問団。この訪問団に参加していた日本維新の会の丸山穂高衆議院議員の発言をめぐり、元島民らから抗議を受けていました。
 丸山穂高衆議院議員は11日、現地で島返還の手段として戦争を持ち出し、元島民らから抗議を受けていました。
 同行した記者が録音した丸山議員の音声です。
 丸山議員音声「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」
 団長「戦争で?」
 丸山「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKですか?」
 団長「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
 丸山「でも取り返せないですよね?」
 団長「いや、戦争はすべきではない」
 丸山「戦争しないとどうしようもなくないですか?」 
 団長「いや、戦争は必要ないです」
 
 丸山議員とやりとりをした訪問団の団長で、元島民の大塚さんは「私は真っ向から反対いたしました。戦争で取るとか取らないか、そんなこと私は聞いたこともありませんしね」と話しています。丸山議員はこの発言の前に酒を飲んでいたということです。元島民らはこの発言に抗議しましたが、丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については「賛成か反対かを聞いただけ」だとし、「北方領土を戦争で取られたわけですから、取り返すということに対して賛成か反対か聞いたと。別にそういう話があってもいいわけじゃないですか。それに対して何をダメだとおっしゃっているのかよくわからないです」とコメントしています。丸山議員の発言について日本維新の会の松井代表は、
 「戦争で取り返すようなことは、我々党として一切考えはありません。武力での解決というのは僕にはないですね」と話しています。

私最初のこのニュースを聞いた時、先日の桜田の不祥事のように、どっかのパーティーとかでの失言かなと思っていました。そうしたら、国後島へのビザなし渡航時での発言ですか。いやー、人間どうしたらここまで馬鹿なんだよというレベルじゃないですか。しかも彼は、役人上がりですからねえ。役人上がりの政治家というのは、このようなひどい失言はしないとかいうようなかつての常識は、すでに通用しないということなんですかね。そうなんでしょうが、それもどうかです。inti-solさんもご指摘のように、そもそもそんなことが軍事的に可能なわけもない。

>純軍事的に見ても、そんなことをやれば確実に撃退されます。国際政治上も、米国からの支援は一切受けられず(日本の施政権下にない北方領土は日米安保の対象外だし、米国がそんな面倒に付き合うはずがない)、国際社会から袋叩きにあいます。

ということです。

で、丸山がその後どうなったかというと、別にここで書く必要もないのでしょうが、日本維新の会を除名処分となる始末です。産経新聞なども、さすがにかばってはいないようです。実は以前、有本香という右翼ライターが、アイヌ支援法案に、丸山が難癖をつけたことを「夕刊フジ」で評価していることもあったのです。

>日本国民を分断へ導くトバ口となるかもしれないこの法案に、国会で切り込んだのは、日本維新の会の丸山穂高衆院議員、ただ一人だった。

 丸山議員は今月5日の衆院予算委員会で、これが憲法(第14条=法の下の平等)が禁じる「門地差別」(=生まれによる差別)の逆版になるのではないか、という点などをただした。

これ安倍内閣での政府法案なんですけどね。産経新聞(系メディア)は安倍のすることには全く逆らわないし、維新の会は、自民党べったりだし、有本香なんてのは、まさに自民党や安倍晋三や産経新聞とか右翼にすり寄る以外能のないライターだと思っていましたが、そんな連中ですらアイヌ支援法案なんてものは許しがたいということですかね。あんまりこういう連中とはかかわりあいたくないなと改めて思います。

さてさて、そんなふうにあらゆる方面から批判されている丸山発言ですが、そういうことを言い出すのなら、巣食う会とかが好きな、北朝鮮による拉致被害者の自衛隊による奪還、なんてのはどうなんですかね。さすがに現在国会議員でそんなことを公然と支持している人はいないみたいですが、産経新聞もこれについてはまだあきらめていないんじゃないんですかね。

産経新聞は、2016年に「自衛隊幻想 拉致問題から考える安全保障と憲法改正」なる本を出して、2017年にその本を宣伝する記事を書いています。そこでは

>「拉致は根本的に安全保障の最重要課題。自衛隊が拉致被害者を救出できる現実を知ってほしい」

という発言を紹介しているんですけどねえ。

自衛隊による拉致被害者奪還という幼稚なデマを嬉々として流す巣食う会、産経新聞

もっとも上の本を読んでみても、北朝鮮に反政府暴動のたぐいが起きて、そこで多国籍軍が行ったら日本人拉致被害者らしき人物がいたので、それで自衛隊が保護するとかいう話で、そんなん現実性もないし、そもそも自衛隊なんか出る必要もないじゃんというレベルの話でしたが。こんな本を読んで本気で自衛隊が北朝鮮にいる(かどうかも当てになりませんが)拉致被害者を救出できるなんて考える馬鹿がそうそういるとも思えないし、いたところでそんな話は一向に(当然ですが)現実化しないわけです。

あ、断っておきますが、私は、産経新聞が本気で自衛隊による拉致被害者救出が可能であるなんて考えているとは思っていませんよ。連中のしたいのは、拉致問題にかこつけて北朝鮮に自衛隊を派遣したいことだけでしょう(ついでに朝鮮人民軍や、朝鮮労働党の幹部を殺戮したい?)。何をいまさらながらどうしようもない連中です。昨年米子市長が、自衛隊による拉致被害者救出の話を関係するイベントで発言したことがありましたが、産経はそれを積極的には報道しようとしませんでした。報道したら、安倍らに迷惑になると考えたのでしょう。事実米子市長はすぐに発言の撤回を余儀なくされました。産経だって、そんなこと可能だなんて思っていはいない。でも政治的なポーズとして、そういう主張をサポートしているわけです。これまたどうしようもない。

いずれにせよ、いくら本気でないとしても、こんな非常識な与太をいまだに一応「全国紙」がサポートしているというのは異常な話です。そして巣食う会や家族会も、このような与太に固執している。そういう話を批判した蓮池透氏は家族会を追い出されたままです。家族会のメンバーは、巣食う会に「そういう現実性のない話はやめよう」の一言も主張できない。いかに拉致問題の界隈が狂っているかの証拠です。だいたい連中は、エンテベ空港とかのように人質の所在が確認されている事例を持ち出しますが、北朝鮮の拉致被害者の所在は全く不明です。これだけでもそんなことが出来っこないことがわかります。

本日の記事は、inti-solさんの上で引用した記事と、bogus-simotukareさんのこちらの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

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ぜひ購入して読んでみたい(「ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆」)(こういう基本的なことをどうにかしてもらわないとどうしようもない)

