お気楽ボランティア日記

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神学校訪問記  <その一>

2014年11月04日 | その他

 10月30日、31日のたった二日間でしたが、兵庫県にある神学校を訪問してきました。

 きっかけは、古い友人のSさんが今年6月にこの神学校に入学し、見学に誘ってくださったからです。

 Sさんはそれまでも神学研修所で2年学んできた方です。 東北の被災地訪問にも一緒に行ったことがありますが、車内でも、宿でもヒマさえあれば本を開いて勉強している姿に、心底すごいなあと感心したものですが、まさか神学校まで入学してしまうとは!

 しかも、大学を卒業したばかりの末子のN君も一緒に入学。つまり、母子同時に神学生になったわけです。新幹線で新大阪、福知山線で三田駅へ行くと、Sさん母子が車で迎えに来てくれました。神学校はちょっと不便なところにあるようです。

 到着してみて・・・これが神学校?目立つ看板も、それとわかるような物もなく、ひっそりと大きなコンクリートの建物が二つ並んでいるだけでした。

                   

左側 チャペル、教室など     右側 食堂  神学生寮 など

               

 最初に寮の建物に・・・この写真は入ってすぐのロビーです。建物は外側ばかりか、内側もコンクリートの打ちっ放しで、薄暗く、「修道院」のような雰囲気です。

 この部屋の右手には明るい食堂が有り、学生も職員も一緒に食べます。私も三回ここでいただきました。(1食400円) 

 ゲストルームは二階で、ツインのベッド他、普通のホテルと同じような作りで快適でした。でも、ここのバスルームは使いませんでした。Sさんが近くの鹿の子温泉に連れて行ってくれたからです。

 Sさんは相手が誰であれ、会う人ごとに私を紹介するのでちょっと気恥ずかしかったのですが、皆さんとてもフレンドリーなので肩の力が抜けました。

 一日目は昼食後、教理学の授業を聴講しました。学生は私を入れて7人。

                        

 久しぶりに「講義」を受けて、私のさび付いた脳細胞は大いに活性化されました!三時間と聞いて、眠ってしまうのでは!と心配しましたが最前列に案内されたし、、先生は私にもテキストを読ませたり質問をされたりするので、眠るどころではありませんでした。

 先生は癖なのか、とても早口で話がどんどん進みます。内容は弁証家のユスティノスの生涯と思想についてでしたが、ユスティノスという名前さえ初めて聞いたし、ロゴスの種子だの、モナルキア主義だの分からない言葉のオンパレード!難しいっ・・・

 でも、三時間勉強しているうちに、これは決してただ昔の理論を学んでいるのではなくて、今の私たちが抱えている問題に光を与えてくれる物だと言うことは何となく感じられました。普段疑問に思いつつもどう表現して良いのか分からないものに、言葉を与えてくれたような・・・

 授業が終わると、一番後ろにいた筋ジスのY青年とお母さんが「お茶にどうぞ」と誘ってくださいました。青年は神学生ですが、両親と一緒に神学校の敷地内に一軒の家を借りて住んでいました。

 夕方、SさんとY家を訪問しました。青年のお父さんは私が学生時代に所属していたKGKのメンバーでした。それで、お父さんと昔話などで盛り上がってしまいました。

 青年が神学生になったことでご両親も学びの機会を得て、充実した生活のようです。

 夕食後は、学長のT先生と、SさんとYお父さんと4人で日頃感じていることの語り合いの時間も持てました。私が「少しだけ授業を受けただけですが、勉強することっていっぱいありますね。神学校の年限が三年半って、短くないですか?」とぶしつけな質問をしました。するとT先生は「その通りです。ボクは本当は6年くらい必要だと思ってます。特に新卒の学生には・・・」と。

 でも、考えてみれば人間は一生勉強が必要ですよね。誰にとっても・・・私も怠けてないで少し神学を学びたいなと思った夜でした。

                                                                    


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