五月の花月の稽古は且坐、香付花月、四畳半花月、平花月でした。
床のお軸は円覚寺慈雲和尚筆「諸悪幕作衆善奉行」、
「しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう」と読みます。
悪いことはやめて良いことをしなさい・・・という意味です。
香付花月は、香を聞き、花月で薄茶、
香銘に因んだ和歌や俳句などを詠み、奉書にしたため、
自作の歌を朗詠して皆で楽しみます。
水屋で折据を廻し、花(亭主)を引きました。
迎え付けのあと、客は帠紗を腰に付け、四畳半へ進みますが
今回、香は八畳のままでしました。
香盆に折据を載せて正客前へ運び出し、末座に座り、
「どうぞ折据お回し」で、月と花が名乗り、
月が香を焚き、花は花月の初花です。
Kさんが月、私がまた花を引きました。
香包みは三つ入っていて香銘が書かれています。
その中の一つをKさん(香元)が選び、
香を焚き、香と香包みを伏せて順次廻します。
香は沈香、香銘は「杜若(かきつばた)」でした。
香元が本聞きを終えると、
「どうぞお香そのままに」と挨拶し、香盆を床脇に荘りました。
亭主が水屋へ下がり、茶碗を持ち出す間に客は四畳半へ進みました。
(ここは訂正:亭主が香盆を床に飾って立つ時に、客も同時に立ち四畳半へ進みます)
茶碗と棗を置き合わせ、建水を持ち出し、
亭主が初花なので、そのまま点前座へ進み柄杓を引いて総礼。
以下花月と同様ですが、三服点ての間に香銘に因む和歌などを考えます。
花月之式との違いは折据は返さずに、
亭主が水次で立つと同時に正客は折据を持ち、一同八畳へ戻ります。
正客は定座(七つ目)へ折据を置きます。
亭主は二つに折った奉書と重硯をのせた文台を運び出し、
重硯を正客へ運び出します。
正客は重硯を下から縁内へ取り込み、縁外で順次廻します。
亭主は奉書を広げ、墨をすり、右端に「香付花月之記」と書き、
客名(宗名)を順番に書きました。
日付、出香(香元の名)、香銘を書いてから、正客へ文台を運びびます。
正客以下、自分の名前の上に和歌などを書き、文台を廻します。
亭主は再び文台を正客へ運びます。
正客以下自作の歌をニ回ずつ朗詠します。
文台が亭主まで戻ると正客は折据を廻し、春なれば「花」が、
秋なれば「月」が名乗ります・・・(ステキな趣向ですねぇ~)。
最後に、亭主は奉書を巻いて(反物を巻くように)端を折留め、
「花」の客へ奉書を手渡します(尺八を吹くように縦にして)。
重硯を文台にのせて下げ、再び折据を取りに正客前へ進み総礼。
折据を持ち帰り、送り礼、客は袱紗を懐中し退席します。
前もって香銘が知らされ、和歌を用意するのですが、
「杜若(かきつばた)」の歌がなかなかできず苦労しました。
やっとのことで一首できました。
かきつばた 旅を歌ひし業平の
面影宿す伊勢の宮人 暁庵
写真は、短冊「花心」と「杜若」です
「杜若」の写真提供:「季節の花 300」 http://www.hana300.com
床のお軸は円覚寺慈雲和尚筆「諸悪幕作衆善奉行」、
「しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう」と読みます。
悪いことはやめて良いことをしなさい・・・という意味です。
香付花月は、香を聞き、花月で薄茶、
香銘に因んだ和歌や俳句などを詠み、奉書にしたため、
自作の歌を朗詠して皆で楽しみます。
水屋で折据を廻し、花(亭主)を引きました。
迎え付けのあと、客は帠紗を腰に付け、四畳半へ進みますが
今回、香は八畳のままでしました。
香盆に折据を載せて正客前へ運び出し、末座に座り、
「どうぞ折据お回し」で、月と花が名乗り、
月が香を焚き、花は花月の初花です。
Kさんが月、私がまた花を引きました。
香包みは三つ入っていて香銘が書かれています。
その中の一つをKさん(香元)が選び、
香を焚き、香と香包みを伏せて順次廻します。
香は沈香、香銘は「杜若(かきつばた)」でした。
香元が本聞きを終えると、
「どうぞお香そのままに」と挨拶し、香盆を床脇に荘りました。
亭主が水屋へ下がり、茶碗を持ち出す間に客は四畳半へ進みました。
(ここは訂正:亭主が香盆を床に飾って立つ時に、客も同時に立ち四畳半へ進みます)
茶碗と棗を置き合わせ、建水を持ち出し、
亭主が初花なので、そのまま点前座へ進み柄杓を引いて総礼。
以下花月と同様ですが、三服点ての間に香銘に因む和歌などを考えます。
花月之式との違いは折据は返さずに、
亭主が水次で立つと同時に正客は折据を持ち、一同八畳へ戻ります。
正客は定座(七つ目)へ折据を置きます。
亭主は二つに折った奉書と重硯をのせた文台を運び出し、
重硯を正客へ運び出します。
正客は重硯を下から縁内へ取り込み、縁外で順次廻します。
亭主は奉書を広げ、墨をすり、右端に「香付花月之記」と書き、
客名(宗名)を順番に書きました。
日付、出香(香元の名)、香銘を書いてから、正客へ文台を運びびます。
正客以下、自分の名前の上に和歌などを書き、文台を廻します。
亭主は再び文台を正客へ運びます。
正客以下自作の歌をニ回ずつ朗詠します。
文台が亭主まで戻ると正客は折据を廻し、春なれば「花」が、
秋なれば「月」が名乗ります・・・(ステキな趣向ですねぇ~)。
最後に、亭主は奉書を巻いて(反物を巻くように)端を折留め、
「花」の客へ奉書を手渡します(尺八を吹くように縦にして)。
重硯を文台にのせて下げ、再び折据を取りに正客前へ進み総礼。
折据を持ち帰り、送り礼、客は袱紗を懐中し退席します。
前もって香銘が知らされ、和歌を用意するのですが、
「杜若(かきつばた)」の歌がなかなかできず苦労しました。
やっとのことで一首できました。
かきつばた 旅を歌ひし業平の
面影宿す伊勢の宮人 暁庵
写真は、短冊「花心」と「杜若」です
「杜若」の写真提供:「季節の花 300」 http://www.hana300.com