拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

聴きすぎたコロラトゥーラ

2015-12-06 14:01:36 | 音楽
今朝の題名のない音楽会は超絶技巧特集。ヨーロッパで人気だというソプラノ歌手が夜の女王のアリア(モーツァルトの魔笛)を歌ってた。素晴らしい歌だった……が……「が」じゃない、素晴らしいかった……が(また言った)、普通の……いや、普通じゃないったら。普通はあんなに歌えない……でも、コロラトゥーラ的な高い声だった。そのどこが不満かといえば、これはもうグルベローヴァがいけないのだ。技術はもちろんだが、あのコロラトゥーラらしからぬ深い、ぬくもりのある声。あれで最高音まで駆け上がるんだから。グルベローヴァを超えるツェルビネッタを是非聴きたいもんだ、と思ってどんだけコロラトゥーラを聴いたか知れない(が、いまだお目にかからない)。同じ番組で、邦楽の笛を吹く人の超絶技巧にはたまげた。これは、私が邦楽については門外漢だからだろうか。件のソプラノも、生で聴けばまた違った感想があるかも知れない。ビブラートが多かったな(某さんには気に入らないだろうな)。