2019-04-22 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

今日の記事は、「書評ほか書籍関係」のタグもありですが、「北朝鮮・拉致問題」の記事とします。

昨日(4月21日)このような記事が流れました。

家族と生き別れ北朝鮮で暮らす「残留日本人女性」その哀しき人生(伊藤 孝司) | 現代ビジネス | 講談社

この記事は、見出しは見ていましたが、読む前にbogus-simotukareさんが記事にされていることに気づきました。

今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年4/21分)(追記あり)

bogus-simotukareさんの記事に目を通して、これはこの記事で触れられている本を読まねばなと思いました。

ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆 

それで、この記事はイントロダクションみたいなものとして読んでみましたところ、私も知っている内容ではありますが、あらためて、このような立場にある北朝鮮在住の日本人が、里帰りすらできないという理不尽な現実に腹が立ちました。

記事では、荒井琉璃子さんという86歳の、北朝鮮に取り残された女性について取り上げています。経緯の詳細は引用記事を読んでいただければいいとして、戦後何回かあった帰国のチャンスも、いろいろあって彼女は帰国するに至りませんでした。それで、記事の3ページ目の後半を引用します。

残留日本人と日本人妻の帰国は、日本政府と民間が北朝鮮に対し長期にわたり強く求めてきたことである。1991年1月に始まった日朝国交正常化交渉で、ようやく日本人妻の里帰り事業の実施が決まる。それによって、1997年11月から3回にわたり、合わせて43人が里帰りをした。その中には、2人の残留日本人も含まれていた。

拉致問題で封じられた里帰り
ところが2002年10月の第4回里帰りは急に「延期」となった。その直前の9月に小泉純一郎首相が訪朝。「北朝鮮が拉致を認めたことにより、日本の世論が悪化したために実施できなくなった」と、当時を知る外務省関係者は語る。

これ以降、日本の北朝鮮への最大の要求は、残留日本人と日本人妻の里帰りから拉致問題へと大きく転換。加えて、里帰りを求めたり日本人埋葬地への墓参を進めたりすることが間違いであるかのような空気になった。拉致問題以外の日朝間の人道的課題は、完全に封じられてしまったのだ。

琉璃子さんには現在、九州で暮らす妹(80)がいる。荒井さんの故郷の県紙『熊本日々新聞』に、私が家族探しの記事を出してもらったところ連絡が取れた。琉璃子さんは里帰りして、その妹との再会と両親の墓参りを強く望んでいる。今ならかろうじて体力的に可能ではあるが、実現には大きなハードルがある。

日本政府が北朝鮮に実施している制裁には「北朝鮮籍者の入国の原則禁止」という項目がある。スポーツ競技の選手と役員の入国を、例外として認めたことがあるだけだ。日本軍の軍属として死亡した父親の遺骨が東京・祐天寺にある男性、「被爆者健康手帳」を取得しようとした広島での被爆女性などが来日を申請。だが日本政府は、こうした人道問題でも事実上の入国拒否を繰り返してきた。

「拉致問題が最優先」として、残留日本人と日本人妻の里帰りに取り組まないのは非人道的であり明確な棄民政策である。とりわけ荒井琉璃子さんは、国策に従って朝鮮半島で暮らした結果、北朝鮮に残留することになった。その日本人の「死ぬ前に里帰りしたい」という望みをかなえることは、国家としての義務ではないだろうか。

そういうことです。そもそも

>北朝鮮籍者の入国の原則禁止

なんていう項目が、このようなケースに当てはまるかどうかも疑問ですが(関係ないでしょう)、要するにこれは、安倍晋三をはじめとする日本政府の関係者が、かかわりあいたがらないということなんでしょうね。それで、巣食う会とか家族会は、このような人たちの里帰りをなにかと邪魔する。

これではどうしようもないですね。私はこのブログで散々書いているように、安倍晋三を大っ嫌いですが、かといって現状この人物が首相である以上、これは安倍を中心としてどうにかしてもらわないといけません。安倍が動けば、この件はどうにかなる。ならないのなら、それは北朝鮮側の責任ですが、しかし日本側は現状そういう動きをしていないでしょう。つまりは、そういうことをすると(する気もないのかもですが)巣食う会や家族会から嫌な顔をされるというのが嫌なんでしょう。いや、そもそも北朝鮮とは一切かかわりあいたくないってこと? どっちにしたってどうしようもないにもほどがある。

例えばですよ。前にも引用したけど、こういう意見はどうでしょうか。別にこの人の特異な意見というわけでなく、日本全体でかなりの賛同を得ているのではないかと思います。

>拉致犯罪や国際テロを行い、国内で人権弾圧という言葉ではとても語れない収容所体制・密告体制を敷き、しかも麻薬から偽札まであらゆる犯罪に手を染めてきた国の大使館が、国交正常化したら治外法権の場として東京のど真ん中に置かれるのですよ。

これについては前にも書いたように、

>日本だって平壌に治外法権の場所を確保できるじゃないですか(笑)。また冷戦時の米ソだって国交はあったし、双方とも大使館を設置していました。北朝鮮には、拉致被害者とまではいわずとも、日本人妻、日本国籍保持者、何らかの事情で北朝鮮に滞在している日本人がいます。彼(女)らの身辺の保護と日本の権益を確保するには、国交の樹立と大使館設置は必須でしょう。

という以上の話ではないでしょう。また同じ記事でも引用したように、冷戦時代でも、キューバのスイス大使館には大勢の米国政府の職員が勤務していて、日々キューバとの折衝、あるいは情報収集にあたっていたわけです。北朝鮮はいずれ崩壊する、だから関係なんかもたたなくていいんだなんて無責任なことをほざきまくっているのに追随していることが、2019年の今日の、無様で無残な姿があるのでしょう。大っ嫌いだから付き合わなくていいというものではない。そういう態度の集積が、今日の姿です。しかし上に引用した人物のような連中は、結局それでいいと考えているのでしょう。こういう人間が何を偉そうなことをほざいたって、私には一切信用はできないですね。

それにしても伊藤氏の記事の、こちらもひどいですねえ。

>「許可された取材は北朝鮮に利用されるだけ」と、発表を交渉したメディアの担当者からたびたび言われてきた。だが日本国内でも、許可を得ないと取材できないことはごく当たり前にある。取材に大きな制約や困難があっても、現場に行ったからこそ分かる事実はいくらでもあるのだ。

