友人から是非と勧められていた次年度用の「教科書展示会」に行ってきました。
会場の市民館ギャラリーは・・・閑散!私とあと二人きり・・・
今問題の道徳教科書、K出版とT書籍のを見ました。勿論他にもいろいろありましたが、この2社で12冊。(詳しく見てると結構疲れます!)
K出版を見て驚きました。「あいさつ」のさせ方が異常ですもの。新入社員教育しようとしてるの?一年生に!
「あいさつのしかた」
〇立ちどまって あい手を 見る。
〇しせんを 下に むけながら せすじを のばしたまま からだを かたむける。
〇からだを おこして あい手を 見る。
女の子のさし絵入りです。更に、「よくないおじぎ」として、頭だけ下げている子、せなかがまるい子の絵が注意書きと共に添えられています。そして、その下には、なんと!お辞儀の使い分けまでご丁寧に書かれてるんですよ。
「おじぎの つかいわけ」
〇あさい おじぎ
〇ふつうの おじぎ
〇ふかい おじぎ
おじぎは、じかん、 ばしょ、あい手によって つかいわけます。
これには今度は男の子の写真が使われていて、三種類のおじぎの例を示しています。 そして最後にはこう書かれていました。
れいぎ正しい おじぎが できるように れんしゅうしましょう。
参った!これができるかどうかで、通信簿の評価が決められたりして・・・・
この他に気づいたのは、K社のは1~6年まで、スポーツ界、財界などで成功した人の偉人伝が多い!・・・市井の凡人ではない人ばかり取り上げる姿勢に強く疑問を持ちました。
私、今大活躍中の藤井四段のファンですが、彼はやっぱり天才ですよね。彼を見て将棋を始める人は多い様ですが、彼は特別で、普通の人は努力しても中学生でプロ棋士には先ずなれません。しかし、K社はそういう「偉人」さんがお好きなようです。
澤穂希、白井建三、二宮金次郎、渋沢栄一、長嶋茂雄、豊田佐吉、上野由岐子 松下幸之助、山中伸弥・・・・・
その点、T書籍は救急救命士など身近な人も取り上げていました。偉人は「すごいなあ」と思うだけで「私もなりたい」と夢見ることはあってもなれっこないのが大半ですよね。
あと、K出版にはどのページか忘れましたが、安倍首相がちゃっかり映っていましたよ。だからおじぎの仕方もM学園の子ども達ならとっくに教わっているんだろうなあと思いました。こわっ・・・
教科書の写真を撮ったら、(版権があるとかで)係員に注意されたので、写真はありません。