拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

もろもろの天。天達だと気象予報士

2012-08-30 10:40:29 | インポート
「もろもろ」といえば、私的には、Hシュッツの合唱曲の歌詞「Die Himmel erzaehlen die Ehre Gottes」(もろもろの天は神の栄光を……)。シュッツの曲の歌詞という以前に聖書の詩編19だっ、と言われる方もいるでしょう。歌詞は歌詞でもバッハのカンタータ76番の歌詞だっ、という方もいるでしょう。だから、「私的」って言ったでしょ。大学のとき東京カテドラルで指揮した曲なもんだから。で、「神の栄光を」の次、直訳すれば「語る」、聖書だと「あらわし」。なるほど、直訳だとちょっと具合が悪いかも。あっちの空やこっちの空がめいめい語った日には(きっと大声です。天だから。)、下々のわれわれは寝てられません。ちなみに、この歌詞のどこに「もろもろ」があるかといえば、「Die」です。単数だと「Der Himmel」(男性名詞)。「Die」という複数形の定冠詞が付いてるから(動詞も複数形のenで終わってる。)、「もろもろの天」になるわけ(「天達」じゃ、気泡予報士になっちゃう。)。ところで、ドイツ語を習うとき、冠詞付で覚えなさいと言われる。だから、「Himmel」は、「der Himmel」と覚えるのですが、ドイツ語きっちりやる前にこの歌を歌っちゃった人は悲劇。「Die Himmel」で覚えちゃってる。だから、「Himmel」は女性名詞だよ!なんて偉そうに言う人を見たら、お歌を歌ったのね、と優しい目で。

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