こういう言い草ってのはそこらじゅうで聞きますが、たとえばこういうことを言う人たちは、自分たちの取材や記事が、安倍晋三なり日本政府なりに利用されていないと考えているんですかね。あるいは日本政府が利用するのならいいが、北朝鮮政府から利用されているのは許されないとか。でも本気でそう考えているかもですね。だいたい日本の報道機関が日本に関してそんなに思い切った報道をしているのか。たとえば産経新聞が、安倍晋三のことを批判できるのか、ジャーナリストは絶対実名でなければいけないと主張した高世仁は、拉致被害者家族会のことを批判できるのかです。(ご当人、自分や自分の経営している会社を関係者が実名で批判したら、それを許すんですかね?)で、こういうことをほざく連中は、脱北者から取材しろとかはいっても、たとえば日本で和田春樹東京大学名誉教授らに取材するのはいい顔をしないんでしょうねえ、きっと。どっちみちそんなのジャーナリズムじゃないじゃん。単なるアンチ北朝鮮です。

が、そんな話はともかくとして、ともかく荒井さんほかの人たちの里帰りくらいは早急に実現させなければいけませんね。けっきょく安倍なんて男は無責任なことを対北朝鮮に対してもほざきまくって、それでじつのところ何もしていないということでしょう。これも、先日の記事同様、まさに安倍外交の失敗というものでしょう。もっともこれについては、あとでまた突っ込んで記事を書きたいと思います。

bogu-simoaureさんに感謝をしてこの記事を終えます。

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これは非常に軽率で不用意な発言だ(皇后の、西岡力への発言は、とてもよろしくない)

2019-02-28 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

あ、すみません、大したことではありませんが、「おいおい」と思った記事を。産経新聞より。

>「希望を持ちましょう」 宮中茶会で皇后さま、「救う会」会長にお言葉
2019.2.26 18:13国際朝鮮半島

 26日に催された宮中茶会では、皇后さまが、北朝鮮による拉致問題解決に取り組む「救う会」の西岡力会長に「希望を持ちましょう」と励ましの言葉をかけられた。

 拉致問題をめぐっては、皇后さまが84歳の誕生日を迎えた昨年10月、文書で「平成の時代の終焉(しゅうえん)とともに急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません」と思いを示されていた。

 西岡氏によると、皇后さまは茶会で、長期化する拉致問題について「長いことご苦労さま。拉致被害者のご家族は年を取られていますね」と声をかけ、「希望を持ちましょう。何もできませんが解決を願っています」と続けられたという。

 西岡氏は「いつも心にかけて下さり、ありがとうございます」と伝えたといい、「お言葉は横田早紀江さんら家族にも伝えた。勇気をもらい、前向きな気持ちになれた」と話した。

もう1つ、こちらは巣食う会のサイトより。

>★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.26)

■希望を持ちましょう-皇后陛下からおことば

 救う会西岡力会長は、本日(2月26日)午前、天皇皇后両陛下ご在位30年お茶
会にお招きいただきました。

 そこで、恐れ多くも皇后陛下に、西岡会長からひと言、度重なる拉致問題に関
するお言葉に感謝をお伝え致しました。

 皇后陛下からは

「長いことご苦労様です。拉致被害者のご家族が年を取られていますね。希望を
持ちましょう」というお言葉を頂きました。

 常に拉致被害者のことをお心を配ってくださっていること、感謝に堪えません
でした。

 日本国民みなが力を合わせて全拉致被害者の即時一括帰国を実現しなければな
らないと、決意を新たにされました。

 ここに皆様に報告させていただきます。

以上

私も、皇后が巣食う会の実情に詳しいとか、西岡なる人物がどういう言動をしているのか認識しているとは思いませんが(もちろんそれは、あくまで想像であって、実際のところはわかりませんが)、西岡に対してこのような言葉をかけるのは、きわめて軽率で不用意な発言ですね。こういうことを言われたら、産経もそうですが、巣食う会はそれを思いっきり政治利用します。だから、

>恐れ多くも皇后陛下に、西岡会長からひと言、度重なる拉致問題に関

するお言葉に感謝をお伝え致しました。

 皇后陛下からは

「長いことご苦労様です。拉致被害者のご家族が年を取られていますね。希望を
持ちましょう」というお言葉を頂きました。

 常に拉致被害者のことをお心を配ってくださっていること、感謝に堪えません

なんていう時代錯誤で大げさな言い草には苦笑しますが、しかしともかくそういうことを嬉々として書き連ねるわけです。まったくいつもながらの政治利用です。

もちろんこれは、西岡のほうから言葉を伝えているわけで、皇后としては社交辞令で上のような言葉を返すのは仕方ないところもありますが、それにしてもねえです。こういう程度のことでも、連中が嬉々として「ほれ、我々の活動を、皇室も支持してくれた」とかいうニュアンスで吹聴しまくるのも初めからわかることです。

で、なんで西岡なんかがこんなところに呼ばれたかというと、宮内庁あたりがいろんな推薦をもとに呼んだわけで、それはやはり安倍晋三あたりの推薦があったんでしょうねえ(苦笑)。それ以前に忖度があったかどうかは知りませんが、安倍他からすれば、連中はこのような行事に呼ぶ価値があるのでしょう。そういうところも、たぶん巣食う会や家族会が安倍を支持する理由の1つなのでしょうが、でもそんなの拉致被害者帰国と関係ないよね(笑)。いや、家族会はともかく、巣食う会のほうはそれでいいんでしょうけど。愚劣にもほどがあるというものです。

本日の記事は、bogus-simotukareさんの記事をヒントにしました。感謝を申し上げます。

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政府も家族会その他も、拉致問題その他対北朝鮮関係に関して実に戦略がない

2019-02-22 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

先日こんな記事を発表しました。

そもそも日本側に北方領土返還についての「戦略」なんかあったのか

それでその記事の中で私は、

>これが例えば、北朝鮮の拉致問題については、日本は北朝鮮側に「国交回復」「経済援助」という切り札、必殺技、可能な限りの最高の武器で、拉致被害者帰国を勝ち取れたわけです。

と指摘しました。それで、これは私の記事としては、しばらくぶりにいろいろ読まれたようですが、

韓国と良好な関係を保てないで、拉致問題解決や対北朝鮮対応などできるわけもない

という記事の趣旨も、結局は戦略の問題ですよね。安倍晋三にしても、家族会にしても巣食う会ほか対北朝鮮強硬派にしても、なんか戦略あるのということです。

たとえば家族会は、現在に至るまで安倍晋三をいまだ絶対支持しているようですが、

安倍が首相に復帰してから6年以上たって、対北朝鮮の関係で、それ以前と比べてどのようなことが改善されたの?

