(外は真夏の太陽がジリジリと・・・最高気温が35℃とか)
懐石は伏傘です。
6月の「颯々の茶事」から2回続けて伏傘ですが、夏の朝茶事にはもうピッタリ!とすぐに決めました。
伏傘は、梅雨時や夏の暑い時期に懐石をできるだけ簡素にして、一番の眼目である濃茶へスムースに導く・・・と言う目的の他にも、亭主の負担軽減策でもあります。
朝茶事では懐石前に初炭があるので、最初の御膳(向付、お粥、汁)の準備が出来ず、AYさんに全てお任せしました。お陰であわてずに炭手前やお客さまとのお話ができて助かりましたし、給仕は半東Y氏にお願いしました。
車のお客さまが多いのでアルコールは無しとし、半東Y氏がワイングラスにノンアルコールのワインを素敵なマナーで注いでくれたことでしょう。
暁庵は煮物椀と預け鉢を担当しましたが、暑さと焦りもあって台所で朦朧となり、一時は内心どうなることかしら?状態でしたが、AYさんとY氏が一生懸命手伝ってくださって何とか切り抜けました。
それでも、優しいお客さま方は美味しく賞味してくださったようで安堵しました。ふう~っ (余裕がなかったので懐石の写真はありません・・・)
(水指は蜜柑(昭阿弥造)、橘楽庵さまのお越しを記念して選びました)
伏傘の献立
飯 粥 梅干 ちりめん山椒
汁 トウモロコシ麩 じゅんさい 辛子 ・・・2回分を鍋で出す
向付 鯵 胡瓜 大葉 茗荷 胡麻
椀物(冷) 卵豆腐 海老 茗荷 オクラ 摺り生姜
預鉢(冷) トマトマリネ オクラ ベビーコーン カラーピーマン 切り干し大根
白和えペースト添え
飯器 白飯
(箸洗 ・・・省略)
(八寸 ・・・省略)
湯桶
香の物 沢庵 胡瓜糠漬け 柴漬け
ワイン(ノンアルコール)
(主菓子の銘「橘楽」、諸江屋製)
懐石の後に待合へ動座して頂き、主菓子をお出ししました。
お正客Yさまは橘楽庵という庵名をお持ちです。それで冷えたオレンジゼリー(金沢の諸江屋製)をお出しし、菓子銘を「橘楽(きつらく)」としました。氷に少し色を着けたり、雪ダルマの氷を作ったり、真夏の茶事を少しでも涼しく、楽しく・・・と。
そのまま中立となり、暑いので待合でゆっくりして頂き、銅鑼は打たずに再び迎え付けに参りました。つづく)