(つづき)
後礼のおたよりの続きです。
Rさまより
暁庵様
先日は素晴らしいお天気となり 桜と新緑と春の日差しに見守られながら
お茶会を楽しませていただきました。
当日のお天気は客としてはもちろんですが、先生と社中の皆様がどれだけ喜んでいらっしゃるかしら・・・とうれしくなりました。
そして笑顔あふれるスタッフの皆様の行き届いたおもてなしに感激の一日でした。
結婚してすぐの頃 戸塚に住んでいたことがありました。
山形から珍しく父と母が遊びにきて「どこか行きたいところある?」
と私が聞きましたら父が「三渓園に行ってみたい」と言ったことを思い出します。
小さい子供を連れて行くには三渓園は遠いから・・・という理由で私が却下。
結局、鎌倉観光になりました。その時の私は近代数寄者の名前など誰も知らなかったのです。
あれからずっと訪れる機会がなくて今回 暁庵様のお茶会でようやく訪れた三渓園でした。
はじめての三渓園は思っていたよりずっとずっと美しく素敵な場所でした。
沢山の茶室はそれぞれが個性的で春草蘆の中の光のうつろい 蓮華院の土間の魅力、そこでいただくお茶の美味しさ・・・贅沢な時間を過ごさせていただきました。
翌日訪れた五島美術館の展示の中に 冷泉為恭筆「不老門」の軸を見た時、一入の黒楽のしっとりとした感触と豊かな表情が蘇りました。
あれは本当にいいお茶碗ですね。
暁庵様のブログを何年前から拝見していたのか思い出せませんが、遠くから仰ぎ見るようにしていた方と こうやって親しくやりとりしていることが夢のようです。
一区切りとおっしゃっていらっしゃいましたが、沢山のファンのためにもどうぞご無理のない範囲で継続してくださいますよう願っています。
お疲れになったと存じます。お片付けはゆっくりなさってください。
長野先生社中の山崎さまより
桜が散りはじめ木々の若芽が目にも鮮やかにしみる三溪園の春草廬でのお席にお招き頂きまして、ありがとうございます。
築400年余、有楽斎の作と言われて障子も多く明るいお席でした。
一入の茶碗と珍しい黒薩摩の茶入ほか素敵な取り合わせの数々、お茶の楽しさ、お茶の奥深さを身に感じ入りました。
また、迎え礼送り礼の際の銅鑼の音色、打ち方、余韻は素晴らしく心に残りました。
また、お逢いするのを楽しみにしております。
満開のシャガ
Tさまより
新緑の美しい季節となりました。
過日は三溪園でのクロスロード茶会にお招き頂き、ありがとうございました。
満開のシャガ、山吹、散り敷く花吹雪の中、春草廬に向かいました。
相客の皆さま方にご挨拶を申し上げておりましたら、思いがけず中野様が入られ、緊張も解けてお迎えを待ちました。
春草廬では、九窓の明るみの中、お点前を拝見しながら暁庵様のお話をうかがっておりますと、確かに三畳台目が拡がって行くのです。
京都の灑雪庵の扁額を軸荘されて寄付きの床に、
そしてブログをひと休みされるとのお話し・・・・
人生のある時 ふと立ち止まり 目指すところを変えて歩み出す
ゆきゆきて またゆきゆく
拘りをもたず
柔軟な御心で御茶をなさる暁庵様のお気持ちが心にしみ入る思いでございました。
蓮華院では
F様と藤の花房のお迎えを受けました。
素敵な石の露台のある待合
裾が人に磨かれた床柱
N様の素晴らしい御道具の数々
暁庵様と社中の皆さまに心より御礼を申し上げます
どうぞお疲れがのこりませんよう くれぐれおご自愛くださいませ
ありがとうございました かしこ
さて、いよいよ「春のクロスロード」茶会のフィナーレです。
後片づけが終わってから駐車場へ行くと、桜吹雪がスタッフの髪や着物に舞いしきり、それはそれは美しくはかなく・・・・・
Sさまより
宗暁先生
おはようございます。
昨日のクロスロード茶会、お天気にも恵まれ、沢山お勉強させて頂き誠に有難うございました。
当日を迎えるまでの準備を垣間見るたび、これだけの準備をするから当日の素晴らしい茶席を持てるのだと改めて感じました。
先生の心づくしのおもてなしに、最後のお別れは、桜の花びらが風と一斉に空に舞い、「いい御茶会でした・・・」と囁いているようでした。
私もお稽古の一日、一日を大切にし、一歩ずつ進んでいきたいと思いますので、宜しくご指導をお願い申し上げます。
有難うございました。
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