安倍は昨今北方領土にやたら熱心ですが、これって事実上自分の在任中に拉致や対北朝鮮の問題を解決することを断念したってことじゃないの?

巣食う会と家族会は、いまだ混乱時の拉致被害者救出という考えを引っ込めていませんが、安倍が国会でできないという趣旨の答弁をしているが、それなら自分たちの意見を引っ込めるか安倍を批判するなりすれば?

などいろいろ疑問が生じるし、また

横田さんたちは、さんざん「お孫さんには会えない」みたいな話をしていましたが、けっきょく巣食う会にも家族会にも黙って会いに行って、それで何もなかったように家族会にそのままいますが、蓮池透氏や田中均氏に陳謝の1つもしないでそういう態度なのは、人間としてどうかというレベルじゃない?

北朝鮮に圧力圧力っていうけど、北朝鮮が日本ほかの圧力に負けて拉致被害者を返したということを立証する何らかの証言みたいなものってあるんですか?

韓国や中国との協力を嫌がって、北朝鮮との交渉ってできるんですか?

とかいろいろ問いただしたいのですが、まあおそらくこの人たちから

安倍が首相に復活して北朝鮮との交渉で、これこれこういうところが改善された

とか

国会でこのような答弁が政府委員によってされている

なんていうお答えはないんでしょうね、きっと。たとえば安倍が首相に復活して拉致被害者家族への待遇や支援が改善されたということはあるのかもしれませんが(あったのかどうかは、私はしりません)、具体的に北朝鮮との交渉でこういう点がよくなったなんてことはこれといってないのでしょう。

で、これってどういうことかというと、日本政府(安倍晋三)も家族会も巣食う会も、ぜんぜん戦略がないということです。けっきょく安倍も、かつて北朝鮮に強硬的なポーズをとっていたとしても、その後これといったことができる見通しが立っていないということだし、家族会も巣食う会も、「強硬派」といいながらも、けっきょくこれといったことができていないわけです。

だからこれも前の記事で指摘したように、

>かなり早い段階でボタンを掛け違って、それが今日まで至った、ってことなんでしょうね。安倍をいまさら批判できないという部分が大きいのでしょう。たぶん巣食う会を切り捨てることも。蓮池透氏らに謝罪することなども同じでしょう。いまさら縁を切れない、頭を下げられないというこれまたくだらん話です。

ということなんでしょう。(かつて)安倍や巣食う会は我々に良くしてくれた、その義理がある、いまさら切り捨てたり批判はできない、ということなのでしょう。で、それってけっきょく、拉致問題なりなんなりを、全然まじめに考えていないってことじゃないですか。けっきょくいまみたいな立場のほうが、外務省の役人なども腰の低い姿勢で接してくれている、公金で海外で活動をしたりすることができる、いろいろな特権を享受できるなんて言うたぐいの話じゃないですか。それではどうしようもない。それでその裏返しが、蓮池透氏や田中均氏、あるいは小泉首相(当時)への態度でしょう。これだって、つまりはいまさら頭を下げられない、引っ込みがつかない、彼らに陳謝したら巣食う会や安倍さんを裏切ることになるとかいうこれまたくだらん話です。巣食う会は、安倍に利用価値があると考えればいつまでも支持し続けるでしょうが、家族会の人は何をもって安倍を支持するのか。どうせ(かつて)世話になったとかいう過去の話か、さもなければ北朝鮮が拉致をしたのは日本の憲法が悪い、安倍さんは改憲に熱心だとかいう、これまたすじ違いの「江戸の敵を長崎で討つ」のレベルのことなのでしょう。お話にもならないとはこのことです。

さてさて、それで安倍が、対北朝鮮問題、拉致問題にこれといった成果を出せずに首相を退任することになったら(現状のままではそうなります。そしてその可能性が高いと思います)、家族会なり巣食う会は、自分たちの不明を少しは反省するんですかね?

私の勝手な想像ですが、まあしないんでしょうね。なぜしないかといえば、連中は「自分の誤りを認めたら負け」と考えているからでしょう。それって政治(活動)家の政治行動の話で、拉致問題とかにはそぐわないじゃんと思いますが、連中にそういう話は通用しないでしょうね。通用していれば、さすがに蓮池透氏ほからにもう少しまともな態度をとるでしょう。それでこれはちょうどbogus-simotukareさんの記事からの引用ですが、

> 大体「実質的なこと」をやったら、不当にも因縁つけられて外務省を退官に追い込まれた田中均氏や家族会を除名された蓮池透氏を見て「田中氏や蓮池氏のように救う会や家族会に恨まれても、彼らのためになることをしたい」なんて思う「バカがつくほどお人好しの人間」は普通はいません。

 「自分の気に入らないことだと、相手がどんなに善意で動いていても、ただただ悪口雑言する」なんて家族会、救う会のような連中に対して俺も含む大抵の人間がとる態度、それは「適当なことを言っておだてて、反感を買わないようにしながら、できる限りお付き合いは避ける(心にもないおべっかを言うのは不愉快だし、こういう連中はこちらがおべっかを言ったつもりでも『勝手に反感や敵意を募らせ個人攻撃してくる恐れがある』ので)」ですね。つきあったって不愉快になるだけで何のメリットもないのだから当然です。その結果がもちろん拉致敗戦です。俺はそんな拉致被害者家族会には何一つ同情しません。

ということとも通底するかと思います。いずれにせよこれではどうしようもないにもほどがあるというものです。

記事を引用させていただいたbogus-simotukareさんにお礼を申し上げてこの記事を終えます。

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韓国と良好な関係を保てないで、拉致問題解決や対北朝鮮対応などできるわけもない

2019-01-22 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

先日の時事通信に興味深い記事が出ていました。

>日本人拉致問題に暗雲=橋渡し役韓国と関係悪化
2019年01月15日19時16分

 安倍晋三首相が「政権の最重要課題」と位置付ける日本人拉致問題が動いていない。首相が意欲を示す北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との直接対話は実現のめどが立っておらず、橋渡し役を期待する韓国との関係も悪化。問題解決の行方には暗雲が垂れ込めている。

 「あらゆるチャンスを逃さずに、拉致問題の解決に臨んでいきたい」。首相は15日の政府・与党連絡会議で、日ロ平和条約交渉と並ぶ外交課題の一つとして拉致問題を挙げ、「戦後日本外交の総決算に取り組む1年にしたい」と力を込めた。
 政府は、これまで北朝鮮との間で北京の大使館ルートなどを通じて接触を図り、「あらゆる努力を継続中」(菅義偉官房長官)との説明を繰り返している。だが、日ロ交渉とは対照的に、日朝間では交渉の糸口すらつかめていないようだ。

