拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「団」と「会」

2017-11-20 08:09:15 | 音楽

本題の前に枕話をいくつか。その1。昨夜の「おんな城主直虎」でいよいよ家康が妻を斬り息子を自刃させた。信長のつけた言いがかりに家康が抗しきれず泣く泣く妻子を死なせたという話だが、史実はどうだったんだろう。なんでも諸説あるそうで、家康自身がわが子信康に脅威を感じていただとか、家康の居城の浜松城派と信康の岡崎城派の間の勢力争いが根底にあるだとか、なーんて話を聞くと、日馬富士暴行事件を思い出す。その2。「直虎」の後、九時からは3チャンネル……でなくて教育テレビ……でなくてEテレで音楽を聴こうと思ってチャンネルを回したら(今は回さない。でもいいのだ。語源が残っているのも面白い。ビデオだって今だに「回す」「巻き戻す」という)、おおっ、フォークトがヴァルキューレを歌っている。バッハ以前を歌う集まりでは絶対明らかにしない私の裏の顔=ワグネリアン。その血が騒ぐ。男声にはとっくにおさらばした私であるが、ヴァルキューレのジークムントだけは一度歌ってみたい。そうだ!一人でジークムントとジークリンデの二重唱(第1幕)を歌うというのはどうだ!?上手を向いたときと下手を向いたときで両役を歌い分ける。まるで落語だ。そう、この二重唱は片っ方が歌ってるときもう片っ方はだまってるからまさに落語的なのだ。それにしてもフォークトはリートのようにヴァーグナーを歌う。これなら古楽ファンにも受け入れられるかもしれない。指揮は次期ベルリン・フィルの常任指揮者のペトエンコ。この人はバイロイトのリングで初めて聴いてその素晴らしさにびっくりした。ベルリン・フィルの常任になったと聞いて、さすがの人選だと思った。以上、枕話。いよいよ本題……って枕話で盛り上がってしまって本題でしゃべることはあまりない。いえね。私が毎週又は毎月行ってる合唱団体には「団」(一つ)と「会」(複数)があって、「団」と「会」の違いは、「団」には鉄の掟を感じるが「会」はゆるーくて、で何かテーマがあるってこと(シュッツを歌うとか、バッハのカンタータを歌うとか)。で、私はゆるい方が好きだということ。ほら、本題はこれで終わってしまった。後はコーダだ。合唱で会った人には言えない私のもう一つの裏の顔=競馬ファン。人生つまづいたときは、いっつも大好きなジェンティルドンナ(牝馬。人間も馬も女が好き)が引退レースの有馬記念で勝ったレースの録画を見て元気をもらってる。因みに、アップした写真で、遠くからケメ子がいかがわしそうな顔をして見ているのがジェンティルドンナ(のぬいぐるみ)。