昼食後、ハーブティーを楽しむ会が始まり、相田康子さんにバトンタッチです。
相田さんはお茶の稽古も熱心ですが、(社)日本ティーコンシェルジュ協会・1級認定講師でもあります。
その日は3つのテーマでハーブティーを楽しみました。
一番目は、「水色の美しいハーブティー」です。
マローブルー(和名うすべにあおい)は粘液質を含み、喉の痛みや咳など呼吸器系や胃炎などの消化器系の症状に役立ちます。
最初から顔を出してはお邪魔かしら・・・水屋でもたもたしていると
「あらっ! 紫色になるはずが水色に・・・」と相田さんの声が聞こえました。
(色を逆に書いてしまい、以下訂正しました・・・)。
お茶用の湧水(富士山の恵み)を使ったので、含まれていたバナジウムの影響で水色(アルカリ性)になったみたいです。
水道水の湯に替えるときれいな紫色(中性)になり、一安心。
「あらっ! 水色に・・・」
水道水の湯で紫色になりました
酸やアルカリに反応する特徴があり、カボス汁を入れるとピンク(酸性)に変わりました。
紫色からピンクに変わる瞬間のグラーデーションに見惚れていると、その様子から「夜明けのハーブティー」と呼ばれているとか。
モナコのグレース・ケリー王妃が愛したハーブと聞いて、全員の目がキラリ!輝いたように思ったのは錯覚でしょうか?
紫色からピンクのグラーデーション グレース・ケリー(女優時代)
二番目は、「香り高いハーブティー」です。
ローズはオールドローズ(原種)の花びらで、「花の女王」と呼ぶにふさわしい上品な甘い香りが特徴です。
ホルモン分泌のバランスを整える女性のためのハーブと言われ、他にも鎮静・強壮・強肝などに効くそうです。
効能だけでなく、いつ飲んだら効果的か、料理と合わせるなら・・・実践的なアドバイスが役立ちます。
上品な甘い香りが特徴のローズ
三番目は、「栄養豊富なハーブティー」。
ローズヒップ、暁庵も勧められて飲んでいるハーブです。
「ビタミンの爆弾」と呼ばれるほどビタミンが豊富で、中でもビタミンCはレモンの20倍以上、ビタミンA、B,Eなども含みます。
美肌効果、便秘・利尿、疲労回復、眼精疲労、月経痛緩和、妊娠中の栄養補給などに有効で、ローズヒップは相田さんの一押しのハーブティーです。
程よい酸味と甘い香りを楽しんでいると、
「あらっ! ローズヒップってピンク色じゃないの?」
数人の方がハーブティーを出す店でローズヒップを頼んだところ、強烈なピンク色だったそうです。
でも、相田さんが淹れてくださったローズヒップは穏やかな黄色系です。
品質の違いか、わざと色素で色を付けているのかわかりませんが
「これが本当のローズヒップの色なんですね・・・」と皆さま納得して大笑いでした。
程よい酸味と甘い香りのローズヒップ
ハーブは欧州やアメリカでは人気が高く、有効に利用されているそうですが、日本は少し遅れをとっている・・・という話を興味深く聞きました。
・・・楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね。
名残を惜しみながら第3回お茶サロンを終了しました。
お客様、相田康子さん、半東Kさんに心から一座建立の御礼を申し上げます。
ありがとうございました。 また、きっとお会いできますように・・・
( 素敵な写真は相田康子さんの提供です)
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