 背景には、北朝鮮が米国との非核化交渉に神経を集中させ、「日本に関心を見せていない」(政府関係者)ことがある。外務省幹部は「日朝は停滞気味だ」と指摘。首相は10日のロンドンでの記者会見で、日朝首脳会談に関し「決まっていることは何もない」と認めざるを得なかった。
 さらに、ここに来て日朝交渉の実現を難しくしているのが日韓関係の冷え込みだ。元徴用工訴訟や韓国駆逐艦の火器管制レーダー照射問題をめぐり、日韓両政府は互いに非難。自民党からは駐韓大使の召還や査証(ビザ)の発給制限など対韓制裁を求める声が上がる。
 韓国の文在寅大統領は昨年4月と9月の南北首脳会談で拉致問題を取り上げ、正恩氏から「日本と対話する用意がある」との言葉を引き出した。このため、政府内には文氏に日朝交渉の仲介役を期待する声もあるが、関係悪化の影響で首相と文氏の会談の機運はしぼんでいる。
 拉致被害者横田めぐみさんの母早紀江さんは15日、めぐみさんの同級生と首相官邸で、拉致問題担当相を兼務する菅氏と面会。「入院中の主人もめぐみちゃんに会えるまで頑張ると言っている。一刻も早く再会できるようお願いしたい」と求めた。菅氏は「全力で取り組む」と応じたが、事態が動く兆しは今のところ見えていない。(2019/01/15-19:16)

記事の内容自体は、正直私みたいな人間でも過去に書いているくらいのことですが、でもこういう記事を通信社が書いたのは称賛に値しますね。なかなか日本のマスコミは、このようなことを書こうとしない。

かつて私は、bogus-simotukareさんの記事によせたコメントで、

>けっきょく安倍が全然拉致問題で結果が出せないのも、中国や韓国などとのパイプがないことが一因でしょう。中国はまだしも韓国は、現在北朝鮮側に何らかのアドバイスができる状況ではないかもですが、まあよほど思い切った手を打たなければ、何もどうしようもないでしょうね。

と書きました。こういっては何ですが、こんな話は、拉致問題をちょっとまめに追っていれば、自然にたどり着く結論です。いいとか悪いとかの話でなく、単なる真理です。しかし、現日本政府(安倍政権)、巣食う会、家族会など、どれもこういったことを徹底的に逃げていますよね。これではお話にもならんでしょう。

前にもご紹介しましたように、これは産経新聞にも載っていた話ですが、拉致問題の解決に当たっては、当時の金大中大統領やその側近の統一相である林東源氏が、北朝鮮とのパイプ役で動いてくれていたことが明らかになっています。

>林東源は、小泉からのメッセージも金正日に伝える。「拉致問題に進展があれば、国民を説得して関係改善を進める意思がある」との趣旨だったという。

 林は「日本人拉致は『過去に過激な盲動分子がやったことだ』という程度に認め、遺憾の意を表し、早期の帰還措置を取るのがよい」という「金大中の考え」を伝えて説得したとも回顧録で主張している。

産経新聞の考えでは、これは「金大中が金正日と癒着している証拠だ」「金大中はとんでもない野郎だ」ということなのでしょうが、そんなことより、韓国のトップが、北朝鮮側に話をつないでくれたということが重要なわけです。こういったことで動いてくれたことが、拉致被害者が日本に帰国できた大きな助けになったと私は考えるわけです。だから私は、もちろん拉致被害者の身内ではありませんが、金大中、林東源氏ほか、この件で動いてくれた韓国のさまざまな人たちには、本当に感謝したいと思います。ほかの問題で金大中氏に批判的であったとしても、これは(もし拉致被害者が日本に帰ってこれてよかったと考えるのなら)感謝すべきでしょう。ところが、これも何回紹介したかわかりませんが、荒木和博などは、金大中氏が殺されていればよかったなんてクズなことをほざく始末です。つまりこの連中は、実のところ拉致被害者が日本に帰ってきてよかったとは思っていないということでしょう。それで小泉首相や田中均氏みたいな本当に動いてくれた人が罵倒されて、それで安倍みたいに口先だけで何もしない野郎がいまだに家族会では支持されているみたいなのですから、世の中ここまでの忘恩の連中は、私は見たことも聞いたこともありませんね。木が沈み、石が浮くとはこのことです。

さて、私が上の引用を紹介した記事を書いたのは2016年で、当時の朴大統領という人物は、北朝鮮と敵対していた人物でしたので、どっちみち韓国ルートで北朝鮮と話ができる状態ではありませんでしたが、現在の文大統領は、ともかく北朝鮮とそれなりに話ができる人ですよね。それで日本政府は、それを活用しようという意思があるんですかね? どうみてもなさそうですが。

安倍晋三が北方領土問題解決に向けて本格的に動く意向であるニュースを知って、私は「ああ、拉致問題は、自分の任期中では解決に動こうとしないということなんだな」と思いました。北方領土返還も大変ですが、これと拉致問題解決を一緒にするのはまずできない相談です。で、こういう件については、さすがに拉致被害者家族はそれなりに話をすべきだろうと思いましたら、上の引用記事でも紹介されていますが、こちらを。

>横田めぐみさん救出へ署名提出 早紀江さん菅長官と面会

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの母・早紀江さんらが、菅官房長官と面会し、6,600人を超える署名を手渡した。

同級生の会のメンバーは、横田早紀江さんとともに、6,600人以上の署名を菅官房長官に手渡した。

同級生は、「これ以上、めぐみさんの両親が苦しんでいる姿を見るのがつらい。一刻も早く帰ってほしい」と訴えた

とありまして、この記事では触れられていませんが、別の記事を読むと、また違ったものが見えてきますね。

>「一日も早い解決に全力」菅官房長官がめぐみさん同級生と面会

毎日新聞2019年1月15日 18時20分(最終更新 1月15日 18時34分)

 拉致問題担当相を兼務する菅義偉官房長官は15日、首相官邸で拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)の同級生で作る「横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」(池田正樹代表)のメンバーらと会い、「一日も早い解決に全力で取り組む」と重ねて表明した。

 池田さんは同級生らが集めためぐみさんの帰国を求める約6000人分の署名を手渡し「もう少しすれば米朝首脳会談があるかもしれないが、一刻も早く日朝首脳会談を実現し、解決に突き進んでほしい」と求めた。めぐみさんの母早紀江さん(82)も同席。父滋さん(86)の近況について「めぐみちゃんに会うまでは頑張ると言っている」と語った。【高橋克哉】

