暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

真如堂 もみじ茶会

2012年11月17日 | 献茶式&茶会  京都編
毎月第二日曜日は真如堂(左京区浄土寺真如町) の月釜です。
3月に越して来て以来、京都近辺の月釜へ是非・・と思っていますが、
なぜか(?)忙しく思うに任せません。
真如堂の月釜へ初めて伺いました。

                       
              

朝から雨が降る中、紅葉の美しい真如堂へ歩いて行きました。
お十夜法要(5日~15日)の最中で、どこからともなく鉦の響きが聞こえ、
心洗われる気持になれました。
本堂前の大塔婆に白く太い綱が張られています。
綱は御本尊の阿弥陀如来さまの御手とつながれて、
この綱を握ると極楽往生が叶うと言われています。

              

本堂正面の「真如堂」扁額が見事で、いつも楽しみに見上げています。
今年7月25日の宝物虫拂で、扁額の元字(書)を拝観して以来でしょうか。
書を書かれたのは、後西天皇の第一皇女・理豊女王(1672-1745)、
宝鏡寺門跡二十二世となられた方でした。
大きな力強い筆の運びは女性、しかも尼御前の筆とは思えないほどで、
どんな方でいらしたのかしら? 今以っていろいろ想像しています。

             
                     「真如堂」扁額
                                       

11月の月釜は「もみじ茶会」、特別な茶会とのことで、
席は四季の間で行われ、点心の蕎麦付の茶券は1700円でした。
待合の掛物は淡々斎画賛、「秋色深」の賛に松茸の画です。
30分ほど待合で待ってから、本席(四季の間)へご案内戴きました。
お客様は30名以上でしたが、例の如く、正客あらそいで一悶着あり、
やっとお正客を右隣りの方にお引き受け頂きました。
もうこれで、かなり気持的に疲れてしまいました。

お点前は、若い女性でしたが、きちんとしたお点前で嬉しく拝見しました。
一碗点てて、すぐに仕舞付けを始めたのでびっくり。
30名のお客ですので、せめて次客まで点てて欲しかったですね。
「まだ全員がのみ終っていないのに、お点前が終わってしまって
 申し訳ありません・・」と席主から挨拶がありましたけれど。

             

思いがけず二椀目の薄茶が数茶碗で出されました。
「月釜で二椀出されることはめったにないので、今日はラッキーでしたよ」
と左隣の方が教えてくださいました。
「秋色深」のお道具は名工の素晴らしいものばかりでして、
こちらも取り合わせを楽しませて頂きました。

紅葉や菊の花はその美しさを精一杯振りまいてくれましたけれど、
大寄せは少々疲れました・・・。

             
                      法然院へ

境内の休み処で河道屋養老出店のお蕎麦を頂いてから、主人と待ち合わせ、
お気に入りの黎明教会資料研修館「秋の美術展」(11月3日~12月16日)へ。
さらに法然院、みやこめっせと雨の中を歩き廻りました。
・・・ふぅ~! 秋はとても忙しいです。

                            


 

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