ここでは、

>一刻も早く日朝首脳会談を実現し、解決に突き進んでほしい

ということが、「池田さん」という方から述べられたと書かれていますね。

さすがに「北朝鮮混乱時での自衛隊による救出」なんてのは現実性がないと認めざるを得ないということかもですが(もちろん部外者が、担当相にそんなことを頼むわけもないですが)、日朝首脳会談を実現する態勢には、最初に紹介した記事にもあるように、まったくなっていないですね。新日鉄住金の件では、高裁の段階で判決受け入れあるいは和解に動こうとしていた新日鉄住金に、政府が「しないでくれ」と頼んで最高裁判決が出たとか、レーダーも、自衛隊側が渋ったのを無理に公表したとかいろいろ言われますが、いずれにせよこういうことを「悪いのはすべて韓国側だ。日本に一点の落ち度もない」とか主張してもしょうがないですよね。三菱マテリアルでは、けっきょく和解したし、レーダーも、仮に日本に一点の落ち度がなかったとしても(どうなのか私は知りません)、こんなのはむしろ韓国側に恩を売るくらいの程度のことでしょう。いちいち大問題とするようなものではない。けっきょく「韓国に頭を下げたくない」「韓国に借りを作りたくない」「拉致問題で、北朝鮮と交渉したら、自分の株が下がる(中国やロシアに対しては、安倍のほうから頭を下げていますけどね)」とかいうくだらん話なのでしょう。むしろこの件は、そういうことを本格的に批判しない拉致被害者家族(荒木とか西岡力らは、議論すべき連中ではないでしょう)の問題でしょう。たぶん今後もだらだら安倍支持を続けて安倍の首相退任の日を迎えるんでしょうね、このままでは。いや、私は何もできませんから別にいいですけど(私は拉致被害者家族でもその代理人でもないので)、拉致被害者家族の人たちはそれでいいのかなあですね。何もしないのに支持する(される)、世の中こんな馬鹿げた話はそうもないでしょう。

つまりはこれも、いろいろな理由はあるのでしょうが、かなり早い段階でボタンを掛け違って、それが今日まで至った、ってことなんでしょうね。安倍をいまさら批判できないという部分が大きいのでしょう。たぶん巣食う会を切り捨てることも。蓮池透氏らに謝罪することなども同じでしょう。いまさら縁を切れない、頭を下げられないというこれまたくだらん話です。

で、たぶんこれは、2002年の日朝首脳会談で、その成果を、ちゃぶ台返しで反故にしちゃったことが大きいのでしょう。それは日本政府の問題でもありますが、けっきょくその際では自称対北朝鮮強硬派だった安倍だって、首相を延々続けていても強硬策もふくめてこれといった成果を出せていないわけです。自分の誤りを認めるのは嫌でしょうが(もちろん私も嫌です)、こんなことで安倍とかにすがっていたり、非常識な反韓の姿勢を保っていても、問題は一歩も進みませんね。強くそう思います。

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そう考えるのなら、巣食う会や家族会とはかかわらないほうがいい

2018-11-29 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

拙記事に、常連コメンテイターの1人であるnorohausenさんから、次のようなコメントをいただきました。

>Unknown (nordhausen)
2018-11-18 11:15:56
ところで、横田めぐみ氏が北朝鮮に拉致されてから41年になりますが、彼女の母親がNHKのインタビューに応じていましたね。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181115/k10011711111000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002

あと、新潟市でも横田めぐみ氏の母親や弟が曽我ひとみ氏らと共に被害者全員の帰国を訴えていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181117/k10011714591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_036

>>この中で早紀江さんは「新潟の海や町を見るたびに、めぐみちゃんたちと笑いあって歩いた道やお祭りで踊っていた姿などいろんなことを思い出して辛くなります。政府は『命の問題を見捨ててしまったら終わりなんだ』という覚悟で本気になって頑張っていただかないと解決できないと思います」と訴えました。

また、弟の哲也さんは「86歳になった父は入院し、母も82歳になりました。何十年も苦しい思いで闘ってきましたが、いつになれば緊張感から解放されるのかという思いでいっぱいです」と話しました。

以前から管理人さんが指摘されているように、結局のところ、彼(女)らが救う会と距離を置くか絶縁しない限り、進展は見られないと感じますね(北朝鮮との交渉を積極的に行うことも必要でしょうね)。それに、蓮池薫氏や曽我氏らが帰国して16年経ちますから、若い世代が拉致問題への関心を持ち辛くなったいるのも無理はないのかなと思いますね。

今日は、nordhausenさんがご紹介してくださった下の記事についてちょっと取り上げたいと思います。私も、この記事のニュースは、11月17日のNHK7時のニュースで観まして、ちょっといくつか考えるところがあったので。すでに記事は削除されているので、記事をすべて引用します。なお削除される前のURLは、

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181117/k10011714591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_036

です。

>めぐみさん拉致から41年 全員帰国へ訴え 新潟
2018年11月17日 18時56分

中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから41年がたち、母親の早紀江さんは17日、新潟市で開かれた集会で政府に対し被害者全員の帰国に向け全力で取り組むよう求めました。

横田めぐみさんは中学1年生だった41年前の昭和52年11月15日、新潟市の学校から帰る途中に北朝鮮に拉致されました。

17日は母親の早紀江さんや、母親とともに拉致され16年前に帰国した曽我ひとみさんらが参加して被害者全員の帰国を求める集会が新潟市で開かれました。

この中で早紀江さんは「新潟の海や町を見るたびに、めぐみちゃんたちと笑いあって歩いた道やお祭りで踊っていた姿などいろんなことを思い出して辛くなります。政府は『命の問題を見捨ててしまったら終わりなんだ』という覚悟で本気になって頑張っていただかないと解決できないと思います」と訴えました。

また、弟の哲也さんは「86歳になった父は入院し、母も82歳になりました。何十年も苦しい思いで闘ってきましたが、いつになれば緊張感から解放されるのかという思いでいっぱいです」と話しました。

そして曽我ひとみさんは「皆さんはお母さんと最後に交わした言葉を覚えていますか。私と母は40年前、買い物を終えてまもなく家に着くところで『誰かが後ろを着いてきているよ。早く帰ろう、いやだね』と交わしたのが最後の言葉です。我に返ったら母はいませんでした。政府にはできるだけの知恵を出していただき、1日も早く被害者全員が帰国し家族と温かい生活ができるようにしてほしい」と訴えました。

拉致問題への関心 初めて8割以下に
内閣府が去年行った外交に関する世論調査で、北朝鮮についての関心事項として「日本人拉致問題」を挙げた人は78.3%と、拉致被害者5人が帰国した平成14年以降最も低く、初めて80%を下回りました。

このうち年代別で見ますと、18歳から29歳が64.9%と最も低く、次いで30歳から39歳が67.5%、40歳から49歳が76%などとなっています。
若い世代ほど関心が低い
5人が拉致被害者として認定されている新潟県でも、若い世代で拉致問題への関心が低くなっていると指摘されています。

新潟県が県民を対象に行ったアンケート調査では、「あまり関心がない」または「全く関心がない」と答えた人の割合は、昨年度、20代から30代で7.7%、40代から50代で5.8%、60代から70代で1.8%で、若い世代ほど関心がないと答えた割合が高くなっています。

新潟県で学ぶ大学生に拉致問題をどう考えているか聞いたところ過去の出来事だと答える人もいました。

新潟市で育った21歳の女子大学生は、「小学生の時、横田めぐみさんについて学んだが、今は周りで拉致問題について話さないし、自分にとってどこか過去の出来事のような気がする」と話していました。

長野県出身の19歳の男子大学生は、「友達が『祖母から海岸に行くと拉致されると言われた』と言っていたが、その程度しか拉致問題を知らない」と話していました。

新潟市出身の別の21歳の女子大学生は、拉致問題が遠く感じる理由について「いつも『解決されないまま』と報道されているので本当に解決できるのかと思ってしまう。ただずっと関心は持ち続けたい」と話していました。
自分や家族に置き換えて考えるようになった
17日の集会には、新潟県立大学の学生9人がボランティアとして参加し、受け付けや署名活動を手伝いました。

新潟県立大学では、若い世代に拉致問題に関心を持ってもらおうと先月から拉致問題の現状や歴史的背景を学ぶセミナーを開いていて、この学生らも参加しています。

このうちの1人、大学3年生の宮崎夢さんは、新潟市で生まれ育ちましたが、これまで拉致問題について詳しくは、知りませんでした。

小学6年生のとき、修学旅行先の佐渡で、曽我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんと一緒に記念撮影をしていましたが、セミナーが始まるまで、写真の存在を思い出すことはなかったといいます。

しかし、セミナーで、被害者が拉致された現場を訪れたり、曽我ひとみさんや蓮池薫さんと意見を交わす機会を得たことで、拉致問題を自分や自分の家族に置き換えて考えるようになったということです。

宮崎さんらの学生グループは、来月20日にはこれまで学んだことを市民や学生に発表することにしています。

宮崎さんは、「私たちが暮らしている何の変哲もない場所で拉致が起きたことや、もしかしたら自分の身に起こるかもしれないということを伝えたい。自分たちのような学生が拉致問題について勉強していることを知ってもらうだけでも、若い世代の意識はかなり変わると思う」と話しています。

以上、いろいろと指摘するべきところは多いですが、とりあえずこちらを。

>拉致問題への関心 初めて8割以下に
内閣府が去年行った外交に関する世論調査で、北朝鮮についての関心事項として「日本人拉致問題」を挙げた人は78.3%と、拉致被害者5人が帰国した平成14年以降最も低く、初めて80%を下回りました。

これは仕方ありませんね。2002年の拉致被害者帰国から16年も経ったのですから。その後これといった進展がない。この数年間で、拉致問題が大きな話題になったのは、横田さんたちがモンゴルで、お孫さんとひ孫さんに逢った時くらいじゃないですかね? あるいはほかのこともあったのかもですが、ネタがなければ、世間で話題になったりはしないし、また拉致問題に関して2002年当時の日本国内での騒然とした雰囲気を直接知らない人たちが、拉致問題に現在まで強い関心を持ちづづけるというのは無理でしょう。正直、拙ブログも以前は当方に向かって「北朝鮮の手先」とか「拉致被害者家族へのてめえの態度は何だ」とかいうような非難をぶつける手合いがたくさんいて、レイシズム的な罵倒をずいぶんもらいましたが、昨今そんなものないですからね。それはなぜかというと、理由は複数でしょうが(たとえばこんなやつに何言ってもしょうがないという認識に到達したとか。はい、私は、何言ってもしょうがない人間です)、最大の理由は、社会における拉致問題への関心が薄れたということかと思います。

で、これは言い出すと身もふたもないというレベルの話になりますが、つまりは拉致問題は、2002年の時点で「解決」しちゃっているということになるんでしょうね。今後拉致被害者がまた日本に帰国するという可能性があるのかどうか。ないと断言するほどの度胸を私は持ちませんが、非常に薄い、低い可能性しかないということになるんじゃないんですかね。

が、そういう話をするとここで話が終わるので(だったら速やかに、拉致問題で北朝鮮と手を打って、日朝国交正常化をすすめようという結論になりますし、私はそれでいいと思いますが、世の中の大多数の考えは、たぶんそうではないのでしょう)、ここでは仮に北朝鮮に日本人拉致被害者がまだいて、彼(女)らをどうやって日本国に帰国させるかということを考えましょう。そうなると、これはやっぱり、対価を北朝鮮に出すという話になりますよね。

巣食う会とか家族会、あるいはその取り巻きは、経済制裁をして締めあげれば北朝鮮の側から敗北宣言をするみたいな話をしていたし、今もそういう考えを引っ込めてはいないと思いますが、2002年から16年たった現在そういう話を続けていてもしょうがないと思います。こういうことを主張する人間は、何が何であろうと北朝鮮にいかなる援助もしたくないし対価も渡したくないという考えなのでしょうが、そういうことを言っていたら拉致被害者なんて絶対返ってきませんね。これはかなり自信を持って言えます。同じことを何回も書きますと、経済制裁ほかの圧力に負けて北朝鮮が日本に拉致被害者を返したなんて話には、まともな論拠なんて私は何一つ知らないし、逆に何らかの対価のために北朝鮮がその気になったという話は、常に北朝鮮に敵対的な態度をとる産経新聞の記事にだって書いてあるわけです。下の記事を参照。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

さてそこで、記事に出てくる新潟県立大学の「宮崎さん」ですが、彼女の善意他を疑う気はありませんが、

>自分たちのような学生が拉致問題について勉強していることを知ってもらうだけでも、若い世代の意識はかなり変わると思う

とおっしゃいますが、残念ながら巣食う会とか家族会と近い位置にいても、正直拉致問題に変化を起こすいかなることにもならないんじゃないんですかね。この人たちがやっていることは、徹頭徹尾拉致問題を反北朝鮮運動の道具にしていることだけじゃありませんかね。だから、横田さんたちが、お孫さんと会わないということで合意していたのに、巣食う会にも家族会にも特に話をしないでお孫さんたちにモンゴルに逢いに行って、それでその後も特になんの処分もなくまた家族会に戻っているなんていう変な話がまかり通るわけです。そもそも横田さんたちがお孫さんに会うべきでないなんてことを巣食う会とか家族会が要求するのもひどい話だし、また会いに行きたければ堂々と「会いに行きます」と事前に言えばいいし、またそういうこともなく会いに行ったのなら、巣食う会も家族会も、除名をふくむ厳しい処分を課すのも当然でしょうが、横田さんたちは事前にそういうことを言えば絶対反対されることが分かっているから黙っているし、巣食う会も家族会も横田さんたちには、拉致の一番ひどい被害者の親であるということで利用価値を感じているし、横田さんの奥さん(夫のほうは現在入院中だし、もともとグズな人みたいですから、奥さんに頭が上がらないのでしょう)は、連中からちやほやされるのが心地よいので会を離れないのでしょう(笑)。だったらせめて、元仲間だった蓮池透さんや元外務省の田中均氏らに陳謝しろよと思いますが、私の知る限りそういうこともしていない。こういう連中のやっている行動を信用しろとか支持しろって、それは無理でしょう(苦笑)。けっきょくこういう人たちと協力していたって、実に失望する結果にしかならないと私は思います。といいますか、この16年そんなことの連続でしょう。

けっきょくこれもですよ、つまりは巣食う会とか家族会が、大要「我々の主張する手段以外に拉致問題解決はあり得ないのだ」という独善的な主張や態度を取り続けて、政府やマスコミその他もそういった主張や態度に追随していて(このNHKのニュースもその一環です)、そして連中の主張や態度というのが、実に非常識で非現実的なろくでもないものだからこういうことになるのかと思います。16年経済制裁なんかしていてどうにもならないのだから、少しは考えを変えろと思いますが、連中には拉致問題なんか実のところどうでもいいのでしょう。ほんと、巣食う会といい家族会といい、実にろくでもない連中だと思います。そういう連中と協力したり追随している安倍晋三をはじめとする日本政府や各マスコミなども同類です。そしてそういう連中と近い関係にいたところで、拉致問題を解決するどころか解決からますます遠ざかることに手を貸すだけです。「宮崎さん」には非常に失礼ですが、そういうことを認識しなければまったくもってどうしようもないでしょう。

コメントをくださったnorohausenさんに感謝を申し上げてこの記事を終えます。なお記事中の写真は、11月17日のNHKの7時のニュースの画面を撮影したものです。

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和田春樹氏が、北朝鮮・拉致問題の新著を出す

2018-11-20 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

bogus-simotukareさんの記事で知りましたが、昨日の拙記事でお名前を出した和田春樹氏が、北朝鮮・拉致問題の新著をお出しになるとのことですね。さっそくAmazonで注文しました。

安倍首相は拉致問題を解決できない 

Amazonから内容紹介を引用します。

>安倍政権のアキレス腱、拉致問題。

安倍政権はいかにして、制裁を強化すれば北朝鮮が崩壊するという佐藤勝巳氏ら
救う会全国協議会に支配されるようになったのか。

「拉致問題は日本の最重要課題」「拉致問題の解決なしには国交正常化はない」「致被害者の全員生存・全員帰国」
を掲げ、硬直する『安倍三原則』。
これに固執し続ける限り、金正恩委員長と会談は不可能

・拉致問題の歴史と被害者・家族たちの過酷な運命を改めてふりかえる
・小泉元首相の平壌宣言による前進と、その後の決裂
・転換の時を迎えた日朝関係。平和と協力の新時代を開くためには、
実行可能な解決方法、可能な限りの事実の解明に基づいた新しい関係が必要


「発想の転換だ! 歴史的背景から説く。全員生存・帰国を唱える安倍首相。
拉致問題存続が政権の生命線では実現不可能」──蓮池 透〈元家族会事務局長〉

「この10数年、日本は変質した。原因の一つとなった日朝関係の全貌を知るのに
本書は最適のテキストである」──青木 理〈ジャーナリスト〉
出版社からのコメント
(第V章より)
米朝首脳会談が開かれ、米朝戦争が回避された今は、平和と協力の新時代を開くために、転換の時を迎えています。日朝関係も侵略と植民地支配の時代、朝鮮戦争が生み出した敵対的で、不正常な関係を終わらせ、正常な隣国関係、対話と協力の新時代に入るべきです。そのような決意をかためるなら、そのような不幸な時代に起こった拉致問題についての考え方をあたらしくし、交渉をあたらしくし、あたらしい解決の道を求めるべき時であると思います。問題の解決は実行可能な方法ではからなければなりません。北朝鮮の罪を告発し、非難し、制裁を加えることから転換し、新しい隣国関係をつくるために、謝罪を確認した上で、可能な限りの真実を明らかにし、救える人を救い出し、確認された事実にもとづいて補償をもとめる交渉を行わなければならないと思います。
そのためには安倍三原則を捨てなければなりません。安倍三原則を捨て、方針の転換をはからないかぎり、安倍首相は拉致問題で北朝鮮の指導者と交渉することはできないでしょう。とすれば安倍首相は拉致問題を解決することはできない──そう結論する他ないようです。

>安倍首相は拉致問題を解決することはできない──そう結論する他ないようです。

当然の話ですね。安倍が本気で拉致問題を解決するつもりなら、第二次政権になって長いのだから、可能だったでしょう。それが今日までされていないのは、能力がないのかやる気がないのか、いまさらどうこうできるものでもないでしょう。ていいますか、昨日の記事でも触れましたように安倍が北方領土に動いているのは、事実上拉致問題を自分で解決することを断念したからじゃないですかね。この2つを今後安倍が首相でいる間に解決するのは、できない相談かと思います。

でも、蓮池透氏ほかごく少数の人間以外の家族会メンバーにとっては、和田氏は北朝鮮の手先、敵、クズ、顔も見たくない人間なのでしょうね。しかし家族会の取り巻きである西岡力や荒木和博らと和田氏、どちらがまともに拉致問題を考えているか。いや、家族会もふくめてでしょうが、和田氏のほうが真摯に考えているのではありませんかね。

本については、読んでみて記事を書く気になったら発表します。またbogus-simotukareさんに例によって感謝を申し上げます。

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